手塚治虫研究・伝言板 2002年4月



ミドロが沼のラスト

七四式 (2002/04/29 18:21)

ミドロが沼のラスト、少年連載版はどうだったのでしょうか?わたしの見たのは光文社版「全集」のアトム4巻でコバルトのお墓の前にいるアトムとヒゲオヤジで終わっています。これには、ヒゲオヤジとお茶の水博士の会話「アトムが残っているから同じ物を作ることはできる」という冷たい台詞はなかったと思いますが・・。今光文社版が手元にないので勘違いかな?



みんなの友達鉄腕アトム展

エイイチ (2002/04/29 14:18)

手塚治虫記念館で「みんなの友達鉄腕アトム展」をやっています。(7月2日まで)
3月に行っったとき、その展示物の1つに「ミドロが沼」の改変前後を比較したものを見つけ、記録する道具がなかったので、じっくりと見てきました。興味のある方は行ってみてはいかがでしょう。できたらデジカメ、せめて手帳と筆記用具は持っていった方がいいですよ。



ラストいろいろ

佐藤和美 (2002/04/29 10:05)

実業之日本社の『人間ども集まれ! 完全版』に載ってる野口文雄さんの「手塚治虫の奇妙な資料」に『ロック冒険記』の最終回の最後の1ページ載ってますね。

『人間ども集まれ!』のラストの改変も成功でしょう。

手元に野口文雄さんのもう一つの「手塚治虫の奇妙な資料」の切り抜きが残ってます。
昭和50年代の中頃だったか、何かの雑誌に掲載されたものです。(雑誌名は忘れました。)

「ミドロが沼」関連でこんなシーンが一コマ載ってました。

アトムとヒゲオヤジが歩きながら、
「ね 先生 コバルトは天国へいったでしょうか」
「ああ いったとも もしかしたら人間になったかもしれないよ」



Re:『ロック冒険記』の最終回

佐藤和美 (2002/04/29 08:35)

このラストって『どろろ』の「ぬえの巻」を上回る終わり方だな、とか思ってしまいます。
描き直しで正解でしょうね。

チャペックの『山椒魚戦争』、まだ読んでないんですが、
『ロック冒険記』にどのように影響してるのか、いずれ比較したいと思ってます。



ラストシーン

エイイチ (2002/04/27 22:29)

伝説マガジン6号に二階堂黎人氏の「手塚治虫調査ファイル」が新連載されていますね。そこで今回「鉄腕アトムミドロが沼の巻」のラスト改変のことが語られています。楽観から悲観への改変です。「ロック冒険記」についても、同じような突然の楽観的結末から、ロックの死を経た悲劇的結末に改変されたということですね。手塚氏の本音はどこにあったのでしょう。
私は手塚氏のペシミスト的な側面に強く惹かれたように思います。



『ロック冒険記』の・・

七四式 (2002/04/27 20:16)

○絵を見ていませんが、あまりといえばあまりの最終回(オチ)。
う〜ん、これは突然連載中止が決まったとか、他の連載で忙しすぎたとか、何かあったのでしょうね。
 それは置いといて、ロック冒険記は好きな作品です。前半のシンプルな冒険物語から後半の政治劇風な盛り上がり、と、映画化してもいいくらい。でも政治的というか奴隷の話とかがあって難しいんでしょうね。『メトロポリス』よりもこちらの方がヒットしやすいと思いますけどね。



『ロック冒険記』の最終回

佐藤和美 (2002/04/27 12:48)

『ロック冒険記』は単行本化に際してラストが大幅に変更されています。それでは雑誌でのラストはどのようだったのでしょうか?
(国会図書館調査報告シリーズ(笑)です)

『ロック冒険記』の最終回





佐藤和美 (2002/04/21 22:07)

コマというより絵は「指」の絵を流用してますけど、私には5本にしか見えませんけど?
(「指」でのロックは人差し指から小指までが5本という感じです。)



6本の指

エイイチ (2002/04/21 16:45)

伴さんの指摘通り、拡大すると、握りあった手の指が6本見えます。爪は5本分しか描かれていません。黒男の手を包むように握っていますので、ロックの指だとしか思えません。やはり改作前のコマそのままだと考えて良いのではないでしょうか。どうですか?



大雑把ですいません

伴 (2002/04/21 02:43)

秋田文庫の4ページ目の左上のコマです(2コマ目です)。「おれをはげまして・・・」と書いてある横のB・Jの手を握るロックの指がそう見えるのですが・・・・やっぱりちがいますか?



Re:いきなりですが

佐藤和美 (2002/04/20 21:56)

>突然ですが、ブラックジャックの「刻印」の中で少年期のロックの指が6本の場面が
>一瞬あるのは、これは「指」の名残なんでしょうかね?

どのコマのことでしょうか?
4ページ目(表紙含まず)右上隅のコマ?
でも6本には見えない?



いきなりですが

伴 (2002/04/20 03:17)

手塚ファン歴5年のものです。このサイトは驚く事ばかりですね。
突然ですが、ブラックジャックの「刻印」の中で少年期のロックの指が6本の場面が
一瞬あるのは、これは「指」の名残なんでしょうかね?



もう一つの『アトム今昔物語』

佐藤和美 (2002/04/15 20:59)

「もう一つの『アトム今昔物語』」を追加しました。アトムはどのように死んだのか?

もう一つの『アトム今昔物語』



鉄腕アトムの軌跡展

佐藤和美 (2002/04/13 12:24)

『鉄腕アトムの軌跡展』というのをやるそうです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『鉄腕アトムの軌跡展』新宿タカシマヤにて開催

ロボットの歴史と『鉄腕アトム』の世界を、3部構成で紹介する展示会です。100点以上におよぶ『鉄腕アトム』の原画や構想ノートを展示し、作品の魅力を紹介します。
また、欧米で生まれたユニークなロボットたちの実物大再現モデルに加え、大阪万博で手塚治虫がプロデュースした「フジパンロボット館」の人気ロボットたちも登場。手塚ファン必見です!

期間:4月24日(水)〜5月6日(月・振休)
会場:新宿タカシマヤ10階
入場料:一般700円、大学・高校生500円、中学生以下無料



アトム誕生の日に……

うなむ (2002/04/09 22:35)

 はじめまして。ちょっとびっくりのニュースです。
 YAHOOのニュースより転載。
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阪急電鉄、遊園地事業から撤退へ

 阪急電鉄は9日、業績の悪化が続く「宝塚ファミリーランド」(兵庫県宝塚市)と
「神戸ポートピアランド」(兵庫県神戸市)の遊園地事業から撤退すると発表した。
宝塚ファミリーランドは一部を除いて2003年4月7日に営業を終了し、神戸ポー
トピアランドは同年3月末で経営から撤退する。不況に伴う入園者数の低迷に加え、
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の開業が重なり、「赤字体質から脱却
できない」(大橋太朗社長)と判断した。宝塚の施設跡地には、商業施設やマンショ
ンを建設する方針。
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 手塚治虫が幼少時代に大きな影響を受け、幾多の作品の種を
はぐくんだであろうファミリーランドが、こともあろうにアト
ムの「誕生日」にお別れになってしまうとは!
 この日、宝塚を訪れる人は多いんでしょうね。
 私も行きたいですが、なにぶん遠くなので……。



「アトム殺し」といえば

佐藤和美 (2002/04/08 13:02)

アトム殺しといえば、きのうBSで「アトム」の最終回やってましたね。
(まだ、見てませんが)

また石上三登志の「手塚治虫の奇妙な世界」にはこんな文章があります。

「たとえば、『コバルト』でそれほどの理由もなく登場させた、アトムの弟コバル
トを、その後ほとんど活躍させぬまま、『ミドロが沼』(昭和31年)で殺してし
まっていること。後にこれは、コバルトの死で終わらぬように、リライトされて
いるが、なんとなくアトム殺しの身代りのようにも思えるのだ。」



「アトムは僕が」

七四式 (2002/04/07 23:35)

「アトムは僕が・・」は確か先週かな?書店に出たときに立ち読みしました。
タイトルが刺激だったのですぐ眼についたのです。
立ち読みレベルでは・・・う〜ん、読み方がわたしと違うのか、考え方が違うのか、とにかく「上っ面だけ」の評論のように見えたのですが。でも立ち読みレベルなので、ちゃんとケナすこともできないのでこれ以上は何とも言えません。少なくとも綿密な・・というイメージは受けませんでした、残念ながら。



アトムは僕が殺しました

佐藤和美 (2002/04/06 15:37)

新刊情報です。

田中弥千雄『アトムは僕が殺しました』サンマーク出版

「悪」や「異形」の中に仏性を、「絶望」の中に光を追求しつづけた天才マンガ家の真実に、練達のライターが作品の綿密な読み込みから迫る、手塚治虫論の白眉。



『三つ目がとおる』のボルボック

佐藤和美 (2002/04/04 12:41)

「ボルボック」の名はこのあたりがルーツかな?

『大辞林』
ボルボックス
[volvox]
緑藻類オオヒゲマワリ目の淡水藻。川沿いの溜まり水などに発生。無数の細胞が集まって群体を作る。各細胞は連絡糸でつながり、二本の鞭毛(べんもう)を出してこれで回転しながら泳ぐ。群体内に娘群体を生じ、また有性生殖により増殖する。大鬚回(おおひげまわ)り。



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