目からウロコのポイントチェック
ヴァイオリン・レッスン43の上達例
 
 


出版社からのコメント
音大教授・ヴァイオリニストによる、ヴァイオリンの練習法や演奏法などのお悩み解決書。音色や音程の悩みから腕の動かし方や久しぶりに演奏する際の悩みまで具体的に回答。初心者、子どもから年配の方まで幅広く対応している。
ヴァイオリン専門誌で大好評だった連載をまとめたヴァイオリン上達のための指南書。個人でヴァイオリンレッスンに通っている人、大学オケやアマチュアオケでヴァイオリンを演奏している人、クヮルテットなどでアンサンブルをやっている人、それぞれが陥りやすい失敗点、また悩んでしまう点を「楽譜は読めなくていい!」「不要な音に気づいていこう!」「もう一度、弓との対話を確認!」「腕の形を作るための一つの考え方」など具体的に解決方法を説明している。ピアノに次いで習っている人が多いと言われるヴァイオリン。ヴァイオリンを演奏する人々が共通して抱える悩みを、著名オーケストラのコンサートマスターとして活躍し、現在は音楽大学でプロ奏者の育成に情熱を燃やす著者による、具体的な悩みを解決する方法が満載。

著者からのコメント
かつて「ストリング」という弦楽専門誌がありました。本書(第2巻)は、その「ストリング」に12年2ヶ月にわたって連載してきた「目からウロコのポイントチェック」の中から、2003年の1月号から2005年12月号までの3年間をまとめたものです。
 第1巻目と同様、興味を感じるコーナーから読んでいただけるように作ってあります。回を重ね、毎月取材し、原稿を書いているうちに、何度も似たようなパターンに出くわしました。しかし、これはあくまでも“似たような……”であり、決して“同じ……”
ではありません。以前と重なってくる症例でも、受講者の性別、年齢、環境、人柄、などは千差万別で、毎回、光を当てるアングルを変えることによって、それぞれに理解を深めてもらいました。場合によっては同じ到達点を目指しながら、人により、逆のことを提示することがあるほどです。しかし、その都度、私は最後に一つ、様々なパターンでも必ず共通していることを、その時の状況にうまく適応する形になるよう表現を変えて伝えるようになってきていたことに気づきました。
 そのテーマは、「ヴァイオリンと意思の疎通を図ろう」というものです。弓の動きを感じ、弓と会話をする。そして、楽器から出てくる音をよく聴く。こんな音を出してみたいと思い、弾いてみると楽器からは違った答えが出てきたりして、そこで、やり取りが始まるのです。
 冷静に考えれば、ヴァイオリン自体に自主性があるわけではなく、全ては演奏者から端を発していますが、いわば使っている道具がベストパートナーになっていくことが、スキルアップの秘訣の一つですから、手にしたものを擬人化する考え方は、大切な感覚ではないかと思います。
 言うまでもなく、ヴァイオリンは魅力的な楽器です。そして演奏の上達は長い道のりです。しかし、この不可思議な者…と付き合うことによって、生きて行く上で、思わぬメッセージをもらうこともある。そんな付加価値がこの楽器には潜んでいるのです。
 本書を読み、実践してみて「やっぱり、やってて良かった!」と思っていただけたら大変幸せです。

版元から一言
東フィルをはじめとする、多くのオーケストラでコンサートマスターを務めてきた著者による、ヴァイオリン上達のための問題解決法が載っています。例えば、「多彩な音色と豊かな音量を出すために」「弦楽合奏のトレーニングより」「小指の上げ下げする筋肉を知っているか?」「チェンジ・ポジションは立体的に」「人差し指の役割を認識しよう!」「左の指は上のほうから!」「オーケストラ弦セクションのトレーニング」「弓に気持ちで負けないこと」「大きな筋肉を意識しよう」といった、誰でもかかえている悩み、中には、いまさら聞くに聞けないという悩みに具体的に回答しています。中には、しばらくヴァイオリンから遠ざかっていた人に向けた「体力減退=テクニック見直しのチャンス!」といった項目も。
また、長年のコンサートマスター経験や、数多くのマチュアオーケストラ指導の経験からのエピソードや、アマチュアオーケストラの楽しみ方、様々なレベルの奏者がいる悩み、長続きさせる秘訣なども紹介されています。
「自分の知っていることは何でも教えます」と言う著者の深山先生。オーケストラの指導をはじめると、音大のオーケストラでも音色が突然変わってくると言われるほどです。その指導の中身がぎゅっと詰まった本の第2弾です。
なお本書には、目的別の索引と作品別索引がついています。


2020年1月  深山尚久





  目からウロコのポイントチェック
ヴァイオリン・レッスン58の上達例
 
 


出版社からのコメント
 待望の新刊がついに刊行!
ヴァイオリン初心者から上級者まで “上達への悩み事”はこれで解決!
「最近、どうも弓の歯切れがわるいなぁ」、「なんでこんなに音程がとりにくいんだろう」
いろんな悩みによく効く! 目からウロコの解決法がココに!

「自分の知っていることは何でも教えます」オーケストラのコンサートマスターとして活躍する深山先生が問題解のポイントを教えてくれます。
「小指のヴィブラート」「肩当ての角度、高さ」「弓がバタバタしてしまう」などなど、具体例や曲名から探せる索引付き


著者からのコメント
~はじめに~
 かつて「ストリング」という弦楽専門誌がありました。本書(第1巻)は、その「ストリング」に12年2か月に亘って連載してきた「目からウロコのポイントチェック」の中から、最初の2年7か月分をまとめたものです。

  この本は、どこから開いていただいても結構です。例えば「最近、どうも弓の歯切れがわるいなぁ」と思えば、その類のケース(Case)を読んでください。「なんでこんなに音程がとりにくいんだろう」と悩んでいる方、どこかのケースで仲間が同じ悩みの解決の糸口をつかんでいるかもしれません。

 私は、4歳からヴァイオリンをやっていましたが、中学ではラグビーに没頭してヴァイオリンは中断していましたし、高校の途中までは、プロのヴァイオリニストになろう、などとは思ってもいませんでした。そして、いざプロになろうと思ったとき、それまでのブランクもあり、とても苦労したのです。

  当時は、生まれつき弾けている人と弾けない人は分かれている・・・位の考え方もありましたから、「ここはどうやって弾くんですか?」などと平気な顔をして先輩や仲間に聞くことも一瞬ためらいました。聞いても、はじめから弾けているので「わからない」し、コツをつかんだ人は、そう易々とは教えてくれない。翻訳されたテキストは包括的にして難解を極め、途中でこんがらがってしまいます。今、考えると、そんな時代だったのです。

信頼できる先生方に金魚の糞の如く付いてまわり、テクニックを教えてもらったり、その先生の物まねまでして、盗もうとしました。「つかんだ!」と思ったことは、安心しないで常にアップデートを試みていないと、思わぬ方向へ行ってしまうことも気付きました。そして「基本らしきもの」が見え始めたのが40才を越えたころでしょうか。「自分の知っている限りのことは何でも教えていこう」と思ったのです。

  この本は、まだ、お伝えしたい事柄の一部ではあると思いますが、読んでいただくことにより、より多くの方がヴァイオリンをもっともっと好きになっていただけたら幸せに存じます。


~あとがき~
 本書『目からウロコのポイントチェックⅠ』は、「はじめに」でも触れたように、弦楽専門誌への連載をまとめたものです。一度書籍とし刊行されましたが、残念ながら、その出版社の事情で絶版となってしまいました。しかし、その後もヴァイオリン・ファンの皆様から「あの本を入手したい」との強いご希望が続き、このたび装いも新たに刊行することができました。再び皆様に手に取っていただくことができることとなり、大変うれしく思います。
 今後、さらに2巻、3巻と刊行したいとも考えておりますので、楽しみにしていただければ幸いです。
 新装版の出版にあたり、株式会社スタイルノート 池田茂樹様、深山アカデミー 中山明后様、元ストリング編集長 青木日出男様に、この場を借りて深くお礼申し上げます


2015年5月  深山尚久




  目からウロコのポイントチェック  
 


出版社からの内容紹介
 弊社ストリングにて連載中のヴァイオリニスト深山尚久氏による『目からウロコのポイントチェック』。2000年5月号から02年の12月号までをまとめた1巻目に続き、2003年の1月号から05年12月号までの3年間をまとめた2巻目。
 本書はご自身が興味を持ったところから読むことができるように、具体例や曲目から検索することができるようになっています。

出版社からのコメント
 ヴァイオリンの初心者からプロの演奏家、子供から大人……あらゆる方々から大きな支持をいただいた『目からウロコのポイントチェック』の第2弾です。
 第1弾と同じく、ヴァイオリンと意思の疎通を図るべく、深山尚久先生の的確なポイントチェックによって文字どおり、正に目からウロコが落ちるがごとく、壁や疑問が氷解していくでしょう。

著者からのコメント
 本書はストリング誌2000年5月号から始まった〔目からウロコのポイントチェック〕を
2002年の12月号までまとめた1巻目に続き、2003年の1月号から2005年12月号までの3年間をまとめた2巻目になります。
 1巻目と同様、興味を感じるコーナーから読んでいただけるように作ってあります。

 回を重ね、毎月取材し、原稿を書いているうちに、何度も同じようなパターンに出くわしました。しかし、これはあくまでも”似たような…”であり、決して”同じ…”ではありません。以前と重なってくる症状でも、受講者の性別、年齢、環境、人柄、などは千差万別で、毎回、光を当てるアングルを変えることによって、それぞれに理解を深めてもらいました。場合によっては同じ到達点を目指しながら、人により、逆のことを提示することがあるほどです。
 しかし、その都度、私は最後に一つ、様々なパターンでも必ず共通していることを、その時の状況にうまく適応する形になるよう表現を変えて伝えるようになってきていたことに気づきました。

 そのテーマは、「ヴァイオリンと意思の疎通を図ろう」というものです。弓の動きを感じ、弓と会話をする。そして、楽器から出てくる音をよく聴く。こんな音を出してみたいと思い、弾いてみると楽器からは違った答えが出てきたりして、そこで、やり取りが始まるのです。
 冷静に考えれば、ヴァイオリン自体に自主性があるわけではなく、全ては演奏者から端を発していますが、いわば使っている道具がベストパートナーになっていくことが、スキルアップの秘訣の一つですから、手にしたものを擬人化する考え方は、大切な感覚ではないかと思います。

 言うまでもなく、ヴァイオリンは魅力的な楽器です。そして演奏の上達は長い道のりです。しかし、この不可思議な…と付き合うことによって、生きて行く上で、思わぬメッセージをもらうこともある。そんな付加価値がこの楽器には潜んでいるのです。
 本書を読み、実践してみて「やっぱり、やってて良かった!」と思っていただけたら大変幸せに存じます。

 第2巻出版に際し編集を担当した中山明后様、お世話をいただいたレッスンの友社の河村純一社長、そして現在も連載中のこのコーナーに情熱を持って取り組んでいただいている青木日出男編集長に、この場を借りて、深くお礼申し上げます。


2009年4月  深山尚久



  目からウロコのポイントチェック(絶版)  
 


出版社からの内容紹介
 弊社出版の月刊弦楽専門誌「ストリング」誌上で長期に連載を展開しているヴァイオリニストの深山尚久氏の『目からウロコのポイントチェック』がいよいよ単行本として生まれ変わりました。
  初心者からプロの演奏家、子供から大人......あらゆるシーンで、誰もが壁や疑問にぶつかります。それには、一定のパターンがあるようです。
  実際に生徒さんをレッスンするスタイルの本書をお読みいただくことで、当てはまるパターンを発見するはずです。そして、深山先生の的確なポイントチェックによって正に目からウロコが落ちるがごとく、壁や疑問が氷解していくでしょう。

出版社からのコメント
深山先生のDVD「ヴァイオリン・テクニカル・クリニック」
(弊社刊)の書籍版として出版しました。
  最初から読む本ではなく、その人の悩んでいる項目を見つけ、それを読み解決する。そんなタイプの書籍です。 悩み解消の辞書としてお使い下さい。

著者からのコメント
本書は月刊弦楽専門誌「ストリング」にて2000年の5月号から始まった〔目からウロコのポイントチェック〕を2002年の12月号までまとめたものです。当初、私は、特設コーナーで2~3回掲載させていただく程度に考えていたのですが、読者の方々の思わぬ反響のお陰で、現在(2007年4月)も続行中です。

  この本は、どこから開いていただいても結構です。例えば「最近、どうも弓の歯切れがわるいなぁ」と思えば、その類のケース(Case)を読んでください。「なんでこんなに音程がとりにくいんだろう」と悩んでいる方、どこかのケースで仲間が同じ悩みの解決の糸口をつかんでいるかもしれません。

 私は、4歳からヴァイオリンをやっていましたが、中学ではラグビーに没頭してヴァイオリンは中断していましたし、高校の途中までは、プロのヴァイオリニストになろう、などとは思ってもいませんでした。そして、いざプロになろうと思ったとき、それまでのブランクもあり、とても苦労したのです。

  当時は、生まれつき弾けている人と弾けない人は分かれている・・・位の考え方もありましたから、「ここはどうやって弾くんですか?」などと平気な顔をして先輩や仲間に聞くことも一瞬ためらいました。聞いても、はじめから弾けているので「わからない」し、コツをつかんだ人は、そう易々とは教えてくれない。翻訳されたテキストは包括的にして難解を極め、途中でこんがらがってしまいます。今、考えると、そんな時代だったのです。

信頼できる先生方に金魚の糞の如く付いてまわり、テクニックを教えてもらったり、その先生の物まねまでして、盗もうとしました。「つかんだ!」と思ったことは、安心しないで常にアップデートを試みていないと、思わぬ方向へ行ってしまうことも気付きました。そして「基本らしきもの」が見え始めたのが40才を越えたころでしょうか。「自分の知っている限りのことは何でも教えていこう」と思ったのです。

  この本は、まだ、お伝えしたい事柄の一部ではあると思いますが、読んでいただくことにより、より多くの方がヴァイオリンをもっともっと好きになっていただけたら幸せに存じます。

出版に際し、文字データの精査をしていただいた中山明后様、お世話をいただいた、レッスンの友社の河村純一社長、そして、現在も連載中のこのコーナーを誠意を持って対応していただいている青木日出男編集長に、この場を借りて、深くお礼申し上げます。    

2007年4月  深山尚久






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