彼女があのスティーブ・マックイーンの奥さんであったことは、多くの人がご承知のところではないでしょうか。映画としての出来は別として、初期の出演作である「さよならコロンバス」(1969)や「ある愛の詩」(1970)では、イメージ的にピタリと嵌っていました。個人的な印象では、彼女は典型的な70年代の女優さんであり、恐らく10年早く生まれていたならばきっと映画スターにはなれなかったタイプであるように見えます。草葉の陰からマックイーンにどやされそうですが、彼女は、眉毛の濃いキャサリン・ロスのように見えることがあります。両者ともに70年代ならではの女優さんでした。その意味でも、マックイーンと結婚していた5年ほど(1973−78)の間、一本も映画に出演していないのは、70年代女優の彼女にとって大きな痛手であったかもしれません。聞くところによると、マックイーンは自分の嫁さんが映画に出演することを嫌っていたようですね。 |
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