スウェーデン生まれであり、北欧出身ならではのビューティが光ります。思わず「スパーブ(superb)!」と叫びたくなります、とは下らない駄洒落でした。これといったポピュラーな作品に出演していないこともあって、現在ではほとんど忘れ去られた感があります。スクリーンでの活躍よりも、わずかな間ながらパラマウント・スタジオのボスであったロバート・エバンズの奥さんであった経歴の方が、現在では映画ファンの関心を惹くかもしれません。エバンズの自伝「くたばれ!ハリウッド」(文藝春秋)によれば、誰もが彼女を次代のオードリー・ヘップバーンであると見ていたのだそうです。ロバート・エバンズは、相当に山師的な人物であったようなので、一体誰がそう考えていたかには大きな疑問があるとしても、いずれにしても、カミラ・スパーヴがオードリー・ヘップバーンになることはついぞありませんでした。 |
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