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イギリス的なブラックユーモアが炸裂する作品です。何しろ、殺人請負会社に自社の社長を暗殺する依頼が舞い込んでくることから、社長(オリバー・リード)と、テリー・サバラス、フィリップ・ノワレ、クルト・ユルゲンスらが演ずるお抱えヒットマン達とのヨーロッパを股にかけた殺し合いが始まるという、とんでもないストーリーが繰り広げられます。しかも原案は、あの名作「野性の呼び声」を書いたジャック・ロンドンだそうで、これには驚かされます。終盤になって、ドイツの陰謀という本筋に関係あるとはとても思えないサブプロットが、メインプロット化し、ややストーリーが発散気味になるのが残念なところですが、ブラックなイギリス映画が好きな人は楽しめるはずです。ただ、昔しばしばテレビ放映されていたのに、最近はとんと見かけなくなった作品の1つであり、国内ではDVD版の発売を待つしかないかもしれません。