阪神淡路大震災と私 NO.19
1995年12月

OFF会にて

 FACTIVEに書き込むようになってほどなく、OFF会の話が出てきた。会場は神戸元町にあるなかなか洒落たバーであった。初めて実際に顔を合わしたにも関わらず、旧知のごとくすぐに打ち解けるのは他のOFF会でもよくあることだが、この場合はそれとはまた少々趣を異にしていた。

 10人程度の集まりだったのだがはじめの自己紹介だけで1時間はかかっただろうか。みんなそれぞれ震災との関わりを話し出すと止まらない。話の輪はあちこちで広がり無秩序の中の秩序状態というか何とも不思議な空間で話題が盛り上がって行っていた。震災直後の体験のこと。ボランティアとの関わり。避難所での苦労話。仮設住宅でのこと。すごく不思議な集まりであった。

 あっと言うまに時間は過ぎ去っていった。そして、そこに参加していたみんながこれからどのように関わって行くべきかを感じ取っているようでもあった。そして自分自身は震災発生当初からの自分の活動を記録に残しておくことを考えはじめていた。


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