「白いパイロット」のベルトのバックル

佐藤和美

 「白いパイロット」の制服のベルトのバックルには、ハリケーン号へSOS信号を送る機能がある。

 大助達がタイガーに襲われるところ(「白いパイロット」講談社全集第2巻134ページ)で、大助がハリケーン号に助けを求めるのに、ベルトのバックルを使っている。ところが単行本ではバックルにSOS信号を送る機能があるのに気がつくエピソードがぬけている。

 大助達はミグルシャのことを知らせるために日本に行くが、日本では逆に追いかけ回されることになる。そこにハリケーン号を手に入れようとする怪人達も加わる。密室に閉じ込められて麻酔ガスが吹きだしてきてあわやというときに、大助達のベルトのバックルが赤くちかちか光りだす。そこにハリケーン号が助けに来る。ハリケーン号では急にSOS信号がなりだしたので来たのだという。これでバックルが持ち主のピンチをハリケーン号に連絡する機能があることに気がついたわけである。

(1999・01・10)


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