言葉の世界・伝言板 2001年10月



日本民族

佐藤和美 (2001/10/31 12:06)

たまに「日本民族」という表記を見かけますが、どうも拒絶反応が起こります。
「日本武尊」を「やまとたけるのみこと」と読むのは知ってますが、なぜ「大和民族」ではなく「日本民族」なのか。どうも裏には日本が単一民族だと言いたそうなのが、ちらついて見えます。

『広辞苑』から。

やまとみんぞく【大和民族】
日本民族に同じ。→日本人。

にほんじん【日本人】
1.日本国に国籍を有する人。日本国民。
2.人類学的にはモンゴロイドの一。皮膚は黄色、虹彩は黒褐色、毛髪は黒色で直毛。言語は日本語。

(「日本民族」の項は見当たりませんでした。)

どうやら『広辞苑』は大和民族=日本民族=日本人だと言いたいようです。
あの岩波も日本が単一民族だと思ってるんでしょうか。


そういえば『広辞苑の嘘』っていう新刊が本屋にならんでました。
著者2名が私には興味がない人なので、買う気はないですが。



RE:褪せる・褪める・さらす

GAUCHA (2001/10/30 13:26)

どうも大辞林は、辞書として重要な欠陥があるみたいですね。あの説明では「褪せる」と「褪める」の使い分けが分からないし、第一、自動詞と他動詞の区別さえ出ていません。私が愛用している『新明解国語辞典』は、自動詞・他動詞の区別はもちろんのこと、その動詞に接続する格助詞が出ていますから、実際に文章を作るときにたいへん参考になります。
「褪せる」と「褪める」は自動詞ですから、基本は「色が褪せる・褪める」という使い方をします。それに対して「さらす」は他動詞ですから、「ゴボウを水にさらす」「恥を世間にさらす」というように、英文法で言えば、目的語を取ります。
「褪せる」と「褪める」の違いは、「褪める」が色についてだけしか使わないのに対して、「褪せる」は「色褪せた栄光」というような使い方もできるということでしょう。大辞林の「色褪せた洋服」という例文では、その違いを理解しろというのが無理ですね。



RE:炭そ菌

佐藤和美 (2001/10/30 12:27)

2chにこんなのがありました。

「新聞の、「し烈」表記。」
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/gengo/961441380/



浅学を曝して青褪めたりして(あ、褪せるがない)

狐の悠 (2001/10/29 10:04)

私自身の使い分けを用例で書いてみます。
・褪せる
色褪せ:染め物、印刷物などの色が経年変化(主に直射日光)で抜けた状態。
・褪める
青褪める:血の気が退く。
褪めた色:(染め物(服)を指して)淡い色。
・曝す
恥を曝す:他人(ひと)に自分のミスを公開してしまう。
・晒す
水に晒す:食材(玉葱など)を水に浸ける。
晒し木綿:水で流して白くした木綿。

さて、太陽に当てることを考えてみますと、「日にあたって色が褪せる」、「日に曝す」と言ったところでしょうか。



あせる、さめる、さらす

ムラサキ (2001/10/29 00:15)

いつもお世話になっております。

以下は大辞林第二版からの検索結果からです。

あ・せる 【褪せる】

(動サ下一)[文]サ下二 あ・す
〔「浅(あ)す」と同源〕
(1)時間が経過したり、光線が当たったりして、色・つやなどが薄くなる。色がさめる。「色―・せた洋服」

さ・める 【褪める】

(動マ下一)[文]マ下二 さ・む
〔「冷める」と同源〕長い時間が経過したり、光に当たったりして、色が薄くなる。あせる。「表紙の色が―・める

さら・す 【晒す・曝す】

(動サ五[四])
(1)日光や風雨の当たるままにしておく。「日に―・して肌を焼く」「かばねを戦場に―・す」

この三つはみんな日光にさらされたり、時間がたったりして、色や光沢が薄くなるという意味だと考えております。

しかし、どういう使い分けをすればいいのかさっぱりわかりません。

どなたかこの動詞のニュアンスについて教えて下さいませんか?

宜しくお願いします。



コロポックル

佐藤和美 (2001/10/28 12:56)

永瀬さん
>妖怪の本を読んでいたところ,「コロポックル」には「蕗の下の人々」のほかに「竪穴に住む人々」という意味もあると書いてありました.本当にそんな意味があるのでしょうか?

「コロポックル」の意味に関しては「1998年伝言板アイヌ語関係集」の最初に出てます。「フキの葉の下の人」の意味ですね。

「竪穴に住む人々」?

「ポル poru」は「ほらあな、洞穴」の意味だけど、これが「竪穴」?
「?」+「ポル」+「クル」で「コロポックル」になると思った?

でも『萱野茂のアイヌ語辞典』で「住む」を調べると、
「アン」
「ウン」
「オカ(イ)」
で、「コ」で始まる単語は出てこないですね。

もっとも「住む」+「ほらあな」+「人」じゃ、文法的に疑問ですけど。



いろいろ

massangeana (2001/10/28 08:26)

>炭疽菌
朝日と毎日は「炭そ菌」, 読売その他は「炭疽菌」のようでした。「そ」が「疽」に
なったところで, 意味がよりよくわかるようになるわけでもないので, 「そ」でいい
ように私は思いますが。歴史的事情があるにせよ, 医学用語にやたら難しげな字が多
いのはこまったものです(だから医学用かな漢字変換辞書とかがよく売れたりする)。

>「蛋」って「蚤(のみ)」と間違えないでね。
大漢和辞典の「蛋」の説明で, 一箇所「蚤」にあやまっているところがありました。
(今の版では直ってるかもしれませんが)

>中国では、現在も卵は「蛋」で表します。
というか, 「蛋」は現代語ですね。いまでも温州・福州・廈門などでは「卵」という
ようですが。日本の術語の中にときどき現代中国語が入り込んでいるのは興味深いと
ころです。(法律用語に多い)

>妬 石と戸とどっちが古いかは, ちょっと厄介ですね。段玉裁以来本来「石」だったと考
える人が多いようではありますが。



(無題)

永瀬研二 (2001/10/27 21:02)

妖怪の本を読んでいたところ,「コロポックル」には「蕗の下の人々」のほかに「竪穴に住む人々」という意味もあると書いてありました.本当にそんな意味があるのでしょうか?その本の著者はアイヌ語に関してはまったくの門外漢なのでいまいち信用できかねるのです.



Re:妬

廣川 (2001/10/27 17:23)

丁寧な解説、ありがとうございました。



Re:妬

未菜実 (2001/10/27 14:19)

妬の字は、別体(漢字で、標準とされている以外の字体)字があります。
(女偏に戸)と書く字です。現在の中国ではこちらの方を使っています。
で、成り立ちですが、形成文字で、戸(石セキ→トへ音の変化)の方が"ト"の音を表し、意味的には妨げる意味を持っているようです。中国語では"du"(日本人はドゥの様に聞こえます。)の発音です。
                      (参考:角川 新字源)



「妬」の語源

廣川 (2001/10/27 11:35)

漢字の「妬」の語源を教えてください。なぜ「ねたむ」が女偏に石なのでしょうか。



トンデモ言語学の世界

佐藤和美 (2001/10/27 08:32)

久しぶりに2chです。

トンデモ言語学の世界
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1003508934/

言語学にもトンデモはたくさんあるんですね。



RE:愚かな漢字制限

未菜実 (2001/10/26 14:50)

以前、投稿があった「愚かな漢字制限」を思い出しました。

古い天声人語を読んでいたら、常用漢字表について書いてありました。(1994.2.19)
天声人語は常用漢字表に沿って書くということになっている。
日常生活に登場する、何でもない物の名前が書けないで困る。とあって、
「枕がない。手拭がない。食膳がない。箸もない。味噌も醤油もない。鍋も釜もない。酒は酌めても水は汲めない。風呂もない。・・・。」
枕、拭、膳、箸、噌、醤、鍋、釜、汲、呂、すべて無いようです。^^;



RE:一緒くた

佐藤和美 (2001/10/26 12:05)

『日本国語大辞典』からです。
「クタはゴミクタ、ゴタクタのクタでクタ(腐)[大言海]。」



Re: 蛋白質

UEJ (2001/10/25 14:24)

「蛋白質」は蛋白質の一種である「albumin(アルブミン)」の漢訳ではないかと思っています。
「alb-」はご存知のように「白」の意味で「albumen」が「卵白」の意味、「albumin」はその派生語です。



蛋白質の蛇足

未菜実 (2001/10/25 13:02)

中国では、現在も卵は「蛋」で表します。
中国料理のピータン(皮蛋)などはそうですね。



RE:気合について

未菜実 (2001/10/25 12:59)

ご質問の気合はたぶん「気合を入れる」などの気合と思います。
調べた所まで。^^;

気合(きあひ):近世語。気分、気持ち   (古語辞典・旺文社)
気合(きあい):「きやい」とも。気分。気持ち。健康状態に言う。(江戸語の辞典・講談社学術文庫)

と、ご質問の意味は出てきません。
「大辞林」になって、
【気合】
(1)あることに精神を集中してかかるときの気持ちの勢い。また、それを表すかけ声。 「―をかける」「―が入る」
(2)物事を行うときのこつ。また、互いの間の気分。息。呼吸。
「―が合う」
(3)気分。こころもち。
「お―はいかが/浮世草子・五人女 2」

と出てきます。語源については、はっきりしませんが、「大辞林の(2)の互いの気分、息、呼吸を合わせる」と言うあたりにあるのではないでしょうか?

次に、中国語ですが、そのまま該当する語はありません。
日中事典・岩波の例文を挙げておきます。なお、漢字は日本の漢字を使いました。

1.気合を入れて仕事をする。 鼓起干勁儿工作。
  干勁:意気込み 鼓:奮い起こす
2.気合の入った試合。 一場帯勁儿的比賽
  帯勁:張り切っている、力がこもっている
3.気合負けする。  被対方的気勢所圧倒。
  気勢:勢い
4.気合をかけて打ち込んできた。 大喊一声打了過来。
  大喊一声:大声をあげて



蛋白質

佐藤和美 (2001/10/25 12:12)

「蛋白質」ってどういう意味?

「蛋」って「蚤(のみ)」と間違えないでね。
(自分の経験です。(^^);)
「蛋」を漢和辞典で調べると「卵」の意味があるんですね。
「蛋白質」は「卵白質」、卵の白身の成分ですね。



気合について

げんさん (2001/10/25 10:20)

日本語の気合の語源と中国語での「気合」を意味する言葉の語源を教えてください。



一緒くた

江戸紫 (2001/10/25 00:00)

「一緒くた」の「くた」というのは、何でしょうか?
いろいろ調べてみたんですが、わかりません。

どなたかご存知ないでしょうか?



茶髪は何色?

GAUCHA (2001/10/24 21:47)

「茶髪」と書いて「ちゃぱつ」とよむ、髪の色は多くの場合、茶色じゃないですよね。オレンジ色やクリーム色(このサイトとは関係ないけど、日本人の扁平な顔にはまったく似合わない)ですね。要するに白髪染めじゃなくて、若者のファッションとして好き勝手な色に染めているのを「チャパツ」と呼ぶのでしょうか。それならば、漢字表記はやめて、カタカナ表記にでもして欲しいですね。だいたい「茶髪」と書いて、「チャパツ」と読めと言うのは、日本語の音声法則を破るものですよね。「髪」を「パツ」と読むのは、前が「っ」か「ん」のときだけですからね。「ちゃぱつ」と言いだした人は、それを知った上で使ったのでしょうか、それとも日本語に対する無知ゆえに「金髪」の連想から「ちゃぱつ」と言ったのでしょうか。



両毛線

佐藤和美 (2001/10/24 12:07)

両毛線の語源は「鉄道路線名の由来」で書いてますが、ちょっと補足します。
毛野(けの)は上毛野(かみつけの)と下毛野(しもつけの)に分かれましたが、のちには上野(こうずけ)と下野(しもつけ)にかわりました。この上野と下野が二つの毛野、両方の毛野ってことですね。
両毛線は両方の毛野(上野(こうずけ)、下野(しもつけ))間の路線ということです。



追加:女房詞

佐藤和美 (2001/10/23 12:17)

「おでん」は「田楽」の女房詞ですね。



これも文字詞?

佐藤和美 (2001/10/23 12:16)

『大辞林』から。

ほのじ【ほの字】
〔「ほ」は「ほれる」の語頭の一字〕惚(ほ)れること。「あの娘に―なんだろ」



文字言葉追加

arayebis (2001/10/23 09:11)

有吉佐和子の「和宮様御留」に
「けもじ、けもじ、おそそもじ、」というのがありました。
「奇妙、奇妙、遅い」という意味でした。



(無題)

永瀬研二 (2001/10/22 20:04)

 お二方とも回答をありがとうございました.お礼のレスが遅れてすいません.

松茸様
 「嫁が君」は,嫁とは直接に関係が無かったのですね.「ヨノモノ」は「夜の者」という意味なのでしょうか?「鼠の浄土」はたしか学校の図書室にあったので今度見てみます.

佐藤和美様
 「波の花」は女房詞だったんですか・・・確かに風流な言い回しでしたね.しかし「おいしい」まで女房詞だったとは驚きでした.



追加:文字詞

未菜実 (2001/10/22 10:41)

「ひもじい」も入れてください。(^.^)
「ひだるい」の「ひ」に文字の形容詞化したものです。



文字詞

佐藤和美 (2001/10/22 09:56)

今度は文字詞をひろいだしてみました。

『大辞林』からです。

もじことば 【文字詞】
物の名を直接に言うことを避け、ある語の頭の一音ないし二音に「もじ(文字)」という語を添えていうもの。中世後期の女房詞から起こる。「湯具」を「ゆもじ」、「はずかしい」を「はもじ」などという類。

しゃもじ【杓文字】
〔杓子(しやくし)の文字詞。近世女性語〕めしや汁をすくうのに用いる道具。特に、めしを盛る具。めしじゃくし。いいがい。へら。

かもじ【母文字】
〔「かか」の文字詞〕母、または妻。

かもじ【髪文字・髢】
(2)〔もと女房詞〕「髪(かみ)」の文字詞。

すもじ【す文字】
(1)〔「すし」の文字詞。もと女房詞〕鮨(すし)。おすもじ。[大上臈御名之事] (2)〔「推量(すいりよう)」の文字詞〕推量の意の近世女性語。おすいもじ。「御心の内―参らせ候/ひとりね」

はもじ【は文字】
〔文字詞。近世女性語〕恥ずかしいこと。おはもじ。

そもじ【其文字】
(代)〔「そなた」の文字詞。中世以降女性が用いた〕二人称。あなた。



『地名の世界地図』のアイヌ語

佐藤和美 (2001/10/21 10:04)

「北海道のアイヌ語地名」に「『地名の世界地図』のアイヌ語」を追加しました。

「『○○○○』のアイヌ語」シリーズ第3弾です。
6/20の書き込みを中心にして、若干手直ししたものです。
伝言板でだいたい書いてたことですが、ケジメのつもりでこのようにまとめてみました。

「『○○○○』のアイヌ語」シリーズ第4弾は、
「『広辞苑』のアイヌ語」を予定してます。
今までで最大の大物ですね。
こう、ご期待。



女房詞

佐藤和美 (2001/10/20 09:27)

以下、『大辞林』を使ってます。

なみのはな【波の花・波の華】
(1)〔女房詞〕塩。食塩。

波の花は女房詞ですね。

にょうぼうことば【女房詞】
室町初期頃、御所や仙洞御所に仕える女房たちによって使用され始めた一種の隠語。食物・衣服・日常の用具に関するものが多く、上品で優美な言葉として、のちには将軍家に仕える女性から町家の女性にまで広がった。さらには一部の語彙は男性の間にまで用いられるに至ったものもある。団子を「いしいし」、豆腐を「おかべ」、鯉を「こもじ」という類。

以下、女房詞をひろいだしてみました。

いしいし
〔形容詞「いし」を重ねた語。もと女房詞〕団子。

い・し【美し】
(形シク)〔中世・近世には口語形「いしい」も用いられた〕
(4)〔中世女性語。のち「お」を付けて「おいしい」となる〕美味だ。うまい。

おかべ 【御壁】
〔もと女房詞。白壁に似ることから〕豆腐。

ゆもじ【湯文字】
〔「湯具」の文字詞〕
(1)婦人の腰巻。
(2)〔女房詞〕湯帷子(ゆかたびら)。

おひや【御冷や】
(1)〔女房詞「御冷やし」の略〕つめたい飲み水。水。

あか【赤】
(6)〔もと女房詞〕あずき。



Re:寝ず見?

松茸 (2001/10/19 02:20)

 金田一春彦『ことばの歳時記』(新潮文庫、1973年初版、1992年改版)にこうあります:
|  なぜネズミを正月には「嫁が君」と呼ぶか。養蚕の盛んな地方で
| は、カイコの害敵としてネズミを非常にきらい、「ネズミが――」
| などと口に出しただけで、そこら辺からチョロチョロッと飛び出し
| てきそうな気がするので「嫁が君」とこっそり言うのだそうだ。[中略]
|  なお、ネズミを「嫁が君」と呼ぶ理由については、隠語博士の楳
| 垣{うめがき}実氏がヨノモノ・ヨモノ・ヨメゴ等となまってヨメが
| キミになったという解釈を下している。
  (「嫁が君」p.21より)

 なお、柳田國男「鼠の浄土」(初出1960年。『海上の道』に収録)にも「ヨモノ」についての考証があります。



RE:富貴(フ「ウ」キ)

佐藤和美 (2001/10/17 22:09)



http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/gengo/1003214010/


風情(ふぜい)なんてのもあったなぁ

『大辞林』から。

おんびん【音便】
国語学で、発音上の便宜から、単語の一部の音がもとの音とは異なった音に変わる現象をいう。イ音便・ウ音便・促音便・撥音便の四種の区別がある。

わたり-おん【渡り音】
「渡り(8)」に同じ。トランジェント。

わたり【渡り】
(8)連結する二つの単音を発音するとき、一つの単音から次の単音へ移るための調音の態勢の動き。また、それによって生じる音をもいう。渡り音。

「詩歌」(しいか)の「い」は「音便」というよりは「渡り音」かな?



寝ず見?

永瀬研二 (2001/10/16 22:20)

こんばんは.久しぶりにカキコさせていただきます.
「嫁が君」って言葉がありますよね.
おもに正月の三が日に使う,鼠をあらわす忌み言葉だそうですが,
なんで「嫁」なんでしょう?
岡山で鼠のことを「オヨメサン」とは言うということまでは調べられたのですが・・・
あと,忌み言葉とされたからには,「ねずみ」という音自体に不吉な要素を見出していたということですよね?
でも,せいぜい↑くらいしか思いつかないんです.
どうか「嫁が君」の由来と,なぜそう言い換えたのかをご教授下さい.
あ,あと,「波の花」も・・・
これもどうして言い換えたのかよく分からないので・・・
よろしくお願いします(^^;



富貴(フ「ウ」キ)

あさお (2001/10/16 15:37)

いつも楽しく拝見させていただいてます。

女王をジョ「ウ」オウと読んだり
夫婦をフ「ウ」フ、詩歌をシ「イ」カと読んだり。
これも音便なのですか??
そのような説明を以前文献で読んだんですが
今考えるとなんだか釈然としません。

そういえば逆に蝶々をチョウチョと読んだりもしますね…

皆さんのお考えや思い付かれた他の例など
レスいただければ幸いです。



RE:さきおとといの前の日はなんというのですか

win (2001/10/16 14:47)

UEJさん、佐藤和美さん
ありがとうございました。
やのあさってが関東の一部の言葉と検索したらでたので、
さきおとといの次もなにかあるのかと思いメールしました。
また気長に調べてみます。



RE^3:変わってあいまったのだろうか?

松茸 (2001/10/16 14:26)

 似たパタンを検索してみました。

「しかし」⇒「あいかし」?:
http://www.google.co.jp/search?q=%82%A0%82%A2%82%A9%82%B5&hl=ja&lr=lang_ja

「しばらく」⇒「あいばらく」?:
http://www.google.co.jp/search?q=%82%A0%82%A2%82%CE%82%E7%82%AD&hl=ja&lr=lang_ja

「しかたなく」⇒「あいかたなく」?:
http://www.google.co.jp/search?q=%82%A0%82%A2%82%A9%82%BD%82%C8%82%AD&hl=ja&lr=lang_ja

「しようと」⇒「あいようと」?:
http://www.google.co.jp/search?q=%82%A0%82%A2%82%E6%82%A4%82%C6&hl=ja&lr=lang_ja

 検索対象のWebページの量を考えると、ミスがこの程度見つかっても当然だと思いますが?



RE2:変わってあいまったのだろうか?

ムラサキ (2001/10/16 13:18)

佐藤和美さん

どうもありがとうございます。
私も最初は佐藤和美さんと同じ考えでしたが、それがなんとあちこちにそういう文書があるのです。
「てあいまった」という形をとった他の文書は、YAHOOの検索にも出ています。

http://google.yahoo.co.jp/bin/query?p=%a4%c6%a4%a2%a4%a4%a4%de%a4%c3%a4%bf&hc=0&hs=0

「テーマ曲も よかった。 久しぶりに映画館で「かっこいいー・・・」と何度もつぶやいてあいまった。」

「ブス!!っとフロンの通っ ている管に 穴をあけてあいまったんです・・・。」

「失敗してあいまったようです。」

偶然というには、ちょっと納得いかなかったのです。



いえいえ

恋風 (2001/10/16 12:52)

わざわざお調べしてくださったのです。それだけでも嬉しかったです。
言葉は少しの解釈で意味が変わってしまうので難しいものですね。
あれから考えたのですが、
良く「弾を込める」とありますが、これは「弾に自分の意思を込める」と言えるのでしょうか
「魔弾の射手」「JFK大統領暗殺事件」「陰陽師・安部晴明秘術弾多魔」に
共通するのが弾自体にその本人の意思が宿っている感じがいたします。
何はともあれ興味深いものです。



RE:変わってあいまったのだろうか?

佐藤和美 (2001/10/16 12:38)

ムラサキさん
>下記の住所にある文章の中に「若者たちの心は, すっかり 変わってあいまったのだろうか」という内容が書かれていますが、この「あいまった」の意味がいまひとつ理解できなくて悩んでいます。

「あいまった」は「しまった」の誤入力ではないでしょうか。
「s」のとなりが「a」です。「s」、「i」と入力しようとして、「a」、「i」と押してしまったのではないでしょうか。



変わってあいまったのだろうか?

ムラサキ (2001/10/16 12:04)

いつもお世話になっております。m(_”_)m
どうしても理解できない日本語の単語がありまして、皆さんに助けて頂こうと思っています。

下記の住所にある文章の中に「若者たちの心は, すっかり 変わってあいまったのだろうか」という内容が書かれていますが、この「あいまった」の意味がいまひとつ理解できなくて悩んでいます。

http://www.nhk.or.jp/drama/archives/kiss/staff.html

あいまって?あやまる?。。。どこからきた日本語でしょうか?

悩んだあげく「変わってしまった」に解釈したのですが、これであってるかどうか分かりません。

どうか宜しくお願い致します。



Re×2:弾

未菜実 (2001/10/16 06:57)

誤解されたら、いけないので・・・。^^;
引用した「角川・新語源」の説明では、「弾」と「箪」に「丸い」と説明は載っているんです。
でも、この辞書でも「単」の項には、丸い意味が出てこないのです。他に2〜3調べて見ましたが、「単」の項に「丸い」意味が出てきません。
と言う事です。「丸い」意味が有るのか無いのか、私の調べた範囲では良くわからないというのが結論です。^^;
はっきりしなくて、ごめんなさい。



レスありがとうございました

恋風 (2001/10/16 02:31)

始めてのカキコで、根絶丁寧な回答ありがとうございました。
わたくしも中学時代は語源や、ことわざの由来など良く調べたものです。

「単」のほうにヒントがあるのでは?とわたくしも思っておりが、
まるい意味ではないことに意外な発見を得ました。

ありがとうございました。これからもがんばってください。



RE:さきおとといの前の日はなんというのですか?

UEJ (2001/10/16 00:32)

2件だけですが「やのおととい」の例を発見↓
「やのおととし」も1件見つかりました。

http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&ie=utf8&oe=utf8&q=%E3%82%84%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%A8%E3%81%A8%E3%81%84



Re:弾

未菜実 (2001/10/15 21:27)

答えになっているかどうか? 調べた範囲で・・・。「角川・新字源」には
弓+單(音符)(單は、まるいたまの意→団)とからなり、石つぶてなどを飛ばすゆみ、
ひいて、「はじく」意を表す。
意味は
(1)イ)はじきゆみ、ロ)はじきゆみのたま・鉄砲などのたま
(2)はじく、はずむ、ひく、ただす

とあり、、「単」を同様の意味に使う字に、箪:竹製の丸い容器 が挙がっています。

はじきゆみは「大辞林」では弾弓として載っています。
だんぐう(弾弓):古代、矢のかわりに小石や粘土をはじいた弓。小鳥を撃つなど、
猟具として使われた。だんぐ。だんきゅう。はじき弓。

ここで、「単」の字ですが、辞書によって、象形文字とするものや形声文字とするも
のなど一定せず、「まるいたまの意味」というのも出てきません。
ただ、単は先が二股になった武器を表すので、会意形声字の音符として、戦争・狩猟
に関係する意を表すとはあります。

蛇足ですが、
中国語は普通、漢字の読みは一通りなのですが、
弾は動詞と名詞で発音が違います。
dan:1.たま 2.弾丸類の総称
tan:1.はじく 2.けばだたせる 3.指ではじく 4.演奏する 5.弾力がある 6.攻撃する
                    「小学館 中日事典」



RE:さきおとといの前の日はなんというのですか?

佐藤和美 (2001/10/15 17:35)

さきおとといの前の日をなんというかですが、方言ではどうだかわかりませんが、共通語では存在しないんじゃないかと思います。
ただ、存在しないのを証明するのは難しいですね。



RE:国境地名

佐藤和美 (2001/10/15 12:46)

UEJさん(2001/09/21 22:24)
>神奈川の相鉄沿線には「三ツ境」という駅があったけど、あれはどういう意味だろうか。

きのう、図書館に行ったら、語源の載ってる本を見つけました。

角川日本地名大辞典14神奈川県
三ツ境(みつきょう)
「地名「三ツ境」の由来については、二俣川村・川井村・阿久和の3村の境であったとか、三ツ境の境は橋の意味であるとか、密教にちなむとかの説があるが(横浜の町名)、未詳。」

「三ツ境の境は橋の意味であるとか」というのは、三ツ境の近くに「二ツ橋(ふたつばし)」という地名があることに関係あるのでしょう。

どちらにしろ国境地名ではないようですね。



弾の語源について

恋風 (2001/10/15 07:07)

「魔弾の射手」「JFK大統領暗殺事件における奇妙な弾道の数カ所の弾痕」
「陰陽師・安部晴倍明の秘術多魔(たま)」などなど
「弾」は「弓」と「単」に分解でき、「弓」は「魔弾の射手」に結びつけることができます。
私の単なる思いつきかこじつけかもしれませんが、
どなたか語源がわかるかた、ご回答お願いたします。



さきおとといの前の日はなんというのですか?

win (2001/10/14 23:22)

はじめまして。突然質問で申し訳ないのですが、昨日、おととい、さきおととい、のその次の日
はなんか呼び方があるのでしょうか?明日、あさって、しあさって、やのあさってというように
前には四日間進む呼び方があるので、後ろ版もあるのでは?兄が会社の上司に答えをせまられ
何度もしつこく聞かれて、困っています。よろしくおねがいします。



不斉合成

佐藤和美 (2001/10/14 11:15)

野依良治(のよりりょうじ)さん、日本人10人目のノーベル賞に。
受賞理由の「不斉合成」って?
「斉」は「ひとしい」だから、「不斉合成」は「ひとしくない合成」ね。
これでわかったつもりになっときましょう。
(左右逆の分子構造の二つのものがある場合、片方だけを合成するのが「不斉合成」(ひとしくない合成)。こんな説明でいいのかな?)

「斉天大聖孫悟空」の「斉天大聖」って「天にひとしい大聖」ですね。



RE^3:メキシコ

松茸 (2001/10/14 02:44)

-> 葉月さまへ:
 過去ログ(http:///www.asahi-net.or.jp/~hi5k-stu/europe/sekaitimei.htm)をご覧になればおわかりでしょうが、『地名の世界地図』の記述は間違いだらけで、レファレンスとして信頼できません。
 万一お子さんが読んで*覚えてしまったり*すると悲惨なことになりますので、念のため。(^^;

PS.
 「メヒコ」については、「月のうさぎのへそ」という語源説もあるようです:
http://www.indians.org/welker/mexmain1.htm


-> 未菜実さまへ:
 前回もおうかがいしましたが、ソースをご教示していただけないでしょうか?
 嫌味や皮肉ではなく、あくまで『地名〜』の元ネタ探しということで、お願いします。m(_ _)m

PS. 「地名の〜」でWeb検索したところ;
http://homepage2.nifty.com/osiete/s500.htm
なるページを発見。『地名〜』巻末の国づくしの丸写しが載っています。
 さて、もう一冊典拠となっている本「小学館編『世界の国旗全図鑑』」を検索したら;
http://www.books.or.jp/ASP/detail.asp?no=1997277824&title=%90%A2%8AE%82%CC%8D%91%8A%F8%91S%90%7D%8A%D3&se=&ttp=KANJI&sei=&mei=&atp=KANJI&ymin=&ymax=&c1=&c2=&type=&syuppan=%8F%AC%8Aw%8A%D9&isbn1=&isbn2=&isbn3=&isbn4=&disp=100
 で、その内容の抜粋らしいものが;
http://www2.netwave.or.jp/~ynoguchi/bunka10.htm#bunka10-150
……何か、どっかで見たような……。
 辻原康夫氏の著書は『地名〜』の参考文献に四冊も挙がっていますが、どうも同じネタを使いまわした本を複数の出版社から出しているようですね。



ありがとうございました

葉月 (2001/10/13 17:57)

おそくなりましたが、未菜実さん
ありがとうございました。
『地名の世界地図』に載っていたとは
ぜんぜん気が付きませんでした。
また、精進いたします。



RE×2:メキシコ

未菜実 (2001/10/13 15:09)

下に書いたら、
松茸 (2001/08/13 01:02)さんの、まだまだ『地名の世界地図』(その3)
に載っているんですね。問題の本の。^^;



RE:メキシコ

未菜実 (2001/10/13 15:05)

アステカ帝国の守護神メヒクトリ Mexictli 「神に選ばれし者」が由来のようです。



”メキシコ”という国名の由来?

葉月 (2001/10/13 14:24)

はじめて投稿いたします。
先日子供から”メキシコ”ってなんでメキシコっていうの?と質問され、
ほんとに答えに窮してしまいました。
少し調べてみたのですが、アステカの異称でメシカという呼び方があり、
それが由来らしいのですが、
そうなるとその”メシカ”とは何ぞや?と私のほうが気になってしまった次第です。
どなたかご存知の方がいらしたら、おしえてください。



炭疽菌

未菜実 (2001/10/13 12:39)

私も漢字制限は撤廃する方に賛成です。
最近、掲示板などで読みにくさを考えて、やたらと句読点を入れるように
なってしまいました。^^;



愚かな漢字制限

GAUCHA (2001/10/13 11:30)

本当に漢字制限は困ったものですね。使えない漢字が多いから、みっともない表記があふれるばかりじゃなく、漢字による造語力も衰えるし、語彙も乏しくなりますね。ちゃんとした漢字表記をしてそれに振り仮名をつけるか、(  )に読みを書けばいいと思うのですが。
ところで、最近の新聞は「餌」が使えないから、「えさ」「エサ」という表記をしていますね。NHKは専ら「エサ」ですね。「餌」を外来語だと思う人がいなければいいのですが。
漢語語彙がどんどん消えて、カタカナ語ばかり増えるのは、漢字制限の当然の帰結です。私はカタカナ語もありがたいと思いますが、漢字のパワーもすごいものだと思います。私の経験では多くの漢字を知ることで、思考を深めることができたと思っています。大野晋さんの『日本語練習帳』に、和語で言えば「はっきりとした」という一つの概念が漢語では「明確」「明白」「鮮明」「明晰」と細かく言い分けができるとあります。漢語を使うと、それだけ概念が細分化されるわけです。漢字を制限することは、日本人の思考力を減退させる愚挙である、というのが私の持論です。



炭そ菌

佐藤和美 (2001/10/13 10:12)

「炭そ菌」てなに?
「炭素菌」か? (^^);

どうも、こういう漢字仮名まじり用語は拒絶反応が起こってしまいます。

炭そ菌
ねつ造
ら致
被ばく

いろいろありますねぇ。



Re: 原理主義

massangeana (2001/10/12 16:09)

原理主義(fundamentalism)は, キリスト教の用語です。もともとアメリカに起こった,
聖書を近代的に解釈せず, 文字通りに信じて実行する運動であると理解しています。

イスラム復興運動がさかんになったときに, 西洋のジャーナリストがキリスト教の原
理主義になぞらえて「イスラム原理主義」と呼んだのですが, 最近は不適当だという
のでこのことばを使わない人も多いようです。

なおテロリストについては単に「過激派ムスリム」と呼べばいいのではないかと思い
ます。



違い

syunka (2001/10/12 12:59)

 宗教改革は今までの慣行を変えることで、原理主義は良いにしろ悪いにしろもう一度原点に戻る事じゃないのかなと思います。イスラムもキリストもユダヤもそれぞれ相互に影響を受けていることには間違いないのに何故,いつまで経ってももめるのかがわかりません。



「宗教改革」と「原理主義」

佐藤和美 (2001/10/12 11:29)

用語も場合によってはいかがわしくなると思います。
「宗教改革」と「原理主義」ってどこが違うのかよくわかりませんが、
キリスト教が「宗教改革」で、イスラムが「原理主義」じゃ、キリスト教にひいきのしすぎじゃないかと思います。
ルターってキリスト教原理主義者ですよね。



宇宙戦艦ヤマト

佐藤和美 (2001/10/11 10:42)

「アレクサンドロス大王」佐藤和美(1998/11/20 12:12)
>問題です。
>昔、マケドニア出身のアレクサンドロス大王という有名な人がいましたが、
>さて、この「アレクサンドロス」をペルシア語でなんというでしょうか?
>(ヒント)
>ムカシ、ムカシ、「宇宙戦艦ヤマト」というアニメがありましたが……

この問題の答えは「イスカンダル」ですね。

「宇宙戦艦ヤマト」のSF設定を担当した豊田有恒さんの『日本SFアニメ創世記』(TBSブリタニカ)からです。

「ついでながら、設定書で仮に命名しておいた、イスカンダルという星系の固有名詞は、本編でも採用されている。あとで、由来を教えたところ、松本さんをはじめ、みんな驚いた。古代インド語でアレクサンダー大王のことなのだ。」
「まあ、そういうわけで、イスカンダルは、本編でも設定どおりに使われることになった。なぜ古代インド語などを使ったかというと、このSF設定のモデルとなった、誰でも知っている物語と関係がある。
 こういう設定だ。世の中は乱れに乱れている。このままでは、世の終わりも近い。だが、天竺へ行って、ありがたいお経を取ってくればみんなが救われる。
 こう書けば、思い当たるにちがいない。そう、西遊記がモデルなのだ。」

・「古代インド語」って「サンスクリット語」のこと?
・「サンスクリット語」でも「アレクサンドロス」を「イスカンダル」という?



ではガンダーラ説の方を...

massangeana (2001/10/11 03:57)

別にこっちの方がただしいと主張するわけではありませんが...

http://wuarchive.wustl.edu/doc/coombspapers/coombsarchives/thai-yunnan-project/thai-yunnan-newsletter/thai-yunnan-nwsltr-26.txt
   GANDHARA, region in western Pakistan and adjoining Afghanistan,
   under the Kushan rule in India AD 50-320; pronounced by Iraninans
   and Parsees as 'Kandahar'

http://www.hindubooks.org/sudheer_birodkar/hindu_history/landrajnamavali.html
   In those days, Western Afghanistan comprising the provinces of
   Heart (whose name is derived from Hari-Rud which is said to be a
   derivation from the older term Hari-Rudra - two Hindu dieties),
   Kandahar (the ancient Gandhara of the Mahabharata) was ruled by
   Sabuktagin a Muslim ruler from a town named Ghazni.

(Heart は Herat の間違いでしょう)

http://www.mypurohith.com/Encyclopedia/EnclopG.asp
   Gandhara, Gandhara ...... Mahomedan geographers call it Kandahar
   but it must not be confounded with the modern town of that name.

(今の Kandahar とは違うとのことですが, Gandhara を Kandahar と呼んだこと
はわかる)



次のようなHPがありました。

未菜実 (2001/10/11 02:06)

http://www.lukepowell.com/afghanistan/A5TEXT.HTM

Although some contemporary scholars have suggested other possibilities for the origin of the name, it has long been believed that Kandahar takes its name from its founder, Alexander of Macedon -- "Iskandahar" is Arabic for Alexander.



Re: kandahar

massangeana (2001/10/10 23:25)

うーん, いまの kandahar にアレクサンドリアがあったことは確かのようですが,
名前がアレクサンドリアに由来しているのかどうか...
ガンダーラ(gandhara) 由来という説もあるみたいです。



イスカンダル

未菜実 (2001/10/10 22:03)

詳しい事はきっと誰かが書いてくれるでしょうから、先ずはいい加減なレベルでの答えです。
アレクサンドリアはアラビア語読みすると「イスカンダリーヤ」となるそうです。
宇宙戦艦ヤマトに出てくるイスカンダルもそうです。
そのイスを取るとご質問の地名に近づきますね。
トルコのイスケンデルンと言う町もアレキサンダーにちなむ名前です。

このあたりは私のHPに少し書いているので、参考になれば。(^_-)
http://www.geocities.co.jp/Bookend/4373/vol_076.htm



なぜkandahar

syunka (2001/10/10 17:13)

地名語源辞典でkabulはカブール・シャーという王様の名前から来ていると書いてあったのですが、kandaharはアレクサンドロス大王のペルシャ訛りから来ていると書いてありました。アレクサンドロスから何故kandaharになったのかがわかりません。もし詳しい方がいらっしゃったら教えてください。



本の誤植

未菜実 (2001/10/09 15:04)

以前からここで本の誤りの話が出ていますが、最近、私も頭に来ている本があります。
「数学パズル事典」と言って¥2,200も(^^;)する本なのですが。
誤植が凄いんです。あまりひどいので作者に手紙を出しましたが音沙汰なし。
A4で2枚ぐらいにもなりました。お金を取るんだったら、チャンとして欲しいですね。



(無題)

未菜実 (2001/10/09 15:00)

LSですね。知っています。^^;



「ローカルスイッチ」の意味は?

佐藤和美 (2001/10/09 12:14)

未菜実さん
>私は、電気通信の出身ですが、

私も電気通信の交換機関係の仕事を10年ほどやってことがあります。
現在では存在しない旧式交換機ですけど。

で、電気通信用語ネタを一つ。

下村努/ジョン・マーコフ共著 近藤純夫訳『テイクダウン』(徳間書店)
一言で言えば、クラッカーを捕まえる話(ノンフィクション)です。
この本を読んでたときのことですが、どうも意味がよく理解できないところがちょくちょく出てきます。
訳者は意味をわかって訳してるのかという疑問が起きました。
そこに出てきたのがカタカナで書いてある「ローカルスイッチ」です。
訳者はどんなハードをイメージしてるのでしょうか。
カタカナで「ローカルスイッチ」と書くと、たいして大きくもない装置のように取れます。
訳者もそう受け取っていそうです。
ところが電気通信の世界では「ローカルスイッチ」の訳は「市内交換機」なんですよねぇ。
訳者が無知をさらけだしたというところでしょうか。
電気通信の知識がない読者もこれじゃ意味不明でしょう。
電気通信の知識がない人はこういうのを訳さないでほしいですね。



「言葉の世界」伝言板9月分

佐藤和美 (2001/10/08 11:24)

 「「言葉の世界」伝言板9月分」を追加しました。



クック山、クック山脈

佐藤和美 (2001/10/08 11:23)

書きもらしてました。

『地名の世界地図』
クック山脈

『世界地名ルーツ辞典』
クック山

これは「クック山」のほうが正しいですね。

なんで「山」と「山脈」を間違える?



外来語の語尾の長音(イ段の場合)

佐藤和美 (2001/10/08 07:29)

『嵐が丘』の作者名のカナ表記は?
gooで検索してみました。

エミリー・ブロンテ 316件
エミリーブロンテ 11件
エミリ・ブロンテ 98件
エミリブロンテ 1件

「エミリ」よりも「エミリー」のほうが優勢のようです。


「memory」を「メモリ」と表記すると「目盛り」みたいでやだな。
でも自分で書くときは「メモリ」って書いてるけど。

goo
メモリ 355209件
メモリー 146719件

これは「メモリ」が優勢。
でも内容を分析すれば、コンピュータ関連では「メモリ」を使って、「思い出」という意味では「メモリー」を使うような気もする。

英語の「子音+y」は、(最近入ったのは除いて)外来語としてはイ段の長音で表記されることが多いように思います。



RE:ポルトガル(地名の世界地図)

佐藤和美 (2001/10/07 13:44)

牧英夫編著『世界地名ルーツ辞典』(創拓社)からです。
ポルトガル
「イベリア半島にある共和国。イスラム勢力の支配下にあったこの地方は、11世紀にヨーロッパ人によって再占領され、1095年、現在のオポルト市を中心とする地方が、ブルガンディ伯アンリーに伯爵領として与えられた。オポルト市は、当時のラテン語地名をポルタスカラとかポルタスガレPortus Cala,Portus Gale「温暖な港」と称し、伯爵領も主都名にちなみポルタスガレ伯領と呼ばれた。その後、伯爵領は拡張され、12世紀には独立して王国となった。
 古名ポルタスカラは、ラテン語のポルタスportus「港」と、カラcala>caleo「温暖な」の合成地名である。これが転訛してポルタスガレになり、また現名のポルトガルになった。」

『世界地名ルーツ辞典』は『地名の世界地図』の「主な参考文献」にも載ってる本です。
でも、どこまで参考にしてるかわかりません。
『世界地名ルーツ辞典』のカナ表記はあまりあてにならないようですが、語源説はだいたい複数載ってるので、そこが『地名の世界地図』と大きく違う点でしょう。

元ネタで使ってそうな箇所では、こんなのがありました。

『地名の世界地図』P292
クック山脈
「クックの死後、五二年たってから、(一八五一年)、彼を讃えてつけられた。」

『世界地名ルーツ辞典』
クック山
「1851年にクック山と命名された。クックはニュージーランドを探検してイギリス領土としたが、この山についての記録は残しておらず、死後52年たってからつけられた地名という事実を合わせ考えると、彼を讃え記念しての地名であろう。」

『大辞林』
クック[Cook]
(1)〔James C.〕(1728-1779) イギリスの軍人・探検家。1768年から三回太平洋方面の大航海を行い、未知の海域・島を明らかにした。また、オーストラリアの領有宣言を行うなど、その後のイギリスの太平洋方面進出の基を築いた。キャプテン-クック。

1779+52=1831
クックの死後52年は1831年
こんな間違いマネするな!!
(元ネタにしてる証拠としてはこれ以上のものはないでしょう。1779+52の計算を間違える(?)人はそう多くはないでしょうから。)

それにしても、「彼を讃え記念しての地名であろう」が「彼を讃えてつけられた」ねぇ。



RE:象と象る

佐藤和美 (2001/10/07 09:57)

藤堂明保と白川静は次のように書いてます。

藤堂明保編『学研漢和大字典』(学習研究社)
「ぞうは、最も目だった大きいかたちをしているところから、かたちという意味になった。」

白川静『字統』(平凡社)
「象を象徴の意に用いるのは、その字義からは直接に引伸しがたいものであるから、あるいは祥(しょう)の声義と通用のものであろうかと思われる。」


>上の二つの共通点は、印鑑(ハンコ)である。古代中国の印は象牙(または骨)で作られていたと仮定すれば、二つの共通項は生まれる。

印鑑をいつ頃から使うようになったのか?
象牙を印鑑に使うようになったのはいつ頃から?
日本で印鑑を普通に使うようになったのは明治以降ではないのか?
「金印」は金属製
「玉璽」(ぎょくじ)は一般的に何製? 象牙製とは思えないけど
中国古代で皇帝以外に印鑑を使う人はいたのか? 印鑑が一般的だったとは思えないけど



ポルトガルについて

みるく (2001/10/07 01:13)

レス、頂いた方、ありがとうございました。
古い国の名前だと、諸説あるんですね。
誰が最初に名付けてたんでしょう。
タイムマシーンがほしいです。



Re^2:ポルトガル

松茸 (2001/10/06 19:26)

 Web上では、"Portus Cale"説が圧倒的です。
http://www.bartleby.com/65/op/Oporto.html
http://www.britannica.com/eb/article?eu=108423&tocid=93710
http://school.discovery.com/homeworkhelp/worldbook/atozgeography/p/441200.html
http://www.google.co.jp/search?q=cache:PzBbk5ybeno:latin.about.com/library/weekly/aa102400d.htm+Portugal&hl=ja
など。
 なお、"cale", "gale"に似たラテン語で「穏やかな」という意味のものはないようです。
 また、上記『コロンビア百科事典』のページには"duke of Portucalense"とあるように、「ポルタスガレ*伯*領」というのも疑問の余地があります。

 ところで、かの『地名の世界地図』(^^;にも:
「[前略]その建国が、現在のオポルトを中心とした地域のポルタスガレ伯領Portus Galeだったことに由来する。その名はラテン語のportus「港」とgale「穏やかな」で、「穏やかな港」。[後略]」 (p.247下段)
とありました。
 "portus"を「ポルタス」と英羅ちゃんぽん読み(?)していることから見ても、未菜実さんご紹介の資料(と同系統のもの)を孫引きしたと思われます。お手数ですが、資料名・編著者などをご教示お願いします。m(_ _)m



RE:RE:像と象る

たまごん (2001/10/05 23:29)

ども。たまごんです。
ありがとうございました。

>ぞうは、最も目立った大きい形をしているところから、かたちという意味になった。

うーん。正直もっと高尚な理由があったかと思っていたのですが、案外理由は単純なものなのかもしれませんね(^^;

もう少し文献もあたってみます。ありがとうございました。



RE:ポルトガル

UEJ (2001/10/05 23:02)

ランダムハウス英語辞典にはちょっと違った説が載っていましたので引用。
 Portugal
 [<後期ラテン語 Portuscale=Portus(Douro川北岸の港町;<ラテン語 portus 港)+Cale(同南岸の港町)]
Caleの名がgaleから来ている可能性もありますが。

これを調べている時にちょっと面白い単語を発見。
 Portugoose=(1人の)ポルトガル人
 [GOOSEとその複数形geeseとの言葉遊びから, PORTUGUESEの単数形を仮想させたもの]
なんだそうです。

> syunkaさん
私は語源付の辞書としてはランダムハウスを愛用しています(↓)。
Web上の英英辞書でも語源が載っているものがあります。
http://ebook.shogakukan.co.jp/catalog/rf/srdw.html



RE:ポルトガル

未菜実 (2001/10/05 22:29)

建国が現在のポルトガル第2の都市ポルトを中心とした地域のポルタスガレ伯領 Portus Gale だったことに由来します。ラテン語の portus 「港」と gale 「穏やかな」で「穏やかな港」の意味だとか。



RE×2:外来語の

未菜実 (2001/10/05 22:18)

私は、電気通信の出身ですが、電気通信関係のカタカナ文字は末尾の長音は省略することになっています。理由は良くわかりませんが、学会か何かで(あいまいでごめんなさい)決まっていたと思います。



ポルトガル

みるく (2001/10/05 21:56)

はじめまして。
さっそくなんですが、ポルトガル(国名)の語源が知りたいのです。
よろしくお願いします。



RE:外来語の

arayebis (2001/10/05 16:00)

>英語の語末の-er,-or,-arなどに当たるものは,原則としてア列の

rhoticとnon-rhoticの発音の違いから来ているのでは?
つまり米音と英音(RP)の日本語表記では無いでしょうか。
それと文字数を節約するという意味もあるかも。



RE:語源付の辞典

佐藤和美 (2001/10/05 14:30)

英語の語源はとりあえずはこのあたりの辞典がいいかと思います。

『スタンダード英語語源辞典』(大修館書店)
¥5000円+税



外来語の

あさお (2001/10/05 12:26)

内閣公示の外来語の表記に関する見解ですが・・・

注3 英語の語末の-er,-or,-arなどに当たるものは,原則としてア列の
   長音とし長音符号「一」を用いて書き表す。ただし,慣用に応じて
  「一」を省くことができる。
  〔例〕エレベーター ギター コンピューター マフラー
     エレベータ コンピュータ スリッパ

ア列の長音は省いてよい、となっていますが
他の列の長音に関しては記述がありません

何か理由があるのでしょうか?

また、慣用に応じて、の慣用って具体的にはどんなものがあるのでしょう??
なぜ、そんな慣用が生まれたのでしょう???
実際の話し言葉と関係はあるのでしょうか???

質問ばかりですいません!!!



RE:像と象る

GAUCHA (2001/10/05 10:45)

学研の『漢字源』には、
ぞうは、最も目立った大きい形をしているところから、かたちという意味になった。

と出ています。殷代には中国にもぞうが生存していたそうです。



象と象る

たまごん (2001/10/05 02:23)

初めまして。いろいろなサイトを回ってきて、こちらにたどり着きました。

是非、こちらの掲示板を見てらっしゃる方のお力をお借りしたく書きこませていただきます。

では質問をいきます。

なぜ、動物の「象」の文字を、「印象」や「抽象」「象徴」「象形」「象る」といった、物事のディティールを表現する意味に当てているのでしょうか? なぜ「象」でなければならなかったのでしょうか?

これは、長年の私の疑問だったものですが、最近、あることをきっかけにどうしても知りたくなってしまったものです。今も色々と調べているのですが、この二つの語彙を結びつける「理由」は辞書にも載っていないようなのです。

一応、頼みっぱなしはあれですので、私の調べた範囲での仮説を記しておきたいと思います。

●「象」の文字は古代中国にあった象形文字のひとつである。

●「象」のもうひとつの意味として「象る(形取る)」がある。これは物の雛型をつくり、物を複製する意味である。

●上の二つの共通点は、印鑑(ハンコ)である。古代中国の印は象牙(または骨)で作られていたと仮定すれば、二つの共通項は生まれる。


どうにも、あまりしっくりこない仮説ですので、是非皆様のご意見(できれば疑問の回答)をいただきたいと思います。

よろしくお願いします。



語源付の辞典

syunka (2001/10/04 17:23)

 父親が使っていた英和辞典には語源も一緒に載っているんですが、本屋や図書館に行ってもそういうものは見かけません。今は、あまり語源付の英和辞典というものは出回っていないんでしょうか?それと、もし語源付の英語、その他言語の辞典を知ってらっしゃったら教えていただけると有り難いです。



ソ〜キブニの諺・・ について

すもも (2001/10/04 14:26)

ハイサイ (*^_^*) チュ〜ガナビラ! ウチナ〜ンチュですが・・ 最近 気になる
沖縄の方言があります。ネットを検索してますが なかなか答えがみつからないです。
この方言なんですが・・・ 

『 イキガ〜 ソーキブニ ティ〜チタラン。』(男は あばら骨が ひとつ足りない。)

聖書の創世記の記述から 由来したのでしょうか? いつ頃から 使われているのでしょう。
あと おきなわでは どのように解釈して 使われいるのでしょうか? (^_^;)♪
お忙しいなか すみませんが よろしくウネゲ〜サビラ。 m(_ _)m  グブリ〜サビタン



蔑称でもなし、敬称でもなし

GAUCHA (2001/10/03 21:46)

改めて「子供」の意味を調べたら、元は「多くの子」を表すということですから、「ドモ」は複数を表すということで話を進めます。
佐藤さんが挙げていらっしゃる二説では、どちらも「ドモ」が蔑称だということですが、私は「ドモ」が蔑称だとは思いません。敬称ではないから、それが即ち蔑称ということはないでしょう。「ドモ」は、敬称を使うべき相手には使えない接尾語であるということだけです。
ところで、学研の『漢字源』には、「複数を表すドモにはひらがな表記が望ましい」とあります。
しかし現在では単数でも「子供」が使われていて、「子供」の「ドモ」に複数の意味はありません。ですから、『漢字源』の注釈はこの場合は当てはまりません。「子」も「供」も常用漢字ですから、「子供」と表記するのが一般的ということになると思います。



子ども、子供

佐藤和美 (2001/10/03 12:46)

「子ども」という表記を使うべきである。
「子供」の「供」は蔑称の意味があるから、漢字を使うべきではない。「子ども」という表記を使うべきだ。

「子供」という表記を使うべきである。
「子ども」は、「子」の複数形で蔑称になる。「子供」という表記を使うべきだ。

さて、「子ども」、「子供」、どっちを使いますか?


「ことば会議室」
http://kuzan.f-edu.fukui-u.ac.jp/BBS/room_1/read.bbs?BBS_MSG_981216123307.html



Re^3:ハルとハラ

UEJ (2001/10/02 08:36)

> …などの疑問が生じますが、どう説明するのでしょう。

なるほど、このように検証していくわけですね。
大変参考になります。

私は、語形の類似で解釈するのでなくちゃんと論理的に検証しようというご意見の松茸さんが、 「はる」は九州の方言形であると無条件に仮定されてしまったように思えたので、おやっと思っただけです。
(数学科出身なもので、細かくってすみません (^^ゞ)



Re^2:ハルとハラ

松茸 (2001/10/01 22:54)

UEJさま:
> 「はら」の方言ではなく、
> 「はら」とは全く別の言葉である可能性も捨てきれないですね。(^o^)
……一応、《他の可能性もあるが、もっとも蓋然性のある仮説としては》というニュアンスで「とりあえず」と表現したつもりですが……。(^^;

 これが古い語の遺存だとすると;
・遺存地名のわりには広く統一的に存在しないか?
・九州の「はる」地名と近畿その他の「はら」地名に地形的な違いがあるのか?
・他の地名が近畿方言に置き換えられたのに「はる」だけは遺存した、とするのか?
・「原」以外の漢字表記(特に「はる」の表音と思われるもの)があるか?
などの疑問が生じますが、どう説明するのでしょう。

 なお、古代幻想定番の朝鮮語説もあるようです:

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=108551



Re: ハルとハラ

UEJ (2001/10/01 08:32)

> とりあえず「九州の方言形」と考えるのが妥当でしょう。

「はら」の方言ではなく、
「はら」とは全く別の言葉である可能性も捨てきれないですね。(^o^)



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