言葉の世界・伝言板 2003年3月



Re: アラビア語の母音 2

にれのや (2003/03/31 00:12)

  (2)特に、/a/ は、前後の子音、あるいは、同一の単語の中の離れた位置にある子音にさえ、影響を受けます。
     'allah [?αl'lα:h] (実際には、[l] は咽頭化して [l^γ]。とりあえず、咽頭化を^γで表します)
では、語末の h が単語内のすべての音を「硬く」しています。
     ya:ba:ni: [yae・'bae:ni・] 日本人
では、子音 y や、語末の i: が、単語内の音を「軟らかく」しています。
 以下に、わたしが観察した限りでの、子音の「硬化力」、つまり、前後の母音、子音を硬くする力を評価した一覧を示してみます。
     I. 中性子音=他の母音・子音の音を変える力を持たない。この子音の前後では、/a/=[ae], /i/=[I]〜[i], /u/=[U]〜[o]
        ’, b, t, th, j, d, dh, z, s, sh, f, k, l, m, n, h, y
     II. 弱硬子音=後続の母音を、ある程度硬くする力を持つ。この子音の後では、/a/=[a]
       h., kh, (アイン), gh, w
     III. 硬子音=前後の母音・子音を硬くする力を持つ。この子音の後では、/a/=[α], /i/=[ы], /u/=[u]
       r, s., d., t., dh. q
 これが、よくわかる例として文字の名前をあげてみます。
     k   ka:f [kae:f] ケーフと聞こえる
     q   qa:f [qα:f] コーフと聞こえる
 他にも、二重母音 ay は、後続の y によって、[εj] に近くなるなど、y には、母音を軟らかくする力もあるようです。
■以上が、今までのところの観察をまとめたものです。まだ、論理の組み直しをしなければならない部分もあると思いますが、実際のアラビア語の音は、教科書に書いてあるものより、ずっとダイナミックだという点では確かだと思います。これが、アーンミーヤ(各地の方言)では、さらにすさまじいことになっていると思います。



Re: アラビア語の母音 1

にれのや (2003/03/31 00:11)

■Κομαさんへ。
例によって、NHKアラビア語講座の観察からですが……(つまり、大学院卒クラスのエジプト人が話すフスハーではどうか、ということですが)
  (1)アラビア語には、母音が a, i, u の3つしかない、というのは、「誤りである」 と言い切っていいと思います。というのは、「京都」という地名は文字では、とりあえず
     Ki:u:tu:
と書きますが、発音は [ki'oto] だからです。つまり、外来語の場合、文字で書く方法がないだけで、e, o などの発音はできるのです。
 では、a, i, u の3母音しかない、と言われるゆえんは何かというと、アラビア語のネイティヴ・スピーカーは、アラビア語のすべての母音を a/i/u という3つの範疇に割り振って認識しているからなのです。ちょうど、日本人が、「こんぶ」「さんがい」「はんだ」「かん」の「ん」を1つの音として処理するのに似ています。
 以前にも書きましたが、
     /a/=[α]〜[a]〜[ae]〜[ε]〜[e]
     /i/=[{i+-}](露ы)〜[I]〜[i]
     /u/=[u]〜[U]〜[o]
というように、音に広がりがあります。このように1つの範疇の母音に音の広がりがあるのは、アラビア語の子音の豊かさが原因だと思います。特に、咽頭化音と呼ばれる s., d., t., dh. は、母音に著しい変化をもたらします。咽頭化音というのは、舌の付け根が喉の奥に向かって持ち上がって狭めをつくる音で、その結果、舌はスプーンのようにへこみ、口むろの容積が大きくなり、こもったような音を作り出します。以前、ロシア語の dark l という軟口蓋化音について書きましたが、音色としては似たようなものです。
 具体的には、咽頭化音の後では、/a/→[α]、/i/→[ы]、/u/→[u] のように、舌の位置が低い音になります。



「」

zo- (2003/03/30 21:02)

>台湾の人が、大陸人の書く「ロ卑」「白」を見たら理解できないでしょう。

見慣れてないと思いますが、みればすぐ推測がつくと思います。全「中国」の北京周辺地域以外で、最も共通語が普及しているのは台湾省だ、とは大陸の言語政策研究者の言です。



「」(シ九)、「ひっうつる」

高駒麗人KOMA (2003/03/30 19:00)

zo-さんへ
>台湾では「」という字は、見たことありませんねぇ。ちなみに、台湾語でも「酒」はchiu、「九」はkau(教会ローマ字)です。
台湾の人が、大陸人の書く「ロ卑」「白」を見たら理解できないでしょう。北唐人は「酒」と「九」が本来別音であることを知らずにこういう当て字をするわけです。
massangeanaさん:
>「」([シ九] 酒) この字は「蔵」を草冠に「上」に作る字などとともに, 廃案になった簡化方案の中にはいっていました。
「」はYahoo検索では??になります。Googleでは何とか検索できました。
http://www.bamboosilk.org/Wssf/2003/baiyulan01.htm
http://www.google.com/search?hl=zh-CN&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E6%B0%BF+%E9%85%92&lr=
「蔵」zang>[サ/上shang]という簡略案は私も知りませんでしたが、流石に唐土大陸でも実行されませんね。しかし、
「臓」zang>「月庄」(庄zhuangが声符)
「讓」rang>「言偏(ごんべん)と上」
これは実行されています。

ムラサキさんへ
>「ひきうつる」は、なぜ「ひっうつる」に変化しないものですか。

既に「きしろふ」氏&「zo-」氏が述べていますが、例えば「六個」が「ろくこ」rokukoから「ろっこ」rokkoになるのに、「六案(ろくあんrokuan)」が「ろっあん」にならないのは何故か考えてみるといいと思います。
「ひっこむ」hikkomuの「っ」は舌根が軟口蓋(上顎の奥)についたkの閉鎖段階で、「ひっぱたく」hippatakuの「っ」は両唇を閉じるpの閉鎖ですが、そもそも「ひっうつる」の「っ」はどう發音するのか、私のほうでムラサキさんにお伺いしとう御座います。「ひっうつる」では「っ」の後が母音ですから、唇を開いたまま声門を一瞬止めるのでしょうか。
「ひきうつる」hikiutsuruがもしも変音するなら「ひきゅうつる」hikju:tsuru、「ひくつる」hikutsuruになるでしょう.実際はそうは言いませんが「胡瓜」「キウィ」がそうなります.
「胡瓜」(黄瓜)きうり kiuri>きゅうり kju:ri(唐語「黄瓜」huanggua)
キウィ kiwi>キウイ kiui<キューイ kju:i(英語 Kiwi)

日本語の「っ」は流音の前でも出現しません.
日本語で「一定」は「いちてい」ititei>「いってい」itteiなのに、「一礼」は「いちれい」itireiであって「いっれい」にはなりません.
「いっれい」は irrei(rr;舌先で歯茎を何回も弾く)、illei(ll;舌側面から一泊分の時間で声を出す)、i'rei(rの直前で声門閉鎖)のどれで發音するのか、いずれにしても日本語の音韻としては難しい發音です.それでAllahを「アッラー」と綴るのは相当無理をしています.
'Allah、'Aziz、Qur'an等のaの前には声門閉鎖があるようです。琉球語や上海語でも声門閉鎖は多いでしょう.上海語で「我々」は「阿拉」'a'la'のようです。これはカナでうつすなら「アッラ」でしょうが、外語音をカタカナで現すことからして邪道です.

「にれのや」さんへ
アラビア語では正式な發音では母音がaiuの三つで、口語ではeとoが現れるのでしょうか.
「フセイン」もHusain>Husein、「クワイト」もKuwait>Kuweit、「コーラン」はQur'an>Koran、「モスレム」Muslim>Moslem、「モハメド」Muhammad>Mohammedというような具合だと思いますが如何でしょう.
Egyptはアラビア語ではないのでしょうか.アラビア語ではMasrかMisrのようです.
Casa-Blancaは「白い家」を現すアラビア語名をスペイン語にしたもののようですが、アラビア語名は何かわかりません.Darel Baidaかと思って検索しましたが出てきません.もしそうならeは口語音?qahwah>Cafe、Coffee についても、アラビア語の訛りでaがoやeに聞こえたのかもしれません.
英語と西班牙語の対比http://www.xente.mundo-r.com/yoshiro_tachibana/galeria.html
http://163.22.121.133/recorder/song/top/Casablanca.htm
↑カサブランカの歌です.皆でうたいましょう.
余計ですが、日本語版ですと郷ひろみの歌った「哀愁のカサブランカ」なので歌本ではア行で始まるので注意.ジュリーの「カサブランカ・ダンディ」と間違えないようにしましょう.

「越辺川(おっぺがわ)」、「高麗川(こまがわ)」は読み方が難しいですね.



初めまして。

ミツ (2003/03/30 15:38)

大学生のミツと申します。
アイヌ語について調べていて、こちらのサイトにたどり着きました。
大変興味深く拝見させていただきました。

ところで、私の地元埼玉県には、越辺川(おっぺがわ)という川があります。
この名前は、アイヌ語が語源であるという話を聞いたのですが、本当でしょうか。
あまり大きな川ではないのですが、小さいころはよく川遊びをした、思い出の川です。
教えていただけたら嬉しいです。

これからも頑張って下さい。



Re:サダム・フセイン その2

らにい (2003/03/30 09:24)

>にれのやさん
根気よく調べていただいているようで感激ですっ!
スパッと諦めてしまった私は情けな・・・(TT;)



フセイン、クサイについて

にれのや (2003/03/30 04:03)

■massangeana さん、情報、だんけさま。わが、PCの画面に初めてアラビア語が……。こちらでも、フセインの名前を調べてみました。フルネームは
    S.adda:m H.usain al-Takri:ti [さッダーム・ふセイヌ・る・タクリート]
al-Takri:ti というのは、「タクリートという土地の出身の」という意味です。s.adda:m は、やはり、意味・語源不明です。
 H.usain(un) という名前については、少していねいに調べました。まず、発音は、正則アラビア語の文語の規則どおりの発音なら、[ふ'サイヌン] (主格)。正則アラビア語の口語ならば、[ふ'サイン] ないし [ふ'セイン]。アーンミーヤ(方言、一般の人の口語)なら、[ふ'セイン、ほ'セイン、ほ'セーン] などの発音があるのではないか、と。推測ですが。
 イスラム教徒が「フサイン」という名前を聞いて、思い浮かべるのが、第4代カリフ、アリーと、預言者ムハンマドの娘ファーティマとのあいだに生まれた次男のフサイン al-H.usain bnAli: bn Abi: T.a:lib です。だいたい、H.usain に定冠詞 al がつくぐらいですから。
 アラビア語の語幹に H.-S-N というのがあって、h.asuna [はスナ] という動詞が「美男子である、善良である」という意味です。また、h.asan という形容詞も派生して、「美男の、善良な」という意味になります。このハサンという名は、フサインの兄の名前です。al-H.asan bnAli: bn Abi: T.a:lib。
 この H.asan の指小形・愛称形が H.usain です。意味は h.asan と同じと考えてよいでしょう。

■ウダイ、クサイについても調べました。ウダイは見つかりませんでしたが、クサイはありました。
    Qus.ai [く'サイ]
意味は「遠い」です。far away です。なぜ、こんな名前があるのかについては、記述がありませんでした。コーランにこの語を使った重要な一節でもあるんでしょうか?



カラヴァンサライに関連して

にれのや (2003/03/30 04:00)

■massangeana説の Serail のエルが妙に気になり、ひととおり調べてみました。
□まず、ドイツ語の Serail (モーツァルト『後宮からの誘拐』の「後宮=ハーレム」に当たる語) を Duden 外来語辞典で調べると……
Serai [ze'rai] der -s/-s =Serail (2)
Serail [ze'rai また ze'rail] <ペルシャ語→トルコ語→伊→仏→独>
  (1)das -s/-s a) トルコのスルタンの宮殿  b) オリエントの王侯の居城
  (2)der -s/-s 手触りのよい、薄く縮絨(しゅくじゅう)した (leichtgewalkt) 羊毛の布
もちろん、ここで必要な語義は(1)です。

□そこで、この語の経路に残る語をたどってみると……
ペルシャ語 資料がありません
トルコ語 karavan, kervan キャラヴァン/saray 宮殿
      /kervansaray 隊商宿
イタリア語 caravan キャラヴァン/serraglio [セッ'ラッリョ] トルコの宮殿、ハーレム
      /caravanserraglio 隊商宿
フランス語 caravan キャラヴァン/s{e+´}rail [セ'ライユ] トルコの宮殿、ハーレム
      /caravans{e+´}rail 隊商宿
ドイツ語 Karawane キャラヴァン/Serail [ゼ'ライ(ル)] トルコの宮殿
      /Karawanserei [カラヴァンゼ'ライ] 隊商宿

つまり、少なくともトルコ語の段階から、「隊商宿=キャラヴァン+宮殿」という造語になっています。ドイツ語の語末のエルは、イタリア語の段階で -gli- で現れています。なぜでしょう?





zo- (2003/03/29 17:36)

台湾では「」という字は、見たことありませんねぇ。

ちなみに、台湾語でも「酒」はchiu、「九」はkau(教会ローマ字)です。





zo- (2003/03/29 17:30)

私も言いにくいからだと思いますが、

「ひきこむ→ひっこむ」「ひきかく →ひっかく」「ひきかきまわす→ひっかきまわす」「ひきくくる→ひっくくる」は二つ目の動詞の最初の音が、kで、促音になりやすく、

「ひっぱる」は、やっぱり昔は「ひ」が「pi」その後「fi」のような音だったからでしょうか。

数字+単位で、促音に変わるのはやっぱり、ptkの子音が組み合わさった場合が多いですよね。

一個、六個、八個(はっこ)、十個…。



Re:動詞「引く」

きしろふ (2003/03/29 16:42)

あくまでも予想ですが、単純にいくと音がよくない(言いにくい)からと思われますが?



動詞「引く」

ムラサキ (2003/03/29 15:27)

動詞「引く」が複合動詞になる時、「ひきはる→ひっぱる」「ひきこむ→ひっこむ」「ひきかく →ひっかく」「ひきかきまわす→ひっかきまわす」「ひきくくる→ひっくくる」になります。
しかし、「ひきうつる」は、なぜ「ひっうつる」に変化しないものですか。
どなたか教えて下さいませんか?



Re: 国連 [シ九] サダム

massangeana (2003/03/29 03:35)

高駒麗人さん:
>戦前の連合国はThe United Nationsですが、the Alliesは今の国連と区別する
>為の便宜上の言い方でしょうか。
そのようですね。

>[シ九](酒)
この字は「蔵」を草冠に「上」に作る字などとともに, 廃案になった簡化方案の
中にはいっていました。

>サダム
s.adda:m です。d の上のシャッダは略されている方が多いようです。
ここの記事タイトル(中央2行目)とか。

http://news.bbc.co.uk/hi/arabic/news/newsid_2278000/2278282.stm



Pinyinのsとshの誤記

高駒麗人Koma (2003/03/29 02:10)

ハワードさんがお忙しくて返事ができないようですが、こちらもたくさん質問しすぎましたか。
しばらく待とうホトトギス。気長に待ちます。

題して「舒士マッサージ → 寿司マッサージ?」
http://kaihatu.com/sushi/
漢語普通話(モロコシの標準語)のPinyin綴りでは、「舒」は shuなので、「舒士」は shushi のはずです。しかし、中国人が「舒士」を sushiと書いているのを發見。sushiは「寿司」の日本語ヘボン(Hepburn)式綴りでしょう。漢語普通話Pinyinでは「寿司」は“shousi”です。
中国人でも自分がしゃべっている言葉のsとshを間違って覚えているようです。他にも中国人自身が漢語のPinyinを間違えるのは時々あります。彼ら自身、現代漢語詞典や新華事典を見ていないのでしょう。

「」(サンズイに九)について 続き
「酒」を「」(サンズイに九)と書くのは「酒」と「九」がjiuで同音である北京語ならではの当て字でしょう。廣東語では「酒」は zhau、「九」は gauですから、廣東語を使う人なら「酒」を「」と書くことはないでしょう。中国南方の香港や台湾では「酒」を「」と書くことはあるのでしょうか。どなたかご存知のかた、いますか?



キャラヴァンサライだった!

にれのや (2003/03/29 01:24)

■松茸さん、massangeana さん、ふぃーれん・すぱしばです。
そうです、キャラヴァンサライです。サライという語感が妙ちくりんだったのを思い出しました。
 松茸説 caravansarai
 massangeana説 Serail, Serai
どちらも出どこはいっしょのような感じがしますね。Serail の語末のエルが気になります。ドイツ語は調べがつきそうですが、トルコ語、ペルシャ語は辞典がありません。どなたかお持ちで?

ウダイ、クサイは、本日、帰宅ののちに調べてみます。

アラビア語辞典を調べると S-D-M という語幹はあります。第IV形の動詞で「(泉を)干上がらせる」という妙な語義が出ています。その他の活用形は、わが辞書にはありません。でも、この動詞から派生する名詞には、残念ながら sadda:m というのはありません。
Sadda:m の s, d は、あるいは、s. とか d., dh, dh. とかなんでしょうか? どこかで原綴を見たことありますか?

クシコスは、書店の歴史―文化史―郵便史という感じで調べてみます。ネット上では見つかりませんでしたので。
リバートも、歴史―アラブ史という感じで調べてみやしょう。



灰被り 「」(シ九)

高駒麗人Koma (2003/03/29 01:17)

鴛鴦さんへ
>勉強になりますぅ〜(^^)
お役に立てて光栄です。唐土に留学していたアメリカ人と高麗人が「どうしてシンデレラが唐語で『灰姑娘』なのか」と首をかしげていました。高麗でも「シンデレラ」Cinderellaは「신데렐라」Shinderellaだそうです。

massangeanaさん
>「『the Allies』というのが普通だと思います。」
戦前の連合国はThe United Nationsですが、the Alliesは今の国連と区別する為の便宜上の言い方でしょうか。

>日本でも地元と向こうの言葉とを使い分けているというような感覚ですかぁ〜。
ある意味、敬語と友達言葉、東京語とそれ以外の方言を使い分けている日本人は、欧州人から見ると語学の天才・多言語話者(linguist、polyglot)に見えるでしょう。

ところでサンズイに「九」を書く「」(シ九)という字は電脳の漢和辞典でも見当たりません。
http://www2.theta.co.jp/kanji/list.php
「」(シ九)は機種依存文字でしょうか。皆様ご覧の画面では文字化けしていませんか?
中国北方では「酒」の俗字として「」(シ九)が使われます。日本人名の「酒井」まで「井」([シ九]井)と書かれると日本人は理解できません。



Re:続々「クシコスポスト」

鴛鴦 (2003/03/28 19:05)

>にれのやさん
「クシコスポスト」、意外と奥が深い・・・(--;)
調べれば調べるほど分からない・・・(--;;)



Re:サダム・フセイン

らにい (2003/03/28 13:03)

>massangeanaさん
そうですね。ここらでお開きにしたいとおもいます。
上にもよく言っておきます(^^;)
>にれのやさん
わざわざ調べていただいてありがとうございました。



Re: すみません

ロスケ (2003/03/28 10:59)

ハワードさん

さきに「明日から忙しくなる・・・」とお書きになっていたので、ご事情は承知しているつもりです(ですから「猛烈には・・・」と書きました)。
とにかく、お返事のことは全く気になさることはありません。



Re: サダム・フセインなど

massangeana (2003/03/28 05:37)

訂正:
>父親が死んで(一説に逃げて)孤児として叔父に育てられたために
母親は再婚したし, 叔父に育てられるようになったのは 10歳以降のことで, 当然そのときは
もう名前がついていたでしょうから「孤児として」云々は変でした。
父親が死んだためにこの名前になったと説明しているページはたとえばここがあります。
 http://www.burstnet.com/cgi-bin/ads/ad5929a.cgi/2058/RETURN-CODE

らにいさん:
サダムはともかくフセインは多い名前で(預言者ムハンマドの孫もハサンとフセイン),
意味も明らかだと思います。
固有名詞の名前の由来はあまり考えても仕方がないところがあると思います。「織田信長は
なんで織田信長というのか」とか考えても仕方がないのと同じです。

にれのやさん:
サダムの息子にウダイおよびクサイという人がいますが, これはどの程度一般的なのでしょうか。

>巨大な隊商宿泊施設
ますます Serail のような気がします。Google で "caravan serail" が 500件, "caravan serai" が
1390件ありました。
タクシーの語源は... どうも怪しげな匂いが... :-)



Re:Caravansary etc.

松茸 (2003/03/28 04:39)

* キャラヴァンサライ
http://www.m-w.com/cgi-bin/dictionary?caravansarai
によればペルシア語(何時の?)起源だそうです。
 なお、キプチャクハン国の首都サライも同源かどうかは、確認できず。

* タクシー(taxicab)の語源
 これは以前も話題になりました:
http://www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/bbs/bbs0007.htm
 ただし、当人(?)は「我らこそタクシーの語源なり」と主張してます:
http://www.phonebookoftheworld.com/thurnandtaxis.htm



英語についての質問

にれのや (2003/03/28 01:40)

■英語についての質問が、ハワードさんに集中してしまいまして……
時間のあるときにどうぞ。答えるのが義務ではありませんから。

しかし、みなさん、不思議ですねえ。
ハワードさんの書き込む文章の「見た目」がですね、最初のときに比べると日本語としてしっくりきているように見えるんですが……
それぞれ、言語には見た目それらしい、という印象のようなものがあるんですかね?



すみません

ハワード (2003/03/28 01:16)

みなさん、ごめんなさい。
私は今少し忙しいです。お返事くださってありがとうございます。
いそがしくない時(忙しくなくなったら?)ここに来て返事をします。

本当にごめんなさい。。。。(T_T)
ハワードより!



クシコスの郵便馬車に関連して

にれのや (2003/03/28 01:03)

■中欧における郵便輸送の具体的なイメージを探していたら、切手の図柄をいくつか見つけました。
2つのタイプがあります。
(1)郵便馬車のタイプ
http://mizusumasi.hp.infoseek.co.jp/stamp/png/magyar03.jpg 【ハンガリー】

(2)郵便カートのタイプ

(3)郵便騎手のタイプ
http://mizusumasi.hp.infoseek.co.jp/stamp/png/ceskos01.jpg 【チェコスロヴァキア】
http://mizusumasi.hp.infoseek.co.jp/stamp/png/polska01.jpg 【ポーランド】

□これは、馬の切手のギャラリーです。ドイツ、ポーランド、ハンガリー、オーストリアなどを選んで見てください。
目印は、ホルンのような形のラッパです。ヨーロッパでは、これが郵便配達のトレードマークのようです。
(1)、(2)、(3)いずれも見つかります。
http://www.terada77.com/
□どうも、ホルンのマークは、「タクシー」の語源と関係があるようです。まとめるのはたいへんなので、こちらをご覧ください。
http://www.okada.de/unchiku/taxis/taxis.htm

■残念ですが、チコーシュ=ポストが、(1)、(2)、(3)のどれにあたるのかはよくわかりません。



サダムについて

にれのや (2003/03/27 23:58)

■わたくし何を隠そう「名前マニア」でして……
 フランスでアラブ人が刊行したアラブ人の名前の辞典(1995刊)がありまして…… ないんです。サダムは。それらしい名前も。
 ロシアで80年代に刊行された、ソ連南部も含む、イスラム圏の名前の辞典がありまして…… ないんです。サダムは……
 アメリカでは、時々、世界中の名前を集めた辞典が刊行されます。1冊だけ Saddam を収録したものがありました。「語源」「語義」とも "Unknown" だそうです。



Caravansary

にれのや (2003/03/27 23:53)

■massangeana さん、ちがいます。
NHKのシルクロードのドキュメンタリーだったような……
その番組の中で、整備された巨大な隊商宿泊施設を指して、トルコ語かペルシャ語で、キャラバン何とか、という名前で呼んでいたんですが……
正確に思い出せないし、何語だったかも……



Re:続「クシコスポスト」&「ポケモン」「アトム」&「シンデレラ」

鴛鴦 (2003/03/27 18:55)

>高駒麗人komaさん
「ゴビ砂漠」も「砂漠砂漠」と(^^)
シナは「ポケモン」「アトム」共々大丈夫なんですね。
「灰被り」なんですか!?いやぁ、勉強になりますぅ〜(^^)
>にれのやさん
>「アクロバティックな職種でもあったようです。」
だからああいう曲調なんでしょうか?
ネッケは世界にも祖国にも忘れ去られているとは・・・(汗)
しかも日本だけこだわっている・・・(汗×2)



敵国

かん (2003/03/27 12:59)

国連憲章の敵国条項ってまだ削除されてませんよね?

だので日独伊は未だに敵国なんですよ、実は
http://www.pat.hi-ho.ne.jp/~kann/



ありがとやんした(笑)

らにい (2003/03/27 12:44)

>massangeanaさん
「サダム」も「フセイン」も「イラク」もこれだといった説は分からんということですか。
ある意味でもはっきりしないしない国ですから・・・(^^;)
>「『the Allies』というのが普通だと思います。」
もっと英語の表現を勉強しないと・・・(--;)
>高駒麗人κoμαさん
そっちでは「聯合國」なんですね。
日本でも地元と向こうの言葉とを使い分けているというような感覚ですかぁ〜。



Re: caravansary

massangeana (2003/03/27 05:02)

にれのやさん:
>「宿屋、隊商宿 (caravansary←英語ですが、これに似たトルコ語か何かの
>単語があったように思うんですが……)」
モーツァルト "Die Entführung aus dem Serail" で有名な Serail のことでしょうか?



Re: 連合国

massangeana (2003/03/27 04:57)

第二次大戦時の連合国は英語では the Allies というのが普通だと思います。



クシコスの郵便馬車について

にれのや (2003/03/27 03:13)

■ドイツの作曲家 Hermann Necke になるもの。だが、ドイツのサイトで検索すると、このヘルマン・ネッケという作曲家が、本国では忘れ去られた人であることがわかります。世界じゅうで、日本だけが、この作曲家と Csikos-Post にこだわっているようなのです。一種の文化の蝸牛現象でしょうか?
 このタイトルは、ハンガリー語とは関係ないようです。純粋にドイツ語の Csikos-Post ['チ(ー)コーシュ・ポスト] のようです。どうも、19世紀に、Csikos-Post とか ungarische Post (ハンガリーの郵便(馬車?)) とか呼ばれる郵便輸送にまつわるシロモノが、ドイツとかオーストリア=ハンガリー帝国にあったようです。それは、「馬をあやつる術にたけた者=csikos」 がたずさわる、アクロバティックな職種でもあったようです。しのシロモノの具体的な画が見つからなかったので、イメージができませんが……
 ハンガリー=英語辞典で調べると、csik{o+´}s = horseherd, (US) cowboy とあります。つまり、単なる「馬飼い」ではないようなのです。ハンガリー語の発音は ['t∫iko:∫] です。Duden の外来語辞典を調べると Csik{o+´}s = Pferdehirt とあり、発音は ['tschi:ko:sch, 'tschiko:sch] で、Tschikosch とも綴る、となっています。また、ドイツ語のサイトで調べると、この Csikos なる単語が、案外、ドイツ語で頻用されていることがわかります。また、その際、o の上の長音符は、ほとんどの場合、省かれています。
■結論。とりあえず、『チコーシュの郵便馬車』くらいのタイトルに変える必要はありそうです。また、チーコシュ・ポストなるものが西洋郵便史でどのような役割を果たしたのか、調べる必要もありそうです。



ラバトでお騒がせしたうえに

にれのや (2003/03/27 02:00)

■ラバトの意味は取り合えず、継続審議ということで……。きのうの書き込みに細かい typo (タイプミス=ハワードに教わりました) と「文法上のでっかい間違いが2つ」あるので、訂正しておきます。
(3)の綴りは ar-Riba:t.(u) が正当です。※現代語では、「宿屋、隊商宿 (caravansary←英語ですが、これに似たトルコ語か何かの単語があったように思うんですが……)」。ただし、アラブの膨張期の歴史的語彙として、「砦、駐屯地」のような意味がある。これは、アラブの歴史と深くかかわる語彙のようである。
(4)モロッコの首都「ラバト」のフルネームは
    riba:t.u l-fath.(i) [リバーとゥ・る・ファトふ] です。口語で[〜ファトふ]、文語で[〜ファトひ] となります。
■まちがい、その1。最後は(u)ではなく(i)です。主格ではなく、所有格なので。つまり、「ファトふ=始まり」の「リバーと=砦」とひっくり返って修飾します。ドイツ語、ロシア語などと同じ方式です。
■まちがい、その2。語頭に定冠詞 al をつけていました。ここでちょっとアラビア語の考え方の面白いところを……
□英語では、たとえば、こういう言い方をしますね。
    the tip of his finger  彼の指の先
これは、tip の前に必ず定冠詞 the が必要です。「彼の指の」と限定されているからです。
□ドイツ語でも、
    das Auto seines Vaters 彼の父親の車
これも、Auto には定冠詞 das がつきます。後続する所有格(2格)の名詞に限定されているからです。
□ロシア語には冠詞がありません。
    книга отца [ク'ニーガ・アッツァー] 父親の本

□で、アラビア語です。
    (1)riba:t. [リバーと=砦] を単独に使うと、「ラバト」は ar-riba:t. [アッ・リバーと] と定冠詞がつきます。
    (2)なのに、riba:t.u l-fath. [リバーとゥるファトふ] と、後ろに riba:t. を限定する所有格の名詞がつくと、頭の定冠詞 al がなくなるのです。
アラビア語では、後置された所有格の名詞に限定されると、「前に来る名詞は、すでに、後ろの名詞に限定されているから定冠詞をつける必要がない」と考えるのです。まったく、コトバというのは、おそろしいものです。



唐語では国連は「聯合國」

高駒麗人κoμα (2003/03/27 01:29)

昔の日本人は、朝鮮を「コマ(高麗)」、中国を「モロコシ(唐土)」、「カラ(唐)」と呼んでいたので、今試しに使ってみます。同様に日本をヤマト(倭)と称してみます。

佐藤和美さんへ
「しんせんぬま」についてシンプルなご回答ありがとうございます。瑠璃さん、疑問が解けてよかったですね。今後もアイヌモシリ(北海道)についてご報告等お願い致します。
「瑠璃」というのは奇麗な Handle Nameですね。
高麗語では「瑠璃」は「ガラス」の意味です。發音は北高麗で 유리 ryuri(りゅり)、南高麗で 류리 yuri(ゆり)です。倭語(日本語)では「硝子」ですが、唐語では「玻璃」boliです。

訂正
http://tx.jnbiz.com/
http://pokemon.myetang.com/data/d03.htm
「ポケモン」は唐語(カラゴ)では「口袋妖怪」Koudai Yaoguaiまたは「神奇宝貝」Shenqi Baobeiのようです。「ピカチュー」Pikachuは「皮[上/ト]丘」Pikaqiuです。
「ポケットモンスター」Pocket Monsterが危ない意味になるなら、ウルトラセブン・モロボシダンの持っていた「カプセル怪獣」はどうなるのでしょうか?Capsule Monsterでしょうか?

唐土では The United Nationsを「聯合国」Lianheguoと呼んでいます。倭では同じ英語名を「連合国」「国際連合」と言い分けているのです。高麗半島では今の国連を 유엔 Yu-En(ゆえん)即ちUNと呼んでいます。「国連のアナン(Annan)事務総長」は唐語で「聯合国秘書長・安南」Lianheguo Mishuzhang Annanです。

らにいさんへ
>欧州の人は2,3の言語使えて当たり前?それに比べて日本人は英語さえ覚えるのに苦労する・・・
ある西洋人に言わせると、日本で例えば九州の学生が東京の級友と話す時、級友の父親と話す時、故郷の友人や家族と電話で話す時の言葉…は欧州語で言えば3つ、4つの別々の言語を使い分けているような物だそうです。

辻本裕幸さんへ
>有気無気「東京を『ドんジん』と(初めを濁音にして)発音するのは漢語界の掟破り」
唐土の足球選手Hao Haidong([赤・おおざと]・海東)の名は、倭国では「ハオ・ハイドン」が普通です。別に掟破りとは思いませんが。
http://www.sportspace.co.jp/contents/wcupplayer?country=CPR&player=hao-haidong



Re: ラバトについて

にれのや (2003/03/27 01:27)

■massangeana さん、例のページ、ざっと読んでみました。なるほど、地名というのは
  (1)その地の歴史を知らねばならぬ。
  (2)その地の文化を知らねばならぬ。
と、こういうことで……。はっきり言って、半分くらいは意味がわかりません。主に、コーラン(クル'アンですね)やイスラム百科の引用されるくだりは難解ですねえ。すこし、マグレブの歴史を勉強してから、ラバトについてもっと調べてみましょう。
 とりあえず、これを読んでいるみなさんへ。
 ラバトのアラビア語名 riba:t. [リバーと] には、アラブ史上の歴史的語彙として「砦、駐屯地」のような意味があるようです。現代アラビア語辞典には、載ってないんです。



ありがとうございました

瑠璃 (2003/03/26 22:52)

>高駒麗人 Koμα  さん 佐藤和美さん 今晩は、神仙沼の情報ありがとうございます。掲示板を読んで''しんせんぬま''だったと思い出しました。北海道の地名で解らないことが多いので色々調べながらHPの作成を進めています。では



間違いネタ

きしろふ (2003/03/26 20:43)

鴛鴦さんが以前書き込んでいた「武装解除」ネタと似ているんでいが、
話題のあの人はこんな発言もしていたそうです。

 1.「Is our children learning?」
 2.「Feed faces across the world.」

文にすると多分こうなるかと思いますが、この2つの文章にはそれぞれ1つずつ(あきらかに)間違っているところがあるんです。
英語分かる人にはすぐに理解できるでしょう(^^)
私は一応答えを知っています。意地悪ですが(^^;)



Re: サダム・フセイン

massangeana (2003/03/26 17:15)

簡単にいうと, 名前です :-) ではあまりに不親切なので

サダム(にれのやさん式に表記すると s.adda:m) の意味はさだかではありませんが, 「衝突
する・ぶつかる」といった意味があるようです。あるウェブサイトでは, サダムが生まれる前
に父親が死んで(一説に逃げて)孤児として叔父に育てられたために, 「困難に直面した」
という意味で名づけた, と書いてありましたが本当かどうか知りません。
このページはサダムの名前の呼び方について, 語源を含めていろいろ考えてあり,
おもしろいです。
 http://www.cbc.ca/news/iraq/players/saddam_name.html
ここには「断固たる闘士」という意味だと書いてありますが嘘くさい...
 http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/shows/unscom/readings/post.html

フセイン(h.usayn) はサダムの父親の名前で, きわめてよくある名前です。これはハサン(h.asan,
これもよくある名前) の縮小形です。ハサンは「美しい」とかなんとかそういう意味のようです。

「イラク」(al-`ira:q) は 7世紀からある名称で, どこからどこまでをイラクと呼ぶかは時代により
かなり異なるようです(現在のイラクの領土は第一次大戦後に英国がオスマントルコの領地からイ
ラクを独立させたときに人工的に決めたもの)。名前の由来は諸説あって不明です。



いろいろと

らにい (2003/03/26 12:54)

いきなり上から問題をだされまして・・・(というか上も知りたいだけなんですが・・・ ^^;)
いまの時事そのまんまに影響しています。
・なぜ「イラク」というのか?「サダム・フセイン」の意味とは?
です。よろしくお願い致し候(笑)

鴛鴦さんと同じようですが、私も最近知った事があります。
・「国連(国際連合)」は英語で「The United Nations」、「連合国」も「The United Nations」。
友人にそのことを言うと「そうみると『連合国とその仲間たち』みたいだなぁ。じゃあ、日本やドイツはまだ敵国?」と冗談ながらに(^^;)このことはどっかの番組でやっていたみたいです。
ちなみに「国際連盟」は「The League of Nations」。でも「国際連盟」も略すと「国連」になりますね(笑)



ラバトですが

massangeana (2003/03/26 08:00)

このページに由来が詳しく書いてありました。
やはり軍事目的が強いような...
http://bewley.virtualave.net/ribat.html



ラバトでお騒がせしました

にれのや (2003/03/25 23:52)

■手元にアラビア語辞典がないもので……。あのあと、アラビア語辞典で調べて、すっきりわかりました。なお、't.', 'h.' などは、アラビア語の転写で下に点を付す文字です。
(1)まず、「結ぶ」という意味の動詞があります。
    rabat.a [ラバた]
(2)そこから、名詞が派生します。
    riba:t.(un) [リバーと(ゥン)]  意味=ひも、きずな、むすびつき、"隊商宿 (caravansary)"
      ※「隊商宿」の意があるのは、「隊商宿が、隊商路を結び付けているもの」という意識がアラブ人にあるからではないかと思います。
(3)これに定冠詞がついて固有名詞化したものが「ラバト」です。
    ar-Riba:t(u) [アッ・リバーと(ゥ)]  口語では「アッリバート」、文語では「アッリバートゥ」です。
      ※つまり、「the 隊商宿」という意味です。
(4)アラビア語辞典に「ラバト」のフルネームが載っていました。それは、
    ar-Riba:tu l-fath.(u) [アッ・リバーとゥ・る・ファトふ(ゥ)]  fath.(un) というのは、「始まり、開始」という意味の名詞です。
      ※つまり、アッラバトゥルファトフという地名は、「最初の隊商宿」という、たいして難しくないアラビア語名でした。
      ※地図を見てもらえばわかりますが、ラバトが隊商路のスタート地点であったということは、容易に理解できます。
以上、ラバトの報告でした。



神仙沼

佐藤和美 (2003/03/25 23:04)

「しんせんぬま」のようですね。

http://www.pref.hokkaido.jp/kseikatu/ks-kskky/sizenhome/100p/ou20p.htm



訂正 「阿童夢」Atongmeng

高駒麗人 Koμα (2003/03/25 22:58)

アトムは「阿童夢」Atongmengで、特に問題にはなりません。

瑠璃さんへ
始めまして 私も本州人で、今、旧高句麗領土にいます(あまり真に受けないで下さい)。
アイヌの地名については私も興味があります。
http://www.asahi-net.or.jp/~vz4k-tkhs/N/NDB/index/Ni800/880sinsennnuma.html
神仙沼(ニセコ)という記述あり↑
すると「神仙沼」を「ニセコ」と読むのではないのでしょうか?それとも「シンセンヌマ」でしょうか?
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ij27045/sinsennuma.htm
北海道 神仙沼の写真↑Addressの中にsinsennumaとあります。どれが正しいのか…。
どなたか御教授お願いします。
http://member.nifty.ne.jp/vega-hoshino/Koma/



お初です

瑠璃 (2003/03/25 22:05)

今晩は、お初です。本州に住んでいる瑠璃といいます。北海道を旅行した時に神仙沼(ニセコの近く)の写真を撮って今HPに公開準備をしているのですが、神仙沼の読み方が解らないのです。ネットで検索していると北海道の地名について詳しそうなサイトに飛び込んだので、いっそうの事読みを知っている方がいないかと思い書き込みをしました。ご協力してもらえないでしょうか、お願いします。では



シンデレラは灰かぶり

高駒麗人 (2003/03/25 21:24)

massangeanaさんへ
アラビア語について参考になりました。ありがとうございます。

鴛鴦さんへ
>砂漠砂漠について 続き
Langue D'ocは「オック語」の意味ですから、もし「ラングドック語」と言うと「オック語語」。「イギリス英語」は「英吉利英語」ですね。

>●日本だと「シンデレラ」は「おしん物語」
白水社から、原作に忠実な内容で出たグリムGrimm童話集では「シンデレラ」は「灰かぶり」です。Cinderellaは竈(かまど)のCinder(煤「スス」)やash(灰)を被って仕事していました。確かドイツ語でAschenputtel、ロシア語で Zolushka(zol灰・devushkaお嬢さん)でしたか。シナではシンデレラは「灰姑娘」Hui-guniangです。
「おしん物語」はシンデレラのシンを愛称にしたものでしょう。Cinderellaの愛称はCindyです。ちなみに「西遊記」の英語版では沙悟浄の英語名がSandyです。「沙」ShaがSandだからそれとかけたのでしょう。
ポケットモンスターやアトムの意味が意外な受け取られかたをするのは面白いことですね。
(Pokemonのeの上にはaccentがつく、そうしないと[pouk]と読まれる)
ポケモンの場合、カードについていた佛教の記号・万字(卍)が Nazisの Haken Kreuzとそっくりなので削除されたことの方が「文化の橋渡しの難しさ」の例として印象に残っています。
シナではポケモンは「神秘宝貝」Shenmi Baobeiあるいは「口袋妖怪」Koudai Yaoguaiですし、アトムは「阿童夢」Atongmuで、特に問題にはなりません。

ベラという魚は英語で wrasse、シナ語で「隆頭魚」longtouyu です。「清蒸海青衣」Qing-zheng-hai-qing-yi(Steamed Green Wrasse with Spicy sauce)という料理名のGreen Wrasse(海青衣?)はベラでしょうか。「ベラのスチーム・スパイシーソース」でいいいでしょうか。Red Grouper はハタで、 Red Spotted Grouper はキジハタでいいでしょういか。

Purification of national language".国語純化主義 Purismus
“kokugo junka undou”国語純化運動 desu
外来語を排斥して国語を純化する運動。ドイツでは17世紀にフランス語の流入への反撥として起こったようで、ドイツ言語協会die deutsche Sprachgesellschaftというのがあるそうです。

英語圏の人はanthropologyをmankindstudyに言い換えようとか考えないのでしょうか。
日本のmediaでは「『カラオケ』が世界共通語になった」とはしゃいでいますが、シナでは Kala-OKを「練歌庁」Liangeting或いは「練歌房」-fang等に言い換えています。
朝鮮では「カラオケ」を 노래방 [norεbaŋ]「ノレバン」つまり「うたのへや」に言い換えています。朝鮮語で部屋を意味する「バン」bangはシナ語「房」(pang、fang)からなので、本当の純化とは言えませんが、わかりやすさでは「カラオケ」より「ノレバン」のほうがいいですね。



訂正&追加 砂漠砂漠

高駒麗人koma (2003/03/25 20:30)

"Puriliation og national language".>"Purification of national language".
"kokugo junka undou" desu
sumimasen

鴛鴦さんへ
>「サハラ砂漠」を「砂漠砂漠」と言っているようなものですね。
Sahra自体が砂漠の意味ですか。「ゴビ砂漠」も砂漠砂漠ですね。蒙古語говь(gov')はговь(gobi)の訛りかと思いますが、これが「砂漠」ですから。



最近知った事・・・

鴛鴦 (2003/03/25 19:13)

●日本だと「シンデレラ」は「おしん物語」、ワーグナー作曲「ワルキューレ」は「いくさ乙女」。

だそうです。



Re:「クシコスポスト」

鴛鴦 (2003/03/25 19:00)

ロスケさん、松茸さん、massangeanaさん
ご協力感謝いたします。
そのまんまいくと「馬車の郵便馬車」になりますね(笑)
「サハラ砂漠」を「砂漠砂漠」と言っているようなものですね。(某番組のネタから)

最近知った事・・・

●「ポケモン」は正式には「ポケットモンスター」だが、そのまんま「ポケットモンスター」を使ってしまうと、向こう(英語圏)では「男性の性器」を意味してしまうので「ポケモン」ではないと大変なことになる。同様に「アトム」も「おしり」を意味してしまうので「アストロ・ボーイ」に替えられている。

・・・らしいです(^^;)



Re: ター・マルブータとタンウィーン

massangeana (2003/03/25 17:55)

高駒麗人さん:
>アラビア語のコーヒーをqahwahと書くのは辞書等の語源説明でよく見かけましたが、
>(アラビア語入門書にも あった気がする)これは文字轉写で、發音轉写はqahwaと
>いうことでしょうか。
ター・マルブータについてはにれのやさんがおっしゃる通りなので, 文字としては h と
は別なのですが, じっさいには点をつけずに書くことも多く, その場合は h と同じ字に
なります。だから transliteration として h を書くのは根拠がないわけではないのです。
あるいはムハンマドの時代には実際に h を発音していたのかもしれませんが, フスハーでも
現在の口語でも h が現れることはありません。
qahwa と書くのは, ター・マルブータおよび語尾を落とした平俗読みという読み方を
ローマ字で transcribe したものです。 平俗読みまたは口語アラビヤ語でも, 後ろに修
飾語がくると t が現れることがあります。
「タンウィーン」とは「ヌーン(n)」から作った動詞第二派生形のマスダルで, 文字通り
には「n をくわえること」という意味です。不定名詞・形容詞の語尾としてこの n が現
れますが, 上記のように平俗読みでは原則として発音されません。



Re: ラバトつづき

massangeana (2003/03/25 15:10)

ラバトは ar-ribaaT のようですね。辞書を見ましたが ribaaT (リバート) には「旅籠」の
意味はあるものの, 「とりで」は見あたりませんでした。古語でしょうか?



Re: クシコスポスト

massangeana (2003/03/25 11:29)

ドイツ語でも「チコーシュ」だと思います。「クシコス」は日本人の読み違いが
定着したものでしょう。



Re: ラバト

massangeana (2003/03/25 11:24)

ここには「とりで」(ribat) に由来, と書いてありますね。
http://www.leoafricanus.com/expeditions/expedition2_2-2001/Sale_Cristel.html



いろいろ

松茸 (2003/03/25 06:58)

* 「クシコスポスト」
 調べてみましたが、下のページを超える結果は得られませんでした:
http://www3.rocketbbs.com/120/bbs.cgi?mode=res&no=543&id=serenity
 曲名がドイツ語だとすれば、「チコーシュ〜」ではなく「クシコス〜」とするのが妥当、ということですかね?

* Nori and Wakame
To Mr.(Ms.?) Howard:
 Taxonomically, Nori(Asakusa-nori) is one of "Red Algae", but Wakame belongs to "Brown Algae". Most of Japanese tell them. (^^;



motley

ロスケ (2003/03/25 05:07)

zo-さん・・・
>そこで、私が疑問に思っていることがあります。例えば英語で、固有語と外来語が並存して、
>ネイティブの人の感覚で、一方は固有語で、一方は外来語という感覚があり、しかも、英語の
>中で、その二つは類義語としての意味的な区別を持たず、ただどういう内容の文章に用いるか、
>或いはどういう文脈に用いるかという感覚的な違いしかない、というようなことがあるのかと
>いうことです。
横から失礼しますがハワードさん、ちょうど良いタイミングなのでついでに書きます(回答を猛烈に期待してはいません)。
たとえば、英語のwormは≒「ワーム」なのに、warmは≒「ウォーム」でしょう?
これは日本人が持っている「ア」と「オ」の感覚と正反対になるのですね。
調べて見ると両語とも語源は古い英語(OE)に由来(@American Heritage Dictionary)とあります。
worm←wurm(OE)
warm←wearm(OE)
womb←wamb(OE):普通日本語では「ウーム」と転写される。

この辺(あたり)、ローマ字が基本になっている「日本人」にはとても難しいところですが、イギリス人にとってはこんな「表記」と「発音」が食い違う状態も全く気にならないのでしょうか?。
「o」→「ア」
「a」→「オ」
「o」→「ウ」

鴛鴦 さん・・・
>このまえ「クシコスポスト」という曲を聴(き)きましたが、この題名(だいめい)を
>日本語に直すと「クシコスの郵便馬車(ゆうびんばしゃ)」となるんですが、「クシコス」
とはなんですか?調べようにも資料(しりょう)が少ないので、教えてください。

半年前のNHKテレビ「クイズ・日本人の質問」で取り上げていました。詳しくは覚えていませんが、「クシコス」はハンガリー語で「馬」または「馬車」、「ポスト」は「郵便」という意味だそうです。つまり本来は「クシコスポスト」だけで「郵便馬車」を表すのが、日本人に分かりやすいようにアレンジをした結果「クシコスの郵便馬車」になったとか。

それから、ハワードさんに追伸(蛇足)。
「精進」は「努力」と同じ意味ですが、仏教から入った言葉なので「精神的」な努力に使うことが多いです。
「精進料理」とは肉類を含まない菜食であり、悟り(spiritual enlightenment)に近づく方法の一つですから、たとえば「重量挙げに精進する」とはあまり言いません。
「承知」の読みは「しょうち」です。しかしなぜか「承知します」という現在形は使わないので注意してください。



ター・マルブータから ラバトへ

にれのや (2003/03/25 02:29)

■ター・マルブータ ta:' marbu:t.a とはなんぞや、ということで少し調べてみました。ター・マルブータというのは、アラビア語の女性名詞、形容詞の女性形の語幹末につく、ta: ターのことで、正則アラビア語(フスハー)でも、口語では発音されない文字です。
 アラビア語に rabat.a [ラバた] という動詞があります。「結ぶ」 という意味です。この動詞の 「受動分詞」 (英語の過去分詞のようなもの) が、marbu:t. [マルブーと] であり、「結ばれた」 という意味で、英語同様、形容詞としても用いられます。つまり、marbu:t.(un) [マルブーとゥン] で、「結ばれた」 という意味の形容詞です。
 この形容詞の女性形は、この男性形にター・マルブータをつけ、marbu:t.a(tun) [マルブーたトゥン] となります。しかし、口語では、タンウィーンと女性形を表すター・マルブータは読まれないので、marbu:t.a [マルブーた] となります。これで、ta:' marbu:t.a という文字名のできあがりです。つまり、ター・マルブータというのは、「結ばれたター」 という意味です。ター ta: という文字は、「お皿の上にゴマが2つ載ったような形」 をしていますが、このお皿の両端を真ん中に寄せて、閉じてしまうと、ター・マルブータの形になります。それで 「結ばれたター」 と呼ばれるわけです。
 ところで、アラビア語は、日本人が一般に知っているどんな言語とも似ていない単語の派生の仕方をします。上に挙げた 「結ぶ」 という動詞の不定詞は、R-B-T. という、3つの子音のあいだに a を挟んで、rabat.a となるわけですが、アラビア語は、動詞の変化や名詞、形容詞の派生に際して、この3つの子音を骨格として、あいだにいろいろなパターンの母音を挟み込んで、新しい単語を作ります。この 「結ぶ」 の意味を含んでいる語幹 R-B-T. から、ar-Rabat.u という地名ができるらしいのです。モロッコの首都 ラバトです。しかし、いろいろ調べてみたのですが、「ラバト」 と 「結ぶ」 の接点がわかりませんでした。いったい、このラバトは、なぜ、「結ぶ」 から派生しているんでしょうね?



Fank you?

にれのや (2003/03/25 01:38)

■Dank U, ハワードどん。
なるほど、なるほど。興味深い kyo:mibukai 話です。Child talk では、Fank you! なんていうのもありますか?
 わたしは、ロシア語をかなり勉強しているんですが、米国に移住 ijuu したロシア人が、まず、困るのが、th の発音だといいます。ロシア人は think の th を f, t のどちらかで発音します。つまり、I fink か I tink になります。ロシア人の名前に、Fyodor (フョードル) というのがあるのを知っているでしょうか? これは、まだ、東ローマ帝国 higashi-ro:ma-teikoku (Byzantine) があったころのこと、ロシア人はギリシャ正教 seikyo: に改宗 kaishuu しました。そのとき、ギリシャ人の洗礼名 senrei-mei (Christian names) を取り入れましたが、そのなかに、Theodoros (=Theodore) がありました。ロシア人は、その当時から th を f に聞き取っていたので、Fiodor となりました。
 よけいな話で 「すんまそん」。
 "My Fair Lady" なら、30年くらい前に見ましたよん。
 ハワードの書く Japanese は、じゅうぶん makes sense してます。時々 tokidoki、助詞 joshi (=は、が、を……) が、slightly mis-selected ですけれど。でも、makes sense です。Be confident です。
 それと、おまけ。「本当 honto:」 の口語形 ko:go-kei の 「ほんと」 を書くような場合は、カタカナで 「ホント」 と書くと、相手 aite が読みやすくなります。「本と」 と書くと、"a book and ..." という意味に誤解 gokai されます。日本人も、多くの場合、口語的 ko:go-teki で漢字で書けないようなコトバは、カタカナで書きます。



correction3

高駒麗人 KOMA (2003/03/24 22:03)

獲得kautoku (Pek huode)
>獲得kakutoku (Pek huode)  I'm terribly sorry.



correction 2

高駒麗人 KOMA (2003/03/24 22:02)

"Puriliation og national language".>"Puraliation of national language".
"kokugo junka undou" desu
sumimasen



Correction of Mistakes

高駒麗人 KOMA (2003/03/24 21:59)

pret-a-porter(prêt-à-porter;ready to wear),Shih >Shish kebab or shashlick(skwered boiled mutton)・・・kanji(Chinese characters),chashao(boiled),etcetra(and so on),

prêt-à-porter
These accent(or ~ El Nin~o,Sa~o Paulo/palatalization or nazalization ) symbols,and umlaut are not written in English newspapers.Perhaps editors of English papesr think these circumflexes(in European languages except ENG) are not important.



Loanwords in JAP & ENG languages

高駒麗人 KOMA (2003/03/24 21:51)

To Mr ハワード
>”ありがとうございます”を教えてくれてありがとうございます!(^0^)
You're welcome I didn't know 'just a skosh'(Non-vocalization of i,u of sukoshi.)

>はい!!私もmicrosoft wordの修正は嫌がります。もうちょっとflexibility(柔軟性?)が必要でしょう!
>それでは、私も今から”ありがとおざいます”と言いましょうか(笑)でも、やっぱりformalなところではちゃんと言った方がいいですよね?
I think,so. But if you say "Arogato'ozaimas",Japanese people will think you said "Arigatogozaimas" in correct pronunciation.

Correction
Arigatogozaimas>Arigatoghozaimas>Arigato'ozaimas
gh[γ] is a vouced Velar fricative,a Arabic consonat > consonant"gh"as in "Boutros-Ghali"or"Baghdad".

I think so-called漢語in Japanese is a kind of外来語.
和語is original Japanese word from old Japanese,"Yamato"languages.

和語     漢語外来語  英語外来語
まなぶ    学習     ○○スタディ study
える     獲得     ゲット(する) get
おとこ    男子、男性  ○○ボーイ、○○マンboy man

漢語外来語 in japanese is called "Sino-Japanese".In China 漢語Hanyu means Chinese language(language of Han漢 nationality=ethinic group).
Japanese is language of Yamato nationality,
In Japan Yamato, RYUKYU and AINU nationalities(ethnic groups).

I'll write pronunciations of Sino-Japanese words and Modern Chinese.
Cant=Cantonese Pek=Pekingese

和語      漢語外来語 JAP(CHIN)
まなぶmanabu 学習gakshuu(Cant hokzhap, Pek xuexi)
えるeru    獲得kautoku (Pek huode)
おとこotoko  男子danshi(Pek nanzi)、男性dansei(Pek nanxing)

In Japan old people cannot understand new loanwords(began to used in modern ages).Many poeple criticize using loanwords.How about in Britain?Can old English people understand many foreignwords in Einglish as follows?
For example:nigiri-zushi(vinegary rice roll), alfresco cuisine(outdoor dinner),tete-a-tete(face to face),pret-a-porter(ready to wear),Shih kebab or shashlick(skwered boiled mutton:the word "mutton"also came from French"mouton"?),tofu(bean curd),bok choy(Chinese cabbage),cheongsam(China dress),hoisin(seafood),pescatore(seafood Italian noodle),brulee(boiled?),hors d'oeuvre(appetizer),teppanyaki(boiled on iron board),kanji(Chinese characters)chashao(boiled),etcetra(and so on),

In many countries(Germany.France,Korea etc) peole try "Puriliation og national language".They use own words instead of loanword.
In Germany."Telephon" is called "Fernsprecher(far-speaker)","Anthropologie"is called "Menschkunde(mankind learning)","Geographie"is called"Erdkunde"(earth learning).
I don't know whether English speaking people do such movements or not.
Carl sagan said many American peole sannot tell the difference between astrology and astronomy.If astrology is called star divination,astronomy is called star science(just like cosmology or Sternkunde),people will be able to understan the difference.

Chinese people who study Englishi don't know the loanwords in Einglish from Japanese ex "kanji","teppanyaki","shiitake".Chinese characters is called Hanzi in Mandarin.

>ピンイン(すみません、これは日本語でなにというか知りません。
Pinyin is colled ピンイン in Japanese too.

For Chinese people studying Japanes language,Chinse characters in Japanese are not difficult(Japanese ways to read:pronunciations are difficult),but loanwords from western languages(written by Katakana)are impossible to understand.



感心(かんしん)

鴛鴦 (2003/03/24 20:56)

>ハワードさん
度々(たびたび)お答えくださってありがとうございました。
日本はそれほどあやふやなんです(笑)
いろいろな国の言葉から外来語として使われているものはいっぱいあります。
服関係だと「オートクチュール(haute couture)」「プレタポルテ(prêt-à-porter)」「マヌカン(mannequin)」「ブティック(boutique)」「シャッポ(chapeau)」などフランス語が多いし、登山や医療(いりょう)関係だと「アイゼン(Eisen)」「クランケ(Kranke)」「カルテ(Karte)」とドイツ語からで、音楽関係は「ドレミファソラシド(do-re-mi-fa-sol-la-si-do)」「アンダンテ(andante)」「ダカーポ(da capo)」等イタリア語からです。
余計(よけい)かもしれませんが(^^;)イギリスの地名等を漢字で書くと・・・
 ・英吉利(イギリス)
 ・倫敦(ロンドン)
 ・以丁堡(エディンバラ・エジンバラ)
 ・立抜普爾(リバプール)
 ・牛津(オックスフォード)
 ・剣橋(ケンブリッジ)
 ・英蘭(イングランド)
 ・蘇格蘭(スコットランド)
 ・威爾斯(ウェールズ)
 ・大不列顚(グレートブリテン)
 ・北愛蘭(北アイルランド)
一応(いちおう)知っているのはこれくらいです。
ただし、必ずひとつしかないということではありません。
例えばロンドンは「倫敦」の他にも書く漢字があるというです。(他の漢字は知りません ^^;)

このまえ「クシコスポスト」という曲を聴(き)きましたが、この題名(だいめい)を日本語に直すと「クシコスの郵便馬車(ゆうびんばしゃ)」となるんですが、「クシコス」とはなんですか?調べようにも資料(しりょう)が少ないので、教えてください。
(知識ゼロでごめんなさい・・・ --;)



早速のお返事

zo- (2003/03/24 20:20)

ハワードさん、どうもありがとうございます。私も今日はわりとひまで、3回のぞきにきました。

なるほど、英語の中で、ギリシャ語、ラテン語起源の言葉は、日本語の漢語のような感じですか。
kimonoやrikshawがもう日本語から来たものだと分からないほどなじんでしまってるんですか?驚きです。ところでハワードさんは中国の作家のrikshaw boyという小説を読んだことがありますか?

私が日本語の外来語はやっぱりちょっと特別かもしれないと思っているところは、最初に和語があるのに、そこに同じ意味の漢語が増えて、更にまた同じ意味の外来語がある場合があることです。ちょっといい例が思い浮かばないんですが、

和語     漢語     外来語
まなぶ    学習     ○○スタディ
える     獲得     ゲット(する)
おとこ    男子、男性  ○○ボーイ、○○マン

日本語の中には和語或いは漢語がすでにあるのに、更に外来語を取り入れていることがかなり多いように思います。この上の例だと類義語として意味を区別することができるので、一つの言葉の中に同時にある理由ができてしまうんですが、ほとんど同じものもあります。「大安売り」と「バーゲンセール」とか、「献立」と「メニュー」とか…。英語ではどうでしょうか?

すいません、しつこくしつこく。



words of laten(greek) origin

ハワード (2003/03/24 19:20)

>zo-さん
今日はこの伝言板に頻繁にきます(笑)なぜなら、私は今日暇だからです(^o^)
明日から、しばらく私は忙しくなりますけど。
ラテン語起源、ギリシャ語起源の言葉ですが、あきらかに私たちにとって、本当の古いドイツ語の言葉とは違います。なぜなら、たくさんの言葉、ラテン語から来ているのは、長い単語がおおくて、多くはたくさんのパーツに分けることができます。例えばeducationという単語ですが、
e(=ex=外) duc(=take) ation(これは名詞を作ります。)
みたいに、色々わけます。しかし、例えばcome(今のドイツ語ではkommenです)は、それだけです。分けることができません。だから、なんとなく本との英語だとわかります。
これは、わたしは日本語のやまと言葉と中国語の漢語みたいだとおもいます。本当のやまと言葉は、あまりたくさんのパーツにわけられるものは少ないとおもいます。あと、やまと言葉はなんとなく親しみを沸く言葉が多いですか??中国語の漢語は、たくさんの言葉がこれですが、聞こえる感じが違いませんか??
”てんぷら”とか”かっぱ”とかは、英語のkimonoなどがそうだと思います。なぜなら、あまりこれが日本語という気が感じさせられません。あと、古い米語で、just a skosh(すこしだけ)というのがあります。skoshは、”すこし”からきましたが、あまりアメリカ人はこれを知りません。今はあまり使いませんけど。あと、rikshawという言葉があって、これは”リキシャ”を意味します。でも、英語と思っていることが多いです。本とは、もちろん、日本語のリキシャからきました。こういうところが、日本語と英語は似ていると思います。なぜなら、これはあまりドイツ語、ロシア語などにはありませんので。
i hope what i wrote now makes sense... im still not very confident with my japanese(T_T)
それでは!



いろいろ

zo- (2003/03/24 14:09)

みなさん
  「バラカン」について、ご教示ありがとうございました。

ハワードさん
  「外来語」について、ご紹介ありがとうございました。もう少し、お伺いしたいのですが、英語の中で、例えばラテン語起源の単語と英語の単語が両方あって、意味はほとんど同じなのに、使い分けしていて、ラテン語起源の単語は、外から来たものだというような感覚はありますか?たぶん語形で、この単語はラテン語起源、ギリシャ語起源とか推測できることはあると思うんですが、そういうことではなくて、今の英語の中の感覚としてはどうでしょうか。私の想像では、英語の中の「外来語」は、日本語の中の漢語か、或いは「てんぷら」とか「かっぱ」とか「たばこ」とか「カステラ」のように、その国の言葉にすっかりなじんでしまっているような気がするんですが、どうでしょうか?

 それから、「あり”が”とう」についてなんですが、私の田舎は名古屋の郊外です。

>i fink so.という子供も、たくさんいますよ(^^)日本語でもこれはありますか??

田舎では、指示代名詞の「それ」を「ほれ」といったりしますよ、子供の言葉ではありませんが。



dats white!

ハワード (2003/03/24 10:27)

>にれのやさん
↑のdats white!は、子供はthat's rightを言うとき、これです。
両親は頑張って彼(女)に、きちんとthat's rightを言うように教えます。
thは、fとdになることが多いです。vとrをlは、wになることが多いです。
だから、i fink so.という子供も、たくさんいますよ(^^)日本語でもこれはありますか??
Cockney Englishは、今でもロンドンや、その周りでは、たくさんの人がそれを喋っています。
だから、30歳より上のロンドンの人は、たくさんこれを話します。アメリカの人がきたら、あまり分からないといいました(笑)
Cockneyの人はaをもっと口を大きく開けます。iみたいに聞こえます。そして彼らのiは、oyみたいに聞こえます。そして、彼らのoyは、ooi(as in wh"o i"s it?)みたいに、ウーイと聞こえます。私は、おとうさんがロンドンで育ったので、この言葉を分かりますけど。
My fair ladyという映画をご存知ですか??Cockneyの英語の女の子の話です。よければ、いつか見てみてください(^^)きっとおもしろいです!

それでは!(lectureにいってきます!



『中国姓氏―群体遺伝和人口分布』

にれのや (2003/03/24 01:18)

■本日、神田神保町の内山書店で、上記の書名の本を見つけました。¥3,000です。
袁義達、張誠 著/華東師範大学出版社/2002 上海

代表的な中国の姓の発祥地、変遷、血液型の割合などを調査した大冊で、巻頭の200姓のカラーの分布地図がとても興味深いです。



North by North-West

にれのや (2003/03/24 01:07)

■ありあとあんした、ハワードさん。
なるほど。「方角 hoogaku」 というより、「ノースウェスト航空 kookuu で北 kita へ」 というふうに聞こえる、ということですね。

■ハワード殿 dono に質問 shitsumon です。
英語の native speaker の子どもは、think を fink (つまり、th→f) のように発音 hatsuon することがある、と聞きましたが、これはほんとうでしょうか?
 ほんとうだとすると、それは Cockney English の発音と同じ、ということになると思いますが、どうですか? また、今 ima でも、ロンドンでは、Cockney English を聞くことはできますか?
 また、子どもの発音で、他 hoka にどんな例 rei がありますか?
 どうか、ご教示 kyooji 願います。



バラカン

にれのや (2003/03/24 00:57)

■ありあとあんした、松茸さん。
なるほど、アシュケナージ(ム)(どっちがいいんですかねえ)の姓でしたか。スラヴ系にしては、スラヴ語らしくない、とは思っていましたが。イディッシュで何という意味なんでしょうね。イディッシュのいい辞書はないかと探しているんですが、どうも見つからなくて。
■鳴海完造氏の辞典には、Баракан のあとに、Барак'евич,Бар'акин という姓が並ぶので、てっきりスラヴ系かと。逆ですね。バラケーヴィチ、バラーキンの方が、スラヴ風に改姓したアシュケナージ(ム)姓ということでしょうね。



(無題)

ハワード (2003/03/23 22:36)

>鴛鴦さん
アメリカの発音が、たくさん古いのが多いです。例えば、アメリカ人はarのスペリングをみれば、アーRRと言います。しかし、たくさんのイングランド人はAHみたいに言います。アメリカは、まだRを発音します。イギリス人は、昔は言いましたが、今はいいません。lastのlastも、イギリスではahと言います。しかし、アメリカではまだc"a"nの発音をします。これは、あまり気持ちよくないです。
イギリス人の多くは、ガソリン、のことをpetrolと言います。少しの人はfuelと、言います。でも、gasolineはほとんど言いません。アメリカでは、petrolというと通じない、と聞きました。
tomatoに関して、これにとっては、イギリスが新しいかはわかりません。しかし、多分イギリスの方が新しいと思います。アメリカ人は、スペリングは新しいですが、発音は古いのが多いです。
privacyはprih-va-seeといって、scheduleはshe-joolと言います。多分、scheduleはフランスの古い発音です。日本では、時々アメリカみたいで、時々イギリスみたいです。まぎらわされますが、たくさんの言葉でそうなので、仕方ないです。ちょうど、大阪言葉と東京言葉みたいですか?

>zo-さん
返事ありがとうございます。私たちにとっては、”ありがとう”と”ありがと”を区別するのは難しいです。私たちの言葉にはoもohも一緒だからです。大阪の人は”おおきに”と言います、と聞きました。本当ですか?zo-さんはあり"が"とう、と言いますか?zo-さんは、どの所で育ちましたか??(すみません、個人的な質問ですか?
私は、日本語を勉強して、”カルチャー”という言葉はあまり使ってません。なぜなら、ややこしくなるからです。文化、の方が短いので、、、あと、多分たくさん日本人も、特別な時以外はあまりカルチャーと言わないかな、と思いました。カルチャーショックは言いますけど。英語には、たくさんフランス語とラテン語からの言葉があります。だから、日本語に似ていて、英語は
・ギリシャ語+ラテン語+昔のドイツ語
と思います。日本語は、・中国語+西洋語+昔の日本語
ですね??

>松茸さん
はじめまして!You disarm, or we will.はその日本語訳とは意味が違う、と思いました。。。日本語がまだ十分上手じゃないので、うまく分かりませんが。。。

それでは!



American English and British English

ハワード (2003/03/23 22:35)

>にのれやさん
i think it'd better for me to get you to write in Japanese if it's alright with you, because i am sure i will help me improve my japanese reading.
i cant really tell you how a native speaker such as me feels about this title... well it's not unusual for a movie title not to make sense... though i am sure that "north by north-west" makes sense. as far as i can imagine, it sounds like "travelling north by north-west airlines" but i cannot really tell... does this make any sense?? (for you information, travelling is the british spelling and many americans spelling with a single L... tho we understand it both(^^)

>高駒麗人 KOMAさん
こちらこそ始めまして!
はい!!私もmicrosoft wordの修正は嫌がります。正しいスペリングが間違いだと思うからです。もうちょっとflexibility(柔軟性?)が必要でしょう!
”握り寿司”は、普通のイギリス人はShushi rollsといいます。海苔(のり、ですよね?)とわかめは、渇いていると渇いてないの違いですか?私はあまり違いがわかりません。もしそうなら、dry seaweedならのり、でいいですが、多くの英人がちょうどseaweedだけ言います。分かりにくいですか。。。?中国町(街?)に行くと、Japanese Noriと売っているところも、アメリカやオーストラリアにあるみたいです。
魚の種類はまだまぎらさわれます。イギリスでは魚をあまり食べないですので。多くのサバのような魚はイギリス人にとって親しみはないので、mackeralだけ言う人が多いです。
白菜はChinese Cabbageで、漬物はPicklesと、私も私の日本語学校で昔習いましたが、漬物はPicklesとはちょっと違いと思います。なぜなら、Picklesは堅いものが多いです。しかし、漬物は必要に堅くないですよね??
イギリス人で、RMBが何を略か分かる人はたくさんいると思いません。普通はChinese Yuanだけ、が多いです。
餃子(辞書で調べました!”ぎょうざ”ですね!私はこれが大好きです!特に日本の餃子!)も、ちまき、もdumplingでいいです。中国人は正月にこれを食べます。日本ではないですね?
中国の州の名前は、あまりイギリス人は知らないので、どれが一般的かはあまり分かりませんが、昔ニューズで中国語の地名はピンイン(すみません、これは日本語でなにというか知りません。誰か分かりますか?)というローマ字(transliteration)で、Mandarinを普通にする、と聞きました。ちょうど、日本で韓国人たちの名前がカタカナになったみたいですか?多分?
”ありがとうございます”を教えてくれてありがとうございます!(^0^)
それでは、私も今から”ありがとおざいます”と言いましょうか(笑)でも、やっぱりformalなところではちゃんと言った方がいいですよね?

>ロスケさん
精進は”しょうじん”と読みますか!はじめ見たとき、私は”せいしん”と思いました。。。これは難しいですね。はい、私はイギリスで、日本語の先生(彼女はフィンランド人でした)に、Gの音は協調しない、といわれました。それの一つですね!”ありあとあんした”を昔私の友達が言ったを思い出します!!別の言葉と思いました!!変化でしたか!!
承知は”しょうち”??”しょうじ”??しょうちと推測します。。。丁寧ですか!早速ノートブックに書きました。
”が”と”を”は、昔そのフィンランド人の先生にna-adjectiveには”が”、verbには”を、”と習いました。例えば
・私はあなた”が”嫌いです。”嫌いな”、は、na-adjectiveです。(形容動詞???
・私はあなた”を”嫌います。”嫌う”は、verbです。(動詞?
でも、それでも難しいです。いつも考えてしゃべらなければいけませんからね。



いろいろ

松茸 (2003/03/23 06:08)

* "Barakan" はアシュケナージムの surname のようです:
http://www.google.co.jp/search?q=barakan+surname&filter=0
 ピーターさん自身も〈父親はユダヤ系〉と明言してますよね。

* 「武装解除」ネタの原文(?)は:
"You[=Saddam] disarm, or we will."
http://slate.msn.com/default.aspx?id=76886

* "daingaku"
 むしろ、東京方言では(自立語の語頭以外の)ガ行子音が鼻濁音化していたのが、近年消滅しつつある、というのが一般的な理解でしょう。



亡命ポーランド政府

にれのや (2003/03/23 04:02)

■今、思い出したことがあります。第2次世界大戦中、ヒットラーとスターリンとの密約によって、ポーランドが分割されたとき、当時のポーランド政府はロンドンに亡命しました。これが、いわゆる「亡命ポーランド政府」(The Polish Government-in-Exile in London) です。亡命ポーランド政府は、共産政権を認めませんでしたし、確か、現在のポーランド政府も認めていなかったように思います。ロンドンのポーランド政府は、独自の切手まで発行していました。
 18世紀のポーランド分割では、ポーランド人はパリに亡命しましたが、第2次大戦ではロンドンに亡命したようです。バラカン氏は、その2世の世代でしょうか?



バラカンは何系か? + アル・ジャジーラのアラビア語

にれのや (2003/03/23 03:55)

【バラカンは何系の姓か? Barakan in what background?】
バラカン Barakan は、やはり、ポーランド系の姓と考えてよいようです。
 鳴海完造(なるみ・かんぞう)氏の編になる『ソビエト・ロシア姓名辞典』に、【Баракан (Barakan)】 という姓が収録されています。この書は、旧ソヴィエト領内のすべての民族の姓を収録しているものですが、民族の別は記されていないので、はっきりと何系とは言えないのですが、少なくともビルマ系や英国系でないことはわかります。
 Баракан には、Ba'rakan, Bara'kan と2通りのアクセントがあることが記されています。ポーランド語なら、アクセントは終わりから2音節目なので、Ba'rakan となります。

【ニュースの正則アラビア語(フスハー)】
先ほど、NHK BS1で 「アル・ジャジーラ」 が放送されていました。アラビア語のニュースでは、どうやら、タンウィーンをすべて発音するようです。タンウィーンについては、先日のわたしの書き込みを参照してください。つまり、ニュースでコーヒーが話題になったとしたら、qahwatun [かフワトゥン] と発音されることになります。



外来語

zo- (2003/03/22 22:19)

この掲示板はいろいろな言葉に通じていらっしゃる方がたくさんいらっしゃるので、お伺いしたいことがあります。(中国語の状況は大体理解しているつもりなので、結構です。)

きっとこの世の中の言葉の中には、外来語のない言葉というものは存在しないと思います。日本語などでも、よく「氾濫」しているとか、いやいや「外来語」はどの言語にも存在するのであり、日本語も極普通だなどといわれます。例えば英語などでもラテン語起源、ギリシャ語起源、フランス語起源など、文化的な接触で吸収した語彙はたくさんあると思います。

そこで、私が疑問に思っていることがあります。例えば英語で、固有語と外来語が並存して、ネイティブの人の感覚で、一方は固有語で、一方は外来語という感覚があり、しかも、英語の中で、その二つは類義語としての意味的な区別を持たず、ただどういう内容の文章に用いるか、或いはどういう文脈に用いるかという感覚的な違いしかない、というようなことがあるのかということです。

日本語では「音楽」と「ミュージック」、「文化」と「カルチャー」って、そういう区別を持っているような気がするんですが。すぐには思いつかないんですが、和語、漢語、外来語三つ巴の組み合わせもあると思います。韓国語もほぼ近い状況にあると思います。

他の言語では、どうなんでしょうか?特に英語など西洋の言葉での状況について知りたいんですが、よろしくお願いします。

ちなみにある掲示板で「文化」と「カルチャー」の違いについて、「カルチャー」は「○○カルチャー」のようにしか用いられないという説明を受けたことがあります。とすると、「カルチャー」は形態素ではあるけれども、語彙ではないということだろうか、と思ったこともありました。

ところで、最後になってしまいましたが、ハワードさんは日本語を勉強されていて、「文化」と「カルチャー」をどのように区別されましたか?外来語の学習で困ったことはありましたか?私は日本語教育に関係したことがあり、今でも少し関係があるので、興味を持っています。



ありがとう

zo- (2003/03/22 20:24)

ハワードさん、にれのやさん
  「バルカン」のことありがとうございます。

掲示板で書くと、みんな同じになってしまいますが、実際の言葉では「ありがとうございます」って、いろいろな言い方がありますよね。共通語では「り」を高く読みますが、私の田舎では「が」を高く読むので、そういう言い方を聞くと何となく懐かしく思います。理由は分かりませんが、”ありがとーざいます”のほかにも”ありやとーっざいまーす”という感じのも聞いたことがあります。私はこれを聞くと商売人の勢いの好い様子を連想します。それから、「ありがと」と「う」を言わないで短くすると、可愛い感じがしたりします。



英語

鴛鴦 (2003/03/22 10:28)

>KOMAさん
「イラクが・・・」のネタは某ワイドショーでやっていたことです。
(自分でも感じるが)やっぱり『させる』でしょうねぇ。
>ハワードさん
こちらこそ難しい単語に説明をつけなかったこと、申し訳ありません(^^;)
アメリカの英語は古いのが多かったなんて・・・
イギリスの英語は進んでいる!?
この前、数ヶ月前にイギリスに修学旅行(しゅうがくりょこう)に行ってきた先輩(せんぱい)の話を聞いていたところ、私と同じようなことを話していました。
きちんというと、
 ・「take away」「toilet」「tomato」「mobile」
についてです。
これらはイギリスでは当たり前に使えますが、こういう風にすると驚(おどろ)いたりいやな顔されるというらしいんです。
 ・「take away」のことを「take out」という。
 ・「toilet」のことを「rest room」という。
 ・「tomato」を「トメイト」と発音する。
 ・「mobile」のことを「cell phone」という。
以上のことです。
「tomato」はやっぱり古い発音なんでしょうか?
あと、「privasy」は「プリバシー」、「schedule」は「シェジュール」と発音しますか?
(私たちは「プライバシー」、「スケジュール」と発音します)
ガソリンのこと「gasoline」では伝わらないんですか?
ハワードさんに集中的に質問してすいません(--;)



なるほど

らにい (2003/03/22 09:58)

>高駒麗人KOMAさん
欧州の人は2,3の言語使えて当たり前?というところでしょうか。
それに比べて日本人は(個人によるが)英語さえ覚えるのに苦労する・・・



大学が を

高駒麗人 KOMA (2003/03/22 05:15)

ロスケ さんへ
横レス失礼します。「が」の弱化については私も同感です。漢語でng声母が零声母になるのもわかります。廣東語「我愛[イ尓]」は
ngo oi neiでも o ngoi leiでもOK.

「好く」はカ行五段の他動詞verb transitiveなので目的語object「〜を」を伴います。
故に「私は貴方を好く」「私は貴方を好きます」になります。
しかし今の日本語では「好く」の連用形「好き」を形容動詞にします。すると
「私は貴方が好きです」になります。
これは「ここは自然が豊かです」のような「AはBがCです」(ABは名詞か代名詞、Cは形容動詞)の文になります。



欧州的語言是方言 中国的方言是語言 再訂正

高駒麗人 KOMA (2003/03/22 05:04)

辻本裕幸さんへ
「青島」の「島」dao[tau]についても、我々がQingdaoで覚えて「チンダオ」と発音していると中国人の発音も「チンダオ」に聞こえ、Tsingtaoや Ch'ingtaoで覚えて「チンタオ」と発音していると中国人の発音も「チンタオ」に聞こえることでしょう。
書き損ね重ね重ね失礼しました。対不起。

道教を意味するTaoismのTaoは「道」dao[tau]ですね。kaolin(高陵土、白陶土、陶磁器の原料)は「高陵」gaoling[kauliŋ]でしょう。



DAInGAKU?

ロスケ (2003/03/22 04:56)

ハワードさん、ALASKAのジョークには笑いました!

>友達が”しょーじんします”というのを教えてくれましたが、使い方が分かりません。

「しょーじん」とは「精進」のことでしょう。意味は「努力します」で、多分仏教から入った言葉だと思います。

>ところで、この前この店で、”ありがとーざいます”と言われました。これは、
>私の周りでは、使う人が多いです。多分”ありがとうございます”を意味すると
>思います。これは、方言ですか?変な訛り(鈍り?)ですか?

私の思いつき(良く考えていない)では、日本語の(ガ=ga)の音が弱くなりつつあるのではないでしょうか。例えば「大学」という単語はDAIGAKUと発音されるべき(と思う)のに、最近はDAINGAKUみたいに聞こえることが多いです。私の個人的感覚では、どうもGの音がnGになりつつあるような気がして、つまりG音が避けられている?←これは音韻論に詳しい人の解説を期待しています!。
極端な例では、「ありがとうございます」を「ありあとあんした」みたいに言うと聞いたこともあります。

>あと、”理解する”と”分かる”は、どっちがもっと丁寧ですか?

この二例は丁寧さにおいては全く同じレベルだとおもいます。
少し無理に考えれば、「承知(いた)しました」がその丁寧語形かな?(自信無し)

余談
ピーター・バラカンさんはもう30年以上日本に住んでいます。しかし今でも「が」と「を」の使い分けで苦しむことがあるそうです。
「あなた(が)好きだ」と「あなた(を)好きです」の違い・・・・実は私もわかりません!



欧州の言語は方言 中国の方言は言語 続き 訂正

高駒麗人 KOMA (2003/03/22 04:28)

辻本裕幸さんへ
「青島」の「島」dao[tau]についても、我々がQingdaoで覚えて「チンダオ」と発音していると中国人の発音も「チンダオ」に聞こえ、Tsingtaoや Ch'ingtao覚えて「チンタオ」と発音していると中国人の発音もチンタオに聞こえることでしょう。
書き損ね失礼しました。
追加:
慈吉莫図先生
毎次介紹很有意思的信息、非常感謝。我也対漢語的方言很感興趣。今后請多多関照。
所謂“普通話”の無気音(不送气音)b,d,z,zh,j,gは清濁中間音なので、濁音だと思うと濁音に聞こえ、清音だと思うと清音に聞こえます。これは無気音であればいいわけで、清濁は異音の違いであり、意味の区別には関与しません。「耳障り」という主観的な次元の区別になります。普通話のdは無気のtでもdでもどちらでもいいと思います。
無気音のpとbを区別する言語なら別ですが。

また、漢語の方言では「東」のdを濁音で発音するのもあるかもしれませんから、日本人が「東京」の北京語音を「ドンヂン」と言った所で漢語文化圏の反則にはならないと思います。西洋人が China語を話すとき difang「地方」のdを完全に濁音にして「ディーファン」と言っていました。(私は無意識の内に北京語「地方」を「ティーファン」と言いながら、「地図」dituを「ディートゥー」と發音しています)

ホワードさんへ 訂正です。
Questuons > Questions
…「握り寿司」は Hand Rolled Sushiでしょうか。すると「手巻き寿司」は?…

これは明らかにwrong spellingでした。Pardon me.



「ありがとおざいます」

高駒麗人 KOMA (2003/03/22 04:04)

ハワードさんへ
ご挨拶が遅れましたが、始めまして

>イギリス人は、あまりズィーというアメリカの発音が好きじゃありません。
日本人はstudy Englishと言いつつAmericanを学んでいます。Nice Bodyをナイスバディと言ったり。アメリカ式のcenter、theater、laborというSpellはいかがでしょう。Computerのsoftwareの中には、英語の間違った綴り(wrong spelling)の下に自動的に赤い波線が入る物があります。これがAmericaのMicrosoft製ですと、British Englishで centre、theatre、labourと打ったら下に赤線が出ます。これらは間違いではないので何だか嫌な気分になります。

>「イラクが武装解除しなければ、こちらが武装解除『する』までだ。」
この日本語が少し私には難しいですが、二つ目の「する」はwe will MAKE them...というmakeの「する」のように聞こえます。
すると「イラクが武装解除しなければ、こちらが武装解除『させる』までだ。」が妥当でしょう。
「イラクが武装を解除しなければ、こちらがイラクに武装を解除『させる』までだ。」ということになります。「こちらが武装解除『する』までだ。」ですとAmericaが自国の武力を解除するかと思われます。

Questuons
以前、この傳(伝)言板で話題になったことですがお尋ねします。
「握り寿司」は Hand Rolled Sushiでしょうか。すると「手巻き寿司」は?海苔で巻いた寿司をlaver rolled riceと言うと、おいしくなさそうですか?viegary rice rilled with laverだとわかりやすいでしょうか。海苔(のり)とワカメが両方seaweedだとわかりにくいです。

サンマとサバとサワラは皆mackerelでしょうか?サンマはmackerel pikeまたはPacific sauryだそうですがどちらが普通でしょう。サワラはSpanish mackerelでサバはchub mackerelだと辞書にありましたが、本当ですか?
http://club.pep.ne.jp/~bigfish/fishes/ka/Scombridae.htm(サバ科)
白菜はChinese Cabbageで、漬物は Picklesでよろしいでしょうか?bok choyは「白菜」の廣東語Cantonese発音ですが、英国ではどんな野菜をさすのでしょうか?

チマキ(粽)とギョーザ(餃子)は両方dumplingでいいでしょうか。チマキは中国では「粽子」zongziです。
中国大陸では英文の中で Chinese YuanのことをRMBと表現します。「人民幣」RenMinBiの略ですが、欧州では通用するでしょうか?
中国の地名「潮州(ちょうしゅう)」は英語で Chaozhou、Chiuchow、Teochew 等があり、「福建(ふっけん)」省は Fujian、Fukien、Hokkien等がありますが、Great Britainではどれが普通(the most popular word)でしょうか。また、「廈門(アモイ)」は、AmoiとXiamenどちらが今の英語では普通でしょうか。Amoiは客家(Hakka、Kejia)方言のようです。Xiamen(シアメン)はMandarin(Pekingese)発音です。
「先付け」sakidzukeは一皿だけの前菜です。普通の前菜appetizers or hors d'oeuvreと区別するとき英語でどう言うでしょう。sakidzukeまたは one dish appetizerでいいでしょうか。
たくさん質問してすみません

”ありがとーざいます”
Arigatogozaimas>Arigato'ozaimas

Perhaps hard g(voiced Velar plosive sound) becomes gh[γ] and,dissapears.
Arigatogozaimas>Arigatoghozaimas>Arigato'ozaimas
gh[γ] is a vouced Velar fricative,a Arabic consonat "gh"as in "Boutros-Ghali"or"Baghdad".

CF German "sagen" & Eng "say"

In another case,in the dialect of East Japan,g in a word becomes ng[ŋ].
ng is a voiced nasal velar sound as in "singer",
The quality of NG sound is like n or vowel.
Arigatogozaimas>Arigatongozaimas>Arigato'ozaimas

「ありがとうございます」は速く言うと「ありがとーおざいます」になりますが、特にどこの方言というわけではなく、誰の ideolect(個人方言)でもそうなると思います。別に外国人の方が行っても恥じではないと思います。"You don't have to feel shame to say this informal phrase."

http://www.sainet.or.jp/~k-naka/ejm.html



Sorry/訂正(ていせい)

にれのや (2003/03/22 03:34)

■Sorry, Howard! I didn't write 'TO WHOM'!

And 訂正(ていせい)
  You writing → Your writing



Re: Northwest Airlines

にれのや (2003/03/22 03:30)

 Yes, yes, I know, or rather we know it. The Northwest Airlines! That was on topic in this site the other day. In one explanation "North by North-West" means "North by the Northwest Airlines". Actually in the film appears a Northwest Airlines plane.
 Here I want to know the feeling, or nuance of the phrase "north by northwest" as a direction.
 You writing in Japanese is becoming better and better! I better write in Japanese? Or in English for a while?



Barakan は Polish では?

にれのや (2003/03/22 03:20)

■ピーター・バラカン氏の父親はポーランド系、母親は英国人とビルマ(ミャンマー人)のハーフだとのことです。
 Barakan はポーランドの姓では?



欧州の言語は方言 中国の方言は言語 続き

高駒麗人 (2003/03/22 03:06)

高駒麗人KOMA 投稿者:欧州の言語は方言 中国の方言は言語

Beatlesがich[iç]と発音するということですが、
Fiedrich[fri:driç]が英語でFrederic[frederik]になり、Mach、Koch、Zurich、Munichのch[x][ç]が英語で[k]になるのはドイツ語 ich-ik Lineのik側の方言を真似しているわけですね。
英語のI[ai](私は)も古代英語では ic(cの上に・)で發音が
[it∫]だったようで、その更に古い形は ic[ik]でしょうか。Beatlesは無意識のうちに母語の古音を再現したと言えます。

確か、東西冷戦当時、西ベルリンで当時のアメリカ大統領ケネディが「自由を求めるものは皆ベルリン市民である。私はこの言葉に誇りを持つ。“Ich bin ein Berliner.”」というスピーチをしたようです。ここでケネディは、ichを
[i∫]と發音していました。TVで見たのですが、記憶が正しいかわかりません。ご存知の方いらっしゃいますか?

ヒとシをゴッチャにするのは江戸っ子の特徴でごぜえやすが、ドイツ人もモロコシ(唐土)の言葉を話すと「シエシエ」Xiexie(謝謝)を「ヒエヒエ」と言いますし、唐人さんが日本語のヒューズ(フューズfuseの訛り)を「シューズ」を発音したのを聞いたことがあります。
オロシヤの人は Xiexie(謝謝)を“Cece[sjesje]”にして「スイェスイェ(スィエスィエ)」のように發音します。
中国内蒙古の女性歌手が徳語的歌曲を唱った時、ichを「イシ」のように發音していました。蒙古語には
их[ix](とても)という語があるのでそれで代用してもよさそうですが…。

辻本裕幸さんへ
揚州はチャーハン(炒飯)で有名ですが、一度行ってみたいですね。
北京語(廣議で普通話も含む)を正確に發音するにはそれなりの努力が必要で、ピンインでもWade式でも学習者による訛りはある程度避けられないと思います。
T'ang(唐)やT'ienchin or T'ientsin(天津)の有気音を示すアポストロフィ(’)は、書かれない事が多く、省かれるか無視される恐れがあります。それでPinyinではTang(唐)、Tianjin(天津)です。
「朴」がPakであるように、平音(無気)がpなら激音(有気)はp'の筈で、平壤は P'yongyangの筈ですが、現行は有気音の符号が無い Pyongyangです。
実はロシア語羅馬字表記で軟音を示す ’もろくに書かれた試しはありません。Yel'tsin、Bil'sheviki、glasnost'、Chernobyl'、Gor'kyの ’が実際省かれているのはご存知でしょう。

ご存知の通り、現代北京語で「東」dong1と「動」dong4は声調の差を除いて同音ですが、日本語音読ではngがuになり、dがtとdに分かれ「東」tou、「動」douです。
私の母語は日本語ですが、北京語を話すとき、日本語音に引きずられるのか、「東」をtong「トン」、「動」をdong「ドン」と発音し、例えば「東方」dongfangを「トンファン」tongfang、「動作」dongzuoを「ドンヅオ」dongzuoと発音し、「東京」の北京語音Dongjingを「トンヂン」tongjing、「山東」Shandongを「シャントン」shantongと言っています。
不思議なことに自分でそう発音していると、中国人が話す「東方」のdはtに聞こえ、「動作」のdはdに聞こえます。
青島についても、我々がQingdaoで覚えて「チンダオ」と発音していると中国人の発音もチンダオに聞こえ、TsingtaoやChingtao

一方、私は「毛澤東」については、日本語では「モータクトー」mo takutoと言いつつ、北京語では「マオヅェドン」mao dzedongと「東」を濁音d声母で発音しています。私の頭では Mao ZedongというPinyin綴りが年頭にあるのでしょう。もし Mao TsetungというWade式で覚えて「マオツェトゥン」と發音していたら、中国人の發音も「マオツェトゥン」に聞こえたでしょう。
どう聞こえるかは自分の發音にも関係があります。ロシア人は Mao Tszedunとして聞き取っていますし。

山東省の名のWade表記Shantungは英語化し
Shantung[∫æntΛŋ]シャンタン、山東絹(つむぎ風の絹布)になっています。
本当はシャンタンでなくシャントゥンなのです。一方、地名としてはShandongが現行です。



ありがとうございます!!

ハワード (2003/03/22 02:45)

>にのれやさん
”申す”について教えてくれてありがとうございました!また、”ありがとう”が何から来たかを教えてくれてありがとうございました!
im afraid im not quite sure about the movie called "North by North-West"... i think i'll be able to tell you more about it when i find a website or something like that... I will search for one later(^o^) right now i can only tell you that for us, "north" sounds like north as in direction but "north-west" sounds more like a name of something... probably an airline or something like that. im not sure at the moment...i'll let you know as soon as i find that out.

ここの掲示板の人たちはみなとても親切で、私はとてもうれしいです!

>ロスケさん
やっぱりバラカンさんは日本でも有名ですか!それを聞いてうれしいです!私は彼のように日本語をいつか話したいです。いつかそうなればいいです!(^^)彼のテレビ番組を今週見て見ます。とても楽しみです!
D'ya make'erの冗談はイギリス人はたくさん知っています。ここにもうひとつあります;
A: Where does your sister live?
B: -Alaska.
A: You don't have to be bothered to ask her... I will ask her myself.
この冗談は、AlaskaとI'll ask herの発音はとても似ている、だからの冗談です。
両方、”アラスカ”という発音(ラがLです)です。

>zo-さん
バラカン、という名前の元は、あまり分かりません、、、ごめんなさい!
しかし、僕は、彼の他に”バラカン”という苗字がある人を知りません。彼の名前は珍しい(これは僕は今日はじめて使う言葉です!)からと思います。バルカン半島と関係があるかもしれません。実際、そう聞こえます。彼はビルマのクウォーターだと聞いたですが、多分ビルマの名前だはないと思います。そう聞こえません。イギリスの言葉みたいに聞こえますから。

>鴛鴦さん
「鴛鴦」は「おしどり」と読まれますか!教えてくれてありがとうございます!
イギリス人は、あまりズィーというアメリカの発音が好きじゃありません。アメリカの言い方は、古いものが多いからです。昔は、ズィーという発音がイギリスでもありましたみたいですが、、、イギリス人の大人はもっとzedのように言います。子供には、ズィーという人も少しいます。数が増えています。アイルランドでは昔からzeeという、と聞きましたが、友達のアイルランド人は私の前ではzedといいました。

>「イラクが武装解除しなければ、こちらが武装解除『する』までだ。」
この日本語が少し私には難しいですが、二つ目の「する」はwe will MAKE them...というmakeの「する」のように聞こえます。
すみません、日本語もうちょっと勉強します、、、(;_;)友達が”しょーじんします”というのを教えてくれましたが、使い方が分かりません。。。だれか分かりますか?

>massangeanaさん
私の日本語のほめ言葉はありがとうございます!私は日本が大好きな国なので、がんばって日本の人とスムーズに意思疎通を図れるようになりたいです。また、これらのようないいウェブサイトがありますか!!漢字を勉強するのにいいですね!どうもありがとうございました!!

ところで、この前この店で、”ありがとーざいます”と言われました。これは、私の周りでは、使う人が多いです。多分”ありがとうございます”を意味すると思います。これは、方言ですか?変な訛り(鈍り?)ですか?外国人がこれを言うと変ですか?
あと、”理解する”と”分かる”は、どっちがもっと丁寧ですか?

よろしくお願いします。私がいつもここにくると、質問をたくさんしてすみません。英語の質問をあれば私に聞いてください。多分助けることができます。

それでは!



欧州の言語は方言 中国の方言は言語

高駒麗人KOMA (2003/03/22 02:11)

http://websearch.yahoo.co.jp/bin/query?p=%b2%ad%c6%ec%a4%ce%b8%c0%b8%ec+%bd%f1%c0%d2&hc=0&hs=0
沖縄の言語 書籍で検索した結果  13件のページが見つかりました。

massangeanaさんへ
アラビア語のコーヒーをqahwahと書くのは辞書等の語源説明でよく見かけましたが、(アラビア語入門書にもあった気がする)これは文字轉写で、發音轉写はqahwaということでしょうか。
http://www.aii-t.org/j/maqha/study/abc/w.htm

Herrにれのやさんへ
ドイツ語の方言についてご説明ありがとうございます。Danke Schön.

らにいさんへ
>自信を持って方言を話しているという感じでしょうか。
そうでしょうね。廣東語、琉球語、気仙語、延辺朝鮮語の話し手にも自信を持って頂きたい。

以前、某大学の入学式で第二外国語(中文、Français、Deutsch)の紹介の時、ドイツ語の先生が「世の中は西洋の論理で動いているが英語だけでは不充分。ドイツ語はスイスやオーストリアでも使われており、オランダ語はドイツ語の方言です」と言っていました。
私は「欧州の『言語』は方言で、アジアの『方言』は言語だ」と思うことにしています。北京語と廣東語と上海語の関係は、英語とオランダ(ネーデルラント)語とドイツ語のような物です。逆にいうとオランダ人が英語やドイツ語も話せるのは、華人が廣東語と北京語、上海語を使い分けるのと同じような物で驚くにあたりません。
故にシーボルトSieboldはドイツ人ですがオランダ人として江戸時代の日本に来ました。まあ欧州語圏の医者というものは小説の船医ガリヴァーGulliverのように、外語が堪能なのが普通でしょうが。
NiedersachsenのSassisch語では、「彼」は Heで「水」は Waterであり、ドイツ語よりは英語に似ているようですが、Sassischの話し手のほとんどは自分たちのMutterspracheを「ドイツ語の方言」と思っているようです。(田中克彦・H. ハールマン「現代ヨーロッパの言語」岩波新書1985)
また、ドイツとオランダの国境を挟んでほぼ同じ方言(と言うかイディオムidiom)が話されているのに、ドイツ側の人は自分たちの母語を「ドイツ語の方言」と考え、オランダ側は「オランダ語の方言」と認識しているそうです。
これを発展させると、Ukraina語とBelarus語はRussia人から見るとRussia語(Russky Yazyk)の方言で、Poland人から見るとPoland語(Jezyk Polski)の方言ということになるでしょう。
「方言と言語の区別は難しい。方言であってもそれで文学が書かれれば言語と呼ばれることがある。オランダ語やポルトガル語がそうだったように」と誰かが言っていました。
“Hollanda語がDeutsch語の方言”なら、Portugal語は Spain語の方言と考えていいかも知れません。
ドイツ語の方言同士で通じないと言われる一方、Denmark語とNorway語はそっくりで、Norwayの人は故郷を超えてSwedenまで買い物に言って、方やDanishで話し、方やSwedishで話して会話が成立するそうです。
「方言みたいなもの」でしょうか?北京語と廣東語、朝鮮半島語と済州島語、日本本土語&琉球語、ドイツ語の方言同士で通じないと「外国語みたい」言われます。我々は無意識のうちに方言同士は通じるが外語同士は通じないといイメージをもっています。よく考えるとこれに反する例は東西いずれにもあります。

例えば、新潟語の北部方言は秋田語南部方言に似ているとか、遼寧語の北部方言は吉林語に近いとか、福建語の一部方言は廣東語に似ているとか、ソウル語と京畿道語はよく似ているというような話です。
http://websearch.yahoo.co.jp/bin/query?p=%b2%ad%c6%ec%a4%ce%ca%fd%b8%c0+%bd%f1%c0%d2&hc=0&hs=0



訂正

にれのや (2003/03/22 01:56)

■また、qahwatun のような女性名詞のター・マルブータも発音しません。



アラビア語 qahwa について

にれのや (2003/03/22 01:55)

■正則アラビア語の口語では qahwa は qahwa で女性名詞の語尾のター・マルブータも、タンウィーンも発音されません。
 タンウィーンというのは、格変化語尾のことで、正則アラビア語の文語では、定冠詞 al がつかない状態で、主格 -un, 所有格 -in, 体格 -an がつきます。
 しかし、口語では、アハランワサハラン、マルハバン、ショクランのような慣用表現を除いて、タンウィーンはいっさい発音しません。また、qahwatun のような女性名詞のタンウィーンも発音しません。
 NHKラジオのアラビア語講座の再放送があります。4月7日〜6月23日。テキストは550円。別売りのCDは1,800円です。



返信遅れてすいません

らにい (2003/03/21 12:30)

ドイツ語についてのことです。
>高駒麗人KOMAさん
中国では柳家小三治ですか(^^;)
自信を持って方言を話しているという感じでしょうか。
>にれのやさん
詳しい資料ありがとうございました。さっそく友人に知らせます(笑)
オランダ語も(低地)ドイツ語の一つなんですね。
さて本屋で手にとってみるかなぁ〜



いろいろ本を調べて

辻本裕幸 (2003/03/21 10:27)

銀川方言詞典によると、銀川の方言では第二声と第三声が合流して、同じになっているようです。つまり三つしか声調の区分がないんですね。わたしは、2と3声の区別が苦手なので、これはうらやましく感じました。銀川の方言は声調の区分が一番少ない方言の一つではないでしょうか?
また別の本によると成都の方言は普通語と比較して、声母の数がかなり少ない。nとlがともにnに合流し、zh ch shがz、c、sの方に合流している。そりした音が苦手な日本人にはこれはうれしいでしょう。そのかわりrは【z】になっていて、普通語には無いng声母があるようです。それでも普通語に比べて三つ声母が少ないですね。
揚州の方言では鼻音尾【ーn】が鼻母音になっているようです。nとngの区別の苦手な日本人にはこれは有り難いでしょう。



Re: 修士論文

massangeana (2003/03/21 05:18)

竹内さん:
論文をお書きになるのなら, ここのような好事家の集まりでなく, まず担当の
教官と相談するのがいいと思います。むしろこちらの方が教えてもらいたいです。



Re: qahwa

massangeana (2003/03/21 05:12)

ターマルブータを -ah で写すのはわりと一般的に行われているようです。個人的には
まぎらわしいので好きでありませんが。-a(t) と書く流儀も見かけたことがあります。
20年以上前の語学教材では女性名詞の -atun etc. をすべて発音していました。



Re: 謙譲語

massangeana (2003/03/21 04:34)

ハワードさん:
ハワードさんの日本語はわかりやすくて, じゅうぶんいいと思います。

「謙譲語」は「けんじょうご」です。読めない字があるときにはオンラインの
辞書を使うと便利です。

有名なのは Jim Breen さんの WWWJDIC
 http://www.csse.monash.edu.au/~jwb/wwwjdic.html
Goo の大辞林
 http://dictionary.goo.ne.jp/cgi-bin/jp-top.cgi
キッズ Goo (これは辞書ではありませんが, 検索結果にふりがながつけられます)
 http://kids.goo.ne.jp/



Re: ドイツ語の方言

にれのや (2003/03/21 01:35)

【ドイツ語の方言について】 以下の記述は、『独和大辞典』 (小学館) の付録を参考にしたものです。これには地図も載っていますので、さらに知りたければ参考にしてください。
■現代ドイツ語は、大きく3つの方言に区分されます。オランダ、ベルギー、ドイツ、ルクセンブルク、スイス、オーストリア、リヒテンシュタイン、イタリア北端。以上の地域を、15度くらいの右上がりの斜線を2本引いて、3分割するものと了解してください。
 いちばん、北が低地ドイツ語圏で、オランダ、ベルギー(オランダ語は低地ドイツ語の一種です)、ドイツではハンブルク、ハノーヴァー、ミュンスター、ドルトムントが含まれます。
 中間が、中部ドイツ語圏で、ルクセンブルク、ドイツではケルン、フランクフルト、ライプツィヒ、ベルリンが含まれます。
 いちばん、南が上部ドイツ語圏で、スイス、オーストリア、リヒテンシュタイン、ドイツでは、シュトゥットガルト、ミュンヘン、ニュルンベルクが含まれます。
 各方言は、発音の他、日常使われる語彙の面でかなり異なっており、ニーダーザクセン(北)の人とバイエルン(南)の人が方言で話をしたら通じないそうです。もっとも、日本でも、津軽と鹿児島の人が方言で話をしたら通じないでしょうが。
 もちろん、これは、方言の話で、中部と上部で過去に使われていた高地ドイツ語をもとにした、現代の標準ドイツ語は、全国共通です。つまり、北部で話されていた低地ドイツ語というのは、現代では、南部に源を発する高地ドイツ語に飲み込まれた形になっており、発音のクセや日常語の語彙にしか、その影をとどめていない、ということです。だから、現代では、オランダ語とドイツ語が別の言語のように見えるわけです。
 ビートルズは、デビュー前にハンブルク(北部)のクラブで演奏していましたが、日本版に収録されているドイツ語バージョンの曲を聴いていると、ich (イッヒ=わたし) を [イック] と発音しているのがわかります。
 また、わたしが以前、ドイツ語学校で担当になった女性教官は、南部の出身だと言っていましたが、gehen (ゲーエン=行く) を [ゲーヘン] と発音していました。
 上記の辞典を見ると、身近な語彙が非常に異なっていることがわかります。一見を。



Re: アラビア語のコーヒー qahwa について

にれのや (2003/03/21 01:09)

■アラビア語で 「コーヒー」 は残念ながら qahwah ではありません。最後の子音は ha:' [ハー] ではなく、ta:' marbu:t.a [ター・マルブータ] です。ター・マルブータは、女性名詞の語尾につくもので、正則アラビア語でも、口語では決して発音されません。
 わたしの現在の知識では、厳格な文語の正則アラビア語で qahwa を qahwatun [カフワトゥン](=主格)のように発音するのかどうか、わかりません。



はじめまして

竹内章祝 (2003/03/21 00:27)

この度、沖縄語に関する修士論文を書くことになりましたが、なかなか参考資料を探し出すことができません。お勧めの教材や辞書などございましたらご紹介お願い致します。またそれら資料はやはり沖縄に行かないと手に入りにくいんでしょうか?私的な質問で申し訳ありませんが、教えてください。お願い致します。



hollyhock

高駒麗人KOMA (2003/03/20 23:25)

I'm Sorry.I made mistakes.

KENKYUSHA COLLEGE LIGHTHOUSE英和辞典では
「hollyhock たちあおい 鑑賞用植物 多年草」
「holly ホーリー 冬, 赤い実のなる常緑樹 Xmas 装飾用」



Holly & Holy

高駒麗人KOMA (2003/03/20 23:18)

http://www.rakuten.co.jp/gardensk/430279/438125/457122/442490/
クリスマスホーリーXmas Holly(チャイニーズホーリーChinese Holly)llex cornuta英名はChinese Holly 和名をヒイラギモチ、又はシナヒイラギ
クリスマスホーリーの名で流通 ヒイラギ類

KENKYUSHA COLLEGE LIGHTHOUSE英和辞典では
「hollyhock たちあおい 鑑賞用植物」「holly ホーリー Xmas 装飾用多年草」

鴛鴦さんへ
>ハワードさん、KOMAさんありがとうございました。
this must be "You're welcome"

http://www2u.biglobe.ne.jp/~coruto/aoi1.html
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/seasea/promo/p07.htm
Kissin' Christmas〜クリスマスだからじゃない
"Holly Night "
I guess this must be Holy Night.

http://music.yahoo.co.jp/fc/music_over_iraq_war/



有気無気

辻本裕幸 (2003/03/20 20:44)

ZOさんへ
福建省暖かくてよかったです。またメールしますね。

さて話は変わるのですが、日本人やアメリカ人の中国語初期学習者には中華人民共和国ピンイン字母を使って教えるより、ウェード式ローマ字か中華民国注音符号を使って中国語を教えた方がいいと思うのです。いかがでしょうか?中国人や韓国人に対しては、ピンイン字母でいいですが。
日本人学習者はやはり、中国語無気音を濁音で当てて発音します。アメリカ人もそうでした。しかし中国語の辞書を見たら分かると思いますが、実際には有気より無気の漢字の方が多いですから、単純に無気に濁音を当てると、濁音ばかりになってしまいます。たとえば、「這本是我的本子zhei ben shi wo de ben zi」を日本人が発音すると、ジェイベンシーウォーダベンズと濁音ばっかになってしまいますね。これでは聞いている方も耳障りだし、言っている方も喉が痛くなるのでは?そこでお尋ねしたいのですが、台湾などピンイン字母以外の文字使用地域で、中国語を学習した日本人はこのあたりどうなっているでしょうか?ウェード式はかなり不合理なローマ字ですが、有気無気の区別は、アポストロフィーの有無で区別されるので、初期学習者が無気音に濁音を当てるということはないと思います。さらにアポストロフィーのおかげで、有気音のアスピレーション(?)にも注意が払われるでしょう。注音符号も多くの外国人にとっては未知の記号ですから、濁音を当てられることはないでしょう。ハングルを使う韓国語で、学習者が「感謝」をガムサと発音しないのもこのためだとおもいます。ただウェード式はj、q、とzh、chが同じになってしまうのは問題ですが。
中国語は歴史の中で濁音を失いましたが、有気無気の区別は失いませんでした。関係でいえば、濁音 清音(有気 無気)になっていると思います。確かにある日本人には、中国語の無気音は濁音に聞こえるようですが、それを五十音図の濁音と同じ音と思ってはいけないと思います。また中国語からの外来語、たとえば、麻雀の中zhongチュンなどのように必ずしも、濁音に聞こえるわけでもないと思います。
また多くの漢語方言が濁音を失ったとはいっても大抵 陰と陽の声調の区別では残っています。中国無気音に日本語濁音をあてるのは、こういう語源意識も狂わせてしまうことになり感心できません。
まあ日本語漢字音で濁音のものを、中国語でも濁音で発音する。たとえば、大学生ダイガクセイ da xue sheng をダーシュエショん と読むとしても、まあ語源意識が働いたとして、私は文句をいいません。(私はそういう読み方をしませんが)しかし東京dongjingをドんジん と発音するのは納得いきません。東京は呉音でトウキョウ。漢音でトウケイ。どちらも濁音ではありませんから、これをドんジんと発音するのは漢語界のおきて破りです。
呉語にはそのまま濁音が残っています。ビン南語には鼻音から推移した濁音が有るようです。普通語無気音に日本語濁音を。有気音に日本語清音を当てる人は確かに、その区別はできるでしょうが、もし何らかのきっかけで上海語や台湾語の学習に迫られたとき、今度は無気音と濁音の区別ができないはめになります。やはり初期段階で有気無気の区別はできるようにしてから、次に行った方がいいとおもいます。
韓国語にはそもそも語頭に濁音は立ちませんし、有気無気の区別がある。中国人は日常生活から中国語の発音を絶えず耳にする機会がありますから、彼らにはピンイン字母使用で十分だと思います。



Re:お答えをくださって方々へ

鴛鴦 (2003/03/20 19:57)

ハワードさん、高駒麗人KOMAさんありがとうございました。
そういうことですか。「オランダ」についてまとめると、

 ・「Dutch」は「オランダ」そのものを指すのではなく、「オランダ人の、オランダ語」を指す。
 ・「Netherland」「Holland」については、多くのオランダ人は「Netherland」をよく使うが、そのほかは「Holland」をよく使う。
 ・「Holland」や「Dutch」は俗称と考えてよい。
 ・日本語の「オランダ」はポルトガル語の「Hollanda」から。
 ・「Holland」の語源は「Holtland(木、森林の国の意)」

「イギリスとイングランド」についても、

 ・厳密には「イギリス(U.K.)」と「イングランド(England)」は違うが、「England」も「イギリス」全体を指すことがある。
 ・日本語の「イギリス」は「English」のポルトガル語「Inglez」から。「England」の語源は「Angle-Land(アングロサクソンの土地、  国)」

>ハワードさん
日本人の「鴛鴦」です。はじめまして。
「鴛鴦」これは「おしどり」といいます(音読みでは「えんおう」といいます)。水鳥の一種です。
ちなみに「鴛」はオス、「鴦」はメスを指します。
「おしどり」はオスとメスが結ばれると、一生そのオスとメスは一緒にいることから、仲のいい夫婦(ふうふ)のことを「鴛鴦夫婦(おしどりふうふ)」とか「鴛鴦の契り(えんおうのちぎり)」とかいうことがあります。
イギリスでは「Z」を「ズィー」と読むといやな顔をされるというのは本当ですか?

某大統領の発言に「イラクが武装解除しなければ、こちらが武装解除『する』までだ。」といっていましたね(笑)
あれは英語に直すとどういう風になりますか?



バラカン

zo- (2003/03/20 10:14)

ピーター・バラカンさん、日本語上手ですよね。テレビに出る人で、他にもうまい人はいますが、彼らの多くは小さいころから日本に住んでいる人がほとんどだのようなので、あの流暢さには驚きます。

ところで、ハワードさんに、お伺いしてみたいんですが、「バラカン」という姓はバルカン半島と関係あるんですか?バラカンさん自身は、以前テレビで、イギリスでも珍しい姓なので、よくいじめられたと言っていました。もし、ご存知でしたらよろしくお願いします。



ピーター・バラカン

ロスケ (2003/03/20 04:50)

>ところで、ピーターバラカンさんというイギリス人を知っていますか?
>彼は日本のテレビにいる、と聞きました。彼の日本語はすばらしい、とも
>聞きました。私はすごいとおもいます。誰か知っていたら教えてください。

ハワードさんこんにちは!

ピーター・バラカンさんが出演している日本のテレビ番組を一つ知っています。
毎週木曜日の深夜に放映されるCBS製作のドキュメント「60 MINUTES他」の日本語版解説者としてですが、彼の日本語は正確で発音もきれいだし、好ましいとおもいますね。私的には、昔「FM fan」という雑誌の「ピーター・バラカンのキーワード・ウォッチング」欄で初めて名前を知りました。その内容は、例えば「Cracked Rear View」という曲の題名は直訳すると「割れた背景」?になり、日本人には雰囲気がつかめません。その時に彼は「(割れた)rear view」とは「(割れた)rear view mirror」を通して見た風景だと教えてくれたのです。正に「目からウロコ(there fell from my eyes as it had been scales)」!、日本では同じミラーを back mirrorと呼び習わしているので連想しにくい。
また別の時には或るレゲエ(reggae)曲のタイトル「D'yer mak'er 」について、二重の意味を持つのだと書きました。これは英国の古いジョーク(↓)に関係しているのだと・・・・・
A:My wife went to the West Indies.(西インド諸島)
B:Jamaica?
A:No, of her own accord.(自発的に)

英語でJamaicaは≒『ジャメイカ』と発音するので、" D'yer mak'er "と同じに聞こえる。" D'yer mak'er ? "は" Did you make her ? "の略した書き方で意味は「あなたが彼女をそうさせたのか?」。つまり、あなたが行けと言ったのか?と尋ねられたと思い、「いいや、彼女は自発的に行ったのさ!」。

#彼は日本でもじゅうぶん有名人であることは、Googleで「ピーター・バラカン」をキーに検索すれば納得されると思います。



How do you feel when you hear the phrase 'North by North-West'

にれのや (2003/03/20 02:31)

■Howard, I've got a question. You know the film of Hitchcock with the title "North by North-West"? We in this site have been wanting to know how a native English-speaker feels, when he or she hear the phrase 'North by North-West', a direction which doesn't actually exist. Please let us know!



Re: ありがとうございます 申す(もうす) and so on

にれのや (2003/03/20 02:18)

Hi, Howard! Your writing in Japanese is quite natural, though sometimes sounds slightly out of canon. But sometimes!
 Yeah, you got it right. It's practically OK that you regard 'ありがとうございます' as 'It's nice of you to do so'. But if you want to realise the phrase radically, remember this: 'ありがとうございます' is consisted of two elements: an adjective 'ありがたい' and a verb 'ござる', which is obsolete form of 'ある'. The adjective 'ありがたい' means 'rare in this world', and 'ある' means 'to be' as you know. So 'ありがとうございます' originally means 'What you've done for me is rare in this world, or hardly happens in this world'.
 Well, Peter Barakan! Most of Japanese know him! He's famous in Japan as an excellent oversea-pop-music critic and also world-news commentator. Everybody thinks him 'cool' (still OK to use in the UK) and 'cute' (for women and girls).
 '申す' is a verb of self-humbling, which means 'to say'. So it's wrong to apply '申す' to a person of higher rank than yourself. But nowadays Japanese people are also confused about honorific expressions, and the confusion about '申す' is quite popular even among Japanese people. The situation you saw on your tube is just the case.
 '訂正(ていせい)' can be also used for typos in Japanese.



訂正 補か>他、釈釋 → 釋迦/イギリスとイングランド

高駒麗人KOMA (2003/03/20 02:01)

「二つの名を持つ国」訂正 補か>他、釈釋 → 釋迦
補かにもあります。>他にもあります。

(釈釋の故郷は … → 釋迦の故郷は
今の国家で言うとNepalらしいのですが、Indus川とGandharaは今のPakistanのようですから、廣義ではIndiaはNepal、Pakistan、Bhutan、Bagladesh、Sri Lankaも含むと考えることにします)

松茸さんへ
>* 現代語ならともかく、Wagnerの楽劇は "Die Meistersinger von Nürnberg"でしょう。

なるほど、これならマイスタージンガーですね。「My Star Singer」(私のスター歌手)かと思ってしまいます。佐々木功の歌で「ぼくらのスタージンガー」というのがありました。この場合は Our Starsingerになります。
http://member.nifty.ne.jp/isaoland/anime/song.html
(ささきいさおさんが歌ったアニメソング)
↑些細なことだが「秘密戦隊ゴレンジャー」「宇宙鉄人キョーダイン」は石ノ森章太郎氏の漫画を実写化した作品であり、アニメではないから、歌は「アニメソング」ではないと思う。

イギリスはInglez(English、Englisch)ですから、Englandの形容詞形です。
United KingdomはElizabeth女王だからQueendomじゃないのか?
それはともかく、日本では連合王国を「イギリス」と言い、サッカーのEngland teamを「イングランドチーム」と言います。言うまでもなく連合王国からは Scotland、Wales、Englandが別々にteamを作って出場するからです。
中国では、連合王国を「英国」Yingguoと呼び、足球隊zuqiudui(football team)のEngland teamを「英格蘭隊」Yingglan duiと称して使い分けています。Scotlandは「蘇格蘭」Sugelanになります。
しかし映画「鴉片戦争」(Yapian Zhanzheng/Opium War)では清国人が地球儀上の英国を指差して、「英格蘭」と言い(映画画面上字幕“英格蘭 England”)、次に自国・清(Qing、Ch'ing)を指差して「チャイナ」(画面字幕“中国 China”)と言っていました。
ここでは Englandが連合王国の意味でしょうか。

Englandは Angle-Land 即ち Anglo-Saxon のLand(土地、国)のことであり、Englishは Angle-に 形容詞語尾 ishがついたものです。FinlandとFinnish、PolandとPolish、ScotlandとScotish(Scottish>Scotch、Scots)の関係のような物です。イギリスが国名でイングランドが地域名という使い分けは語源的にみると変です。
Englishのishはiskの変化したものでしょうか。本来はAngliskでしょう。ロシア語で「彼は英語を話す」は
On govorit po-Angliiski.であり、「彼はアングル(アングロサクソン)語で話す」となります。Anglo-Saxon語とは古代英語のことのようですが、今の英語もAnglo-Saxon語と呼んでいいでしょう。

http://www3.osk.3web.ne.jp/~takaloma/kikaku/sasakibest.htm



二つの名を持つ国

高駒麗人KOMA (2003/03/20 01:15)

> 小生使用の英和辞典では「holly たちあおい 鑑賞用植物」とありましたが、hollyhockが正式かもしれませんね。……そりゃ欠陥商品です(特殊な略語/俗語かも知れませんが、第一義としては不適切)。よろしければ、どこの辞書かご教示願えないでしょうか?

マツさんタケさん
どひゃあ、缺陥商品ですかい。小生が見た英和辞典は「研究者College Lighthouse」「小学館Progressive」「三省堂Concise英和和英小辞典」です。「hollyたちあおい」と書いてあったのはどれかご想像におまかせします。鯖(サバ)と鰆(サワラ)と秋刀魚(サンマ)をmackerelという同じ名にした某社和英辞典も缺陥かもしれません。ジビキは単語メモが肥大化したもので記述漏れや誤記があるのは覚悟の上。
http://homepage2.nifty.com/wordbooks/mm/a_z/fix.htm

http://home.tiscali.nl/morinokuni/
森の国から・・・ ...en een groet uit Holland
Hollandの語源はHoltland (木、森林の国の意) です

オランダの自称は Nederlandで「オランダ語」の自称は Nederlandsです。
the Kingdom of the Netherlands = Koninkrijk der Nederlanden
Neder(低い)Land(土地)。ドイツの地名Niedersachsen(=Low Province)参照。
英語で言うDutchはDeutschつまりドイツ(英語でいうGermany)と同系cognateです。Nederlandsは本来、低地ドイツ語方言ですから。英語でもDutchがGermany(BonnやBerlinの言葉)の意味で使われることがあります。Pennsylvania DutchはPennsylvania州のGerman(ドイツ語Deutsch)のことです。英語ではオランダの正式名は the Netherlandsで、「オランダ人」は Netherlander、「オランダ語」は Netherlandishの筈です。HollandやDutchは俗称と考えていいでしょう。Dutchは差している国自体間違っています。Portugueseを“Spanish”と呼ぶようなものです。

日本語の「オランダ」はPortugal語名 Hollandaから来ています。hを発音しないのは現代Romance語の特徴だとして、「オッランダ」にしなかったのは昔の日本人の偉いところ。
シナ語Chineseでは「オランダ」の名は「荷蘭」Helan.
朝鮮語(韓国語・高麗語Korean)では、Netherland(s)の方を採用して
네덜랜드Nedeollaendeu「ネドレンドゥ」。

正式名と通称の共存は補かにもあります。「ギリシャ」はPortugal語名 Greciaからで、自称は Hellas>Ellas、英語の正式名は Hellenic Republicであり、Greece[gri:s]は通称です。
シナ語「希臘」Xila(シーラー)は Hellasから(廣東語Cantoneseで「希臘」Heillap)。朝鮮語で 그리스 Keuriseu「クリス」<Greeceより。
GermanyとDeutschとAllemagneの関係も面白いですね。

英国の正式名は the United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandですから、厳密には Scotland、England、Walesを合わせて Great Britain(これに対し Little Britainに相当するのが France西端 Bretagne=Brittany)であり、Englandは London周辺の地名です。

しかし、EnglandもBritainも普通、UK(連合王国、「英国」)全体の意味で使われます。
Princess Dianaが他界した時、新聞で Bretons say farewell to Diana という見出しが載り、先述の Elton John が“Good-bye,England's Rose”と歌ったのは各位ご存知でしょう。
Yankeeは the United States国内ではAmerica東海岸(の人)の事のようですが、USの外ではYankeeはUS全体(の人)を指す。これと似ています。英和辞典等の「和」(倭)も日本のことですし。「大和」は本来奈良県または本州〜四国〜九州です。

日本語の「イギリス」は、Englishの Portugal語版 Inglez からです。
シナ語で「英国」Yingguo、朝鮮語で영국Yeongguk「ヨングク」(英國)。

ツジモトさんへ
回教徒がアラビア語を使わないというのは少し以外ですが、よく考えたら世界中の基督教教徒はそれぞれの母語で聖書を読み、主に祈っていますね。佛教は古代印度の宗教ですが、世界の佛教徒が必ずしも梵語を話せるわけではありませんね。(釈釋の故郷は今の国家で言うとNepalらしいのですが、Indus川とGandharaは今のPakistanのようですから、廣義ではIndiaはNepal、Pakistan、Bhutan、Bagladesh、Sri Lankaも含むと考えることにします)

http://www.senshu.ac.jp/homest02/igirisu.htm

http://kan-chan.stbbs.net/cgi/board/mibbs.cgi?mo=p&fo=language&tn=0044&rn=50



鴛鴦さんへ

ハワード (2003/03/19 23:14)

はじめまして。私はイギリス人で、ハワードという名前です。はじめまして。
「鴛鴦」さんの名前は、何と読みますか?
DutchとNetherlandとHollandの違いですよね。私は、祖父がオランダ人ですが、Dutchは、「オランダ人の、オランダ語」という意味で、使い方は違います。
NetherlandとHollandは、多くの英語のネイティブスピーカーはあまり違いがないと思っています。しかし、たくさんのオランダの人は、Netherlandが好きな人が多いです。しかし、たくさんの人は両方とも使います。
私は英語のネイティブスピーカーですが、HollandとNetherlandにはあんまり違いがないと思っています。イギリス(the U.K.)と、イングランド(England)は、全然違いますが、HolalndとNetherlandの間にはそういう違いはないと思います。
(ごめんなさい、僕の日本語はまだ十分よくないです)

massangeanaさん、お返事ありがとうございます。
「謙譲語」は、何と読みますか?辞書で引きたいですが、読み方が分かりません。
では、「申される」は「おっしゃる」と似ていますか?そして、「申す」とは違いますか?
よろしくお願いします。



オランダ

鴛鴦 (2003/03/19 21:27)

皆さん始めまして。

少々聞きたい事があります。それはこの前、英語の授業で「オランダ」を意味する「Dutch」という単語が出てきたときです。
「オランダ」は他にも「Netherland」「Holland」がありますが、これらはどう使う分けているのでしょうか?
周りのみんなに聞いても分からないというし、(学校内の)英語の先生に聞いても詳しいことは乏しいといいます。
自分も目の前には中学生向けの英和辞書ぐらいしかありません。
これらの単語の使い分けは政治的な使い分けとか、地域的な使い分け(例:「イギリス」は国全体を示すが「イングランド」はその一部)とかで決まるんでしょうか?
うちらの先生はあてになりません(^^;)
どうかご教授願います。



いろいろ

zo- (2003/03/19 19:13)

辻本さんお帰りなさい。『銀川方言詞典』ですか。いいですね。

宗教関係といえば、仏教は随縁品として、お経などを無料で配布しているんですが、台湾や東南アジアではビン南語はじめ、当地の華人たちが使う中国語方言を、当地の文字で注音したものが、時々見られます。面白いですよ。

辻本さん、もしよければメールください。



Re: 申す

massangeana (2003/03/19 14:53)

「申す」は現代の日本語では謙譲語として使われるのがふつうですが, たしかに
「申される」のような言い方をよく耳にします。あらたまった公式の場合によく
使われるようです。
文化庁『言葉に関する問答集 総集編』(1995)の敬語に関する章の最初にこの「申される」
の問題がのっています。「申される」は国会などの会議でよく使われ, 江戸時代に謙譲語
以外に尊敬語や単なる丁寧語としても使われていたのが, 現在も会議用語として残っている
のだろうが, 特殊な例外と考えるべきだろう, とこの本には書いてあります。



イスラム関係

辻本裕幸 (2003/03/19 11:49)

上海で「銀川方言辞典」を買いました。この本はさすが銀川の辞典らしく、イスラム教に関係した語彙や、アラビア語、ペルシャ語からの借用語が詳しく乗っていました。そして回族と漢族の生活習慣上からよく使う語彙、使わない語彙もかなり詳しく乗っていました。これはいい買い物をしました。
泉州のモスク(清浄寺)で漢語コーラン古蘭経を買いました。全部中国語でアラビア語は乗っていません。受け付けの回族の女の人に聞いたら、自分たちはこれしか使わない。アラビア語のは使わないといっていました。不思議だ。しかし清真食堂の看板に書いてある文字はアラビア文字だぞ。やはり回族と漢族の顔は同じであると私はおもった。その受け付けの女の人は、ベールも被ってなかったし、ロングヘアーをなびかせてスクーターに乗っていったが、言われなければ、漢族かどうか区別はできませんでしたが。漢族と回族の顔が違うというのはやはり、漢族人の偏見にすぎないと思う。もし中国人の大多数がそのように思っているのなら、これはえらい問題です。
言語.漢語 宗教. イスラム教=回族  言語.漢語 宗教.その他=漢族  どちらも先祖は同じ。単にそういうことにすぎないと私は思う。



いろいろ

松茸 (2003/03/19 04:14)

> 小生使用の英和辞典では「holly たちあおい 鑑賞用植物」とありましたが、hollyhockが正式かもしれませんね。
……そりゃ欠陥商品です(特殊な略語/俗語かも知れませんが、第一義としては不適切)。
 よろしければ、どこの辞書かご教示願えないでしょうか?

* 現代語ならともかく、Wagnerの楽劇は "Die Meistersinger von Nu:rnberg"でしょう。
# Umlaut記号を:で代用。

* あまり関係ない話で恐縮ですが、"holly"の訳語「ヒイラギ」(植物学的には、科が違う)についてweb検索したところ、《漢字表記は「疼木」》とするものを複数発見しました。
 むろん、手元の(信頼できそうな)辞書には、このような記述はありません。
 柳田国男の説(一般に、彼の語源説は根拠のない想像が多く当てにならない)が引用されていくうちに、伝言ゲーム的に出来た表記ではないか、と思いますが、どうでしょうかね?



寿司ケーキ ピカデーロ

高駒麗人KOMA (2003/03/19 02:08)

ManiacCさんへ
>decorated sushi 何だか「寿司ケーキ」みたいですね。美味そうですが高そう。

満州のTungus民族の一派らしく主に黒龍江・烏蘇里(ウスリー)江沿岸に生活する赫哲(ホジエン)族にも刺し身(生魚片)を食べる習慣があるらしいと聞きましたが定かではありません。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~duan/item/36.html

納豆と味噌汁は中国雲南省の少数民族の料理にもあるようです。
http://www.sakigake.co.jp/kikaku/y2002/syokutotairiku/syoku_02.jsp

>■「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」…Eine(one一つの)Kleine(小さい)Nacht(night夜)Musik(music音楽)
中国ではRichard CraydermanのSerenadeが「小夜曲」Xiaoyequでした。すると「アイネクライネ…」は確かにセレナーデですね。
>■「シシリエンヌ」(Sicilienne?)「シチリアーナ」(Siciliana)
シチリアSicilia島は英語ではシシリーSicilyでしょうか。確か六本木にSiciliaというItalia料理店があったと思いますが、今もあるでしょうか。
http://websearch.yahoo.co.jp/bin/query?p=Sicilienne&hc=0&hs=0
http://www.sopia.or.jp/kazuhiro/siciliana.html
Spaghetti Sicilianaスパゲッティシチリアーナ(シシリー島のイタリア麺)美味そうですねえ

>■「アヴェ・マリア」…ラティン語「アウェー・マリア」「マリアよ、幸あれ」の意味。
http://homepage2.nifty.com/run/(AVE MARIA聖マリアと共に)
アベ(阿部か安部か安倍?)という苗字の幼い女の子がアベマリア像を見て「マリアさんの苗字もアベなのね」と母に言ったという話があります。親はちゃんと説明してあげましょう。

英国の知名でピカデリーPiccadillyというのがありますが、それと関係あるのかどうか、牛肉の料理でピカデーロPicadelloというのがあるらしいです。某西班牙料理店の「英語menu」の中に Picadello a la Cubana というスペイン語とフランス語を混ぜたような不思議な名前がありました。スペインだから「ピカデーリョ・アラ・クバーナ」or「ピカデーヨ…」とでも言おうか、しかし英語やフランス語式に読むと「ピカデーロ・アラ・キュバーナ」でいいかと頭をひねっています。Fried Rice with Beef&etcのようなので「キューバ風ピラフ」でいいかとも思えます。

>■「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の語源…「マイスタージンガー」をそのまま訳すと「名歌手」ですが、
Nürnberger Meistersänger これではマイステルゼンゲルと言う方がいいかもしれません。
http://www.ohnichi.de/Concert/meister.htm
「SF西遊記スタージンガー」というアニメもありましたが…皆さんご存知でしょうか?松本零士原作です。(「西遊記」そのものは明の呉承恩原作ですが。)

http://member.nifty.ne.jp/eijin/comer.html



どうもありがとうございます!

ハワード (2003/03/19 01:57)

Hello にれのやさん! Thanks for your answer!!
and letting me know about Maniac Cさん(^^) Is the word ていせい used in those context as well?? I remember learning this word before, meaning "correction"... apparently you use this when you make a typo or something like that, is that right??
本当は、日本語で書いた方が僕にはもっといいですよね。
by the way, i made this conclusion... where ありがとうございます means "It is nice of you to do so." i think in this way many things make sense...
for example, when someone did a favour for you and you appreciate it later on, you say "it WAS nice of you to do so." in past tense!!! and also, when you just had someone give you a lift and you appreciate it as you got off, you say "it WAS nice of you to do so." did i get it right??? i hope i did... im not really bilingual like you are, so i have no idea what native speakers would think about this.

ところで、ピーターバラカンさんというイギリス人を知っていますか?彼は日本のテレビにいる、と聞きました。彼の日本語はすばらしい、とも聞きました。私はすごいとおもいます。誰か知っていたら教えてください。

ところで、この前テレビである人のsecretary(ひしょ?)さんが、客さんに”そのようなことを申されましても、、、”と言っていました。それは失礼ですか?
学校で、”申す”は、自分が何かを言うときに、いう、と習いました。他の人は”おっしゃる”と習いました。だから私が、"そのようなことをおっしゃられても、、、"がいいと思います。どっちが正しいですか?

よろしくお願いします!



立葵 Holly

高駒麗人KOMA (2003/03/19 01:50)

松茸さんへ
小生使用の英和辞典では「holly たちあおい 鑑賞用植物」とありましたが、hollyhockが正式かもしれませんね。

>"Hollywood"は、「自由が丘」などと同じく、政治的/商業的に作られた。
するとhollyの意味が気になります。

国内で言葉が通じないとか会話帳の表現が通じないとかは、中国では日常茶飯事柳家小三治でございます。Deutsche Spracheは Niederland でも NiedersachsenでもLuxemburgでもSchweizerlandでも各地それぞれの「方言」の話し手が自信を持っている「多様性重視」言語なのでしょう。
massangeanaさんへ
スイス(Swiss、Suisse、Schweiz、Svizzera)はSchwyz(シュヴィーツ)人の州の意味のようですが、固有名詞の語源を固有名詞で説明してもあまりスッキリしなかったのですが「白」でしたか。DANKE GUT.
>futomaki and inari 英語にはどんどん外来語が入りますね。中国人の英語学習者は苦労するでしょう。
>nori, kombu, hijiki, arame ..説明欄には seaweed, sea vegetable, edible ocean plant どれも「海の野菜・植物」ですね・

にれのやさんへ
>【Москва モスクワについて】Москов [マス'コーフ] という物主形容詞の女性形であると見当がつきます。
道理で英語ではモスクワが Moscow、モスクワ市民が Muscoviteになるわけですね。勉強になりました。
ОЧЕНЬ СПАСИВО.
'alla:h の発音は、「インシャ・アッラー」 のような日常的な句では、語末の h が発音されない、
Qahwahもqahwaになるということでしょうか。

http://websearch.yahoo.co.jp/bin/query?p=%a5%bf%a5%c1%a5%a2%a5%aa%a5%a4&hc=0&hs=0



Mistakes!/訂正(ていせい)

にれのや (2003/03/18 23:39)

■Mistakes!
  over three months → over three weeks
  It supposed → It's supposed



re: 訂正〜

松茸 (2003/03/18 22:36)

 あの〜、「タチアオイ」は"hollyhock"では?
http://www.m-w.com/cgi-bin/dictionary?va=holly
http://www.m-w.com/cgi-bin/dictionary?va=hollyhock

 なお、地名としての"Hollywood"は、「自由が丘」などと同じく、政治的/商業的に作られたもののようです。



訂正 Hollywood Holly(たちあおい)wood(森林)

高駒麗人KOMA (2003/03/18 22:21)

お恥ずかしい限りです。Holy(聖なる)とHolly(たちあおい:鑑賞用植物)を間違えました。
確かにHollywoodを「聖林」と書くのは誤りですね。Hollywoodは「たちあおいの森」でしょう。
失礼しました。



感謝します

きしろふ (2003/03/18 22:01)

>高駒麗人Komaさん
なるほど、そういうことでしたが。
大変勉強になりました(^^)
>massangeanaさん
先生から宿題を出されたので分からないところがあり質問しました。
これからは質問内容、文字等気を付けます。すいませんでしたM(_ _)m



言葉の違い

らにい (2003/03/18 21:51)

(数日振りですが)お久し振りです。
先日、友人がドイツに旅行に行ってきて、帰国後に土産話をしたときのことです。
いろいろと各地を回っていたということなんですが、そこでちょっと驚いた事があるというんです。
それは「同じ国内でも言葉が通じない」ということです。
詳しく言うと、北部のほうでは言葉は伝わっていたのに、南部のほうでは言葉はまず通じなかったということです。例えば北部のベルリンでは伝わるのに、南部のミュンヘンではまず通じなかったということです。(ちなみに友人はほとんどドイツ語を話せません。ガイドブックに載っている日常会話のところを参考にしていたということ。)
言葉や意味が違うところが多かった様な感じだったといいます。
同じドイツ語で同じドイツ国内でも地方によっていわゆる「方言」(?)の差というのは激しいんでしょうか?
今、友人と一緒にいろいろ調べようと思っていますが、なんせそれに関するめぼしい物(ドイツ語の辞書や資料等)が手元にないので真偽を確かめることができません。
本当にそうなのかということを教えてください。詳しい事が分かり次第友人に教えてあげたいと思っています。
とにかく「言葉(発音や単語、意味)がなんか違うところが多い」ということです。
宜しくお願いします。



Re: スイスほか

massangeana (2003/03/18 07:28)

きしろふさん:
できれば何が疑問なのか, 疑問を解決してどうするのか, 等の情報があるといいと
思います。あと丸で囲んだ数字は JIS X 0208 規格外なので使わないようにしてください。

1. スイスは連邦制を敷いています。そのうちの一つでスイスが最初に独立したとき
の 3州のひとつが Schwyz で, 英 Switzerland, 仏 Suisse, 独 Schweiz, 伊 Svizzera などは皆
ここから来ています。Schwyz は「白」という意味で, 旗の白十字に由来するようです。

2. hollywood の holly は辞書を見ればわかるとおり木の種類で, holy とは関係ありません。
ただ西洋地名にあてた漢字は頓知のようなもので, 意味があってないからまちがいという
こともないと思います。holly が神聖な木と考えられているのも確かですし。

3. ドンは国語辞典を見れば載っていると思います。



Re: ありがとうございます or ありがとうございました

にれのや (2003/03/18 02:10)

Hi, Howard! I'm NIRENOYA. I'm sorry to say this to you, but Maniac C. is perhaps taking a trip to somewhere (where I don't know) over three months from today.
 We Japanese people write and read Japanese language in 'hiragana', 'katakana' and 'kanji', so we are usually unconscious of the lacks of vowels. I'm learning Russian, German, French and so on, and conscious of the pronunciations of their words, but when it comes to Japanese I really don't care about them. (In other words I can speak Japanese without consciousness)
 Your spelling 'よろしくおねがいします' is OK, and you can already use it!
 Well, your question. When you get something kind from someone and immediately appreciate his or her help, you should say 'ありがとうございます'. But when you see him or her after a while, you should say '(このあいだは) ありがとうございました' in past tense.
 But here's a difficult situation. For example when you've got a lift to your home by someone's car and arrived, you should say 'ありがとうございました' to the driver. I think when the act of kindness take a little time or much time, it supposed to belong to the past time to Japanese people.



改行場所訂正

高駒麗人Koma (2003/03/18 00:49)

★スイスの語源 日本語「スイス」はフランス語 Suisse[sчis] から。
…はフランス語 Suisse[s
чis] から。…
このように↑
s と чis の間で改行するように見えました。
→スイスの語源 日本語「スイス」はフランス語
Suisse[sчis] から。

国際音声記号の代わりとしてローマ字にロシア文字を混ぜたり、ロシア文字だけで打ったりすると、単語の途中の不適当なところで自動的に改行してしまいます。
改行すべき所は単語の境目かhyphenのある所で、hyphenは本来音節の境目です。

http://uesawa.bei.t-online.de/rekisi/chimei/chimei-ch.htm



スイス ホンコン 等

高駒麗人Koma (2003/03/18 00:31)

皆様ありがとうございます。返答は後にまとめて致します。

きしろふさん 始めまして
スイスSchweizerland、Switzerlandについて。
http://uesawa.bei.t-online.de/rekisi/chimei/chimei-ch.htm
★スイスの語源↑日本語「スイス」はフランス語 Suisse[sчis] から。日本で昔「瑞西」と書いたようですが、今のシナ語では「瑞士」Ruishi(北京語Rは巻舌z)。
説1.Scandinaviaからやってきた「Sven」兄弟?Svensk(Swedish)という単語と同系?
説2.Alt Hoch Deutsch(Old High German)酪農場「 swaijazari (schweizerei)」?

Hollywood< holly(聖なる)wood(森林)。今のシナ語で「好莱塢」Haolaiwuです。Cambridgeを「剣橋」にするのは日中共通(北京語でJianqiao)。Salt Lake City(ソルトレイクシティ)はシナ語で「塩湖城」Yanhucheng.何が正しいかは各自判断されたし。

日本語のンは主にmnngの3種で発音されます。
あんたい(安泰)antai、あんばい(案配)am-bai、あんき(暗記)ang-ki
今の英語の語末のngと、シナ語・朝鮮語の音節末のngは「ング」ではなくて、「ン」の一種を現します。

King Kongの発音はカナで忠実に写すと「キンコン」です。「キングコング」を厳密に羅馬ROMA字で書くと King-Gu Kong-Gu あるいは King-ngu Kong-ngu になります。香港は廣東語でHong Kongですが、これをカナでホンコンと書くのは日本人が発音する「ホンコン」の「ン」がnでなくng音だから。
Pekingをペキンと発音するとき「gを発音していない」のではない。日本語の「金庫」king-koの「キン」がkinでなくKingであり、それがPekingのKingと同音だからKingなのです。

ハワイはシナ語で「夏威夷」Xiaweiyiですが、廣東語か何か南方方言で Hawaiyiと読むのかもしれません。
「シナ」は ChinaのPortugal語(Portugues)又はHollanda語(Nederlands)発音。
東京語の「歴史的証明」は rek∫tek∫o:me:と発音されています。日本語を学んだ韓国人が日本語の「学生」についてgakuseiでなくgakse:であることに気づき「ク(の母音)は発音しないでしょ」と言っていました。当の日本人はこれに気づいておらず、質問の意味が理解できず「ガクセイをガセイとは言っていないでしょ」と首をかしげていた。
ちなみに朝鮮語では「學生」は haksaeng「ハクセン」(これもハクセングでなくハクセン、ン自体がnでなくng)。台湾・福建語でも hakseng.
中国人や朝鮮人が日本語を聴くと「ん」はngに聞こえる。日本語を学ぶ中国人はtextに「ん」が出てくると「この『ん』はnですかngですか」と必ず質問するらしい。日本人自身がきちんと説明すべきである。しかし中国人が日本語を発音する場合、すべてngにすると一番自然に聞こえる。

Philippineは日本語では「比律賓」ですがシナ語で「菲律賓」Feilubin(uの上に‥)です。日本語の漢字表記と違う場合も多いわけです。以下のsiteではJapan式とChina(シナ)式両方載っています。
http://homepage1.nifty.com/~petronius/kana/atezi_timei.html(世界の地名の宛字)
http://www.akatsukinishisu.net/kanji/chimei.html(漢字で外国地名)
http://home.hiroshima-u.ac.jp/fushou/shiryou/kanji2.html
桑港 San Francisco. 市俄古 Chicago(シナでは芝加哥Zhijiage). 西比利亜 Siberia(西伯利亜Xiboliya). 新羅(シナ語Xinluo、朝鮮語Shilla)しらぎ.. 巴羅貝 Paraguay(Ch 巴拉圭 balaguai). 巴里 Paris(Ch巴黎Bali). 芬蘭 Finland. 仏蘭西 France(Ch法国Faguo). 伯剌西爾・巴西 Brazil. ...
「欧州」Ouzhouの「欧」Ouは「欧羅巴」Ouluoba<Europaから。「欧元」Ouyuan(Euro)、「欧亜」Ouya(Eurasia)等。「ヨーロッパ」はEspanol・PortuguesのEuropaがエウロパとして桃山時代頃日本語に入って、エウ>ヨーと変化したのでしょう。英語ではエウ>ユーなので
Europeは[juзrзp](зはschwaの代わり)
シナ語では木星の第二衛星エウロパEuropaは「木衛二」Muwei'Er.
イオ(Io)は「木衛一」Muweiyi、ガニメデ(Ganymede)は「木衛三」Muweisan、Titanは「土衛一」Tuweiyi、Triton(海王星第1衛星か)は「海衛一」Haiweiyi.単純明快。
http://www.geocities.com/oopzi/jupiter/europa/



ありがとうございます!!

ハワード (2003/03/17 19:00)

Maniac C.さん,
Thank you for your reply in English. Actually i was a bit worried if i would understand it if somebody would reply in 日本語... that's what i have to learn though.
your answer to my question was very clear and easy to understand. i think this is something that not many native speakers of Japanese are concious about, so far, none of my friends could tell me exactly when this occurs and stuff like you did.
and thanks for telling me about the usage of よろしくおねがいします... is this the way you write it in hiragana?? yeah i remember learning this expression before but i wasnt really sure when to use this, and as you probably know in english people often say "thank you!" when they ask somebody to do something.
もうひとつ質問があります、ありがとうございました、と、ありがとうございます、は何が違いですか?僕のせんせいは「ました」、はpast tense(かこけい??)と言いました。でもI thanked you.と英語でいいません。いつ使いますか?
よろしくおねがいします!



お初にお目にかかります

きしろふ (2003/03/17 10:24)

わたしはきしろふと申します。宜しくお願いします。
早速ですが、質問よろしいでしょうか?

 1.なぜ「スイス」?(意味や語源)
 2.「ハリウッド」を「聖林」と書くのは本当は違う?
 3.「お頭」や「首領」を「ドン」と呼ぶのはなぜ?

次の質問は説明が長いので、段落を一つあけます。

 4.「KING KONG」は「キングコング」なのに「HONG KONG」は「ホンコン」と「G」を発音しないのはなぜ?

以上の4つです。お願いします。
これらはある友人がいろいろと喋っているときにふと思ったことです。
4に関しては「PEKING」なんかも「ペキン」と「G」を発音しませんが、本当になぜなんですか?



Re: 無声化

massangeana (2003/03/17 03:33)

基本的に Maniac C. さんのおっしゃるのが無声化の起きるいちばんふつうの条件なのだと思います。
ただ私の場合は「炭・砂」なども smi, sna のように発音しているようですし, 「かかし」の最初の
「か」も無声化します。



追記

Maniac C. (2003/03/17 02:17)

下の記事はこれだけだと判らないことに気付きました。
全国チャンネルの「3 方言大学」でバックナンバーの
第三回:「ひく」と「しく」 〜ふとんは「ひく」か「しく」か?
をご覧ください。



ひくとしく(続)

Maniac C. (2003/03/17 02:14)

「蒲団をひく」と言うのはどうやら東京だけではないようですね。
検索エンジンでも数件引っ掛かってきますし、下のような記事も見つけました。

http://hougen.atok.com/



Walrus

Maniac C. (2003/03/17 02:02)

>オンライン辞書を引いたところ、オランダ語からの借用のようです(松茸さん)
→存じていました。『英語語源辞典』には以下のような内容が書いてあります。(表記は私流に変えてあります)
walrus<(借入)?蘭 walrus<(借入) 丁&諾 hvarlos<(音位転換) 古北欧 hrosshvalr(cf. 古英 horshw{ae}l)=(原義)horse whale
私の投稿で敢えて独語を挙げたのは、蘭語では「鯨」はwalviz(=whalefish)で、walとのつながりは有るものの、rusが既に「馬」とのつながりが無くなっていたからです。



Unvoicing of the Japanese Vowels

Maniac C. (2003/03/17 01:39)

To Howard-san,
In Japanese, especially in modern Tokyo dialect, narrow vowels like i and u can unvoice when they come between voiceless plosives or fricatives. For example, 'kusa(grass)' 'kutsu(shoe)' 'kiku(to listen)' are pronounced as /ksa/ /kts/ /k'k/. Also the unvoicing can happen when a word ends in the narrow vowel after voiceless plosive or fricative consonant like 'des' or 'mas'.

By the way, you wrote "arigatogozaimas" as below, but you can say "yoroshk onegai shmas" in this case. You must learn it, because it is a very useful expression.
Keep on studying!



Re: Welcome Howard!

にれのや (2003/03/17 01:21)

■わたしは、日本人でありながら、日本語が専門外なのですが、以前、ロシア語で書かれた日本語の入門書を見ていたら、
    「〜ます」 が、すべて 「... мас (mas)」
で表記されていました。
■それと、服部四郎氏の著作を読んでいて 「歴史的(れきしてき)」 は [rkj∫tekj] と、たった1つの母音しか発音されない、との指摘に出会い、びっくりした記憶があります。



Re: ふとんを ひく と しく

にれのや (2003/03/17 01:14)

■わたしが、「ふとんをひく」が間違いらしいと思ったのは、たぶん、学校の先生が、「ふとんを敷く」と言っていたからだと思います。
■「ふとんをひく」という表現も、由緒正しいものであるとすれば、わたしはずいぶん損をした気分になりますが……
■文献等に「ふとんをひく」がごとき用例は現れるのでしょうか?
■日本語に関する資料をほとんど持ち合わせないので、どうか、ご教示を。
□Maniac C.さんいってらっしゃい。



Re: バチェラー辞書についての説明ありがとうございます

にれのや (2003/03/17 01:08)

■できれば、佐藤さんの率直な評価をうかがいたいのですが。



「ひく」と「しく」

Maniac C. (2003/03/17 01:06)

新宿区出身のロスケさん(3/8)、足立区の生まれ育ちのにれのや師匠(3/9)、ご回答を有り難う存じました。そして、発信元である私からの返答が1週間も遅れたことをお詫び申し上げます。私は大田区の生まれ、目黒区の育ちです。

お二人の返答を見て、2点の発見が有りました。
■まづ、ロスケさんの、蒲団を「『延べる』ともいいます」という部分。私にとって「床を延べる」は文学的表現ではあっても、日常的表現ではありません。へぇ、まだ生きている表現なんだぁ、という感想を持ちました。私にとって新宿は、文字通り”新しい町”という心像が有ったので、住民も新しく、「『延く』は聞いたことがありません。」と言われても、予想の範囲内でしたので驚きはしなかったのですが、「延べる」が今も猶使われているとは、新しい情報でした。ロスケさんの周りには、古くから東京に住んでいる人がいなかったのでしょうね。
■次に、師匠の、どうやら「ひく」は誤りらしく、「どうやら『敷く』が正しいらしいと悟っ」ていらっしゃるという部分。本途にそうなのでしょうか。「ひく」は単に「しく」の江戸訛りなのでしょうか。私にとっての「敷く」は静的な表現で、「延く」は動的な表現なのですが。
■例えば、『広辞苑』の「ひく」の条には、「糸・紐などのはしを手で取り出して自分の方へ寄せる。」「ひき寄せながら或る区域を経過する。」「のべ張る。」と、黒丸(大分類を表す)の1−3の語義が有ります。押入れから蒲団を「ひき」出して、寝床を整える、というのは、『広辞苑』で説明されているような動作ではないでしょうか。一方、「しく」の条には、「上に物をのせるように、下面にむらなく平らに広げる。」「何かの目的のために物を一面にならべる。」と、同じく黒丸の1−2の語義が有ります。これは、「布団をひく」動作の、寝床を整える部分だけに、注目した表現なのではないでしょうか。つまり、押入れから出す動作が捨象された表現である、と私は考えるのです。
■洋式の寝台が増えてきて、押入れから夜具を出す、というようなことが行われなくなったため、「ふとんをひく」という言い方がされなくなったのでしょうかねえ。「未だに私の中で結論が出ていません。」と申したのは、斯様なわけです。

 これで、予告しておいた未投稿記事はすべて終了です。

 訂正。「ここに集いし精鋭の皆様方」と書いてしまいましたが、これでは無限定過去(aorist)になってしまい、現在は集っていないことになってしまいます。現在完了進行形を意図していたので、「集いたる」とするか、単に「集う」とするべきでした。
更に皆様方のお知恵を拝借いたしたく、引き続き御意見をお待ちしております。
…と書いたは良いものの、実は、明日から3週間、また電脳の前からいなくなります。帰ってきたときに色々な意見が上がっていることを楽しみにしています。



海獣いろいろ

松茸 (2003/03/16 20:54)

* walrus
 オンライン辞書を引いたところ、オランダ語からの借用のようです:
http://www.bootlegbooks.com/Reference/Webster/data/1709.html#Walrus
# 一般の辞書、特に古いものの語源記述は、鵜呑みに出来ませんが。

* morse
 上の辞書では"more"と関係付けられてますが、ラップ語またはフィンランド語起源というのが現在有力な説のようです。

* zeekoe
 これはジュゴン(マナティー)のことです。
http://www.zeekoe.nl/index.php

* сивуч
 ヨーロッパ人としてはじめて報告したのは、例の Georg Steller のようです。

 「キタアシカ」もそうですが、語源というより realia の段階で混乱が生じてるみたいですね。
# 巨大アザラシが「トドラ」だったりするし。(^^;



はじめまして

ハワード (2003/03/16 18:53)

はじめまして、みなさん。わたしはイギリス人で、日本語を勉強しています。
3年間勉強しています。ちょっと一つ質問していいですか?

日本語では、uとかiが時々消えますね?特に東京では消えると聞きました。
ます、が、masのように聞こえます。
これはいつ起こりますか?なにかヒントがあれば教えてください。
ありがとうございます。



せいうち

佐藤和美 (2003/03/16 18:48)

吉田金彦編著『語源辞典動物編』(東京堂出版)にはこうありました。

せいうち
「『大言海』に「蘭語Zeekoe の転訛にてもあるか。セイクルと云ふ、蘭人舶来せり」とある。また、ロシア語ではアシカを意味する sivuch に由来するともいうが、どちらがより直接的か。」



Re: キタアシカ

massangeana (2003/03/16 18:26)

>「トド:キタアシカ」
このキタアシカというのは何なんでしょうか。
下のページにはアシカにはカリフォルニアアシカ・ガラパゴスアシカ・および絶滅した
らしいニホンアシカの三亜種があると書いてありました。キタアシカは絶滅したのか,
それとも別な動物の異名なのでしょうか。

http://db.gakken.co.jp/jiten/a/002570.htm



謝謝

zo- (2003/03/16 15:33)

Maniac C.さん、どうもありがとうございます。

東洋、西洋については、今、それぞれの人が感覚的に使って、どの辺りを含むのか、ということに興味があったんですが、辞書でも辞書なりの定義があるんですね。やや私の感覚とはずれています。

それから漢字表記の地名で、分からなかったのは、ハワイなどです。



バチェラー辞書

佐藤和美 (2003/03/16 12:41)

岩波のHPからです。

「アイヌ・英・和辭典  第四版」ジョン・バチラー/著 岩波書店
■体裁=菊判・892頁
■本体 24,272円(在庫僅少)
■1938年10月20日
■ISBN4-00-080055-8 C3581
著者のバチラー博士は1877年来日以来,六十余年北海道に居住,その間キリスト教の伝道とアイヌ語の研究に没頭.89年本辞典初版を刊行,以後改訂増補を重ね,1938年第四版を刊行.アイヌ語文法(英文),アイヌ・和・英語辞典,英・アイヌ辞典の3部より成る.明治初期より採録した2万余のアイヌ語彙とその用例は,今日かけがえのない貴重な資料となっている.



再びありがとうございます

らにい (2003/03/16 09:29)

Manniac Cさん、またご返答感謝します。
「アイーダ」はがんばって破滅するまで(^^;)調べてみます。
とりあえずこれで夜はぐっすり眠れそうです(笑)

にれのやさんもありがとうございます。
うーん、言葉は深いなぁ〜



Re: セイウチありがとう

にれのや (2003/03/16 06:25)

■世界でいちばん初めにセイウチに名前をつけたのは、何人なんでしょうね。
■ところで、佐藤さん。アイヌ語のバチェラー辞書というのは何なんでしょう? マユツバ物の情報はぜひとも снять (スニャッチ) しておきたいです。



『角川外来語辞典』のセイウチ

Maniac C. (2003/03/16 04:57)

それでは、にれのや師匠の要望にお応えいたしまして、以下の出典を転載致します。

「セイウチは海獣なり」大槻・志村『環海異聞』1807/水谷豊文『物品識名』1809/「=学名 Trichechus rosmaurus. あしかに似たれど,偉大なる犬歯を有し,全く外耳を欠く」三省堂『日本百科』1908〜19

申し添えますと、学名はOdobenus rosmarus(歯で歩く海馬)が正しく、「Trichechus」は海牛目を表します。



Re: 東洋―西洋(続)

Maniac C. (2003/03/16 04:31)

2つお詫びします。
■1つは「教科書どおり」と書いたこと。特に具体的な、これといった「教科書」を意図したわけではないのです。
私の大体の心像としては、世界史の教科書と、英和辞典所載のorient, occidentの語義が念頭に在りました。
世界史の教科書については、次のような歴史が在るそうです。
旧制中学校では「外国史」は「西洋史」「東洋史」にわけて教えていた。それが昭和24年、高等学校教育に科目「世界史」が新設されて以来、「世界史」はおおむね(西)ヨーロッパ世界を中心として叙述され、アジアの歴史はほとんど片隅においやられていた。いわばヨーロッパ中心史観が支配的であった。1950年代の半ばに反省の気運が高まり、その後の教科書はおおむね、産業革命以前を「東アジア世界」「南アジア世界」「西アジア世界」「ヨーロッパ世界」と4地域にわけて叙述し、それ以後を統一した世界として叙述する傾向が強まった。
詳しくはこちら。
http://members.jcom.home.ne.jp/lionsboy/hattori/sekaisi.htm
更に詳しくはこちら。
http://home.att.ne.jp/wave/natsu/ryo/sekaisi1siryo.htm

OEDのWestの意味に関しては下の4段落目が詳しいです。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~kondo/SesereJo.htm
よく考えたら、希臘時代のOrientは地中海東岸の間河地方だけでなく、埃及に代表される東北阿弗利加も含めた世界だったはずです。
指す部分は時代や文脈によって変わるのですね。

■『大辞林』には次のように有りました。『広辞苑』の記載も似たようなものです。
とうよう ―やう 【東洋】
(1)ユーラシア大陸の東部の地域。アジアの地方。特にアジアの東部および南部、すなわち中国・朝鮮・日本・インド・ミャンマー・タイ・インドネシアなどの地域をいう。⇔西洋
(2)中国で、日本をさしていう語。
せいよう ―やう 【西洋】
ヨーロッパや南北アメリカの諸国をさしていう呼称。欧米諸国の総称。⇔東洋

■漢字表記
もう1つはこれです。何となく勘で読んでいただけるかな、と思っていたのですが。
zo-さんの「わからない」と仰る漢字はどれでしょう? 下の部分は高駒麗人kömäさんの解説にも載っていない部分です。
亜細亜=アジア
烏拉=ウラル
基督=キリスト
比律賓=フィリピン
欧州=エウロパ
亜米利加=アメリカ
布哇=ハワイ
波利尼西亜=ポリネシア



セイウチもお忘れなく

にれのや (2003/03/16 04:12)

■アシカ、トド、だけとってみても、興味深いことがいろいろあるようで。
■どうでしょうか? セイウチというのは、どこにも出てこないんでしょうか?



『角川外来語辞典』のアシカ・トド

Maniac C. (2003/03/16 03:50)

以下のように出典が挙げられています。

■アシカ
「海馬のことをアシカというのはアイヌ語である」新村出『外来語の話』1944
→やっぱりここでも新村氏。載っている書物が違うだけ。

■トド
「或人,“東璧本草”によりて,遼東女直地方の海□は,古にアザラシといひ,今はトドといふもの也,といふ也」新井白石『東雅』1719/「古人曰トドは山東史に出るところ,海驢なるべしと.……我国古よりトドと云へるは夷方のトンドと云へるを言ひ伝へたるべし」松前広長『松前史』1782/「トド(アシカ,アイヌ語toda又はtoto)」『日本文学大辞典(外来語)』1932/「トドは或は海驢,或は海馬など書かれるもので,倭名抄にアシカとあるところのものである.アイヌではこれをエタシペ(etashpe)と云ってトドとは云わない.……アイヌ語で云うトンド(tondo)は,大きな海馬の無毛の厚皮をいうのである.……転じて大アシカのことになり,アシカ全体のことになって来た」金田一京助『トヾの考』



Re: モスクワの語源について

にれのや (2003/03/16 03:42)

【Москва モスクワについて】
 これは、モスクワという街が建設された地が流れていた川、モスクワ川の名を取ったもの、というのは、Maniac C.さんの書いておられる通りで、その意味に定説がない、というのも、その通りです。
 しかし、ちょいと、ロシア語の知識があると、これが、Москов [マス'コーフ] という物主形容詞の女性形であると見当がつきます。物主形容詞というのは、「〜の」 という、所有格の意味を形容詞で表すロシア語独特のものです。この Москов の女性形では、アクセントが語末に移動し(理由は省きます)、Москова となりそうなのですが、もとのアクセントのあった -о-が脱落し(理由は省きます) Москва [マスク'ヴァー] となります。女性形になるというのは、ロシア語で 「川」 という名詞が река [リ'カー] と女性名詞だから、それに合わせて形容詞も女性形にするのです。
 いろいろややこしい説明をしましたが、要するに、Москва [マスク'ヴァー] というのは、「Моск [モースク] の川」 という意味だと解釈できます。ただ、この、モスクというのが、何なのか、人なのか、部族なのか、人種なのか、土地の名なのか、動物の名なのか、植物の名なのか、それがわからない、と、こういうわけです。



Re: アインシュタインの語源

にれのや (2003/03/16 03:41)

【Einstein について】 Maniac C.さん、失礼します。こちらに詳しい資料があったので。
 中世のドイツでは、人の住んでいない原野に入植がさかんに行われ、そのような入植地は、外敵からの攻撃に備えるため、周囲に石積みの城壁をめぐらしました。この 「町を石壁で囲む」 という動詞を、中世のドイツ語(中高ドイツ語)で zu einsteinen (アインシュタイネン) と言いました。この動詞を分解すると、頭に ein (アイン=中へ)という副詞がついており(分離動詞)、そのあとの stein (シュタイン=石)が名詞で、語末の -en が動詞を作る語尾です。そのまま、英語に置き換えると to stone in となります。
 このような町の多くが Einstein (アインシュタイン) と名乗り、また、その町の出身者も Einstein を名乗りました。これが、ドイツ人の Einstein (アインシュタイン) の由来です。現在は、Einstein という名の街は残っていないようで、Duden というドイツの辞典には、例として Mannelstein (マンネルシュタイン) という街が、かつては、Einstein だった、と記されていますが、わたしの貧弱な地図には Mannelstein という街は見つかりませんでした。
 ところで、ドイツ、東欧、ロシアに住むユダヤ人(アシュケナージという)は、ドイツ語から発達した独自の言語イディッシュで、自分たちの姓を創作したのですが、それにはいくつかパターンがあって、ひじょうに数の多いパターンに -stein (〜シュタイン) というものがあります。ドイツ人の Einstein が、ちょうど、この型に当てはまるために、アシュケナージが、このドイツ人の Einstein を借用しました。Albert Einstein (アルバート・アインシュタイン) の Einstein は後者、つまり、「ユダヤ人のパクりアインシュタイン」 です。
 端的に言うなら、アインシュタインは、「石の中へ」 という語です。



Re: かなり多い

Maniac C. (2003/03/16 02:58)

検索エンジンで探せば大抵の事は見つかるはずです。その方が詳しくて良いのでは。
私の知り得る範囲でお答えします。

■「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」…アイネ(1つの)・クライネ(小さな)・ナハト(夜)ムジーク(曲)、つまり「小夜曲」を表す独逸語です。「ゼレナーデ」とも言います。
■「ユーモレスク」の語源…「湿気」→「(古生理学の)体液」→「気質」→「一時的な気分」→「機嫌」→「気まぐれな」。楽想が気まぐれに変化するから。
■「カルメン」の語源…ヘブライ語で「果樹園」の意味とする説と、ラティン語で「歌」の意味とする説とがあります。
■「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の語源…「マイスタージンガー」をそのまま訳すと「名歌手」ですが、ここでは15〜16世紀のドイツで発達した職人たちから成る組合組織のトップ=「親方」を表します。当時は職人たちの教養として歌の道が重視され、職の技量もさることながら歌の実力を有することが親方になるための必要条件でした。リヒャルト・ワーグナー(独1813〜1883)は、「マイスタージンガー」を題材に三幕からなるオペラを描きます。当時のドイツで民衆歌人の本拠地であったニュルンベルグを舞台に、新進気鋭の若い騎士が歌合戦に挑戦し、マンネリズムに陥ったライバルと「親方」の座を争い見事優勝するというものです。ワーグナーは、新しいオペラの開拓に取り組む自分の姿勢を暗に示しました。
■「カヴァッレリア・ルスティカーナ」…「田舎の騎士道」という意味のイタリア語。
■「シシリエンヌ」…「シチリア島の」を意味する、下のフランス語。イタリアのシチリア島に始まった舞踏曲のこと。
■「シチリアーナ」…上と同じ意味の英語での言い方。元はイタリア語。
■「アヴェ・マリア」…ラティン語「アウェー・マリア」が元の言い方。「マリアよ、幸あれ」の意味。
■「ディヴェルティメント」の語源…「そらす」→「気晴らし」「慰め」を意味するイタリア語で、当時の王侯貴族の会合や食事の際に演奏される娯楽音楽のこと。
■「フニクリ・フニクラ」…イタリア語で「ケーブル」を意味する単語「フニコーロ」をもじったCMソングから。元々この歌は「フニコラーレ」というケーブルカーの開通記念で作られた宣伝歌だとか。
■「コリオラン」…伝説的なローマの将軍の名前「コリオラーヌス」の英語読み。本名はガイウス=マルキウス。コリオリの城をたった一人で攻め落としたので、「コリオラーヌス=コリオリの勇者」と呼ばれた。
■「バッカナール」…ギリシア神話の酒神バッコスの祭を表すラティン語「バッカーナーリス」から。躁宴舞曲。
■「アイーダ」の語源…済みません、判りません。



アイヌ語の「アシカ」・「トド」

佐藤和美 (2003/03/15 19:33)

「広辞苑のアイヌ語」というのを書こうと思ってたんですが、ずっとほったらかしの状態です。「広辞苑」のヘンなアイヌ語のルーツはバチェラー辞書じゃないか、バチェラー辞書の内容を確認してから「広辞苑のアイヌ語」書こう、なんて思ってたらずるずるになってしまいました。(いろいろ情報提供してもらったのに、UEJさんごめんなさい。)

さて日本語「あしか」の語源がアイヌ語だというのに、絶対必要な条件があります。それはアイヌ語に「アシカ」という言葉が存在していなければならないということです。「アシカ」アイヌ語語源説はこの点をクリアしてるとは思えません。「アシカ」という言葉がアイヌ語に存在するという証拠がどこにあるというのでしょう。知里真志保「分類アイヌ語辞典・動物編」にも載ってないんですから。

「トド」のほうですが、知里真志保「分類アイヌ語辞典・動物編」には「トド:キタアシカ」という項目があります。(日本語と同じようにトドとアシカの区別がなかった?)そこの8項目あるうちの7番目に樺太西海岸南部の多蘭泊の方言が載ってました。
(7)tonto(多く[tondo]と発音する)叙事詩の中でトドをいう
もっともこれだけで「トド」アイヌ語語源説が正しいといえるわけではありませんが。



Re: アシカ トド

massangeana (2003/03/15 15:24)

アシカの類を表わしたであろう語で一番古いのは「みち」のようです。古事記
の海幸・山幸の話で, 海神の宮に「美智皮之畳」を八重に敷いたとあります。
同じ箇所を日本書紀の一書(3)では「海驢皮」と書いており(ちょっと後ろに
「海驢, 此云美知」と訓注がある), アシカの皮であったようです。
次は「とど」で, 出雲国風土記には等等嶋(とどしま)に禺禺(とど)が非常に多
く住んでいる, と書いてあります。もちろん今の動物学でいうトドは北海道に
しかいませんから, これはニホンアシカのことのようです。
和漢三才図会では「うみうそ・あしか・をつとつせい・とど・あさらし」を別
の項目にあげています(が, 「うみうそ」と「あしか」は同じものとも書いて
ある)が, 「とど」は松前海中に住んでいて「をつとつせい」に似るがこれよ
り大きい, としているので, これは今でいうトドのことなのでしょう。
「あしか」が上代にみえると書いたのはまちがいでした。日本国語大辞典を見
ただけですが, 日本後記や和名抄に「葦鹿」が見えるそうで, 平安時代にはい
ってました。やはり皮を取っていたようです。

アイヌ語ましてギリヤーク語は疎くてわかりません。アイヌ語でトドをヘタシペまたは
エタシペ, アザラシをトッカリという, くらいしかみつかりませんでした。



ありがとうございます

らにい (2003/03/15 13:22)

Maniac C.さんご返答感謝します。
とりあえず意味を知りたかったので、これで結構でございます。

あと、はばかりながらもう少し質問いいでしょうか?
これらの言葉の意味(よければ語源)も知りたいのです。
この前たまたまクラシック聞いていたら気になったもので・・・

 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、「ユーモレスク」、「カルメン」、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、
 「カヴァレリア・ルスティカーナ」、「シシリエンヌ」、「シチリアーナ」、「アヴェ・マリア」、「ディベルティメント」、
 「フニクリ・フニクラ」、「コリオラン」、「バッカナール」、「アイーダ」

かなり多いんですが、分かる範囲でいいですからお願いします。
(「ユーモレスク」、「カルメン」、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、「ディベルティメント」、「アイーダ」は意味を調べましたので語源を教えてください。これ以外はアルファベットの綴り分かりません。ごめんなさい・・・(--;))



アシカ トド セイウチ

Maniac C. (2003/03/15 04:32)

>アシカのアイヌ語起源説はこの掲示板の過去ログの 2000/09/05 ごろに出てます。
なるほど、『広辞苑』だけなのですか。
>アシカもトドも上代から日本にある語
存じませんでした。どんな文脈で出てくるのですか?
ギリヤーク語説も在るようですが。

「セイウチ」を表す英語は、morse以外に、walrusが在ります。
仏語でもmorseと言いますので、前者はどうも中期英語時代に仏語経由で伝わったようです。
walrusは、英語形では意味が不明ですが、独語形Walrossを見ると原義が判明します。
つまり、Wal(=whale)+Ross(=horse)なのです。
後者はゲルマン系の本来語のようですね。



Re: 教えてください

Maniac C. (2003/03/15 03:50)

らにいさん、いらっしゃいまし。
とりあえず、私の判る範囲で、中間を端折って結論だけ、お伝えしましょう。
どの程度詳しくお知りになりたいのかは、追ってお伝えください。
■ドイツ…「人民」を意味する印欧祖語に遡ります。ゲルマン語時代に、ラティン語に対し、「民衆の話す言葉」=「自国語」、更に「自国語を話す人々」、「自国語を話す人々の国」= ドイチラントとなりました。日本語の「ドイツ」は、オランダ語の「ドイツラント」からです。
■フランス…「投げ槍」を意味するゲルマン語に由来するのではないかと言われています。「投げ槍を武器とした部族の土地」の意味です。日本語にはオランダ語「フランス」から入っています。
■モスクワ…そこを流れるマスクヴァ川から。「マスクヴァ」自体の語源は不明です。
■ワルキューレ…「戦死者を選ぶ者」を意味する、古い北欧の言葉です。「ワルキューレ」はドイツ語からですが、英語では「ヴァルキリー」と言います。
■アインシュタイン…「一つの石」を意味するドイツ語です。昔、ユダヤ人は姓を持つことを許されず、許された場合でも、鉱物や植物に関するものに限られたそうです。
■シャーロック…「輝く錠前」を意味するゲルマン語に遡ります。
■ホームズ…「川中島の」を意味するゲルマン語に遡ります。



'alla:h について追加

にれのや (2003/03/15 03:27)

■あとで気づいたことです。
'alla:h の発音は、「インシャ・アッラー」 のような日常的な句では、語末の h が発音されない、というのは、すでに報告しましたが、「a: が [α:] と発音される状態は保持されている」 のです。つまり、語末の h を発音しなくても ['allα:] と発音することじたいが、そのあとに h が省略されていることを、音声的に暗示していることになります。
 もし、h があることが意識されていなくて、語末の h が歴史的に消失したのであるとすれば、['{a+e}ll{a+e}:](エッレー)のようになるはずです。



Re: qahwa の発音がありました

にれのや (2003/03/15 00:27)

■らにいさん、いらっしゃいまし。でも、ちょっと、ここは別の用事で。
■Maniac C.さん、ありました、qahwa。(以下の記述は、教養あるエジプト人の話す正則アラビア語であるという前提でお読みください)。
NHKのアラビア語入門6日目に、「コーヒーをください=カフワ・ミン・ファドリカ」 で登場します。qahwa の発音は
     qahwa = ['qαhwa]  ['カフワ]
です。h は、はっきりと発音されます。第1音節の a は [α] ですので、日本人には [コフワ] と聞こえます。
■これは、わたしの観察なのですが、アラビア語の子音には、少なくとも2つのカテゴリーがあって、仮に「中性子音」と「硬子音」と名付けます。
 中性子音は、前後の母音の質に影響を与えません。しかし、硬子音は、前後の母音の質を変化させます。
 アラビア語の母音 a は、子音に影響を受けない音価で、通常は [a+e] です。日本人には「エ」に近く聞こえます。ai という二重母音では [εi] 近くなり、aa という長母音は [a+e:] です。
 ところが、硬子音が前後に来ると、母音 a は [α] になります。硬子音を具体的に挙げると、s.a:d(さード)、d.a:d(だード)、t.a:'(たー)、d.ha:'(ざー)の4音の軟口蓋化音(アラビア語の場合、これは咽頭化音とか言うんでしたっけ?)、r (ラー)、q (カーフ) などです。その他にもあると思いますが、まだ、解析中なので……
 子音 h は、音節の頭に来るときは母音に影響を与えないようなのですが(例:hamza [h{a+e}mz{a+e}] (ヘムゼ))、音節末に来るときは、先行する母音を硬化させるようです。(例:'alla:h ['allα:h] (アッラーフ))
 qahwa の場合は、第1音節の a は q と h に挟まれていますので、[α] となって当然です。
■これも、わたしの観察ですが、アラビア語は a, i, u の3つの母音しかないのでなく、全ての母音を a, i, u の3つの音韻に割り振っている、と言ったほうが正しいように思います。
     【a】=[α]〜[a]〜[a+e]〜[ε]〜[e]
     【i】=[i+-]〜[I]〜[i] ただし、[i+-] はロシア語母音ыの第1音。
     【u】=[u]〜[U]〜[o]
しかし、アラブ人が、すべての母音を3つの範疇でしか聞き分けられないというわけでもないようです。というのは、Tokio, Kioto という単語を ['tokio], [ki'oto] とちゃんと発音できるからです。
■アラビア語の実際の発音は、世に出回っている入門書に書いてあることとかなり違っています。ついでですが、日本をアラビア語で Ya:ba:n [ヤーバーン] と言う、と語学書には書いてありますが、実際の発音は [j{a+e}'b{a+e}:n] (イェベーヌ) です。



教えてください

らにい (2003/03/14 21:18)

初めまして。
私はいろいろな言葉の意味や語源を調べるのが好きなんですが、
分からないものも多いんです。
いろいろと資料を漁ってはみたんですが・・・
是非教えてください。

 「ドイツ」、「フランス」、「モスクワ」、「ワルキューレ」、「アインシュタイン」、
 「シャーロック・ホームズ」の意味



Re: セイウチについてのお答えありがとう

にれのや (2003/03/14 16:43)

■さっそくのお答えありがとうございます。
わたしもうろ覚えで質問してしまい、申し訳ありません。Maniac C.さんの答えを読んで、辞書を確認してみましたら、
   【сив'уч】[シ'ヴーち] トド
でした。セイウチに似ている単語だと思い込んでいたのが、間違いの原因だと思いますが、わたしの所持するロシア語資料を引っ掻き回しても、сивуч に関する語源の記述がないので、ずっと疑問のままになっていたのであります。
 Maniac C.さんのお答えのように、セイウチがロシア語起源なのだとしたら、сивуч [シヴーチ] の起源がわかると、日本語辞典に面白い記述が追加できることになりますね。トドは、シベリア太平洋岸にしか棲息しないわけですから、ロシア人が現地の言葉を採用した可能性は大きいように思えます。siwuch に似たような、アイヌ語とかギリヤーク語とかアレウト語とか(知ってる名前をとりあえず並べてみました)の単語はないでしょうか。



そうでした

zo- (2003/03/14 16:30)

高駒さんの立場、忘れてました。

私の立場は「こま」は日本語の中で古代朝鮮の国名を表すものですから、「高麗」も中国語の中で、国名を表す単語(発音)を使うべき、「みえ」は重なる意味を用いているから、chongであるべき、唐代の詩人に高適(こうせき)という人はいますが、胡適は自分で「適者適存」からとったといっているから、「こてき」であるべきだと思っています。

それから

>町の「打字複印沖洗」(タイピング・コピー・写真現像)の店では「複印」「膠巻」が普通です。しかし印刷・出版業者が字や絵・写真を電脳から打印機(印刷機)に移す場合、「複印」より「拷貝」を使い、

のところ、うっかり読み飛ばしてました。この高駒さんのご教示、私が後から書いた台湾の紹介と同じような使い分けではないかと思ったんですが、どうですか?

紙のコピーは復印
それ以外のVCD、CD、ビデオ、コンピュータの画像など

どうでしょうか。

Maniac C.さん

「複製」はもとの物をそっくり真似て作る場合、こういうことはあります。台湾では、「影印」「拷貝」の意味でも、「模造品」などを作る場合にも使って構わないようですが、「影印」「拷貝」の意味としては、日常的ではありません。

「配音」は、台湾では、たぶん中国大陸でも、ダビングの意味ではなく、「吹き替え」のような意味だと思います。



Re: アシカ

massangeana (2003/03/14 15:27)

アシカのアイヌ語起源説はこの掲示板の過去ログの 2000/09/05 ごろに出てます。
アシカもトドも上代から日本にある語で, アイヌ語起源を持ち出すにはよほど慎重で
なくてはならないと思います。



Re: 太巻き

massangeana (2003/03/14 06:38)

スーパーで買っていま食べてます。「futomaki and inari」と書いてあります。
原料のところには seaweed とあります。太巻きだけのパックは「fullmoon combo」なる
名前がついていました。食材のコーナーでは nori, kombu, hijiki, arame ... すべてそのままです。
説明欄には seaweed, sea vegetable, edible ocean plant と 3種類ありました。

http://www.jfc.com/



Re: 「複印」「膠巻」「拷貝」「菲林片」「影印」

Maniac C. (2003/03/14 05:42)

 専門性が高くなると、本来語よりも外来語の使用頻度が高くなる、というのは日本語と軌を一にする現象だと思います。
 日本語の場合、更に、同じ外来語でも、抑揚の平板化という現象が見られます。中国語では流石に四声の変調という現象は起こらないでしょうね。
 「影印」は、元来の字義が「写真製版印刷」だから、音曲や映像の複製には使いにくいのでしょうね。
 そういえばdubbingを意味する「配音」や「複製」は、最近は使われないのでしょうか?



Re: セイウチ

Maniac C. (2003/03/14 05:39)

日本語のセイウチは、露語起源で良いみたいですよ。
「但し露語ではトドの意」という注意書き付が多いです。
もし露語の「セヴーチ」自体の語源をお尋ねなのでしたら、私には判りません。

手持ちの辞書にはセイウチ=моржと有り、トドの記載は有りません。
これって、英語のmorseの語源ですよね。
『英語語源辞典』には露語のほか、Lapp morsa(←sの上にv): cog. Finn. morsuとも有りますが。

アシカ(asika)・オットセイ(膃肭臍>onnep)・トド(toda,toto,tondo)はアイヌ語起源らしいですね。
そうするとアザラシも本来語なのか疑いたくなります。



セイウチについてご教示願う

にれのや (2003/03/14 04:22)

■ここのところ、海の物でみなさん頭をひねられているようで、こまめに調べるクセのない私は嘆息するばかりで…… ついでのことにお教え願いたい。

日本語でセイウチ。以前、ロシア語の辞典をパラパラめくっていたらセヴーチでした。いったい、こいつは、もとは何語なのでしょうか?



Re: Allah さしみ ちらしずし

Maniac C. (2003/03/14 03:59)

 「また今晩」と書きつつ、亜剌比亜語のqahwahが聞けるサイトはないかと探していたら、
日付が変わって、こんなに遅くなってしまいました。
 それにしても、何だか、allahが意外なくらいに反響を呼んで、びっくりです。
自分でも「何故ilahのiが落ちるのか、不自然だ」と思っていたので、
語源をalahaとする方が得心が行きます。
 qahwahが聞けるサイトは、結果としては無かったのですが、
色々なサイトに有る片仮名表記なども(正確なところは当てになりませんが)参考にして
勘案するに、おそらく「カ(フ)ワ(ハ)」と発音されると思います。
hの音を括弧で括ったのは、にれのや師匠の書き込みに有りますとおり、正則亜剌比亜語(al husha←sと後のhの下に・、aの上に¯、文語)では喉音はちゃんと発音されるはず
なのですが、方言音(al ammiya← iの上に¯、口語)になると、喉音は省略される傾向に
有るようだからです。
埃及方言ではqも‘ayinになって、「ァアフワ(〜ガフワ)」になってしまうそうです。
これがイラン・ペルシア語ではqahveh「ガフヴェ」(多分これもgimの音ではなく、
‘ayinの音)になると、伊太利亜語caffe(eの上に`)までもう少しですね。
 qahwahの発音の仕方については下の四葉目を見てください。
http://www.jccme.or.jp/japanese/11/pdf/11-05/11-05-11.pdf

>Kamilleについては参考になりました。DANKE GUT.
→Bitte, das macht nichts!

>海苔も若芽(ママ)もseaweedにする本来の英語は不便で、国際語にはむいていません。
→「英吉利語」としての文化背景が有るのですから、仕方有りません。
 日本語だって、若布の「メ」は「藻」の母音交替形(「若海藻」の表記在り)らしい
ですし、昆布(和名:ヱビスメ・ヒロメ)はアイヌ語kompuからの借用ですよね。
モヅクも、多分、「藻屑」。seaweedの発展でしかありません。
ヒジキの語源は存じませんが。
 胃袋が健康な言語のみが、国際語たりえるのではないでしょうかね。

>刺身が好きな人は、「ローフィッシュ」でも「生魚片」でも食欲そそられるでしょう。
→殊、西洋人に限っては、raw/生が出てきた時点で、もう拒否反応が有りそうですね。
歴史的には、内陸部で生活していた時代が長かった関係で、
新鮮な食物が美味しいうちに食べられなかった(腐敗して食中毒の危険性が有ったので
加熱するか、保存用に加工されたものを食べるかしか選択肢が無かった)のでしょうが
(この点、中国も同じ)、「生肉を食うのは洗練された調理法が無い=野蛮な民族だからだ」
という、思い上がった認識をするようになった所為だと推測しているのですが。
加熱しない食品を食べるのは、極めて繊細な、文化的な問題なのです。
「刺身」というのは、新鮮な食材が豊富に獲れる我が国で、熟練した職人だけが
作ることの出来る、世界に誇るべき、極めて繊細で文化的な食品だ、ということを
他国の人々に理解させなければならないのです。
拒否反応が無い西洋人は、そういうことにちゃんと通じた、国際人でしょう。

 「ちらし」は意訳して、decorated sushiとかfancy sushiとかの方が
良いのではないでしょうか。



Re: allah cool humour

Koma高駒麗人 (2003/03/14 01:49)

>alaha 由来説を支持するページがここにありました。
http://answering-islam.org/Quran/Sources/alaha.html
>allah は定冠詞al+「神」ilah「キリスト教アラム語で神をいう alaha (ila:h とたぶん同源)の借用」という説もあるようです。
http://www.bible.ca/islam/library/islam-quotes-encyclopaedia-of-islam-new.htm

To massangeana
Assalam Alaykum Thank you for your answer.Gracias Amigo

These are websites about cool「酷」 & humour「幽黙」 etc
http://www.asiabusiness.com.sg/parti/Mandr/Back200211.htm
(まんだりん 面白話 2002年11月外来語 第十二話)
「ドラえもん」「機器猫」(jiqimao)&「多拉A夢」(duola-eimeng),
ビールは「[口卑]酒」(pijiu),ファックスは「傳真」(chuanzhen)。
http://www.meritbank.net/chinese.html
「かっこいい」はCOOL!酷ke4 > ku4

諷刺与幽黙 人民日報社
http://www.ato-shoten.co.jp/ato-zazhi/zz01.html
愛之幽黙

http://us.yesasia.com/jp/PrdDept.aspx?pid=1000026967&aid=19221§ion=hkbooks&code=c&



アッラーの発音について

にれのや (2003/03/14 01:16)

■昨年の12月、NHKラジオ第2で「アラビア語入門」の放送がありました。MDに録って繰り返し聞いているところです。
 文法は正則アラビア語。講師は、アラビア書道の本田孝一氏、インフォーマント(というのはおかしいですが)は、男女一人ずつのエジプト人です。男性は、ヘルワン大学卒業後、学習院の大学院まで進んで、アラビア語と日本語の対照研究をしている方です。女性は、日本人とのハーフで、カイロ大学を卒業後、東京に移り、エジプトなどの美術展の企画・開催に携わっている方です。
 アッラーという単語は、最終日に、インシャアッラーでやっと登場します。責任逃れとして悪名高いアラブ人の 「インシャアッラー」 「神が望むなら」 という形で現れます。男性、女性それぞれ3回ずつ、計6回、この句を発音してみせるのですが、語末の h はまったく発音されません。 'alla: という具合です。
 しかし、そのあと、アッラーという語を、男性が単独で1回発音するのですが、それは、'alla:h と、はっきりと h が発音されます。
 本田氏によると、アッラーの語末の h は、発音されたり、されなかったりするのだそうですが、「発音する方が正しい」 ということです。
 これは、わたしの推測ですが、正則アラビア語にも、さまざまな発話レベルがあって、わりとアーンミーヤ(方言としての各地の口語)に近いくだけた場では、発音がぞんざいになり、格式のある場では、正確な発音が行われるのではないか、と思います。
 なお、'alla:h の a: は [α:] で、-ll- は dark l です。アラビア語の l が dark l というわけではないので、これは、a: が [α:] であるために、l が軟口蓋化したものと思われます。



KOMA Mie Chongqing

Koma高駒麗人 (2003/03/14 00:55)

To Zo- san. Assalam(Ni Hao) Xiexie nide gaojian.
日本の地名、人名「高麗(こま)」の本当の発音は KOMAです。
国名「高麗」は日本語音で Korai,日本の地名、人名「高麗(Koma)」がもし Koraiでは mistakeなら、Gao1li2.Gao1li4でも同じmistake.

私は,「三重」は『本当』は「みえ」Mieだから、san chongと読んでも、san zhongと読んでも五十歩百歩だと思います。

"重慶Chongqing" は日本語音で Juukeiでも Choukeiでも五十歩百歩だと思います。
"重複" JAP "CHOU-fuku", CHIN "CHONG-fu"
"体重" JAP "tai-JUU".  CHIN "ti-ZHONG"
"重慶Chongqing" はChina語or英語で Chongqingでも ChungkingでもOK.

「胡適」は「こせき」「こてき」どちらでも同じだと思います。
Modern Pekingeseでは「胡適」は Hu Shi でしょう。

>「影印」はいわゆる紙のコピーで、「拷貝」はCD、VCDのコピー
「影印」は「復印」fuyinのことですね。

KOMA(高麗)はいわゆる訓読みです.
唐(Tang>)Tau>Tou(音読み) Kara(訓読み)
倭(Wo>)Wa(音読み)     Yamato(訓読み)
高麗(Gaoli,Koryeo>)Korai(音読み) Koma(訓読み)

http://www.nii.ac.jp/sokuho/articles/ncid/AA11546136/19980300_1.html



Re: allah

massangeana (2003/03/13 13:43)

alaha 由来説を支持するページがここにありました。

http://answering-islam.org/Quran/Sources/alaha.html



Re: allah

massangeana (2003/03/13 12:28)

>allah は定冠詞al+「神」ilah
「キリスト教アラム語で神をいう alaha (ila:h とたぶん同源)の借用」という説も
あるようです。

http://www.bible.ca/islam/library/islam-quotes-encyclopaedia-of-islam-new.htm



先を越されました

zo- (2003/03/13 12:02)

massangeanaさんにほぼ1分、遅れをとってしまいました。

おまけに、訂正
>「幽黙」「酷」について、確かに字面からはピントきませんね。「幽黙」が民国初期にどのように流布していたかは分かりませんが、「酷」はもともと、台湾、香港で、口頭の語彙として用いられていたもに、感じを当てたもの。

最後の「感じ」、正しくは「漢字」です。



日本の地名の中国語よみ

zo- (2003/03/13 11:57)

高駒さん

>日本の地名、人名の「高麗(こま)」は国名「高麗」と解釈すると、北京語音では Gao1 Li2でしょう。しかし本当の発音は KOMAだから GAOLIの Liが2声でも4声でも五十歩百歩です。

何をもって、「本当の発音」とおっしゃっているのか分かりませんが…。どうして「麗」が破音字になっているのかは分かりませんが、「高句麗」の「句」がjuであるか、gouであるかと同じように、本来的にはどちらであるのか、という区別はあり、五十歩百歩だとは思いません。例えば日本の「三重」は『本当』は「みえ」だから、san chongと読んでも、san zhongと読んでも五十歩百歩だと思いますか?近代の思想家「胡適」は「こせき」「こてき」どちらでも同じだと思いますか?

Maniac C. さん

>「拷貝」と「復印」、「菲林」と「膠巻」、どちらがよく使われますか?
予想では音訳語の前者よりも意訳語の後者。「一般的」と書いたのはそういう意図でした。

横から口出してすいません。
現在の中国大陸での状況はあまり詳しくないのですが、台湾では「拷貝」と「影印」をよく使います。それでこの2つは同義語ではありません。「影印」はいわゆる紙のコピーで、「拷貝」はCD、VCDのコピーで、台湾に限って言えば、両者を間違って使っても、通じないことはないと思いますが、基本的に別の語彙と考えてもいい感じです。大陸での区別も、ほぼ同じ感覚だったと思いますが、断定できません。

中国語では、一見、意訳語と音訳語の並存のような現象が多く見られるようですが、一部、音訳語としてかなり定着してしまっているもの以外は(その場合、それに対する意訳語はない場合が多いと思います)、ほとんど商品名の一部のような感じで、会社が商品発売の時に、目新しさのために、もともとある言葉を使わず、わざわざ音訳語を使っているような場合も結構あり(そこから派生して、幾つかの同類の商品名に使われることはありますが)、日本語の、漢語、和語、外来語の並存とはやや異なった状況だと思います。

「幽黙」「酷」について、確かに字面からはピントきませんね。「幽黙」が民国初期にどのように流布していたかは分かりませんが、「酷」はもともと、台湾、香港で、口頭の語彙として用いられていたもに、感じを当てたもの。文字にあらわそうと思えば、既存の文字から選ぶか、造字するしかないのですが、kuって、既存の文字に限れば、声調を分けなければ、「窟」「枯」「苦」「庫」「袴」それから「酷」程度です。中国語の「酷」は「残酷」の意味だけではなく、「酷愛」のように、「とても」或いはそれよりも、やや平常を越えた感じで程度の高いことも表します。ということで、私は「酷」も、まあまあではないかと。



Re: 酷

massangeana (2003/03/13 11:56)

「酷烈」には「いい香りがする」という意味があります。
また程度がはげしいことを表す副詞としても使います(「酷似」)。
白話の語として「酷好・酷愛」(大いに好む)があるようです。
cool の音訳として「酷」を使ったのは音も意味もうまくあわせていると思います。



とりいそぎ

Maniac C. (2003/03/13 04:07)

就寝せねば寝坊してしまいそうですので、2点だけ。続きは又今晩。
allah は定冠詞al+「神」ilahです。
「海苔巻き」は、『新和英大辞典』にvinegard rice rolled in laverとありました。
vinegared rice は「酢飯」でしょうが、何となく、この部分で西洋人にも食欲を感じて
もらえそうな気がします。では。



Allah さしみ ちらしずし

高駒麗人 Koma (2003/03/13 03:56)

別にManiacCさんを詰問しているわけではありません。おきになさらず。
アラビア語のサイト御紹介ありがとうございます。

AllahはAnlahの変音ですか?シナ語では確かアラーの神を「阿拉」Alaの他に「安拉」Anlaとも呼ぶと思います。朝鮮語ににています。新羅 Shinra>Shilla
Allahが「アッラー」に聞こえるという事と、「アッラー」を日本人がどう発音するかという問題は少し違うかもしれません。
「鈴木」の北京語音Lingmu(「陵墓」=古墳と同音)はリンムーに聞こえるのでカタカナで「リンムー」と書いてもいいでしょうが、「リンムー」を日本人がよむと[rimmu:]になるという具合です。
日本語の「いったい(一体)」ittaiの初めのtは息を止めている状態ですが、「いっさい(一切、一歳)」issaiの促音(ssの初めのs)はsを一拍分伸ばしている状態です。is-だけでは「いす」に聞こえます。しかし issaiは日本人には「いすさい」でなく「いっさい」に聞こえるようです。中国人には日本語の「いっさいissai」は「いさいisai」に聞こえます。日本語初心者の中国人が、日本語の「いっさい」の発音を聞くと「小さい『つ』は発音しないのか」と考えます。
これは Bessmertnykhが「ベッスメルトヌイフ」か「ベススメルト…」か「ベスメルト…」かという問題にも似ています。

makhzanを「マフザン」と言ったのは「世界ふしぎ発見」ですが、司会者は「マハザンでもいい」と言っていました。ベススメルトヌイフのフはkh[x]ですがΦに聞こえることもあるのでしょう。

「梵語」の「梵」の語源は Brahma(天地創造神・梵天)ですが、このhはaの無声化なら「ブラハマ」のように「ハ」で現すのが聴覚的印象にあっているでしょう。「ブラフマ」というのは変ですが、mの発音のために唇を閉じるプロセスでhがΦになるということでしょうか?

Kamilleについては参考になりました。DANKE GUT.
独語Kamille[ka′milз]、蘭語kamille[ka:′milз]のように曖昧母音をзで現す手もあります。

中国では音譯より意譯を好むようです。町の「打字複印沖洗」(タイピング・コピー・写真現像)の店では「複印」「膠巻」が普通です。しかし印刷・出版業者が字や絵・写真を電脳から打印機(印刷機)に移す場合、「複印」より「拷貝」を使い、またフィルムが細長くない廣く大きな物である場合「膠巻」でなく「菲林片」feilinpianと呼ぶようです。

「海苔で巻いた米」がおいしそうでないのは、おっしゃるとおり言葉より生活文化の違いでしょう。東アジア語の Kim-papや「紫菜飯」zicaifanはそのまんま「海苔のご飯」ですが、朝鮮や中国の人にはおいしそうな名前でしょう。海苔も若芽もseaweedにする本来の英語は不便で、国際語にはむいていません。norimakiやwakameを英語に取り入れて補完する必要があります。sashimiをraw fishと呼ぶの西洋人(欧州語圏人)には美味しそうではないでしょう。しかしシナ語でも「生魚片」shengyupianと「刺身」cishenがあり、私にとって cishenは身体を刺す痛そうなイメージです。
刺身が好きな人は、「ローフィッシュ」でも「生魚片」でも食欲そそられるでしょう。
チラシ寿司は寿司を散らすのでなく寿司にかける具を散らしているとすると sushi with scatterd pieces of fish & vegetables でしょうか。これを客が見て注文したいと思うかどうかは、わかりません。

コーヒーの語源 qahwah はカーファハ、それともカーファフに聞こえるのでしょうか?



Re: Allah&その他の事ども

Maniac C. (2003/03/13 03:00)

何か、酷く慨っていらっしゃる御様子。そんなにお気に召しませんでしたか。
allahの実際の発音は、次のサイトの素晴らしいazan(礼拝時告知)で実際に御確認ください。
http://www.aii-t.org/j/audio/adhan.htm
一部、dark lの連続に聞こえる部分も有りますが、allahは私には「アッラーフ/ハ」に聞こえます。
ちなみに、-uは主格で、-aが対格、-iだと所有格になります。
御承知でしょうが、正則亜剌比亜語には母音はこの三つしか在りません。
「亜剌比亜語にVC構造は無い」は、正確には「亜剌比亜語にVCという構造の語はない」で、
元ネタは次のサイトです。ご覧ください。
http://www3.aa.tufs.ac.jp/~P_aflang/TEXTS/june96/harukos.txt

makhzanを「マフザン」と言ったのは私ではありませんよね?
何か、私が詰問されているみたいです。
でも、多分、「マフザン」と「マハザン」の中間に聞こえるのでしょうね。

ANIMETAL-LADYの前者はdark lで、後者はclear lですから、
正確に発音すれば違う音で、LLでも(를とは)違う音として認識できるはずです。

独語Kamilleの発音は[ka′mil+schwa]ですし、
蘭語kamilleのそれは[ka:′mil+schwa](:は半長音)です。
(西)ゲルマン語の重子音は、現在は発音されません。
ですから、仰るとおり、「カミレ」の方が正確。
が、以前書きましたように、重子音もそのまま書き表すのは、
蘭学の伝統です。これが諸悪の根源。
1つだけ良さを挙げれば、原語の強勢位置が保持される点。

「幽黙」、「酷」は確かにひどいですね。
字義が重視されていない。
「拷貝」と「復印」、「菲林」と「膠巻」、どちらがよく使われますか?
予想では音訳語の前者よりも意訳語の後者。「一般的」と書いたのはそういう意図でした。

Thick laver rolled rice/sushiは全然美味しそうに聞こえませんね。
日本語の「太巻き」は、かぶりつきたくなるような食欲をそそられるのですがね。
(別に高駒麗人Komaさんの英訳が拙い、と責めているわけではありません、念の為。)
原因はthick laver。海藻を食べつけない西洋人はそれだけで辟易します。
我々には食欲増進となる海の香そのものを受け付けない。
生まれ育った文化の違いですね。
scattered sushiも、寿司を床にバラ撒いたみたいで、頂けないですね。
(済みません、折角お教え頂いたのに難癖ばかりで。)

んー、久々にあまり時差なしで応答しましたね。まだ応答していない記事も何件かあるのですが…。
「(続)東洋と西洋」や「『ひく』と『しく』」など、
関係者諸兄には、近日投稿予定ですので、もうしばらくお待ちください。



訂正 高Gao1 麗Li4

高駒麗人 Koma (2003/03/13 02:47)

中国の女性で、姓が「高」Gao1で、親からもらった名が「麗」Li2である場合、発音は、Gao1 Li4でOKです。
→ 中国の女性で、姓が「高」Gao1で、親からもらった名が「麗」Li4である場合、発音は、Gao1 Li4でOKです。



高麗菜 西方極楽 欧亜

高駒麗人 Kömâ (2003/03/13 02:13)

zo-さんへ
>台湾では高麗菜(キャベツ)はgao1 li4 cai4
キャベツの話で何か書き忘れたと思ったのがこれでした。この高麗が台湾語でkoleになるわけです。こんな所に高麗が出てくるのは驚きですが、白菜は西洋では「シナのキャベツ」で、キャベツは台湾では「高麗の野菜」というわけですね。「麗」liは普通4声ですが、「高麗」Gao1Li2では2声になります、しかし高麗菜や高句麗のような造語では難しい所です。

日本の地名、人名の「高麗(こま)」は国名「高麗」と解釈すると、北京語音では Gao1 Li2でしょう。しかし本当の発音は KOMAだから GAOLIの Liが2声でも4声でも五十歩百歩です。また、中国の女性で、姓が「高」Gao1で、親からもらった名が「麗」Li2である場合、発音は、Gao1 Li4でOKです。

>ちなみに、佛教に出てくる西方は、宗教的なもので、中国から見たインドという実際の地域とは関係ありません。確か部派佛教、上座部佛教でも西方信仰はあったと思います。
http://www2.big.or.jp/~yba/QandA/02_12_17.html
『大無量寿経』←↑法蔵菩薩が成佛して西方にいるという記述があります。
「西遊記」の冒頭ではまず須弥山を中心に東勝神州、西牛貨州、南贍部州、北倶盧州の4大陸が出来たとあります。http://www9.plala.or.jp/riversite/saiyuki/kai-1.html
孫悟空が石から生まれたのが東勝神州花果山です。日本TV1978年の「西遊記」では、西方極楽世界の釋迦如来(高峰三枝子)が悟空(堺正章)を五行山に閉じ込めた後「南贍部州では人心が乱れ戦が続いている、誰か三蔵真経を取りに来るものはいないか」と述べています。すると南贍部州が唐のあるアジア大陸?
http://www.yahoo.co.jp/
↑世界のYahoo! では、アジア、環太平洋、北米、南米、ヨーロッパという分類ですが、「ロシア」が何処にもない!ロシアは東欧〜北東アジアを股にかける欧亜Eurasia(欧Europe&亜Asia)の大国なのに、世界地理では「欧」からも「亜」からも外されています。可哀相なおろしあ国。
国外のロシア人は新華社ロシア語ニュース以外、母語のNOVOSTIを知るすべはないのでしょうか。
http://www.xcnjp.com/index_free.html(新華ネットジャパン)
http://www.xinhuanet.com.cn/(新華社中文、上の「English、Español、Français、Russkij Jazyk、Lugha Arabi、日本語」をclickすると各言語のnews出来)
(↓ロシア語ニュース)
http://www.russian.xinhuanet.com/



アッラーと書いてあったら

にれのや (2003/03/13 01:37)

■「アッラー」と書いてあったら日本人がどう発音するか、自分でちょっと試してみました。
わたしの場合、その時々で2通りの発音になるようです。
   (1)反り舌の ll。これはよく考えると、韓国・朝鮮語と同じ発音です。
   (2)反り舌の dd。これはよく考えると恐ろしい音です。本来、日本語にあるはずのない音ですね。



Allah&その他の事ども

高駒麗人Koma (2003/03/13 01:05)

ManiacCさんへ

>亜剌比亜語にVC構造は無いそうですので、最後のhもちゃんと母音付きで発音されます。
アラビア語の本来の羅馬字表記では、サハラ(撒哈拉?)砂漠は Sahraで、テヘランは Tehrenだそうですが、これもSahara、Teheranと発音されるのでしょうか?Sahraの場合、hの発音でも口形はaでしょう。日本語の「田畑」が tahta と発音される場合、hはaの無声化なのでhだけでもハに聞こえます。
haのh(aの口形でh)は寒い時、掌に息を吹きかける時の呼気です。
蝋燭を吹き消す場合はΦ:です。
馬来西亜語の teh(茶)は「てへ」teheを発音するつもりで最後のeを発音しないのだそうです。Java Tea は地元では Teh Javaであろうか?
makhzanを「マフザン」にするのはあまり納得いきません。「マハザン」でいいはずです。
'Allahは声紋破裂>母音a>舌側音Lを長く>母音aを長く>aの口形でhのようです。日本語では流音の前には騒音は現れにくいし一般の日本人は発音しずらいでしょう。
アッラーはアッダーadda:と読まれ、アルラーはarura: と読まれるでしょう。朝鮮語ではAllahは알라[alla]であり、己の連続をLLにする朝鮮人の本領發揮です。

AllahはアッラーになるのにShilla(新羅)はシルラshiruraになりますし。
(在日朝鮮人が朝鮮語を学ぶとき、テキストにカタカナルビが振ってあると、Shillaが「シルラ」shiruraになってしまい、本国の人が「在日は民族の言葉もとくにできない」と批判する結果となる)
日本人でも勉強すれば LLを發音できます。ピンクレディのミーは、“ANIMETAL-LADY参上!”の連続 LLをちゃんと発音していたと思います。

ひどいのが菊の一種chamomilla、camomille(カモミーユ)、camomile(カモマイル)のドイツ語版 Kamille&オランダ語版kamilleを「カミッレ」にして「カミルツレ」kamitsureに訛った例です。これは「カミレ」でいい筈。(カモミール、カミルレとも言うらしい)
http://www.oups.ac.jp/supported/koho/rensai/kami.htm
http://members.tripod.co.jp/chinjuh/castela/b/kamille.htm
カタカナでは流音の連続子音 carro、Allah、Shillaなどを正確に現すことは不可能です。

>copyを「카피(khaphi)」→copyは一般的には복사(boksa=複写)では?
シナ語でも「拷貝」kaobeiと同時に「復印」fuyinがあり、film>「菲林」feilinと同時に「膠巻」jiaojuanがあります。「拷貝」は「拷過貝」(コピーした)や「拷了没有?」(コピーしたか?)のように、まるで「貝を拷する」動賓結合のようにつかわれます。(結婚>結了婚、成功>成了功も同じ)
「貝を拷問する」という解釋は面白いですが、中国人が humourを「幽黙」、coolを「酷」と書くのは失敗作(発音は幽黙youmo、酷ku)。私は「幽黙」は「幽霊が黙っている」、「酷」は「ひどい、残酷」という意味に受け取ります。

シナ語でもフランス語でもチェコ語でもスペイン語でも、英語に叩き込まれると、特にnewspaperでは、accentもUmlautも省かれてしまいます。tete-a-teteや El Nino や Lushun(旅順)は英語化された外来語とお考えください。Lushun(旅順)の場合、本来のpinyinではuの上に‥(点点)をつけ、さらにその上にVですから、これは紙の上の印刷でもうまくいかないことが多いようです。中文打字机では lvshun と打つことになりますが、これに慣れると声調を忘れます。

チラシ寿司は「これを英語で言えますか」では scattered sushiだったと思います。太巻きは Thick laver rolled rice/sushi とでも言いましょうか。海苔巻きは朝鮮語で kimpap、Sina語では「紫菜飯(巻)」zicaifan(juan)と言えばいいでしょう。「紫菜飯」だけだと「海苔弁」と間違えます…。

漢字の国名当てQuizは私がいきなり答えをたくさん書くのもつまらないでしょうから、他の皆さんと一緒に考えることにしましょう。これらは江戸時代の日本画漢書から西洋の情報を得ていた名残でしょうか?
Rwanda(ルワンダ)はシナ語で「蘆旺達」 Luwangda ですが少々残念。北京語にはせっかく ruan(軟)という音節があるのですから「軟達」にしたほうが字数も節約できていいと思います。



台湾では

zo- (2003/03/12 19:14)

高句麗はgao1 gou1 li2と「ちゃんと」呼んでいるみたいですよ。高麗は本当はgao1 li2
ですが、台湾では高麗菜(キャベツ)はgao1 li4 cai4です。ちなみに大月氏、小月氏の「月氏」は、大陸ではどうですか?もしかしたら、yue4 shi4と呼んじゃっているんでしょうか?



ありがとうございます

zo- (2003/03/12 15:12)

高駒さん、東洋についてのご意見と国名の漢字表記のご教示ありがとうございます。

やっぱり「東洋」、広義では、=アジア
         狭義では、東アジアでしょうか。

ちなみに、仏教に出てくる西方は、宗教的なもので、中国から見たインドという実際の地域とは関係ありません。確か部派仏教、上座部仏教でも西方信仰はあったと思います。



バッククオート

massangeana (2003/03/12 08:50)

>「`」
どうも teacup はこの字を入れると化けるようで私も何回かやりました。
困ったものです。ベトナム語では必要な字なので...
同じ teacup を使っているベトナム関係の BBS では <i> >` と書けば化けない
と書いてありますが, そんな裏技つかいたくない...

http://406.teacup.com/kado/bbs



訂正

Maniac C. (2003/03/12 03:07)

文字化けしました。訂正します。
→仏語では、アクサンは綴りの一部ですから、無いと発音が変わってしまいます。teteの前のeの上には発音される徴に^が必要ですし、aの上には、字母のaや動詞のaではないことを表すために、「`」が必要です。



珈琲&その他の事ども(Part 2

Maniac C. (2003/03/12 03:03)

3/10 高駒麗人komaさん
>野菜の名前に関して、物すごい専門的なご解説、かたじけない。
→Any time.

>Allahをアッラーと書くのはやりすぎです。日本人が読むとアッダーadda:になります。これはアラーで充分。
→「アラー(alaa)」だと「〜の上に」という意味の別な単語になってしまいます(ま、日本語としては絶対借入されるわけのない単語ですが)。伊太利亜語と同じで、亜剌比亜語も二重子音をしっかりと発音します。本途は「アッラーフ(ハ)」と、亜剌比亜語にVC構造は無いそうですので、最後のhもちゃんと母音付きで発音されます。

>copyを「카피(khaphi)」
→copyは一般的には복사(boksa=複写)では?

>シナ語では……copyは「拷貝」kaobei
→おかしな想像をしてしまいました。中国の人が、帆立貝のような二枚貝や、栄螺のような巻貝を、荒縄で縛って一所懸命に鞭でいたぶっている様子……。それにも関わらず、隠しに入った乾餅のごとく、金太郎飴のごとく、拷(う)つたびに増殖してゆく貝……。(^w^)
「拷貝」の最初の文字って、「拷問」の「拷」の字ですよね? 「読書」と同じ構成と考えると……。ぷくくっっ。

3/11 高駒麗人kömäさん
>tete-a-tete
→仏語では、アクサンは綴りの一部ですから、無いと発音が変わってしまいます。teteの前のeの上には発音される徴に^が必要ですし、aの上には、字母のaや動詞のaではないことを表すために≠ェ必要です。
これと似たような英語の表現にface to faceがありますが、後者が対決姿勢を表すことがあるのに対して、前者は逆に、打ち解けた姿勢を表す、注意が必要な表現です。

>握り寿司は finger sushi、巻き寿司は rolled sushiでした。
→ぢゃア「散らし」は? と思って『新和英大辞典』を調べてみると、―uncaked sushiと有り; 「握り」はhand-rolled[-shaped] sushiと有り、巻き寿司は同じ。太巻きは……?? 載っていませんでした。無念!

>日本食のメニューで「先付け 前菜 お造り」とある場合、英語にするとどうなのか。「先付け」も「前菜」(appetizer、horsd'euvre、開胃菜kaiweicai)の一種でしょう
→私の中ではSakitsukeではなく、Sakidzukeですね。細かい突っ込みですが、an hors d’oeuvreが正しい綴りなのでは。前出書には「突き出し」の項にa (simple) relish/an antipastoと有ります。relishは「付け合せ」だったような。antipastoは、文字通りbefore foodやから、やっぱり「前菜」やんけ! ……「お造り」は当然、sashimiですね。

3/11高駒麗人kömäさん
>エチオピアの地名(スワヒリ語か?)
→固有名詞の漢字表記(下線を付す)を謎々として、解読をお楽しみください。
東阿の住民は言語群で4群に分けられ、それぞれ文化的特色が有ります。鋼果・コルドファン語族(通称班図語族)はBC10世紀以後西阿の喀麦隆地域付近から阿弗利加中・東・南部へ南東方向に移動してきた東阿最大の人口集団で、農耕民が主体。尼羅・撒哈拉語族は牛牧文化で、蘇丹南部に多い。阿・亜語族はクシュ語派の埃塞俄比亜、索馬里地方の大多数で割礼の風習のある群と、閃語系の亜剌比亜語を話す、蘇丹北部と埃塞俄比亜高原部の住民がいます。最後のコイサン語族は布西門等、一部に残るだけで、ごく少数です。
 東阿の共通語は斯瓦希里語、アムハラ語、亜剌比亜語の3つです。このうち斯瓦希里語は班図系住民が印度洋沿岸部に来た亜剌比亜人と接触してできたもので、坦桑尼亜、肯尼亜、烏乾達、索馬里南部、蘆旺達、布隆迪、扎伊爾東部、馬拉維、賛比亜北部で通じ、坦桑尼亜の公用語であり、肯尼亜でも英語と共に公用語になっているのは御案内の通りです。
埃塞俄比亜には公用語のアムハラ語を中心に83の言葉があると言われています。
アムハラ語は、埃塞俄比亜の公用語で、ゴンダール・ゴッジャム・ウォッロ地方の言葉です。
しかし、一番数の多いオロモ族の言葉はオロモ語で、ショワ・ウォッラガ・ジンマ地方の言葉で、ジンマはカファの州都です。



訂正 高麗と駒と「こま」

高駒麗人ΚoΜα (2003/03/12 02:43)

>本来「高句麗」が古代倭語で「こま」Komaと呼ばれ、それが「駒」と書かれるので、「高句麗」の「句」に当てはめたら面白いと思ったものです。
→ 本来「高句麗」が古代倭語で「こま」Komaと呼ばれ、それが「高麗」と書かれ、一方「句」と同じ音の「駒」も訓読みで「こま」と呼ばれるので、「高句麗」の「句」に当てはめたら面白いと思ったものです。
朝鮮を現す「こま」は「駒」とは書かれませんね。
http://member.nifty.ne.jp/vega-hoshino/Koma/

http://music.yahoo.co.jp/event/avexnetwork/hamasaki_ayumi/(中国でBINQIBUと呼ばれる人の新作)

↓高句麗と駒と高麗について

http://www003.upp.so-net.ne.jp/kodaisi/koma.htm



地名 R コーヒー 高句麗

高駒麗人ΚφΜä (2003/03/12 02:33)

ManiacCさんへ、ご丁寧に有り難うございます。感謝はむにだ。
AFRICAの言語まで詳しいかたがいるとは脱帽です。

>珈琲は現地では、Bunna(Amharic語)、Buna(Oromifa語)、Bun(Tigrigna語)、Bono(Kefficho語)←これらは単語が似ていますね。
Kawa(Guragigna語)←こちらは gahwa(カウワ 難しい読み方ですね)、qahwah、kahawaと似ています。

漢字の地名等
西里爾文字>キリルCyrill文字(cはsで發音される場合もある、Kelt>Celtと同様) 
和蘭/荷蘭>オランダ Hollanda
伊太利亜>イタリアItalia(cf意大利>イタリーItaly)
威尼斯>ヴェニスVenice、ヴェネツィアVenezia
也門>イェメンYemen
伊斯蘭教>イスラムIslam教(cf基督教>キリストChrist教)
亜剌比亜語>アラビアArabia(cf阿拉伯>アラブArab)
巴里>パリParis[paRi]
(中国ではFrance=法国Faguoの首都Parisは「巴黎」Baliであり、IndonesiaのバリBali島は「巴厘」Baliでややこしい。Parisは「巴瑞」Ba-Ruiか「巴輝」Ba-Huiにでもすればよかったと思います。)

余談ですが「オランダ人」を「蘭人」と略すのは語源的にはHollandのHolを省いてLand人と呼んでいるような物ですね。Poland>波蘭、Ireland>愛爾蘭、England>英格蘭、Scotland>蘇格蘭、Finland>芬蘭の「蘭」は Landです。
日本ではオランダは和蘭で、「和学」「和人」では日本の学問&人と間違えるので「蘭」にしたのでしょう。中国では「荷蘭」Helanで、略称は「荷」Heですから、蘭学事始も「荷学事始」とすればよかったでしょうか。

SMALL CAPITALはこの掲示板ではどうやって… 私もわかりません。電脳では無理かもしれませんね。I(アイ)、iのsmall capital(イとエの中間)はLの小文字と区別できなくなります。iで妥協するのが妥当でしょう。

欧州語のRも個人により色々あるというわけですね。RとLの区別よりR同士、L同士の違いの方が大きいかもしれません。

私のPenName「高駒麗人」は「たかこま・れいじん」、「こうくり・じん」どちらの読み方でもかまいません。「たかこま・れいと」でも「がおぢゅりー・れん」、「がおごうりーれん」、「こぐりょ・いん」でも「こま・さらむ」でもOKです。ですから「高駒麗・人」でも「高駒・麗人」でもどちらの区切りでもかまいません。本来「高句麗」が古代倭語で「こま」Komaと呼ばれ、それが「駒」と書かれるので、「高句麗」の「句」に当てはめたら面白いと思ったものです。
掲示板では「高駒さん」の他、「高句麗人さん」と書かれることもあります。

ちなみに「高句麗」の北京語音は素直に読むと Gaojuliです。句子はjuziですから。しかし「句」の音には「勾」gouの異体字としての gouもあり、「狗」の音符につかわれています。
中日辞典では「高勾驪 Gaogouli:古代の国家名」という記述があります。ゆえに高句麗はGaogouliかもしれません。しかし中国人は唐代の高句麗を「高麗」Gaoliと呼び、元代の高麗を「朝鮮」Chaoxianと呼ぶ場合が多く「高句麗(高勾驪)」の北京語での真の發音はよくわかりません。日本語で「麗」を「り」と読むのも「高句麗」位なもので、「高麗」では「麗」が「らい」なのも難しい所です。
廣東語では「高麗」は Goulaiで、福建・台湾語では Kole のように読むようですから、どれでもかまいません。



chou cream

高駒麗人ΚφΜä (2003/03/12 01:34)

にれのやさんへ
massangeanaさんへ
音素の長短と音価の関係は難しいですね。
Russia語では母音の長短を区別しないのですか。外来語で長音を現さないのは朝鮮語も一緒ですね。
Ulan Bator(ウランバートル・烏蘭巴托)は Russia語で
УЛАН БАТОР(Ulan Bator)ですが、
本来、蒙古語の「赤い英雄」は
УЛААН БААТАР(Ulaan Baatar)だったと思いますが如何でしょう。

Zo-さん&ManiacCさんへ。世界の国名漢字表記一覧です。ご覧ください。
http://nikka.3.pro.tok2.com/cntry.htm(世界の国名の漢字表記)

青蛙さんへ
「カフェラッテ」、「シュークリーム」は確かに日本語としての混成外来語ですね。
英和辞典でフランス語起源の creme de menthe が「クレームドマント」とありましたが、ある日本人は「クレームドマントなんて誰も言わない。クリームドミントですよ」と断定していました。
たしかにクレムよりクリームの方が日本では「有名」ですが、「薄荷のクリーム」を英語で言うなら cream OF mint とするのが正当でしょう。

cream DE mint という表現は名詞だけ英語・「の」だけFRANCE語の混成語です。
Cote d'Ivoire(象牙海岸、Ivory Coast)を Coast de Ivoryと言うような物です。
しかし、逆に英語からフランス語に入った外来語をフランス語文法で組み合わせた「佛製英語」としては有って可笑しくないと思えます。creme of mentheという言い方はあるのでしょうか?日本語でも「ミントのクリーム」と言いますから同じようなものでしょう。「マント」ですと「外套」や中国の「饅頭」と間違えますし。

butter>バター(黄油:促音なし)は確かに batter>バッター(打者)と区別する意味はありますね。
bag>バッグ(袋、鞄)、bug>バグ(虫、電脳の異常)も同様ですね。
繰り返しますが、私が会った中国人の日本語学習者は促音・長音の有無を聞き取れません。彼らに日本語を聞かせると「促音や長音はありますか」と聞いてくることがよくあります。耳で聞いただけでは「バター」なのか「バッター」なのか「バッタ」なのか、さっぱりわからないからです。こういう中国人の気持ちはある程度わかります。

Osotspaのカタカナ表記には「オソツパ」もあります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030310-00002059-mai-spo
「サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ・城南一和(韓国)はオソツパ(タイ)に6―0で大勝」
「オーソットサパ」ではなかなか覚えられない。「オッソートサパ」だったか?「オッソットスパー」だったか?…すぐに間違えます。何で「ソ」の前に「ー」があって、次に「ッ」がつくのか?何で「パー」が長いのか。shish kebab(串焼き肉・土耳其語)>「シシカバブー」、何で「ブ」が長いのか?Kababuuじゃないのに。私は獅子と河馬と豚の料理かと思いました。

>不本意ながらアクセント符号を省略
仕方がありません。私もシナ語のPINYINの声調符号を省いています。



珈琲&その他の事ども(Part 1)

Maniac C. (2003/03/12 01:18)

日付順に…
3/7 高駒麗人KOMAさん
■モンゴル語
>「оの女性母音」は普通小文字θでなく大文字Θ、小文字はΘのSMALL CAPITALで、θにするとth音と紛らわしくなりますが如何でしょう。
→SMALL CAPITALはこの掲示板ではどうやって表したらよいのでしょう? まづそれが判りませんし、あの表記法はモンゴル語表記の有るHPをいくつか漁った結果学んだものなのですが……。一番良いのは、蒙古文字専用の西里爾文字が、文字化けせずに表示されることなのですがね。
■巴西葡萄牙語のR
私も色々当たりましたが、個人や地域による差が在って、結論としては、巻き舌音[R]も懸壅垂音[x]も両様在り、どちらも認められている、ということらしいです。発音が聞けるHPで聞いた限りは、母音が続くとtrill音で、子音だけでは巴里のR音に聞こえました。RRになると、やはり巻き舌に聞こえますね(日本語では「カーロ」と一つになってしまうcalo, caro, carroは、全て意味も発音も違う単語)。
■失礼ですが……
最近、貴兄のHNを「高駒さん」と前半だけで書き込まれている方々をお見かけして違和感を感じるのですが、「高駒+麗人」と区切れるのですか? 二つ名の「KOMA」という部分から推して「高駒麗+人」と区切れるのだろう、と確信して疑いもしなかったのですが。

3/8 massangeanaさん
>>但し、「コーヒー」という書き方も、『角川外来語辞典』に依れば、早くは1615年から
>>見られます
>待った待った, いくらなんでも古すぎやしませんか?
→もし英語だとすれば早すぎるかもしれませんが、蘭語起源です。蘭国とは1609年から貿易が始まっています。
別な記事でも書きましたが、英語では1598年に最初の記録(このときの綴りはchaoua)が在り、1600年ころには欧州各地に珈琲の情報が伝わっています。
青蛙さんの仰る「ヨーロッパに伝わったのが1615年」というのは、伊太利亜の威尼斯に実物が着いたのがこの年なのです。蘭人はそれより早く、東印度会社設立(1602年)の勢いに載って、植民地での珈琲の栽培・販売戦略を考えていました。実際、1614年には既に和蘭商人が也門を訪れ、珈琲の栽培と貿易の可能性を打診してます。
更に「日本には18世紀になってからオランダ人によってもたらされた」というのは、記述が正確ではありません。上述のように17世紀には既に蘭人が飲んでいるものを見たり御相伴に与かったりしていた日本人はいたのです。ただ、飲む人が限られており、飲み方も現在のように砂糖を入れたり牛乳を入れたりしていなかったので飲みにくく、一般に普及しなかっただけです。正確には「日本へは既に17世紀にオランダ人によってもたらされていたが、18世紀になってから、飲み方に工夫が加えられ、医薬品としての効用も説かれ、食通の宣伝も有り、一般にも普及した」とすべきです。

>エチオピアの Kaffa 由来という説ですが別な説もあるようですね。
→存じませんでしたので、調べてみると、他に2説発見できました。
■也門(伊斯蘭教)説…亜剌比亜語で(葡萄)酒を意味する「カ−フワ」(Qahwa)という言葉がそのまま転用されたという説。
(青蛙さんの紹介なさっている説ですね。愚図々々しているうちに先に出されてしまいましたが。)
亜剌比亜は、伊斯蘭教の戒律で飲酒が禁止されていましたが、珈琲が入ってきたため、酒の代わりに飲まれる様になったと言う説です。
■原産地埃塞俄比亜では(何語かは目下不明)、煎じ出しのことをgahwa(カウワ)と言うことから。
確かに現地では、珈琲は、ブンナ(Bunna、アムハリ語Amharic)、ブナ(Buna、オロミファ語Oromifa)、ブン(Bun、ティグリグナ語Tigrigna)、ボノ(Bono、ケフィチョ語Kefficho)、カワ(Kawa、グラジギナ語Guragigna)など、様々な名前で呼ばれています。



猪木ボンバイエ

にれのや (2003/03/12 01:17)

■垂れ流しのように、話題を広げて申し訳ありません。が、
スポーツ新聞などで、「猪木ボンバイエ」 の 「ボンバイエ」 は、ザイールのキンシャサで行われた、「モハメッド・アリ―ジョージ・フォアマン戦」 で、ザイールの観衆が、アリに 「ボマイエ、ボマイエ」 という声援を送ったことに由来する、と書かれています。そして、この 「ボマイエ」 というのは 「ヤツをやっちまえ」 という意味だとも書かれています。
■いったい、この 「ボマイエ」 というのが、何語で、どういう綴りで、どういう語の構成で、正確な意味はどういうものか、どなたかご存知ですか?



東洋と西洋

高駒麗人ΚΟΜΑ (2003/03/12 00:33)

西洋は西欧(英・FR・Ita)・北欧(Scandinavia半島など)・東欧(Russia、Polandなど)を含めた欧州&Americaで(豪州・NZが入るかはよくわからない)、東洋はAsiaというimageです。
では境目は何処かというと、EuropeとAsiaの境はTurco・Istambul
(黒海Chёrnoye More辺り)か、Ural山脈でしょう。Kazakh、Gruzia(Georgia)、Kavkaz(Caucasus)は中央亜細亜ですが、西洋と東洋の間の「中洋」とでも呼びたくなる所です。
「中東」と「中近東」のように、こういう分類はある意味曖昧な物です。

普通は東洋というと小生は東亜細亜(日本、シナ、満州、朝鮮)を連想します。満州(Manchuria)と沿海州(Primorsky)、西伯利亞(Siberia)、蒙古(Mongolia)はどちらかというと北東亜細亜です。
America人がJapanを東洋と考えるのは大西洋中心の地図による發想で、太平洋を基準にすると日本が西でAmericaが東です。
映画「East Meets West」で「少年(白人)は西の国で生まれた。侍は東の国から来た」とありますが、実際は侍(真田廣之)はAmericaから見て西の日本列島から船で来た筈です。
廣い意味では東南亜細亜(印度支那半島〜印度尼西亞)と南亜細亜(廣義の印度:PakistanやBangladesh、Nepal、Bhutan、Sri Lankaを含む)も「東洋」になりますが、これは欧州人にとってIraqやIndiaがOrientだったからです。
倭國や唐では天竺(Tianzhu<古代印度の名 Thendhuらしい)は「西游(遊)記」で言うように「西國」(正確には西南國)です。Godiegoが歌った西遊記(夏目雅子三蔵編)の劇中曲“Steppin' Into Your World”でも“♪West To India”と言っています。この番組で釋迦如来が「私は西方極楽世界の釋迦牟尼尊者・南無阿弥陀佛です」と言っていました。(「南無」と「尊者」という佛への敬語を自分で名乗るとはやはり印度の王子様。『天上天下唯我独尊』。)

Coffeeの変遷は面白いですね(茶の名前chay、Cha、Teに似ている)。土耳其(Turk)語の kahve は初めて知りました。皆さん古今東西の言葉に詳しく羨ましい限りです。



?????

zo- (2003/03/11 15:23)

高駒さん

>実は、一月ほど前から見ていたんですが、西洋の言葉が中心になっていて、話題にはいるきっか>けがなかったんですよ。タイのサッカーの話も、もわざわざ私などが、とも思ったんですが、こ>れを逃したら機会がなくなる、と思って。皆さん、古今東西の言葉に通じていらっしゃって、羨>ましい限りです。(以上、私の以前の書き込み)

が、

>zo-さんがアジア語専門(?)なのに最近欧州語の話題が多くなっていると書いておられる

と感じさせてしまったのですか?言葉って、本当に難しいですね。

ところで、高駒さんにとって、東洋はどんな地域ですか?これにはたぶん、正解というのはないと思うんですが、教えてくださったらと思います。



珈琲ほか

青蛙 (2003/03/11 12:22)

 前回、「ハングルを使った部分は《……》というふうに化けちゃっています」などと書き込んだんですが、ブラウザで見てみると化けてませんね。
《& #48513;& #48513;& #49436;& #47196; & #51652;& #47196;& #47484; & #46028;& #47140;& #46972;》
という具合に化けてしまったんですよ。(本当は & と # の間に半角空きはないのですが、空白を挿入するなどしないと、また反映されてしまうので)

●Gracies(グレイシー)
にれのやさん:
 なるほど、彼らはスコットランドからの移民でしたか。ならば「グレイシー」でおかしくないわけですね。高駒さんのご説明のとおりであれば、R〜をハ行音で表記しているのもブラジル・ポルトガル語訛の発音に基いているからと解釈してよさそうですね。なして「R」から始まる名前を採用しているのかは依然として不明ですけど。

●Geronimo(ジェロニモ)
Maniac C. さん:
> 彼の名前は、西語ではGeronimo(Apache族の酋長の名前や、天草四郎時貞の洗礼名として有名ですよね)、英語でJeromeになるって、皆さん知ってました?
 ええ、檣頭電光(いわゆる「セント・エルモの火」)について調べているときに知りました。石ノ森章太郎『サイボーグ009』に登場する「005」もジェロニモでした。(正しくはジェロニモ・ジュニアらしい)

●Jacopo
 イタリア語は同化が進んでいる言語だと思っていただけに意外でした。母音に挟まれた無声子音、有声化しないんですね。元が Jacobus ですから、むしろ異化か。

●カフェラッテ
高駒麗人さん:
 「カフェラッテ」はあくまで日本語(外来語)です。次のように解釈できませんか。
カフェラッテ<伊:caffe latte(カフェオレ[<仏:cafe au lait]との類推)
 同様な例としては、
シュークリーム<仏:chou a la creme(〜クリーム[<cream]との類推)
 外来語はただ外国語をそのまま日本語化(カナ表記して)取り入れるだけでなく、外来語同士でも影響しあっているのではないかと思われますが、いかがでしょうか。

> Pepper Butter>ペッパー・バターも不規則です。
 バレー(排球)/バレエ(舞踊)、ボウリング(スポーツの一)/ボーリング(掘削)のように、表記を変えることによって意味の違いを表している場合があります。バターは、借入時期が早いこともあるのでしょうが、あるいはバッター(batter:打者)との衝突を避けたためにこの表記で定着したのかもしれません。

●珈琲
 英語の coffee、オランダ語の koffie、フランス語の cafe ともに、イタリア語 caffe を語源としているようですね。そしてトルコ語 kahve を仲立ちとしてアラビア語 qahwah に遡るというのが定説となっています。(『英和大辞典』、『英語語源小辞典』『外来語の語源』共通。ただし、『英語語源小辞典』ではトルコ語の表記が qahveh となっています。実は『外来語の語源』でも、「カフェー」の項では kahveh となっていたりします)
 アラビア語の qahwah については、『英和大辞典』では語義が示されていませんが、『英語語源小辞典』では wine, coffee、『外来語の語源』では「飲み物,酒」となっています。アラビア語の辞書では単に coffee です。
 『外来語の語源』によれば、イスラム教では飲酒が禁じられていたために、酒の代用品として13世紀頃から飲まれ出したものらしい。ヨーロッパに伝わったのが1615年で、日本には18世紀になってからオランダ人によってもたらされた……ありゃっ、
> 「コーヒー」という書き方も、『角川外来語辞典』に依れば、早くは1615年から見られます
とする Maniac C. さんの説明と食い違っているぞ? ちなみに、「原産地エチオピアの地方名カッファ(Kaffa)から出たという説は誤り」なんだそうです。どうも、通俗語源らしいですね。

*誠に申し訳ありませんが、文字化け防止(機能制限ともいう)のため、不本意ながらアクセント符号を省略させていただきました。不徹底とお感じになられるでしょうが、ご了承いただきますようお願い申し上げます。



Re: 長い母音、短い母音

massangeana (2003/03/11 08:11)

ええ, 英語の母音の長短は音韻的に意味がないと考えることができます。だから「
ここでいう短母音とは何か」を定義してやる必要があったわけです。

なおロシヤ語やフランス語で母音の長短が音韻的に無意味なのは強勢の位置から予測
可能だからですが, 英語の場合はちょっと違い, 長母音と短母音が長さ以外に音価も
異なっているのが原因です。広東語やペルシャ語の場合に近いと思います。



Re; コーヒー

massangeana (2003/03/11 07:46)

高駒麗人さん:
>朝鮮人は
英語からの借用は北と南でかなり違います。韓国では cut の u や bird の ir に eo,
hot の o に a, law の aw に o, hat の a に ae という風に機械的に割り当てるのが普通のよ
うです。したがって copy が kapi になるのは規則的です。coffee の o は英語自体に複数の発
音がありますが, いずれにせよ韓国語では o か a になるはずで, keopi になっているのは
「鼻血」と同音になるのを避けたか, または古い借用だからでしょう。

>エチオピアの地名(スワヒリ語か?)
エチオピアでスワヒリ語は使われないと思います。

>泰語の Osotspaのtは入声のようなもの
そう(内破音)です。



長い母音、短い母音

にれのや (2003/03/11 01:36)

■横から失礼します。
ロシア語では、「長い母音」、「短い母音」 という概念は無意味です。ロシア人は母音の長短を聞き分けませんし、それによって意味が変わることもありません。
英語もそうだと思いますが。

失礼しました。



コーヒーについて 追加

高駒麗人kömä (2003/03/11 01:16)

ManiacCさんへ
>亜剌比亜語qahwahは、更に埃塞俄比亜南西部の一地域名であるKaffaまたはKafaに由来します。斯瓦希里語kahawaは、亜剌比亜語qahwahからの借用語のようです。

cafeとqahwahとkahawaの関係がはっきりわかりました。ありがとうございます。
するとCoffeeのf音は
エチオピアの地名でf>アラブ語でhw>英語でf>日本語でh
エチオピアの地名でf>アラブ語でhw>スワヒリ語でh
エチオピアの地名でf>アラブ語でhw>英語でf>朝鮮語でph
という変遷を辿ったわけですね。

埃及(Egypt)で吉村氏に「日本人はフィを發音できないのか」と言ったのが何語を話す人かわかりませんが、エチオピアの地名(スワヒリ語か?)のKafeを發音できる人だったかもしれません。すかしこれだけ言語ことに変化している以上、日本人がfをhにするのも恥じではないでしょう。



「西洋語」「欧米語」は「欧州語」のこと

高駒麗人kömä (2003/03/11 01:03)

zo-さんへ
私の書き込みの主旨は、zo-さんがアジア語専門(?)なのに最近欧州語の話題が多くなっていると書いておられたので、説明しただけです。
「西洋」は欧州とアメリカを含むようで、東欧も西洋に含まれます。西洋語と言うと一般に欧州語の事で、西欧の英語、フランス語、スペイン語、イタリア語等、東欧のロシア語、ポーランド語、北欧のスウェーデン語等を差します。西欧語と言った場合、ラテン文字を使う欧州語という感じです。東欧語はラテン文字の他にギリシャ・キリル文字も使いますから。
西洋人という言い方はあまり正確ではありませんが、(太平洋を中心にすると日本が西でアメリカが東)「欧米人」(欧美人)よりはましです。中国で外国人留学生登記名簿が「日本人」「韓国人」「欧美人」という分類になっている場合、オーストラリアやシベリア、アラビアの人々は「欧」でも「美」でもないので、何処にも名前を書けなくなります。
ロシア語と英語はヨーロッパの言語なので、シベリアは欧米ではなくても欧州語圏ではあると言えます。
よく雑誌などで「欧米語」という言い方がありますが、これは英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語などのことで、それでは「欧州語」と呼べばすむことです。「欧米」語の「米」は何故必要なのか。アメリカの英語は元々欧州・英格蘭の言葉でしょう。ちなみにインド・ヨーロッパ語族の諸語という場合、アメリカの英語、ブラジル・ポルトガル語、南アフリカのアフリカーンス語も含みます。故に「西洋語」「欧米語」は「欧州語」と呼べば充分です。

中国では確かに「東洋」dongyangが日本を差します。日本で言う東洋はシナでは「東方」dongfangですが、「西洋」xiyangは「西方」xifangと同義のようです。

>ちなみに、漢字表記の地名、わからないのがあります…。
亜剌比亜語(アラビア 阿拉伯)、埃塞俄比亜(エチオピア)、斯瓦希里(スワヒリ)、羅馬(ローマ)、葡語(葡萄牙語 ポルトガル語)、西語(西班牙語 スペイン語)…確かに難しいですね。欧州語に詳しいManiacCさんが此れ程漢字を愛用(?)なさっているのも面白いです。

泰(Thai)のサッカーチーム名 Osotspa(日本語名「オーソットサパ」o:sottosapa)は、
シナ語では「奥索薩[巾白]」Aosuosapaです。やはり、泰語の Osotspaのtは入声のようなものなのでしょうか。
ちなみに、China語では「清水エスパルス(Shimizu S-Pulse)」は「清水鼓動(Qingshui Gudong)」、
「横浜フリューゲルズ(Yokohama Flugels)」は「横濱飛翼(Hengbin Feiyi)」、
「鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)」は「鹿島鹿角(Ludao Lujiao)」です(耳で聞いたらわからない)。勿論、「大連実徳」は Dalian Shide、韓国の「ソンナム・イルファ(Seongnam Ilhwa)」は「城南一和(Chengnan Yihe)」、です。
http://www.football.gr.jp/jp/KSoccer/k-league/SungnamIlhwaChonma.htm
ホームページではsongnamです↓sungなどにするより遥かに良い綴りです。

http://homepage1.nifty.com/fumiki/games/tha_tl98.html
↑「オーソットサパー」の記述
http://www.hochi.co.jp/html/soccer/j_league/acl_schedule.htm
↑ここで Osotspaを「オソツパ」と書いてあります。無理もない。

訂正:ただコッフォー>(訂正)コッフィーだか何だかいう飲み物が日本に入ってきた当時、日本人はこの飲み物の名を「焦げた豆」のコゲと関連付けたかもしれません。
http://www.songnamilhwafc.co.kr/



コーヒーは焦げ カレーは辛い

高駒麗人kömä (2003/03/11 00:13)

arayebisさんへ
>日本の白菜も大陸起源なのでChinese cabbageで問題ないと思います。
少なくとも英語(米語にあらず)ではそう言います。

ありがとうございます。まあ私の譯にけちをつけた人には出来る限り説明はしてみます。
「漢字」は英語では Chinese Characters(シナの表意文字)ですが、日本で使われる英語ではKanji is difficultのようにKanjiが使われます。中国人の英語学習者はKanjiなどという単語を知らないでしょう。彼らはHanziと呼びますから。日本語の中のKanjiをChinese…と呼ぶのが変だというなら和服を呉服と言うのも止めましょうか…
椎茸は英語では blackmushroomですが、日本食を現す英語では shiitake mushroomで、中華料理を現す英語では xianggu mushroomになります。日本食の白菜はHakusaiにでもしようかとも思えてきます。キムチはシナ語で「辣白菜」labaicaiあるいは「泡菜」paocaiですが、英語では spicy cabbage等と言うよりkimchiの方が手っ取り早い。
英語では餃子も粽(ちまき)も団子もdumplingですから、いっそ、jiaozi、zongzi(chimaki)、dangoのほうがいいかも。「端午の節句」を現す英語は、日本では Boy's Festival(講談社Internationalこれを英語で言えますか)ですが、中国では Duanwu Festivalです。(zongziは「粽子」)。
ロシア語で餃子をpel'meniというそうで、元はどういう意味でしょう。
包子baoziについては、ロシア語でбоза[boza]と呼ぶようですが、一般的な表現かどうかわかりません。

私は、cuisineだのjusだの tete-a-teteだのと言った外来語が英語の中に無造作に氾濫するのを批判したつもりですが、実際英語を使ってみると日本語でもシナ語でもローマ字にして英語にしてしまって、外来語の氾濫に荷担してしまっています。

チンゲンサイ(青梗菜)について引用した本は講談社「日英中韓カタカナ語みくらべ事典」(水谷修編)でした。水谷氏は「日本語の中のカタカナの外来語の氾濫は日本語を学ぶ外国人にとっても大きな負担になる」と前書きで述べています。肝に銘じておきましょう。

握り寿司は finger sushi、巻き寿司は rolled sushiでした。

日本食のメニューで「先付け 前菜 お造り」とある場合、英語にするとどうなのか。「先付け」も「前菜」(appetizer、horsd'euvre、開胃菜kaiweicai)の一種でしょう。ただ「先付」は一皿で、中華や洋食や朝鮮料理の「前菜」はたくさん出てくるという違いだけのようです。
それでは Sakitsuke(Japanese appetizer)とするしかないでしょうか。
にれのやさんへ
южный Сахалин なるほど、これなら「南のサハリン」ですね。
Yuzhn-o-Sakhalinskの連結母音-o-は、Nov-o-SibirsikやPetr-O-Pavlovsk、Serb-o-Croatia、Grec-o-Roman、Czech-o-Slovakia、carb-o-hydr-ate(炭水化物)、hydr-o-gen(水素)等でよく見掛けますが、eを使う物というのは(私の勉強不足か)知りません。後で調べてみます。

コーヒーを「焦げ」起源と解釋するのは、cold coffee>「コールコーヒー」を「凍る珈琲」と解釋するのと似ていて面白いですが、学問的に正しいかどうか疑問です。ただコッフォーだか何だかいう飲み物が日本に入ってきた当時、日本人はこの飲み物の名を「焦げた豆」のコゲと関連付けたかもしれません。「カレー」(curry、Hindi語で karhiらしい)についても、幼少の頃「辛い」から「かれえ」って言うんだと思っていた人は多いでしょう。



coffeeなどについて

高駒麗人koma (2003/03/10 23:33)

ManiacCさんへ
ご説明有り難うございます。
野菜の名前に関して、物すごい専門的なご解説、かたじけない。
珈琲は「コッヒイ」「カッヘイ」「コッヒー」と書かれたこともあったわけですね。納得しました。(しかしAllahをアッラーと書くのはやりすぎです。日本人が読むとアッダーadda:になります。これはアラーで充分。)

>たしか韓国・朝鮮語では「커피(keopi)」でしたよね。
普通、英語のoは오[o]で取り入れますが、そうすると coffee もcopyも「코피(khophi)」(鼻血)になるので、朝鮮人は
coffeeを「커피(khэphi)」、copyを「카피(khaphi)」にして母音で区別しています。

>中国語の珈琲(ロ加ロ非)kafeiは葡語cafeの音譯だそうです。
初めて知りました。シナ語ではcoffeeは「珈琲」kafei、copyは「拷貝」kaobei(「復印」fuyinもあり)ですから区別できますね。

>亜剌比亜語(Arabic阿拉伯語)qahwahは、更に埃塞俄比亜(Etiopia)南西部の一地域名であるKaffaまたはKafaに由来します。斯瓦希里(Swahili)語kahawaは、亜剌比亜(Arabia阿拉伯)語qahwahからの借用語のようです。
ManiacCさんは世界の国名の漢字表記をよくご存知ですね。この掲示板ご覧の方々は読めるでしょうか。
>magazineの語源の亜剌比亜語は、複makhazin、単makhzanです。kh-z-n という語根の意味が to store up なのだそうです。
makhazinはマハジンでなくマハズンなわけですね。「世界ふしぎ発見・イェメン」で「貯める所を意味する『マフザン』に由来する英単語は?」というクイズに対し、ほとんどが「マザー」motherと答え(勿論×)、唯ひとり吉村作治氏だけが「マガジーン」と答えて正解でした。



英語の短母音

massangeana (2003/03/10 18:15)

なんだかコミュニケーションがうまくいってないみたいですが...

>「強勢が有り、開音節でない短い母音」又は「強勢が有り、語末に立たない
>短い母音」

いや, わたしがいいたいのは「短い母音」とは何か, ということなので, その
定義に「短い母音」が出てくると循環してしまいます。

現在の英語では, 日本語と違ってどれが長くてどれが短い母音だかはあまり自
明ではありません。たとえば beat と bit にしても緊張と弛緩の対立であって
長短の関係ではない, とも考えられるわけです。

そこで, 物事を簡単にするために, 「開音節の語末に出ない母音」のことを
「短い母音」と仮に定義して話をすすめよう, としたわけです。

ただ, こう定義した場合, 「data の最後の母音と cut の母音の母音が同じ」
と解釈されてしまうと「cut の u は短母音ではない」という誤った定義がさ
れてしまいます。だから, data の最後の母音の音韻的解釈についていろいろ
論議しなくてもいいように「アクセントのある」と断ったわけです。

>「語末」の定義を「最終音節」とするか「最終文字」とするか

文字の話は一切していません。



どうもありがとうございます

zo- (2003/03/10 16:03)

Maniac C.さん、ありがとうございます。
 教科書に載ってるんですか!知りませんでした。やっぱりいろいろ人によって違いますね。
 ちなみに、漢字表記の地名、わからないのがあります…。



RE:ナス

arayebis (2003/03/10 08:43)

英国ではaubergineが使われます。同じようにズッキーニも仏語起源のcougetteが
使われます。レストランで「cougetteって何?」と戸惑っていた米国人に「ズッキーニ
のことですよ」と教えてあげたことがあります。(^^)



Re: ナス

massangeana (2003/03/10 05:33)

少なくとも米国では eggplant で問題なく通じます。



Re: 「コゲ」=「コーヒ」?

Maniac C. (2003/03/10 02:54)

参考様。毎度、言葉に関して新しい地平をご披瀝いただき、驚嘆の念を禁じえません。
「コーヒ」というお言葉から推察するに、もしや、参考様は西日本の出身でいらっしゃいますか?
私なりに種々の検討を加えましたが、「コゲ」=「コーヒ」は相当の無理が有るのではないでしょうか。
以下にその論拠を述べさせていただきます。
1. 「焦げ」は基本的な単語であり、外国語からわざわざ借入する文化的価値は無い。
 英語にもburnやscorchという語、西語にもquemarやquemanduraという語が有ります。
2. 「コーヒー」は1600年前後に欧州に広がっている。
 英語では1598年に最初の記録が在るようですが、日本と貿易が始まるのは1613年です。
 西国との貿易開始は1543年ですが、西語ではcafe(←eの上に´)で母音が異なります。
3. 西人との貿易期間はたったの32年間(1592年には通商禁止)と短い。
 「焦げ」のような日常的な語を借入するには期間が短すぎます。
4. 1600年前後の日本語では濁音の前に鼻音が有った。
 西語には当時鼻音は消滅していましたが、英語には当時も今も/ng/が存在しています。
 従って、英語では「KOGE」ではなく、「KONGUE」又は「KONGAY」と写されたはずです。
5. 現代英語では「GE」の綴りは「ゲ」と読まれず、古仏語風に「ヂ」と読むのが普通。
 英語では「ギ」「ゲ」の発音が、本来語では大陸時代に口蓋化し、消失しました。
 give, getなどの「ギ」「ゲ」の発音をする単語は古ノルド語からの借入です。
 その他の場合でも、外来語の語頭に限られる気がします。
 現代英語では「ギ」「ゲ」の発音はguilty, guessように「GUI」「GUE」と綴られます。
 「GUI」「GUE」は西語でも「ヒ」「ヘ」とならず、「ギ」「ゲ」と発音されます。
6. 日本語→英語→西語→英語→日本語と異言語をこれだけ往復するには期間が短い。
 別の記事でも述べたように、日本での「コーヒー」の最初の記録は、『角川外来語辞典』 に依る限り、1615年です。英国との貿易開始からたった2年でこれほど複雑な移動は
 不可能でしょう。百歩譲って明治以後の借入としても、300年ではやはり短いでしょう。
7. 1615年の日本語ではまだ「ヒ」が[φi]だった(はず)。
 既に上方では[h]への交代が始まっていたようですが、問題の資料は『長崎土産』という
 書物なので、地方ではまだ[φi]だったろうと思います。
8. 「コーヒー」を表すのに直接、原料の豆を指さず、間接的に「焦げ」で表すのは奇妙。
 何か禁忌とか有れば換喩でも良いのですが、そんな話は寡聞にして存じません。
 日本ではコーヒー豆自体が生産できませんしね。

「焦げ」と言う日本語はいつ頃から使われ始めたのか(『岩波古語辞典』に依る)
■この言葉自体は「焦ぐ」という下二段動詞として『諸国一見聖物語』(室町初期)に
 見えるようです。 ■同根の語に「焦がる」「焦がす」が在ります。
■「焦がる」は動詞としては『源氏物語』に、名詞「焦がれ」としては既に『万葉集』に
 見えます。
■「焦がす」はやはり動詞として『源氏物語』に見えます。



Re: 東洋―西洋

Maniac C. (2003/03/10 02:44)

私の「東洋―西洋」観は、教科書どおりです。
つまり、地理的には、東洋=亜細亜。小亜細亜や烏拉山脈以東です。
文化的には非基督教圏。でも、比律賓は「東洋」ですね。
西洋=欧州(イースラントも含む)・南北亜米利加。文化的には基督教圏。

西洋の人達にとって布哇はどっちなのでしょうね? 波利尼西亜??



すごいですね

zo- (2003/03/09 20:18)

Maniac C.さん

>風にゆれる油菜、どっしり腰の座った白菜、実は親戚同士なのです。

これだけは知ってましたよ!私は皆さんと違って田舎者なので、時期の過ぎた畑の白菜の真中が割れて茎が伸びで、アブラナと同じ形の花が咲いているのを見て、これは、と思って図鑑で調べたことがあります。大根もかぶらも同じ形の花でした。花を見ると親戚だなと分かります。



野菜の名前(Part 3)

Maniac C. (2003/03/09 18:34)

■ピーマン
研究社『新和英大辞典』には「a green [sweet, bell] pepper; a pim(i)ento; a Spanish paprika」とあります。
Oxford Paperback Dictionaryには「pepper: a kind of capsicum grown as a vegetable, its fruit used unripe (green pepper) or ripe (red or yellow pepper); sweet pepper, one with a relatively mild taste.」「pimento:1. allspice, the West Indian tree yielding this; 2. a sweet pepper」「paprika: red pepper」とのみ有り、やはり英国でのbell pepperは、廉価版の辞書に載せるほどには一般的ではないようです。

■水菜(京菜)
研究社『新和英大辞典』には「a potherb mustard; Brassica japonica」。日本特産の油菜属なのですね。私も関東の生まれ・育ちなので、ついこの間まで、見たことも食べたことも有りませんでした。

■茄子
私の経験では、一番これが伝わらなかったですね。小学校水準の知識で「エッグプラント」と言ったら通じなくて、「ブリンヂョー」ぢゃないの? と聞き返されました。家へ帰って早速辞書を調べると、「brinja(u)l」と有りましたが、eggplantやaubergineも含めてどうも観賞植物を指す名前らしく、食用の実を指すには「an egg [a mad] apple; a garden egg」と言わねばならないようです。残念ながら、その後、試す機会が無いので、これで通じるかどうかは判りませんが。



野菜の名前(Part 2)

Maniac C. (2003/03/09 18:33)

■キャベツ
・原産地…欧州の地中海・大西洋沿岸に自生していた野生種から改良されたものとされています。栽培の歴史は非常に古く、結球しない原生種(ケール)は有史以前から栽培されていたようです。紀元前600年ごろに凱爾特人が欧州各地に伝えたと言われています。この種類は、現在も希臘、伊太利亜などの海岸沿いの絶壁に分布しています。原生種は、古代羅馬人が好んで食べていたそうで、胃の調子を整える作用が評価されていました。帝政羅馬時代の軍人・大プリニウス(23〜79)の『博物誌』には、キャベツの多くの効能が載っています。現在のような、葉が発達し、厚く、堅く巻くような形になったのは約1000年前のことだそうです。キャベツという名は(御承知の通り)英語cabbageが訛ったもので、この語は、頭でっかちをからかう古仏語caboce(=軽蔑的接頭辞ca+boce「膨らんだもの、頭」。文字通り日本語に訳せば「どタマ」)に由来します。現代仏語では「キャベツ」はchou(英語のcoleや、cauliflowerの前半部と同系)と言い、この意味の罵詈表現はchou cabus(=great-headed cole)と言います。
・日本での栽培…江戸時代の1704〜1711年に和蘭人によって長崎に伝えられましたが、当初は食べるためではなく、観賞用として栽培されました。その改良種は、葉牡丹となり現在につながります。野菜として普及したのは、明治になってからです。最初は外国人居留者や、寄港する外国船の積載用食料として栽培されましたが、徐々に日本人のあいだにも広まり、明治時代末期には一般的になりました。キャベツの消費量が急速に増大するのは、第二次世界大戦後で、昭和30年代になると、食生活の洋風化に伴い爆発的に増えました。現在では、作付面積や生産量ともに大根に次いで第2位となっています。ついでに、洋食屋さんなどで豚カツを注文すると必ずついてくるのが繊切りキャベツですが、この形式を始めたのは、東京銀座の「煉瓦亭」で、明治37年、ポークカツレツに繊切りキャベツを添えたのが始まりだとか。意外にも、豚カツとの絶妙な組み合わせは純日本流だったのです。キャベツはその頃でも年間手に入ったというのが理由らしいのですが、実は、この組み合わせの相性が抜群なのだそうです。キャベツの食物繊維が豚カツの脂肪の吸収を抑え、またキャベツに豊富に含まれるビタミンUが胃腸を優しく守ってくれます。豚カツの繊切りキャベツは残さずに全部食べてしまいましょうね。
・仲間…キャベツの種類は多く、食用のものを大きく分けると、(1)日本で一般的にキャベツと呼ばれる結球キャベツ(別名・球菜、甘藍)、(2)縮緬キャベツ(別名・サボイキャベツ)、(3)ケール(別名・葉キャベツ、羽衣甘藍)、(4) ブロッコリー(別名・木立花キャベツ)、 (5)カリフラワー(別名・花キャベツ)、(6) 芽キャベツ(別名・子持ち甘藍、姫甘藍)、 (7)コールラビ(別名・蕪キャベツ、球茎甘藍)、(8)カイラン(別名・芥藍菜、チャイニーズケール、パッカナー)、の8種類に分けられます。花蕾を食べるのがブロッコリーとカリフラワー、わき芽を食べるのが芽キャベツ、茎を食べるのがコールラビとカイランです。

■漬け物
massangeanaさんの仰るとおり、「塩漬けは pickles でも別に構わない」と私も思います。英英辞典でpickleを確認したところ「food(especially a vegetable) preserved in vinegar or brine.(洋酢または塩水で保存された食物[特に野菜])」と有ります(vinegarを「洋酢」としたのは、日本で普通「酢」と言うと米酢と理解されてしまうからです。vinegarは、葡萄酒を造る仏国や伊国では葡萄酢になりますし、麦酒を造る英国や独国では麦芽酢になりますし、米国では林檎酒を造るので林檎酢が一般的になるそうです)。高駒麗人さんの「英譯を駄目だと決め付け」た日本の方は単に無知なだけだったのではないでしょうか。大体、ピクルスを作るときは、水分を抜いて浸透圧を高めるため、まず塩茹でし、それからピクルス液に漬け込むのですから、塩味もする(?)はずです。それでも駄目なら、有名なcoleslaw(蘭語起源。kool[=cabbage]+sla[=salad])はキャベツの塩漬けだ、と言ってやってください。



野菜の名前(Part 1)

Maniac C. (2003/03/09 18:32)

■白菜
西洋のキャベツに対し、東洋を代表する葉野菜。国際的な統計ではキャベツの中に入っています。淡い緑色をした大きな葉は、周囲がちりめん状に縮れて互いに抱き合うように重なります。大きくなるにつれて白い部分が太く伸びるため「白菜」と呼ばれるようになりました。
・原産地…北欧から土耳古に野生する植物が原種と考えられています。風にゆれる油菜、どっしり腰の座った白菜、実は親戚同士なのです。結球白菜、今見る栽培種としての丸い白菜の原産地は中国北部。約2000年前、欧州の麦畑で雑草として生えていた油菜の種が麦などについて、地中海域、中央亜細亜を旅して中国へ。この種から、蕪や漬け菜など多くの葉類が分化。野生の植物からではなく、7世紀頃、華南・華中の漬け菜と華北の蕪が自然交雑して、不結球性の白菜の原型ができたと推定されています。中国では11世紀ごろの『本草図経』に記録があります。後から、蕪と漬け菜を掛け合わせる試験でも成功しているようです。
・日本での栽培…意外な程浅く、初めて導入、試作されたのは1875年(明治8年)。当時の清国から種を持ってきましたが、これはうまくいかなかったようです。栽培に成功したのは、10年後、愛知の栽培所でした。その後、日清・日露戦争時に従軍した日本の農村出身者の兵士が大陸で白菜を初めて食べ、その大きさや味に感心したのが全国的に広まるきっかけでした。中国から各地に導入された結球型の種子をもとに、宮城、愛知、石川で、それぞれ松島群、野崎群、加賀群という、日本の白菜を代表する三大品種群が作り出されました。中国では、山東(さんとう)、北方、南方の3型に大別され、気候と風土の関係から、日本では山東型のみ定着し、分化していきました。株の形態は、結球性、半結球性、不結球性に分けられ、主体は結球型です。
・仲間…(1)山東系に包被型、抱合型(砲弾型)、半結球白菜、山東菜; (2)北方系にたけのこ白菜(紹菜・北京・チヒリー70); (3)南方系にヘアレス; (3)キャベツと交配して生まれたオレンジクイーンなど。
・研究社『新和英大辞典』での訳語…a Chinese [celery] cabbage; a white rapeです。「Chinese cabbage」が駄目なら、「celery cabbage」なら良いのではないでしょうか。「Vegetable Vegetable」と逐語訳するよりは、同じ油菜科ですから、「a white rape」の方が雰囲気は伝わるかもしれません。

■青梗菜
・原産地…華中で、白菜や蕪と同じ Brassica campestris(アブラナ科)に属し、体菜の仲間です。中国では結球性の「大白菜」に対し、それ以外の不結球性の小型の漬け菜類を「小白菜」または単に「白菜」と呼びます。小白菜類は、古くは菘(スン)と呼ばれ、唐代(618〜907年)には、既に栽培されていました。しかし、チンゲンサイやパクチョイ自体の栽培歴は明かではありません。
・日本での栽培…明治初年、日本に初導入された頃は白茎の大型株が好まれ、雪白体菜(せっぱくたいさい/たいな/杓子菜)に固定され、漬菜として全国に広まった歴史もある。昭和47年の日中国交回復後に再導入されました。中国野菜などの新野菜が注目を集めだした時、同じ野菜でありながら種々の呼び方をされるものが多く在ったため、名称統一が昭和58年に農林水産省で行なわれ、葉柄が帯緑色のもの(青軸パクチョイ)を「チンゲンサイ」、白色のもの(白軸パクチョイ)を「パクチョイ」と呼ぶようになりました。チンゲンサイは、その名の通り、「青い(チン:青)茎(ゲン:梗=葉柄)をした菜(サイ:菜)」であり、茎(葉柄)が青々とした緑色をしている所から付いた名前です。パクチョイもこれにならって「パイ(白)ゲン(梗)サイ(菜)」と呼ぶこともあります。
・研究社『新和英大辞典』には記載なし。試みに逐語訳すると「green petiolar rape」? あまり美味しそうな名前ではないですね。



thorn & edh 「軍神・広瀬」

Maniac C. (2003/03/09 04:54)

To 青蛙さん
■thorn & edh
OEの現存する写本で一貫して用いられている文字体系は、アイルランドの伝道師が
伝えた半アンシャル書体でした。
しかし、当時の表音主義を原則とする綴り字法にはこれだけでは不十分でした。
結局ルーン文字からwynとthornを補い、新たにashとedhを作って加えました。
/θ/及び/δ/に対して、OE初期の文献ではthが用いられていますが、そのうち/θ/に
対してはthornが用いられるようになります。
/δ/は、もともとIrish alphabetではdがこの音を表すことがあるので、初めはdが
用いられていました。
が、後に区別のため、dに横線を引いたedhが作られ、用いられるようになります。
しかし、9世紀になると、thornもedhも無差別に/θ/と/δ/の両方に当てられるよう
になります。
ME期になると、edhはthorn/thに替わって13世紀末に消えました。
thornは15世紀まで使われました。
では、/θ/と/δ/はどう読み分けられるのでしょうか。
それは次のようにまとめられます。
◆単独で有声音の間に生じるときは/δ/。
◆上記以外の環境、特に二重子音のときは常に、/θ/。
したがって、音声に忠実にthornとedhを使い分ければnorθ, norδernとなります
が、9〜13世紀はnorδ,norθernと綴っても、誤りではなかったのです。
ちなみに、OEの複合語の例はNoth-deneではなく、North-Deneのはずです。

■「軍神・広瀬」
元ネタそのまま投稿してしまいましたが、彼は1904年には日露戦争で亡くなって
いますから、滞露期間は「1897年から1902年までの5年間」
が正しいようです。
尚、「中佐」は、戦死後、少佐から特進した階級です。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/togo/human/hi/kakeo.html
に詳しいです。
「広瀬大尉がロシアの軍艦上で巨躯のロシア兵を手玉に取った」挿話は、多分、
コワレフスカヤ伯爵が上級将校を招いた晩餐会の席で、彼のことを「柔術の達人」
として紹介したため、同席していた大男の少将と試しに立ち会うことになり、瞬く
間に広瀬は自分(5尺7寸=173センチらしいですが)より頭一つ以上大きい巨躯を
見事な一本背負いで宙に舞わせた、という史実に基づいていると思われます。
島田謹二著『ロシアにおける廣瀬武夫 ―無骨天使傳―』(朝日選書)という研究書も在る
そうです。



Re2: モザイク

Maniac C. (2003/03/09 04:48)

To massangeanaさん(3/6)

まだ私にとって判明ではないのですが、「アクセントのある開音節の語末に立たない
母音」というのは、「アクセントのないdataやkittyの最後の母音」のような例は除外
して考える、ということでしょうか?
つまり、「強勢が有り、開音節でない短い母音」又は「強勢が有り、語末に立たない
短い母音」(「語末」の定義を「最終音節」とするか「最終文字」とするかでこの二つ
は同義にも別義にもなりますが)と解釈して宜しいか、ということなのですが。

>「アクセントのある」とことわったのは, アクセントのない data や kitty
>の最後の母音をそれぞれ cut や fit の母音と同一, とする解釈を取られると,
>これらが短母音でなくなってしまうからです。
→「これら」が直前の2つを指しているのか、4つ全てを指しているのかambiguous
ですが、一般的には4つとも短母音ということになっていますし、私もそう認識して
います。確かに、前の2つは「データー」「キティー」と日本語では長音で書かれる
ことが有りますし、後の2つは強勢が有るので、強勢が無い母音に比べて長めに発音
されることが実験音声学で実証されていることも、存じてはおりますが。

>> 2.開音節の母音は強勢が有れば長音になり、閉音節の母音は強勢の有無に関
>> わらず短くなります。
>
>この定義によると calm, caught, speak, cool の母音はいずれも短い, とい
>うことになりますが, そうですか?
→済みません。私の方も舌足らずで。「1文字の」母音と明記するのを忘れました。
それでもこの定義では、calm, night, old, postなどの母音はいずれも短い、という
ことになってしまいますが。
どんな規則にも原則と例外が有りまして、一往、(御存知かもしれませんが)歴史的な
理由を説明しますと:
calmは希語kauma(←uの上に^)が起源で、lはウソの綴りなので他のau/awの綴りの
語と同じく長音になります。
nightはghが発音されていた頃は短音でしたが、中英語期に消失したため、代償延長
で長音になりました。
oldは同器性子音の前では強勢の有る短母音が長くなる、という変化がやはり中英語
期に起こり、それが現代に続いています。
postは仏語poste由来で、借入当初は[po:st]と発音していたらしいのですが、その
影響で、綴りからeが落ちた今でも長音で発音されています。
こういった細かい例外を無視して、原則論で強弁してしまいました。

「英語の短母音+無声破裂音は、日本語で間に『ッ』が入る」というのは、基本的
には正しい観察だと思います。



輿論と世論(せいろん)

にれのや (2003/03/09 04:19)

■7日付けの毎日新聞の朝刊1面の「余録」で、輿論と世論(せいろん)と世論(せろん)と世論(よろん)が話題になっていました。もともとは、輿論(よろん)と世論(せいろん)という、少々意味の異なる言葉があったが、両者は徐々に混用されるようになり、戦後の漢字制限の結果、世論を「よろん」と読ませるようになったという旨。



Re: 布団はひく

にれのや (2003/03/09 04:12)

■マニアツク・シイさま。
わたくしは足立区の生まれ育ちであります。
子供のころから、「ふとんはひく」ものであり、どうやら「敷く」が正しいらしいと悟ったのは、十代に入ってからです。



いろいろ

zo- (2003/03/08 17:18)

Arayebisさん
 白菜のこと、ご教示いただきありがとうございました。

にれのやさん
 西洋、東洋のことありがとうございました。私も人により、範囲は違うだろうなあと思うので、もう少し他の方の意見も伺ってみたいのですが...。



野菜の名前

massangeana (2003/03/08 14:36)

arayebis さん (Chinese cabbage):
>少なくとも英語(米語にあらず)ではそう言います
ふうむ, そうですか。やはり野菜の名は地域による差が大きいですね。
そういえば日本でいうピーマンのことを bell pepper というのも米国以外ではあまり
理解されないという話を聞きましたが, そうなんでしょうか。



Re: コーヒー

massangeana (2003/03/08 14:19)

>但し、「コーヒー」という書き方も、『角川外来語辞典』に依れば、早くは1615年から
>見られます
待った待った, いくらなんでも古すぎやしませんか?

エチオピアの Kaffa 由来という説ですが別な説もあるようですね。



「言葉の世界」伝言板2月分

佐藤和美 (2003/03/08 11:45)

「言葉の世界」伝言板2月分」を追加しました。



Maniac.C様

参考 (2003/03/08 07:19)

おはようございます。共に学び合うと言う事は実に素晴らしい事ですね。
言葉や文字の語源をとことん辿って行きますと、多くのそれらが「鶏先?卵先?論」になってしまう傾向にあります。私自身は「鶏先?卵先?論」まで到達しましたら、所詮、偶然にも地球上に発生した似た者人類は、やはり、偶然にも似た音の発声や似た事の発想をするのだろうと完結を付けています。ここ数日、「コーヒ」の話題を拝見していますが、日本語の「焦げ(KOGE)」といわゆる外来語である「コーヒー」との間にも何らかの関係があるのではないかと考えています。
コーヒがコーヒーで在るための絶対条件は、コーヒー豆がローストされてある「コゲている状態」
にあると思います。日本語の「コゲ」と言う言葉が海外に旅立つとその先々でどの様な変化を成し遂げるか、などと色々な仮説を立てながら推測しても興味深い結び付き発見があるでしょう。
今でさえテレビやラジオを通し意図する言語の源音により近い発音を各国の人が同じ様に聞く機会がり互いにそれらの言語を確認し合う事が出来る時代ですが、テレビやラジオが存在しない遥か昔には、言葉の発音は統一性を維持する術もなくアメーバーの様に形を変えて行ったことでしょう。
例えば、そんな時代に日本で「コゲ」を学んだのが英語圏の者であれば、それを「KOGE」あるいは人によっては「KOGA」とメモしたかもしれません。またスペイン語圏の者であれば「COGUE」とメモしたことでしょう。もし英語圏の者が「KOGE」と言う日本語の「コゲ」に近い発音を忘れてしまい、メモに残された「KOGE」をスペイン語圏の者がその単語を基本に彼らの発音で読んでしまったら「KOGE」(コゲ)は「コヘ」と言う音に変化してしまうでしょう。更に「コヘ」と言う音を聞いた英語圏の者は恐らく「KOHE」とメモしたことでしょう。そして他の英語圏の者がそのメモを読めば恐らく「コウヘ」あるいは「コウヒ」と初めて見る単語に頭を傾げながら2〜3通りの発音を付け困惑したことでしょう。取り止めもない話になってしまいましたが、「コーヒ」は語源が日本語
の「コゲ」が由来だったのかも知れませんね。それでは一体「コゲ」と言う日本語はいつ頃から使われ始めたのか、また、「コゲ」は何故「焦げ」なのか?を考えてみるのも楽しいでしょう。



布団は敷きます

ロスケ (2003/03/08 04:21)

>「蒲団を敷く」と仰いますか、それとも「蒲団を延く」と仰いますか。

新宿区出身です!
布団は「敷く」、または「延べる」ともいいますね。
「延く」は聞いたことがありません。



にれのや師匠へ回答&質問

Maniac C. (2003/03/08 01:35)

>お宅には、図書館でも併設されておるのでしょうか?
→えっ? そんなことありませんよ。狭い破屋です。(((^∇^)))
どうしてですか?

 ところで、師匠。以前お話の有った東京下町の言葉についてですが。
私は23区内ですが、師匠と違って下町ではないのである程度「ひ」と「し」の区別が付くのですが、未だにどちらか判らない言葉が有ります。
 東京以外の出身の方に、会うたびにお聞きしている言葉なのですが、師匠は、
「蒲団を敷く」と仰いますか、それとも「蒲団を延く」と仰いますか。
 人によって、「敷蒲団」とも言うから「敷く」だ、と強弁する人もいますが、大抵、
どちらも言う、とのことで、未だに私の中で結論が出ていません。
 どちらも言うのなら使い分けの規則を知りたいし、どちらかしか言わないのなら、どちらが正しいのか知りたいと存じます。
 ここに集いし精鋭の皆様方のお知恵も拝借いたしたいと存じます。どぞ宜しくお願いします。



Re: 珈琲

Maniac C. (2003/03/08 01:15)

>ManiacCさんへ 詳しいご解説ありがとうございます。Grazie.
→Prego, signor Koma.

>麭包とは何でしょうか?
→私も誤植ではないかと思うのですが、『角川外来語辞典』には真っ先にそういう記述が有ります。

>Latteを「ラッテ」にして二重子音を促音にしているのにCaffeがカッフェにならないのは不規則です。
→「ラッテ」は新奇な語なので、以前書いたように、外国語らしさを「ッ」で出し、「カフェ」は(英語形ですが)既に日本語として定着しているので、イタリア語(=外国語)らしさを出す必要が無かったのでしょう。ちなみに、イターリヤでは、カッフェッと言ったら、エスプレッソのことであり、意外なことに、バール(bar)で飲みます。喫茶店ではないのです。

>Pepper Butter>ペッパー・バターも不規則です。
→「バター」には前史が有るのです。維新前後までは「ボウトル」と言いました。かの福沢諭吉も、そう書いています。蘭語のboterに由来する語です。1910年ごろまでは英語の[Λ]は「オ」ととらえられたようです。「トンネル」を初めとして、未だに残っている、多くの例が有ります。それ以後、戦前までは「バタ臭い」と言われるように、「バタ」と短音が普通でした。戦後、米語と触れ合う機会が多くなって、「バター」と長音化しました。つまり、蘭語と交替した時点から「ッ」は入っていないのです。目からではなく、耳から入ってきた言葉と言えると思います。

>日本語のコーヒーはオランダ語 Koffie(ママ)からだそうですがFが二つなので促音で「コッフィー」と写すのが自然のはずです。
→『講談社オランダ語辞典』に依ると、江戸初期にはkoffijと綴ったそうですが、現代蘭語の綴りは(大文字始まりでなく)koffieで、発音は[′kOfi:](Oは逆様のCの代用、:は本途は半長音)です。実は二重子音を促音で表すのは、蘭学起源です。仰るとおり、「コッヒイ」「カッヘイ」「コッヒー」という書き方が、『角川外来語辞典』に依れば、早くは1789年から遅くは1888年まで見られるようです。英語的には[′kOfi]ですが、米語は[′kO:fi(:), ′kαfi(:)]なので、「コーヒー」は米語音の反映のようです(但し、「コーヒー」という書き方も、『角川外来語辞典』に依れば、早くは1615年から見られます)。たしか韓国・朝鮮語では「커피(keopi)」でしたよね。中国語の珈琲は葡語cafe(←eの上に´)の音訳だそうです。亜剌比亜語qahwah(前のaの上に´、終わりのhは右上に小書き)は、更に埃塞俄比亜南西部の一地域名であるKaffaまたはKafa(前のaの上に¯)に由来します。斯瓦希里語kahawaは、亜剌比亜語qahwahからの借用語のようです。

>magazineの語源がアラブ語「溜める所」マフザン(makhzan)の複数形「マハズン」だと言っていました。
→magazineの語源の亜剌比亜語は、複数形makhazin(←後ろのaの上に¯と´)、単数形makhzan(←前のaの上に´)です。kh-z-n という語根の意味が to store up なのだそうです。



Maniac C.氏へ質問

にれのや (2003/03/08 01:09)

■Мейниэк Ц さん。
お宅には、図書館でも併設されておるのでしょうか?



Re: 珈琲

Maniac C. (2003/03/08 01:05)

>ManiacCさんへ 詳しいご解説ありがとうございます。Grazie.
→Prego, signor Koma.

>麭包とは何でしょうか?
→私も誤植ではないかと思うのですが、『角川外来語辞典』には真っ先にそういう記述が有ります。

>Latteを「ラッテ」にして二重子音を促音にしているのにCaffeがカッフェにならないのは不規則です。
→「ラッテ」は新奇な語なので、以前書いたように、外国語らしさを「ッ」で出し、「カフェ」は(英語形ですが)既に日本語として定着しているので、イタリア語(=外国語)らしさを出す必要が無かったのでしょう。ちなみに、イターリヤでは、カッフェッと言ったら、エスプレッソのことであり、意外なことに、バール(bar)で飲みます。喫茶店ではないのです。

>Pepper Butter>ペッパー・バターも不規則です。
→「バター」には前史が有るのです。維新前後までは「ボウトル」と言いました。かの福沢諭吉も、そう書いています。蘭語のboterに由来する語です。1910年ごろまでは英語の[Λ]は「オ」ととらえられたようです。「トンネル」を初めとして、未だに残っている、多くの例が有ります。それ以後、戦前までは「バタ臭い」と言われるように、「バタ」と短音が普通でした。戦後、米語と触れ合う機会が多くなって、「バター」と長音化しました。つまり、蘭語と交替した時点から「ッ」は入っていないのです。目からではなく、耳から入ってきた言葉と言えると思います。

>日本語のコーヒーはオランダ語 Koffie(ママ)からだそうですがFが二つなので促音で「コッフィー」と写すのが自然のはずです。
→『講談社オランダ語辞典』に依ると、江戸初期にはkoffijと綴ったそうですが、現代蘭語の綴りは(大文字始まりでなく)koffieで、発音は[′kOfi:](Oは逆様のCの代用、:は本途は半長音)です。実は二重子音を促音で表すのは、蘭学起源です。仰るとおり、「コッヒイ」「カッヘイ」「コッヒー」という書き方が、『角川外来語辞典』に依れば、早くは1789年から遅くは1888年まで見られるようです。英語的には[′kOfi]ですが、米語は[′kO:fi(:), ′kαfi(:)]なので、「コーヒー」は米語音の反映のようです(但し、「コーヒー」という書き方も、『角川外来語辞典』に依れば、早くは1615年から見られます)。たしか韓国・朝鮮語では「??(keopi)」でしたよね。中国語の珈琲は葡語cafe(←eの上に´)の音訳だそうです。亜剌比亜語qahwah(前のaの上に´、終わりのhは右上に小書き)は、更に埃塞俄比亜南西部の一地域名であるKaffaまたはKafa(前のaの上に ̄)に由来します。斯瓦希里語kahawaは、亜剌比亜語qahwahからの借用語のようです。

>magazineの語源がアラブ語「溜める所」マフザン(makhzan)の複数形「マハズン」だと言っていました。
→magazineの語源の亜剌比亜語は、複数形makhazin(←後ろのaの上に ̄と´)、単数形makhzan(←前のaの上に´)です。kh-z-n という語根の意味が to store up なのだそうです。



Re: 東洋―西洋

にれのや (2003/03/07 23:10)

■「象」さんへ。
正解とかそういうのでなく、わたしの感覚ですが……
  東洋=中国、朝鮮半島、日本のみ。
  西洋=ドイツ、オーストリア、イタリア以西。ただし、アイスランドは含まない気がする。
     北欧は、デンマーク、スウェーデンのみ。
     それプラス、なぜか、アメリカ。
偏見に満ちているかもしれませんが、言葉のイメージというのは、理性ではどうにもならないので。ちなみにわたしの場合、ドイツ―オーストリア―イタリアより東の言葉に興味があります。東中欧というんでしょうか。



RE:白菜

arayebis (2003/03/07 22:24)

日本の白菜も大陸起源なのでChinese cabbageで問題ないと思います。
少なくとも英語(米語にあらず)ではそう言います。
冬場に野菜が少なくなる欧州では、白菜は雪の中でも育つ貴重な野菜として重宝されています。
生でサラダにしたりしてます。
あと、何故か英国では水菜がどこのスーパーでも売られています。TVの料理番組にもよく出てきます。
(関東で水菜を食べるようになったのは割と最近なのに)



白菜

zo- (2003/03/07 15:05)

って、欧米ではあまり食べないんですか!知らなかった…。

ところで、高駒さん、どうして白菜が「チャイニーズ・キャベツ」なんですか?



チンゲンサイ

zo- (2003/03/07 13:49)

中国ではチンゲンサイのこと「青江菜、小白菜」っていうんですか。台湾では「青江菜」といい、「小白菜」は小さい白菜のことを言います。

野菜の名前って、同じ物でも地域によって表すものが違っていて面白いですね。



東洋と西洋

zo- (2003/03/07 13:43)

下の私の書き込みに、どうして高駒さんが、あのような解説をされたのか、全くもって理解できないのですが、ちょっと疑問が湧きました。

皆さんの感覚の中では、西洋ってどんな地域、国を含みますか?私の感覚では西欧、東欧を含むものなんですが、高駒さんの書き込みを読んでいると、「西洋=西欧」のようにとらえているようにも感じますし。此処に来られる多くのかた、ご存知と思いますが、中国語では「東洋」は日本の別名の意味なんですが、以前、中国で、「じゃあ日本の「東洋」はどういう意味?」と聞かれて、自分の感覚では、狭義だと東アジアの地域、国なんですが、ふと「東洋文庫」(財団法人の)を思い出して、あそこはトルコ辺りまで扱っているような記憶があったので、広義だと、トルコまでと答えた覚えがあります。「東洋」「西洋」って案外、曖昧なような気がするんですが、皆さんいかがですか?



Re: 白菜

massangeana (2003/03/07 10:33)

もともと英語にないものなのですから, hakusai-cabbage でかまわないでしょう。
うちの隣のスーパーでは napa cabbage になっています。カボチャは kabocha squash です。
ただし店員に napa cabbage をくれ, といってもわからないんじゃないでしょうか。日本で
いうチンゲンサイのような方は bok choy です。こちらはそれなりに英語の単語として熟して
いると思います。塩漬けは pickles でも別に構わないと思います。

チンゲンサイはもともと韓国になかったものでしょうから, 辞書によって記述が
違ってもおかしくないのではないでしょうか。中国でも「青梗菜」ともいうよう
ですが, 「青江菜・小白菜」の方がより一般的ではないかと思います。韓国で
「青梗菜」というならそれは日本語から入った可能性が高いのではないでしょ
うか。



ミリアムさん ビリアムさん ヴィリアムさん

Maniac C. (2003/03/07 03:47)

参考さま。再び興味深い例を御提示いただき、有難う存じました。そして、応答の遅くなったことをお詫び申し上げます。

実に、世界は広くて、それに反して自分は浅学非才であり、新しい事実を突きつけられ、真に慙愧の念に耐えません。

 投稿した後になって思い至ったのですが、「お千代さん」は、millennium「千年紀」<mille「千」+annus「年」を念頭に置いたご発言だったのですね。

 さて、Milliamさんですが。彼女は何処の方なのでしょう? Åなどの使われている文字からして、北欧系らしいのですが。
 På tåget från Varberg. → Carrying from Varberg. とありますので、多分、ヴァルベリの在るスウェーデンの方らしい、と検討をつけてみました。
 すると、Badkillen nr:1!→Bath-fellow No.1! I barnmatstolen. → In (the) child-meat-stool Milliam 9 veckor. → Milliam 9 weeks  Sittande hos pappa. → Sitting with (her) father などという意味だと解りました。
 北欧ではこういう名前が在るのですね。英国では、MacMillanとかMacMilliamと、スコットランド系の苗字になるのですがね。

 Villiamさんについては、カナダはヴァンクーヴァに在るユダヤ教関係の占いページですね。Wを[v]と発音する国の方が多いですから、当然、Williamの異形態として在り得るお名前ですね。

 Billiamさんは、オーストラリアはタスマニアのミュージシャンですね。本名でしょうか。どんな言語的背景をお持ちになる方か判りませんが、やはりこれもWilliamの異形態なのでしょうね。



きょうはみんなにぎやかなこって

にれのや (2003/03/07 02:04)

■Южно-Сахалинск ['ユじナ・サは'りンスク] ユージノ=サハリンスクという地名は、
   южный Сахалин ['ユーじヌイ・サは'りヌ]
という呼称が先にあったと考えます。これに、町を表す -ск [スク] をつけて、1つの地名にするには、южный ['ユーじヌイ](南の)という形容詞の語幹 южн-を取り出し、形態素どうしを結合させる場合の -о- という母音(先行する子音が軟子音の場合は -е-)を挟んで、Сахалин と結合させます。
   южн- + -о- + Сахалин + -ск → Южно-Сахалинск

■ブラジル・ポルトガル語では、子音のあとの r は、巻き舌の [r] のままではないでしょうか?
ブラジルのグレイシー家は、ヒクソン・グレイシーの曽祖父 George Gracie ['ヂョーヂ・グレイスィ] が、スコットランドから入植したときに始まります。そして、George Gracie の息子の Gasta~o Gracie [ガス'タオん・グレイスィ]、つまり、ヒクソンの祖父が、コンデ・コマこと前田光世(まえだ・みつよ)に、息子たち(つまり、ヒクソンの父親・おじ)に柔術の指南をして欲しいと頼んだときに、グレイシー柔術の歴史が始まりました。
□Gracie を現地でどう読んでいるか、なぞですね。こういうのは、当人にあたるしかないんでしょうが。

■グレイシー一族の四世、つまり、ヒクソンの代以降で、格闘家として多少とも名のある男子を数えてみると、
    19人中 15人が Rで名前が始まります。
何か、意味がありますね。何でしょう?



白菜の漬物 青梗菜

高駒麗人KOMA (2003/03/07 01:26)

zo-さんへ
一時期、ManiacCさんとEVA&ギリシャGrecia語ネタで話が進んだこともありました。ロシア語は東欧の言語であり且つ北東アジアの言語でもあり、ロシア語とドイツ語との比較や、モンゴル語のロシア文字(ギリシャ文字やローマ字も混ざる)表記も話題になっていて、一応、東西のバランスは取れています。一応、日本語・アイヌ語とその周辺言語&欧州語が此処の守備範囲ですから。

ところで私が日本食のメニュー(おしながき)の「白菜漬」を小生が Chinese Cabbage Picklesと英譯したら、ある日本人が「日本料理なのになんで白菜がチャイニーズキャベツなの」「漬物はピクルスとは限らない、ピクルスは酸っぱいけど漬物には塩味もある」とケチをつけ、私の英譯を駄目だと決め付けてきました。言われたときは納得しましたが、後で考えると和食の名にChineseがついていけないという發想は変です。
仕方ないから Salted White Vegetable(塩味の白い野菜)とでもしたらいいでしょうか。「白菜」の廣東語發音が英語化して bok choy となっていますが、これはどうも青梗菜(チンゲンサイ)を指すのが普通のようです。(勿論「白菜」の意味もあります)

「青梗菜」は朝鮮語では 청경채(ch'eong-gyeong-ch'ae チョンギョンチェ)です。
http://sudy.zoa.to/cooking/cooka61.html
しかし、水谷修氏編集の『英日中韓カタカナ語見比べ辞典』で「チンゲンサイ」の英語名が bok choyなのはともかく、韓国語名を 친겐사이(ch'inーgen-sai チンゲンサイ)にしているのは日本語そのまんま東で不正確です。この本では在日華僑や在日韓国人をinformantsにしていますが、日朝bilingualの人は、日本語が朝鮮語式になるか、或いは朝鮮語が日本語化していて、必ずしも言語知識が正確でない場合があるようです。「朝鮮語は在日朝鮮人がチェックしたからOK」とは限りません。
http://kr.softwise.yahoo.com/bin/query?p=%c3%bb%b0%e6%c3%a4+%cc%db%f3%f8



南、北 南の 北の

高駒麗人KOMA (2003/03/07 00:41)

>モンゴル語…睡眠中に見る夢はзYYд[эн](зegu¨du¨-n)。
将来の夢はирээдYйн хYсэл мθрθθдθл(iregedui ku¨sel mo¨rgedu¨l)。
ManiacCさんへ。研究熱心に感服いたします。「оの女性母音」は普通小文字θでなく大文字Θ、小文字はΘのSMALL CAPITALで、θにするとth音と紛らわしくなりますが如何でしょう。
「フフホト」Hohhotは XΘx Xoтでしょうか。漢語では「呼和浩特」Huhehaoteですね。
モンゴル語のYはテキストによって「平唇奥舌」(mの逆さ文字、щに似ている)だったり「圓唇中舌」(uに−を重ねる、瑞典語hus「家」の母音)だったりします。方言的違いでしょうか。

必殺スペシャル「仕事人意外傳」で西郷輝彦扮する次郎衛門(じろうえもん)がアメリカに残ってジェロニモになったという大胆な設定があったそうです。

青蛙さんへ
NorthとNorthernの違いについては勉強になりました。中森明菜の歌で「サザン・ウィンド」Southern Windというのが有りましたが、太田裕美の歌った別曲「南風」は英語タイトルがSOUTH WINDでした。
http://village.infoweb.ne.jp/~spirits/ypar_kayoh_ohta.html
http://www.interq.or.jp/silver/you/idol/1980/1982/akina.htm

ロシア語では名詞「南」はюг(yug)で、
形容詞「南の」はюжный(yuzhny)です。

Югославия(Yugoslavia、Jugoslavija)は名詞の「南」に「スラヴ」がつき、
Южносахалинск(Yuzhno-sakhalinsk)は形容詞「南の」の連結形に「サハリンの」がついたということでしょうか。
「ユーゴスラヴィア」は「スラブ本家とは別の南にあるスラヴ」で、一方、「ユジュノサハリンスク」は「サハリン内の南部」ということでしょうか。そうだとしたらこの点ではロシア語は英語に似ていることになります。

>《북북서로 진로를 돌려라》というふうに化けちゃっています。
《Pukpukseoro Jinroreul Tollyeora》(北北西に進路を取れ)
朝鮮語では「進路」は진로(スIL・己亠 Jinro > Jillo)ですが「針路」は침로(大I口・己亠 ch’imro>ch'imno)のようです。朝鮮語では「進路」ですね。
http://kr.search.yahoo.com/search?jy=all&top=1&p=%F2%E4%D6%D8
http://kr.softwise.yahoo.com/bin/query?p=%f6%dc%d6%d8

http://www.hwanja.net/film_review/northwest.html
(북북서로 진로를 돌려라 North by Northwest, 1959)

白水社Expressの「Brasil・Portugal語」で、巴西葡萄牙語のRは[x]になる場合があると書いてあります。口蓋垂震え音の[R]から[γ]を通り越して「χ」になるのでしょう。Romanticは巴西葡萄牙語訛りでは「ホマンティック」に聞こえるかも知れません。
個別のparoleでは Gracie の gr が gγ のような破擦音になる場合も有り得るでしょう。

Brazil、Brasilのrがγやχになったら、下手すると B'asil のようにr抜きで聞こえます。シーナ(China)語でBrasilが B'asi'即ち「巴西」Baxiになってるのも少し納得できます。

http://www.hwanja.net/film_review/northwest.html





zo- (2003/03/06 23:23)

Maniac C.さん、どうも、どうも。

実は、一月ほど前から見ていたんですが、西洋の言葉が中心になっていて、話題にはいるきっかけがなかったんですよ。タイのサッカーの話も、もわざわざ私などが、とも思ったんですが、これを逃したら機会がなくなる、と思って。皆さん、古今東西の言葉に通じていらっしゃって、羨ましい限りです。

ところで「夢」、もう少し宿題にさせてください。仕事が忙しいのと、正直言って、どこから探ったらいいのか分からない状態です。

では、皆さんの書き込み楽しみにしています。



north〜柔術

青蛙 (2003/03/06 08:20)

●シン路
 語源ファンさんのおっしゃる「この場合」が何を示していたかにもよりますが。Maniac C. さんもおっしゃっているけど、辞書のとおり(もともとの意味)ならば「針路」、映画の邦題名を指しているなら「進路」となるでしょう。厳密には針路だが、進路でも間違いではない、「針路→〇、進路→△」と言ったところでしょうか。これまた、映画“North by North-West ”の邦題名が「北北西に進路を取れ」となっているならばの話ですが。

Maniac C. さん:
> 青蛙さん、タグを埋め込むと、閲覧軟件ではどのように見えていますか?
 えっ、なんのこと? と、ブラウザ見直してみたら、そういうわけですか。タグは“なかったこと”になっています。ちなみに、ハングルを使った部分は

 《북북서로 진로를 돌려라》

というふうに化けちゃっています。
 で、north と northern の件ですけど、私もちょこっと調べてみました。まず、『新英和大辞典』の語源欄を見たところ、古英語の north(th は thorn) はなんと形容詞・副詞だったらしい。しかも、名詞は通例定冠詞を伴うようです。ということは、名詞のほうが派生した表現だったというわけなんでしょうか? 本の海の底から研究社『英語語源小辞典』(机上版)をサルベージしたところ、古英語 nordh(dh は edh)副詞とあります。(それにしても、 -th と -dh どっちが正しいんじゃい。どちらでも可?)それで、形容詞については
 |OEの複合語(e.g. Noth-dene)における用法からの発達.
 |ただし,今日ではふつう派生語 northern(OE nordhern-)が用いられる.
とあります。northern が普通らしいです。
 実例を見てみると、north は一つのまとまりの中の北の部分を指す場合に、northern は同種だが別々に北と南にある場合に使われているように思えます。(全てがそういうわけではありませんが)例えば、North / South Carolina は Carolina の北部と南部、the Northern / Southern Cross は北(南)十字星は北と南に別々の「十字星」、と言った具合。

にれのや さん:
 すみません。柔道関係の雑多な知識を寄せ集めたものなので、これ以上詳しくは知らないんです。と言おうとしたら、さっそく Maniac C. さんの補完が入っていました。Maniac C. さん、ナイス・フォローです。ありがとうございました。「軍神・広瀬」については名前をド忘れしたんで検索を掛けてみたところ「大尉」とするページと「中佐」とするページがあったので「諸説あり」としたんです。講道館が発行している雑誌『講道館』(そのまんま)連載のマンガでは、広瀬大尉がロシアの軍艦上で巨躯のロシア兵を手玉に取ったことから、向こうの将校が柔道に惚れこんだというふうに描かれていました(これも、本当がどうかはわかりません)

> グレイシー一族の人は、なぜ、Rで始まる名前が多いんでしょう?
 というわけで、私にもさっぱり見当がつきません。彼らグレイシー一族はブラジル在住なわけですから、彼らの名前はブラジル・ポルトガル語ということになるような気がするんですけど。欧米でも、フランス語やドイツ語のrにはヴァリエーションがあって、のどびこを震わせる口蓋垂震音(でいいのかな?)のrはラ行音よりもカ行音やハ行音に近く聞き取れたので、そのようにカナ書きするようになったのではないでしょうか。それにしても、ブラジル・ポルトガル語では Gracie と綴って「グレイシー」ってな具合に発音するんですかね。どうも英語読みくさいんですけど。



Re: モザイク

massangeana (2003/03/06 07:02)

Maniac C. さん (2/23):

>「短い母音」の定義条件が長くて、どこに意味上の区切れ目が在るのか私には
>解りづらいので、分解して考えます。

わかりづらかったのは申し訳ありませんが, 分解されると意味をなさなくなっ
てしまいます。ちょっと長くなってもちゃんと定義すべきでした。

> 1.mosaicの英語の発音は[mo-ze´i-ik]で、「イック」に強勢は在りません。
>  -icに強勢の来る語自体が少ないので す。

説明が足りなかったかもしれませんが, 私はべつに mosaic や -ic を問題に
したわけではなく, 英語の短母音をここではそう考える, という話をしていま
す。

「アクセントのある」とことわったのは, アクセントのない data や kitty
の最後の母音をそれぞれ cut や fit の母音と同一, とする解釈を取られると,
これらが短母音でなくなってしまうからです。

> 2.開音節の母音は強勢が有れば長音になり、閉音節の母音は強勢の有無に関
> わらず短くなります。

この定義によると calm, caught, speak, cool の母音はいずれも短い, とい
うことになりますが, そうですか?

> -sa-は「強勢の有る開音節」ですが短くありませんし、語末の-icは閉音節です。

上に言ったように, 私は mosaic についてのみを問題にしているわけではあり
ません。

> 有声のbob, knob, gagなどは、旧来の「ボッブ」「ノッブ」「ギャッグ」より、
> 「ボブ」「ノブ」「ギャグ」の方が現在は普通だと思います。

「現在は普通」かどうかにはやや問題があると思いますが, 日本語では「ッ」
のうしろに有声音がつづくことは通常ないわけですから, にもかかわらず「ッ」
のつく例があることは, むしろ短母音+子音では間に「ッ」がはいることの証
拠になるでしょう。

また, 英語自体でも, 母音のうしろに有声子音がつづく場合には, 無声子音が
つづく場合よりもやや長めに発音される傾向があるようです。

> 「ペン」「ハム」などの鼻音、「ベル」「コア」などの流音は弱くなります。

「ッ」は閉鎖の形成を意図していると思われるので, そもそも閉鎖をつくらな
いこれらの音の前には「ッ」がつかないのは当然だと思いますが, 確かに説明
から抜けていましたね。



泰國的足球隊 俄羅斯航空公司名

高駒麗人Koma (2003/03/06 03:38)

>osotspa の公式ウェブサイトがありました。わかりやすい URL だ...
http://ofc.osotspa.co.th/
>このチーム名の場合は単純でtは前の音の入声のようなものでOsotーspaのような感じだと思います。
massangeanaさんへ
zo-さんへ
Osotspaについて御教授有り難うございます。Thai語については知りませんが、固有名詞という形で触れることになるのは当然です。シナ語を知らない人は「Zhang Ziyi(章子怡)がどうして『チャンツーイー』なのか」「『ザン・ジイ』ではないのか」と悩んでいるかもしれません。

にれのやさんへ
>Нордвест эрлайнс [ノルドヴェスト・エルらインス[nord-vest erlajns]]
Северо-запад となることはありませんでした。
Нордвест эрлайнс(Nord-Vest Erlayns)は完全に英語 North West Airlinesからの外来語ですね。China AirlinesをЧайна эрлайнсと表記しているのを見たこともあります。(Chayna Erlayns)
Китайは「契丹」Qidan(Tungus民族の国)ですから、Чайна(Chayna<CHINA秦)の方が漢民族国家を現す上では正確かもしれません。Finland語では Кина(Kina)のようですから、これを借用する手もあるでしょう。
本題に戻りますが、через северо-западは「北西を通って」でしょうか。「北北西」は英語で言うならNorth-North-Westの方が楽な気がします。
http://www.yo.rim.or.jp/~nhkj25t/zhangziyi.htm



珈琲

高駒麗人Koma (2003/03/06 03:07)

ManiacCさんへ 詳しいご解説ありがとうございます。Grazie

イタリア語では二重子音はちゃんと発音するんですね。
Nipponは英音で「ニポン」[nipэn]、アメリカ音で「ニパン」[nipαn]ですが、イタリア語ではGiapponeは「ヂャッポーネ」でppが促音になるわけですね。

私は麺麭より麺条の方を好んで食べますが麺麭各種も好きです。麭包とは何でしょうか?今の大陸漢字では「包包」になりそうです。
先述のMaria Schubiger&小泉保「新版音声学入門」では、子音の硬化の例としてj>djの例:Johanne>Giovanni、そして w>bの例:William>Billを取り上げていました。

日本語では Cafe au Laitは「カフェオレ」で、Caffe Latteは「カフェラッテ」で、CafeもCaffeも「カフェ」です。Latteを「ラッテ」にして二重子音を促音にしているのにCaffeがカッフェにならないのは不規則です。Pepper Butter>ペッパー・バターも不規則です。
日本にある喫茶店で Cafe Latteという表記を見かけましたが、カフェがフランス語で、ラッテがイタリー語です。場合によっては Coffee LatteというCreole的表記もあります。
日本語のコーヒーはオランダ語 KoffieからだそうですがFが二つなので促音で「コッフィー」と写すのが自然のはずです。
「世界ふしぎ発見・イェメン特集」で吉村作治氏がCoffeeを「コーフィー」と表記し、「エヂプトでは『日本人はフィを発音できないのか』と言われた」と説明していました。しかし、アラビア語ではqahwahですから 「コフィー」も「コーヒー」も五十歩百歩な気がします。
茶(Cha、Te)がシナから世界中に廣まったように、珈琲もイェメンの港モカMochaから欧州・そして全世界へ傳わりました。珈琲の原産地はエチオピアだそうですが、Swahili語では kahawa のようです。すると kahawaが qahwahになったのでしょうか?

この「不思議発見」でmagazineの語源がアラブ語「溜める所」マフザン(makhzan)の複数形「マハズン」だと言っていました。マハズンは羅馬字ではmakhazn?makhazun?カタカナだとわかりません。番組で聞いた発音だと makhaznのようでした。



Re: ジローさんの名前について

Maniac C. (2003/03/06 02:46)

イタリア人は、日本人と同じく、姓→名の順で言うのだと思っていましたが。





Maniac C. (2003/03/06 02:41)

zoーさん、お帰りなさい。「夢」、宿題にしてお戻りになるのをお待ちしておりました。

◎OEDを調べた結果
■動詞としては「将来の夢」に使われる用法は書いてありませんでした。
■名詞としては、3c.に「理想または抱負。特に、ある国民特有の抱負または大望。ある特定の国家や民族集団にとって理想であると考えられる生活様式。しばしば、the American dreamのように、限定形容詞が冠される。」とあり、以下のような例文が載っています。
1931 N.&Q. CLX. 107/1 If, in the course of centuries, the Russian dream comes true the history of Australia .. may seem, to students belonging to a Communist society, just as primitive, curious and exciting as to us appear the struggles with the Heptarchy.
1936 M. MITCHEL Gone with Wind xi. 214 He was still a young girl’s dream of the Perfect Knight.
1937 L. BROMFIELD Rains Came Dedication, For all my Indian Friends.. but for whom I should never have.. understood the Indian Dream. Ibid. 1. xxxiii. 144 A ruler who would cherish the dream and carry it a little away farther along the way to fulfillment.
1937 KIPLING Something of Myself vi. 149 Rhodes..said to me aprpos of nothing in particular: ‘What’s your dream?’ I answered that he was part of it.
■一見してお判りになるとおり、最も早い例でさえ、1931年です。それ以前には、英語にこの意味は無かったようです。

◎『小学館国語大辞典』を調べた結果
■日本語でも、「ゆめみる」「ゆめむ」という動詞(他動詞)では、「(実現可能な)将来の夢」という用法は載っていませんでした。
「夢のように思い浮かべる。うっとりと心に思いえがいたり、あてのないことを空想したりする。」という語義で載っている用例は、森鴎外の『青年』と夏目漱石の『こゝろ』でした。
■名詞として、「将来、実現させたいと思っている事柄。将来の希望。思いえがく将来の設計。また、現実離れした願望。」とあり、載っている例文は、木下杢太郎・国木田独歩・佐藤春夫ら、20世紀初頭の作品ばかりでした。
◎結論として、英語・日本語とも、私が当初予想していた通り、「将来の希望」の語義が生まれてきたのは近世である、ということが、辞書でも裏付けられた、と考えます。

◎アジア諸国の「夢」を表す言葉
 四カ国だけ判りましたので、ご報告申し上げます。
■韓国・朝鮮語…꿈(kkum)は、睡眠中に見る夢にも、将来の夢にも使えるそうです。
■モンゴル語…睡眠中に見る夢はзYYд[эн](зegudu-n←2つのuの上に¨,уの女性母音をYで代用)。
 将来の夢はирээдYйн хYсэл мθрθθдθл(iregedui kusel morgedul←全てのuとoの上に¨,оの女性母音をθで代用)。
 最初の単語が「未来の・将来の」、次の単語が「希望・望み・欲求」、最後の単語が「思慕・憧憬」で、
 2番目と3番目が合わさると、「宿望」の意味になるそうです。こちらは違う言葉を使う例。
■フィリピン語…将来の夢はpangarap。睡眠中の夢はpanaginip。共通な要素が有るのかないのか不明です。
■ネパール語…sapana(←最後のaの上に ̄)には、1) 睡眠中の夢、2) 楽しい未来の想像・将来に関する希望、3) 非現実的な話・突飛な話、
 の意味が有るそうです。英語や日本語と同じですね。



ジローさんの名前について

にれのや (2003/03/06 02:08)

■Girolamo Panzetta [ヂ'ローらモ・パン'ツェッタ] さんの名前が、当人がそうしているためだと思うのですが、新聞などで「パンツェッタ・ジローラモ」となっているのが気になります。日本人は、自動的に、パンツェッタが名前で、ジローラモが姓だと勘違いしてしまうのでは、と……
■Girolamo の愛称は、Giro ['ヂーロ] らしいのですが、日本人が、みな、「ジローさん」 と呼んでいるのが、まあ、おかしいと言えばおかしいですね。当人には、妙な響きがあるんだろうなと……



Re: ロシアのスミレちゃん

にれのや (2003/03/06 02:01)

■革命後のロシアでは、名前に制限はありません。革命直後は、Трактор [トラークタル] なんて名前もあったし、Марксина [マルクシーナ]、Энгельсина [エンゲリシーナ]、Ленина [レニーナ] なんてのもありました。レニーナという名前は今でも使われます。
■Фиалка という名前がない、とは言い切れませんが、聞いたことありません。Виолетта [ヴィアリェッタ] という女性ならたくさんいます。ロシア人は、オペラのヒロインの名前をつけるのが好きです。



Jを使ったイタリア人名の解説

Maniac C. (2003/03/06 01:33)

にれのや師匠の挙げた名前について、勝手に解説を試みます。

■Ajace Parolin ― Aiace Parolin…羅語Ajax(←Aの上に¯、aの上に¯)
 希臘伝説のアイアース。アキレウスに関連して2人出て来ます。
■Jacoponi ― Iacoponi…下のJacopoに、指大辞-oneの複数形がついたもの。
■Jacopo ― Iacopo…羅語Jacobus(←oの上に¯) ヘブライ起源のヤコブ。
 多分、旧約のイスラーエール(天使と格闘した者)の方ではなく、新約の12使徒の方。
 Giacomoの別形。英語では、愛称がJackやJamesになる名前です。
 露語ではЯков、Иаковですよね? >にれのや師匠
■Jolanda ― Iolando(女子名―男子名)…羅語Violaの指小辞形Violanteから。
 英語名のViolet(菫)に当たる名前。
 露語では「菫」はфиалкаらしいけど、これを名前にする女性はいるのかな?

 イールンゴとは関係有りませんが、イタリア語会話や蹴球の解説や剃刀の宣伝で有名なGirolamoさん。彼の名前は、西語ではGeronimo(Apache族の酋長の名前や、天草四郎時貞の洗礼名として有名ですよね)、英語でJeromeになるって、皆さん知ってました?



しけもく

参考 (2003/03/05 19:47)

しけ=消しの逆読み
もく=煙草(恐らく煙りがモクモク出るからでしょう)
私の若い頃は「タバコちょうだい」を「モクちょうだい」と言いました。
ですから「しけもくを吸う」とは一度火をつけ吸い終わった(消した)煙草をもう一度吸う行為を表します。
SHIKE
 HIKES(火消す)
  IKESH
   KESHI(消し)
    ESHIK
     SHIKE(シケ)
今回もっと興味深いのは「しけもく」より「しけ」と言う「S+K」音あるいは「K+S」音に
母音を混ぜて構成される言葉がどの様に結び付いてるかです。



「しけもく」の語源

桜 (2003/03/05 15:02)

「しけもく」の語源、漢字等どなかた教えて下さい。手持ちの広辞苑とか漢和、国語辞典では
調べる事が出来ません。宜しく!



どうも

zo- (2003/03/05 12:59)

massangeanaさん、どうもありがとうございます。残念ながら、私はタイ語の文章をそんなにすらすら読めないので、どこに出てるのか分かりませんが…。massangeanaさんは、いろいろな言葉に詳しくていいですね。羨ましいですね。

ところで、フット「ボール」、私もタイで知り合った友人の愛称が、口では「ボーン」といってるのに、ローマ字で書いてくれたのは「boll」で、そのときは非常に理解に苦しみました。



Re: タイのサッカーチーム

massangeana (2003/03/05 01:28)

osotspa の公式ウェブサイトがありました。わかりやすい URL だ...
  http://ofc.osotspa.co.th/
真ん中へんに「コームーン・サモーソーン・フットボーン・オーソット・サパー」
(オーソット・サパー サッカークラブ情報) と書いてあるのでつづりがわかります。
オーソット・サパーはインド系の語で, サンスクリットだと osatha sabhaa かな?



タイのサッカーチーム

zo- (2003/03/04 19:17)

>ところが、Thaiのサッカーチームで Osotspaというのがあり、オソツパ…タイ語にもツtsという音はあるのかと思ったら、日本語名は「オーソットサパー」…。これでは o:sottosapa: です

泰語のローマ字表記は摩訶不思議で、たぶん泰語の文字の構造を分っていないと読めないことが多いです。それにローマ字表記法もたくさんあり、日本語のようにほとんどヘボン式というのと事情は大きく異なります。が、このチーム名の場合は単純でtは前の音の入声のようなもので

Osotーspa

のような感じだと思います。意味はわかりません。



Maniac.C さん

参考 (2003/03/04 19:03)

http://www.kanalen.org/november00/Bebisbilder/Milliambilder.html
http://www.kabalarians.com/male/villiam.htm
http://www.tas.auug.org.au/2002/conf/people/billam.html
ミリアムさん
ビリアムさん
ヴィリアムさん
参考までにご覧ください



イタリア語のJ(イルンゴ)について

にれのや (2003/03/04 04:02)

■第二次大戦前から、戦後の一時期までの映画のクレジットから固有名詞を拾っていますと、子音 [j] を表す文字が、i と j の間で表記が揺れているのが分かります。現在では i を使うのが一般的なようです。
   Ajace Parolin ― Aiace Parolin
   Jacoponi ― Iacoponi
   Jacopo ― Iacopo
   Jolanda ― Iolando (女子名―男子名)



ノースウェスト航空で

にれのや (2003/03/04 03:41)

■『北北西…』の露語タイトルの через северо-запад(cherez severo-zapad)の через は、through の意味の他に、交通手段を表す場合があるので、ロシア語における「ノースウェスト航空」の表記を調べてみました。
   Нордвест эрлайнс [ノルドヴェスト・エルらインス]
Северо-запад となることはありませんでした。



Re: 柔道、柔術の發音について

Maniac C. (2003/03/04 03:23)

>ManiacCさんへ
>フランス語の料理について詳しい御解説、改めて感謝いたします。
→不用謝: it’s my pleasure.

>>dripping(調理した肉から滴り落ちる脂汁、麺{麦包}などに塗る),
>麺{麦包}はパンのことでしょうか。現在、中国大陸では「麦」を省いて「面包」mianbaoです。
→そのとおりです。存じております。他に、蒸餅・麦団子・麦餅・麺頭・蒸麦麺・麦麺・麭・麭包・麺麭・麺包・麪麭・麪包と有りますが、どれがお好きですか?

>>br{u^}l{e´}…英語のburnt(焼いた、炙った、焦がした),
>すみませんが、「brule(uの上に^、eの上に´)」という表記のほうが見やすいです。
→そうですね。表記を端折り過ぎました。それにしても面倒臭いですね。

>Japanはドイツ語でヤパンですが、イタリア語でGiapponeヂアポネで、JordanはGiordanoになるなど、イタリア語ではJはあまり使われないのでしょうか。しかし JUDO はイタリア語でも「ジュードー」(正確にはヂュードーか)のようです。この辺は如何でしょう。
→■伊語で(古語・固有名詞・外来語にしか)使わない子音文字はH(アッか)、J(イールンゴ)、K(かッぱ)、W(ドッピヨヴー)、X(イクス)、Y(イープスィロンまたはイグれーコ)です([α][ε]の発音を、[a][e]と区別するために、平仮名にしました。「オ」にも二種類の発音が有るのですが、ここでは全て[o]ですので、書き分けていません)。
■これらの文字をスペルアウトするときは、外来語を使って、以下のように言うそうです。
 j…I lungo come Jazz(ジャズ)
 k…Kappa come Kaiser(カイザー)
 w…Doppio vu come Washington(ワシントン)
 x…Ix come raggi X(ラッヂ イクス=X線)
 y…Ipsilon come York(ヨルク)
■軽く突っ込んでおきますと、伊語では二重子音はちゃんと発音されますし、強勢の有る母音(大抵は後ろから2番目)は長めに発音されますので、Giapponeは「ヂャッポーネ」です。以前書かれていたcaffe(←eの上に`)も、二重子音と強勢(この場合、最終音節なので、伸ばさず、気持ち詰まった感じで発音)を正しく片仮名表記に反映させると、「カッフェッ」となります。
■J自体は、普通、ヤ行の子音を表すのに使われるようです。
■ちなみに、Jを使う例として、日本語サイトから拾えたのは、JUVENTOS(ユベントス[サッカーチーム]),JOVANOTTI(ジョヴァノッティ[人名])で、「Judoを『ユード』と読むイタリア人は多いです。」との論評も拾えました。

>Dschiu-Dschitsu は、ロシア語 джиу-джитсу(dzhiud-zhitsu)の ж(zh)を schにしたものでしょう。ドイツでは外来語のジの音(英語measureのs)をschにするようです。
>しかし同じく外来語の journalのjはジュだそうです。
→私の持っている独和辞典にはDschiu-Dschitsu以外に、Dschungel(=jungle), Dschunke(=junk)が見つかります。確かに、これは露語ではджунгли、джонкаと綴られるようですが、別に英語→露語→独語と重訳したのではないでしょう。その証拠に母音が違っています。以前書き込みしたとおり、英語・仏語から借入した語のjは、原音が尊重されているのです。

以前の書き込みへの返答です。
>jusは冷たい飲料のjuiceでなく熱い肉汁の可能性もありますね。
→仏語の品書きでは、植物の絞り汁にも、肉汁(を使った調味汁)にもjusが使われていますが、英語のそれでは、後者のみで、前者にはjuiceが使われています。実際、veal(仔牛)を絞ったら、単なる挽肉ですから、その絞り汁を飲む人は(生肉を食う民族は、日本人を含めて極、限られますし)、下手物好きでもない限りは、在り得ないでしょう。



柔道、柔術の發音について訂正

高駒麗人KOMA (2003/03/04 01:58)

джиу-джитсу(dzhiud-zhitsu)
>джиу-джитсу(dzhiu-dzhitsu)
發音上は джиуд-житсу(dzhiud-zhitsu)
Cyril文字とRoma字で、hyphenの位置が違っていました。たびたび失礼しました。



(無題)

高駒麗人 (2003/03/04 01:56)

джиу-джитсу(dzhiud-zhitsu)
>джиу-джитсу(dzhiu-dzhitsu)發音上は джиу-джитсу(dzhiu-dzhitsu)
Cyril文字とRoma字で、hyphenの位置が違っていました。



柔道、柔術の發音について

高駒麗人KOMA (2003/03/04 00:56)

ManiacCさんへ
フランス語の料理について詳しい御解説、改めて感謝いたします。

>dripping(調理した肉から滴り落ちる脂汁、麺{麦包}などに塗る),
麺{麦包}はパンのことでしょうか。現在、中国大陸では「麦」を省いて「面包」mianbaoです。
brothは辞書では単なる肉スープとありましたが、細かい違いがあるのですね。

>br{u^}l{e´}…英語のburnt(焼いた、炙った、焦がした),
すみませんが、「brule(uの上に^、eの上に´)」という表記のほうが見やすいです。

Japanはドイツ語でヤパンですが、イタリア語でGiapponeヂアポネで、JordanはGiordanoになるなど、イタリア語ではJはあまり使われないのでしょうか。しかし JUDO はイタリア語でも「ジュードー」(正確にはヂュードーか)のようです。この辺は如何でしょう。
「いなかっぺ大将」のイタリア語吹き替え版が“UGO IL RE DEL JUDO”「ウーゴー(風大左衛門の意大利語名)、イル・レ・デル・ジュードー(柔道の王様)」だそうです。

ロシア語で柔術は джиу-джитсу(dzhiud-zhitsu)だそうですが、日本語の口語では、母音のあとのジは摩擦音ですから、語中の ж(zh)の前の д(d)は邪魔で джиу-житсу(dzhiuzhitsu)にする方が原音に近いでしょう。
何であれ外来語は原音からずれるわけです。

以前、AERAで、あるアメリカ人が英語で「日本人が『ジュンイチ』をJYUNICHIという誤った綴りで書くのは何故なのかという内容の英文を載せていました。正しく ZYUNITI または JUNICHIで、Zyuganov や Juliaという綴りを見慣れていれば、JYUなどという(カナ表記「ジュ」にひきずらられた)変則的な綴りは使わないものです。

JYUよりは JIU や JU の方がよいよいうことでしょうか。

Thai(タイ、泰)の人はツtsの發音が苦手で、日本語の「いつ」itsuを「いす」isuと發音してしまいます。日本人がロシア語の zakon(ザコン、法律という意味でしたか)を dzakon(ヅァコン)と發音して、ロシア人教師から間違いだと指摘されるような物です。

ところが、Thaiのサッカーチームで Osotspaというのがあり、オソツパ…タイ語にもツtsという音はあるのかと思ったら、日本語名は「オーソットサパー」…。
これでは o:sottosapa: です。
http://www.s-pulse.co.jp/s-pulse/
泰語でもtsは t-s のように分けて發音されるのでしょうか。清水S-PULSEと戦うようです。

青蛙さんへ
Dschiu-Dschitsu は、ロシア語 джиу-джитсу(dzhiud-zhitsu)の ж(zh)を schにしたものでしょう。ドイツでは外来語のジの音(英語measureのs)をschにするようです。
しかし同じく外来語の journalのjはジュだそうです。



Re: WilliamがBillの訳

Maniac C. (2003/03/03 22:50)

参考さま。大変興味深い内容ですね。

 Willyを、独系移民が独語訛りで読むとしたら、両唇音の[bili]ではなく、唇歯音の[vili]ではないでしょうか。
 確か、モーセの姉の名はMiriamであって、Miliamではなかったと思うのですが。これはヘブライ語のMiry{a¯´}mに由来し、英語のMaryの語源でもあります。原義はstubborn or beloved one, gift (of God) ではないかと言われ、もしこれのことでしたら、これが何故「お千代さんにあたる」のか、もう少し詳しく説明していただけないでしょうか。
 女子名のMをWにひっくり返して男子名とするような、文字遊び的命名法が他にも有れば、ご教授ください。
 私は、大抵の言語には「ミ」の音が有る、と認識していたのですが、その音が無く、聞き違えたり、発音出来ないような言語が実在するならば、実に興味深い言語だと思いますので、これも是非、ご教授ください。
 millionは、確かにmille「千」の拡張ですが、milleは羅語起源であり、ゲルマン諸語の「百万」は、仏語からの借入です。ゲルマンの本来語であるWilliamとは何の関連も無いと思いますが、いかがでしょうか。
 また、billionは、twice, doubly, twoを表す羅語bis+millionで、百万の2乗を表したものです。類例は、bicycle(2つの車輪)やbiscuit(2度焼きした)などです。私のごく浅い経験とごく狭い知識では、willionという英単語には出会ったことが有りません。独語には有るのでしょうか。
 質問ばかりになってしまいましたが、御回答の程、宜しくお願い致します。



WilliamがBillの訳

参考 (2003/03/03 19:31)

williamの愛称はwilly(ウイリー)これをドイツ系移民は彼らの発音方法で、ビリー(Billy)と読むのです。元々はMiliamと女子の名(日本人なら丁度、お千代さんにあたる)でしたがM→Wをひっくり返し男子の名に当てたか、「ミ」の音を「ウィ」と聞き違えたか「ミ」の音が発音出来ずに「ウィ」と発音してしまったのか、、そんなところでは無いかと思います。MILは数字の「千の単位」につながりす。MILLION BI(WI)LLION などの語源の紐を解いていけば何かしら納得できる答えにぶつかると思います。ちなみに旧約聖書のモーゼの姉の名は「ミリアム(ン)」でした。



北北西…のロシア語タイトル

にれのや (2003/03/03 02:39)

■『北北西…』のロシア語タイトルは、ソヴィエト時代に刊行された信頼のおける映画百科事典によると
   《К северу через северо-запад》[クシェーヴェルゥ・ちリッ・シェーヴェラザーパト]
です。どうも意味不明です。訳した人物は、North by North-West の解釈で混乱しているようすが表れているようです。英語に直訳すると
   "To North through (or via) North-West"
です。



ドイツ語のジャズ

にれのや (2003/03/02 04:11)

■思い出したことが。
(1)ドイツにジャズが入ってきた当時は、Jazz [ヤッツ] だったそうです。それがいつの間にか、かっこ悪いということで、[ヂャズ] に変わったとのこと。ドイツ語は、日本語同様、近代以降、現代でも、表記と発音が、割合とコロコロと変わり、しかも、辞書などで古い語形・発音を示してくれていないので、困ることがありますね。
(2)10年くらい前になるでしょうか。チェコ製のウェスタン映画がロードショー公開されたことがありました。『レモネード・ジョー』という邦題だったんですが、チェコ語のタイトルは、確か、"Lemon{a+´}tv{y+´} Joe" というものでした。酒の代わりにレモネードが好きなガンマンということで。で、映画はチェコ語なんですが、Joe なる人物は、チェコ語で「ヨエ」と呼ばれていたのです。あれはどういうことだったんだろう。



広瀬武夫海軍大尉

Maniac C. (2003/03/02 03:15)

横レス失礼します。
 帝国ロシア時代,広瀬武夫海軍大尉(当時)が駐在武官として1897年から1905年の5年間、ペテルブルグ市に滞在してロシア軍の参謀本部の将校たち相手に柔道を教えていたそうです。
 彼はロシア語を話したそうです。英語を話したかどうかは判りません。



モンゴル人の姓名

にれのや (2003/03/02 02:59)

【モンゴル人の姓名】
■拙宅の本棚をかん回したら、こんな本が出てきました。
    『第三世界の姓名』 明石書店 1994年第1刷
□この中に、モンゴル人の姓名についても言及があります。担当者は鈴木裕子さんという方です。以下は引用です。
  モンゴル人の場合は、若干の例外を除いて父親の「名」が子の「姓」になる。戸籍、パスポートや裁判関係などの書類には、姓と名の順で記入欄がある。……この際、姓となる父親の名には、末尾にモンゴル語文法の所有格にあたる"の"(ギィーン、イーン、ニー)がつけられる。「A」の父親の名前が「B」の場合、Aの姓名は「Bの・A」となる。未婚の母親の場合は、母親の名が姓となる。
  父親の名前が姓となるので、祖父、父、子、孫と血縁関係のある四世代それぞれの姓は決して同じではない。同じ姓は兄弟姉妹以外には、ほとんど見られない。また、女性が結婚して夫の姓に変えるということもない。
  ……
  また、彼らの姓に対する歴史は浅く、1921年の革命前までは父系の血族集団を単位として表すオボグというものがあり、"○○オボグの誰それ"という呼び方をしていた。革命後、ソ連の影響下で姓と名が必要となり、先に述べたような姓が生まれた。よって、私たち日本人の姓の概念とは、多少異なるのではないかと思われる。

□また、文中に以下のような記述があります。
  ……政治及び文化交流で、わが国を訪れるモンゴル人も増え、時には名刺を戴く機会もあるだろう。もし「ナラン・ツェツェグ」という名刺を手にした時、日本風に"ナランさん"とお呼びしたら、彼女は、父親の名を呼ばれたと奇妙に感じるだろう。
▼この文中の「ナラン・ツェツェグ」の父親の名 ナラン(Наран=太陽)が所有格(属格)になっていないことについては、何も説明がないのですが、おそらく、「モンゴル人が、外国人に、自分の姓名を提示する際に、何らかの心理的動機から、父親の名前を主格のままにする」のではないかと思うのです。何となく、気持ちがわかるような…… この名前は、本来なら、Нарангийн Цэцэг(ナランギーン・ツェツェク)となります。ツェツェクは「花」という意味の普通名詞の転用です。この名前には、ちょっとした遊びがあります。モンゴル語で Наранцэцэг(ナランツェツェク)というと、「ひまわり」の意味になるのです。

■この本には、他にも興味深い解説がたくさん載っています。掲載されている民族は、朝鮮半島、中国、満州族、イ族、チベット族、香港、台湾、華僑、インドネシア、ミャンマー、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、カンボジア、ラオス、北インド、南インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、アラブ、エジプト、トルコ、イスラエル、イラン、アルジェリア、シリア、イエメン、イラク、ケニア、南アフリカ、コンゴ、ザンビア、タンザニア、ガーナ、コートジヴォワール、ラテンアメリカ、アルゼンチン、日系移民、チリ、ブラジル、メキシコ、パプアニューギニア、フィジー。



柔術からグレイシー一族へ

にれのや (2003/03/02 02:26)

■訂正。田中克己→田中克彦。
■青蛙さんへ。広瀬武夫海軍大尉が、ロシアに柔術を伝えたのは、何年のことなんでしょうか? また、広瀬大尉は、ロシア語ができたのか、あるいは、英語を使ったのか、その辺はわかるでしょうか?
□それとですね。わたし、コンデ・コマについては、けっこう調べたことがあります。米国にグレーシー柔術のサイトを見つけまして、いろいろ、調べていたら、コンデ・コマが定住した町が、「日本語のカナで Beren となっているがどこのことだかわからない」 というようなことが書いてあって、笑いが止まらずに 「それは Bel{e+´}m のことなり」 とメールした覚えがあります。
□コンデ・コマについて調べたというのは、Rickson Gracie の名前はなぜヒクソンと読むのか調べているうちに、芋づる式に調査対象になったというわけです。コンデ・コマの名前の由来など、言語的にも面白いことがたくさん見つかりました。
□で、新たな疑問が湧いて来たんですね。これは、言語に興味があって、格闘技に興味があるという、きわめて珍しい人にしか価値のない疑問だと思うんですけど、「グレイシー一族の人は、なぜ、Rで始まる名前が多いんでしょう?」 ご存知でしたら、お教えください。



north と northern

Maniac C. (2003/03/02 02:25)

青蛙さん、タグを埋め込むと、閲覧軟件ではどのように見えていますか?

>>この場合の‘north’は名詞「北」ではなくて、副詞「北へ」です。
> ツッコミを入れられるまで、単独の north なりが副詞でもあったことは知りませんでした。どうも、前置詞を伴わないとしっくりこないなあ。
→前置詞自体が、語源的には副詞でした。副詞に副詞を重ねると、意味が限定されるわけです。前置詞が発達していない時代には、属格が「〜から」、対格が「〜で」、与格が「〜へ」を表していました。この格変化が崩れて、前置詞が補助手段として発達したわけです。

>確認してみたら、動詞でもありやんの。つーことは、North-northwest. だけで「北北西に進路をとれ」と言えるわけだ。
→『新英和大辞典』の動詞語義には「北へ向かう; 北方へ針路を取る」と有ります。邦題に忠実にせず、辞書に忠実にすると、「北北西に針路を取れ」ですね。

> ところで、north は更に形容詞でもあるわけなんですけど、これと形容詞の northern はどのようにして使い分けるのでしょうね? どうも、意味上の違いはないようですが。
→『英語語源辞典』に依れば、「northの形容詞としての用法はOEの複合語(例略)における用法からの発達.今ではふつうNORTHERNが用いられる.」と有ります。文体の違いのようですね。



北北西にシン路を取れ

Maniac C. (2003/03/02 02:06)

『大辞林』
しんろ 【針路】
(1)船舶・航空機などの進む方向と子午線とのなす角度。コース。「―を北にとる」
(2)進んで行く方向。進路。
しんろ 【進路】
(1)進んで行く道。⇔退路
(2)人が将来進む方向。「卒業後の―を決定する」

『広辞苑』
しんろ 【針路】
 船または航空機の進む方向。子午線と進行方向とがなす角。また、比喩的に、行動を向けるべき方向。
しんろ 【進路】
 進み行く路。ゆくて。⇔退路

『新明解国語辞典』
しんろ 【針路】
 〔羅針盤の針の向きから決めた〕船舶の進むべきみち。〔行動すべき方向にもたとえられる〕コース。
しんろ 【進路】
 これから進んで行くみち。「(人生の)―を誤る・―を妨げる」⇔退路

…う〜ん。どっちでも良い、ということでしょうか。

■ついでに、お隣の国々ではこの題名をどう訳しているのか調べてみました。
□台湾ではbyを無視して《北西北》と言い(byは訳されているものの、《西北偏北》という誤訳も在りました)、大陸では《奪魄驚魂》とか《諜影疑雲》とかと言うらしいです。全然ちゃうやん……。
□韓国では《북북서로 진로를 돌려라》と言うらしいです。どういう意味ですか、これ? 「北北西へ進路を回せ」って書いてありますよね(針路、ではなく)。どうも邦題を韓国語訳したもののような気がするのですが。
□露国では《Север - Северо-запад》とか《На север через северо-запад》とか《К северу через северо-запад》とか言うらしいです。この辺の解説は師匠にお任せします。



Елтон Джон >Элтон Джон

高駒麗人KOMA (2003/03/01 20:52)

にれのやさんへ
Elton Johnは確かにЭлтон Джон でした。失礼しました。
John>Джон の方に注意がいっていました。

ManiacCさんへ
cassolette等について解説ありがとうございました。
jusは冷たい飲料のjuiceでなく熱い肉汁の可能性もありますね。

北京語の発音では「柔道」roudao、「柔術」roushuですが、rがyに訛ることもあり、judoがユードーになるのと似ていますね。



北北西に進路を取れ

語源ファン (2003/03/01 17:40)

「北北西」に関するホットな議論のさなかに、質問をひとつ。この場合の「進路」は「針路」
ではないでしょうか。



Re:柔術

青蛙 (2003/03/01 08:17)

ども、青蛙@元講道館柔道参段です。
 柔術を海外に広めたのは、柔道の創始者・嘉納治五郎その人だったりします。もちろん、自分が工夫した「日本傳講道館柔道」としてですけど。当時はまだ、柔術の一流派として認識されていのでしょう。 実際に海外へ赴いたのは嘉納自身ではなく、講道館四天王の一人、山下義韶“最初の”十段でした。
 三船久蔵が講道館に入門したとき、上記「四天王」はいずれも道着を脱いでフロントに回っていて、後のコンデ・コマこと前田光世(当時参段)が現場指導をしていました。後に、三船らが実力をつけてくると、講道館は彼らに託して自らも海外に遠征しました。これも、講道館の方針の一環だったのでしょうが、前田はコミックでも描かれているように、他流試合を積極的に進めて連戦連勝、生涯無敗(と言われています)。前田は結局、講道館には戻らず、ブラジルに腰を据えて、そこで伝えられた前田式柔道が現在「グレイシー柔術」として知られている……といった具合でしょうか。ちなみに、ロシアに柔道を伝えたのは軍神・広瀬武夫海軍大尉(当時の階級には諸説あり)だと言われています。これが発展してサンボになりました。
 グレーシー柔術が「バリ・トゥード」(狐の悠さんがおっしゃっていた“Bartitsu”の語源説の一つ)、すなわち「何でもあり」で行なわれるように、当時の柔道は何でもありでした。いや、今もなんですけど。ただ、競技の部分だけが取り出されて、試合・乱取り(互いに、自由に技を掛け合う練習方式)専用の「講道館柔道試合審判規定」の枠でしか指導されていないのが悲しい現実だったりします。
 管理人さん、言葉と直接関係のない書き込みですみません。

 閑話休題。研究社『新英和大辞典』には、
・jiujitsu(ヂューヂッツー)
・jiujutsu(ヂューヂュッツー)
・jujitsu(ヂューヂッツー)
・jujutsu(ヂューヂュッツー)
が掲げられています。訳語「柔術」は jujitsu の項に掲げられています。語源を見ると「1875年日本語より」ということのようです。

 また、小学館『独和大辞典』(縮刷版:1990)には
・Ji-Jitsu(ヂヂッツゥ)
・jiu-Jitsu(ヂーウヂッツゥ/ヂューヂッツゥ)
のほか
・Dschiu-Dschitsu(ヂーウヂッツゥ)
という綴りも見られます。

柔道 Judo は「ユードォ」で、オーストリア方言に「ヂュードォ」という発音があるようです。面白いのは柔道家 Judoka で、日本語では「ヂュードーカ」ですが、ドイツ語では「ユドーカァ」と発音されるらしい。

*発音は便宜的にカナで示しました。「−」は長音、「ゥ」「ォ」は半長音を示します。英語・独語に促音はありませんので、「ッ」はアクセント記号とお考えください。英独いずれも第2音節に強勢が置かれています。



海事での by など

青蛙 (2003/03/01 08:09)

Maniac C. さん:
> 慣用のある場合
 規則というか原則ものには、必ずと言っていいほどこういう例外がありますよね。
結局、(一応)法令(だったはず)なんか無視されて、各人各様好き勝手に表記されているのが現状です。なんと言っても、日本国憲法が表現の自由を認めていますからね。いえ、慣用表記を否定するわけではないんですが。

> この場合の‘north’は名詞「北」ではなくて、副詞「北へ」です。
 ツッコミを入れられるまで、単独の north なりが副詞でもあったことは知りませんでした。どうも、前置詞を伴わないとしっくりこないなあ。確認してみたら、動詞でもありやんの。つーことは、North-northwest. だけで「北北西に進路をとれ」と言えるわけだ。
 ところで、north は更に形容詞でもあるわけなんですけど、これと形容詞の northern はどのようにして使い分けるのでしょうね? どうも、意味上の違いはないようですが。

文月さん:
> そうすると、研究社の「新英和大辞典」の「北西微北」とは何でしょう?
 煩雑を避けたつもりが舌足らずになってしまい申し訳ありません。Maniac C. さんが補足してくださったとおりで、文月さんが引用されたところからすると、旺文社『ロイヤル英和辞典』の説明は誤りということになります。
 by は、先の書き込みでは『新英和大辞典』における by の項に掲げられた語義のうち第19(最終)義から拝借したものですが、原文は

 |(羅針盤(compass)の16[ママ]方位から)1点(one point:11°15′)だけ...の方に寄って

とありますから、「海事」での特殊な用例で、一般的に「〜寄り」というふうには使わないのではないかと思われます。ですから、

> <sailed north by east>

は「北微東に向けて出帆した」というところでしょうか。

【erratum@02/26】
前二者については「ヤ」が優性ですね。→ 前二者については「ヤ」が優勢ですね。



Re: エルトン・ジョン

にれのや (2003/03/01 02:49)

■Koma さん
エルトン・ジョンは Элтон Джон ではなかったですか?
ロシア語の дж は確かに北京音の zh に近いですが、最初の舌の位置は歯茎の裏です。初めから、反り舌になっているわけではありません。
また、джиу-джитсу は、発音する際に、[`джи-уд-´жи-цу] と音節を分けて発音することに留意してください。д と ж は別の音節です。



Re: ゲール語の音声について

にれのや (2003/03/01 02:39)

【ゲール語の発音について】
■ははぁ、なぜ mh なんて、けったいな綴りなのか、やっと理解できました。ご指摘のサイトで音を聴いて驚きました。これでは確かに英語の [w] を mh にはできない。
□h が示す口蓋化とは、「破裂音が摩擦音になるとともに、舌の上面が硬口蓋に向かって持ち上がるために、シュ、ジュのような摩擦を同時に生じる」 のではないでしょうか? それで、
   [b]→[v]+[zh]
   [m]→[β]+[zh]
   [p]→[f]+[∫]
      (ただし、[zh] は pleasure の s の子音)
という音になるのではないでしょうか? いずれにしても、ゲール語の信頼のおけるIPA表記を探す必要がありそうですね。

■わたし自身は、パリの [ka],[ga] は、やはり、硬口蓋化していると考えています。20年ほど前からそう考えて、いろいろ確認をしているのですが、この点についての学術的に厳格な言及というのには出会ったことがありません。フランス語学者は何をやってるんだろう?と思います。不思議に思わないのかしら。

■モンゴル人の名前に以前あったのは、氏族名といわれるものではないでしょうか? 田中克己氏の本で言及されていました。現在のモンゴルの法律上の正式な名前の構成も調べてみる価値がありそうです。



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