勝新語録

池田博明 編集


「(京都府保津川。『座頭市物語』で),しょっちゅう使っているんで,おれの庭みたいなところ。風光明媚ではないけれど,だんだん失われて行く自然が,まだここにはある」(週間TVガイド1974年9月6日号. 『祥月命日いのち鐘』。この日を期して節酒節制に努め,脚本を三回も書き直した勝は, 「監督って仕事は最高だよ。しょっちゅう,どうしていいかわからなくなる。そういう不安な状態がたまらなく充実するんだね」 「テレビだからって本編だからって,ものを作る精神は同じ。普通,テレビだと一週間で一本というペースらしいが,この作品は十日に一本。それでも日数には不満が残っている。でも,制作費の関係もあって,それでギリギリ。一度,死んだ座頭市をこの作品で生き返らせて見せるよ」と汗だくで奮闘中だ(週間TVガイド1974年)












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