小さな体を目一杯動かして演技する姿は、何とも言えず愛らしいものがありました。個人的には、映画を本格的に見始めた頃にちょうど活躍していたこともあって、身近に感じられる女優さんの一人ですが、その彼女も既に60才を越えてしまいました。彼女の場合、もともとベビーフェイスであることもあってか、IMDbの彼女のフォトを見ても、かわいいおばちゃま的なイメージを残して現在(2009年)でもそれほど年を感じさせませんが、月日は経つものです。テレビ出身で、60年代には「Gidget」(1965−6)や「The
Flying Nun」(1967−70)などの人気テレビシリーズに出演していました。いったん「大西部への道」(1967)で映画デビューし彼女らしさを全開にしていていたものの、なぜかその後「ステイ・ハングリー」(1976)まで10年近く銀幕から遠ざかります。従って彼女の映画への真のメジャーデビューはむしろ70年代後半ということになります。その頃小生は高校生くらいでしたが、「スクリーン」や「ロードショー」などの映画雑誌に、期待の女優として彼女が取り上げられていたことをよく覚えています。その期待に違わず、以後彼女は、「ノーマ・レイ」(1979)と「プレイス・イン・ザ・ハート」(1984)で2度アカデミー主演女優賞に輝きます。華奢な体でエネルギッシュに演技するためか、時々えらく騒々しくなることがありますが、そこがまた彼女の大きな魅力なのかもしれません。 |
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