ヒゲオヤジの別名

佐藤和美

 虫プロで作成されたアニメ「鉄腕アトム」をアメリカに輸出するときに、登場人物の名などにいろいろ変更がくわえられている。「アトム」はアメリカの俗語で「オナラ」のことなので「アストロボーイ」に変更された。「ウラン」は「アストロガール」、「お茶の水博士」は「ドクター・エレファント」、そして、「ヒゲオヤジ」は「ミスター・パンパス」という名になった。

 ヒゲオヤジは数多くの手塚作品に登場している。手塚治虫の代表作の一つ「ブッダ」にも登場している。ここでのヒゲオヤジの役名は「パンパス刑事」である。

 「ブッダ」でのヒゲオヤジの役名の「パンパス刑事」というのは、アメリカでの名前が逆輸入されてつけられた名前だったのである。

(1999・08・18)


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