日本ゲリラ時代   シナリオ
封切り 昭和49年(1968年)月
松竹
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本ページ作成者は池田博明。
この台本は『映画芸術』1968年10月号に掲載されたもの
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スタッフ
 製作 脇田 茂
     藤川 忠勝
 脚本 森崎 東
 監督 渡辺 祐介
 撮影 荒野 諒一
飯場の忠太郎・その先祖
  犬塚 弘
金田・その先祖
  なべおさみ
紅 魔子・その先祖
  緑  魔子
ハゲバラ・その先祖
  草野 大悟
黒木・その先祖
  南 道郎
ジュリィ;真理アンヌ、雪子;正司花江
忠太郎の母おたけ;高橋とよ、親分・浪越徳兵衛;吉田義夫、戸長・辰五郎;曾我廼家明蝶、忠助の女房お熊;九里 千春、産婆トラ;清川玉枝、木山アナ;大坂志郎、ディレクター;住吉正博、大田ベ平論事務局長;北村和夫、田鍋監督;有島一郎、助監督;斎藤 龍鳳、交番の刑事;渥美清、珍艦長;人見きよし、駐在巡査;西村晃

 <戦争ニュース写真のモンタージュ>

 耳をつんざくような轟音、炸裂音とともに烈しい戦闘のシーンがフラッシュ的にモンタージュされ、それが突然音と共にカット・アウトして画面一杯にキノコ雲が立ちあがる。
真空のような数秒!
やがて、静かにオーバーラップしたその廃墟の上に、若々しい女の声がかぶる
声「もし今、あなたに徴兵令状が来たら、あなたはどうしますか?」

<高層ビルに囲まれたグリーンベルト>

 望遠された女の子(紅魔子)が通行人にマイクを突つけ乍ら、クローズアップで切り口上に喋舌る。
魔子「もし今、あなたに徴兵令状が来たら、あなたはどうしますか?」

いい加減の反応を示す通行人に向って熱心に同じことを繰り返す。
魔子「もし今、あなたに徴兵令状が来たら、あなたはどうしますか?」

暇な奴らがゾロゾロ集まってきて「なんだテレビの取材か」「あいつなんとかいう映画女優だな」などとガヤガヤいい始めるが構わずフィルムとテープを廻し続ける。
新宿名物のハプニングとやらが起れば起ったでイタダキだが、インタビューずれした近頃の若いやつらはどうせふやけた反応しか示すまい。

「徴兵!関係ないね」
「徴兵レイジョーって何?」
魔子「兵隊になれという命令です」
「来る筈ないじゃんか、そんなもん」
「来たら逃げるよ、山ん中へ」
「勇ましくお国のために死にますよ、へへ」
「首吊って死にますね」
「その前にあんたと一発やりたいな」
「徴兵令状? ぐっとハレンチー」
「そんなもの来たら、直ぐに燃しちゃうよ」てなことを言う奴がいたら、インタビュアーの魔子にこう発言させる。
魔子「あなた(達)ほんとうに徴兵を拒否する勇気がありますか?」

<闇>


<遠い記憶>


<旅へ>


<目ざめ>

 

<孤独の絶望の淵で>

 

<“何でもします”>

 

<水人形>

 

10
<近い追憶・・・目>
 

11
<一人の生活>

 

12
<ふれ合い>

 少年

13
<ヌエの手>

 
 ピアノの音。

14
<花ばな>

 

15
<一人ぼっち>

 

16
<空想少女>


17
<ふれ合い・・・二階から目薬> 

 

18
<友だち>

 

 

19
<花ばな、花屋>

 

20
<追憶>



カノンの音楽がきこえてくる。

21
<ヌエの手>

 

22
<赤い車>

 

23
<私のカノン>

 

24
<少女は夢見る>


25
<さすらい>


26
<・・・希望>

 

27
<悪夢> 

 

28
<二人の川>

 

29
<愛>

 

30
<別れ>


31
<旅>



32
<太陽、海、地平>

 

33
<記憶の世界>


34
<妄想の世界へ>


35
<殺意>


36
<幻想殺人>


37
<埋葬>


38
<情念>


39
<予感>

 

40
<再会>

 

41
<どこへ・・・>

 

42
<昇華>


43
<夢の島>

 

44
<死の国 −再生>

 

45
<夢の島の少女>

 



     


   


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