ハヤカワSFシリーズ

SENSE OF WONDER

1957年12月から74年11月まで計318冊発行。70年8月にSF文庫が創刊されたことにより、その 存在価値がなくなり消滅していきました。(ポケミスはまだ続いていますが?) 背表紙が銀色の物と、金色の物とあり、銀背・金背と呼ばれています。 日本作家物も46冊と意外に多く含まれています。 シェクリー、アンダーソン、ラッセル、スタージョン等、文庫で再刊されていないものも多く、ファンなら 是非手に入れたいところでしょう。


今回ここに紹介するのは、本体ではなく「箱」です。 この箱には、
「お手許に奇麗なままの本をお届けしたくこんな簡単な函をつくってみました いわば包装紙がわりです お買上げ後にはお捨て下さい」
と書いてあるぐらいですから、それなりの出来栄えで、捨てた人も多いとみえて、残っている物も少ないようです。 が、それゆえ、また、そのチープさがコレクター心をくすぐります。 無地の箱・タイトルのみ入った箱・タイトルと簡単な紹介文の入った箱・絵(写真)入りの箱と バラエティに富んでおり、それも、初版と再版以降では変わったりしていますので、全体像を 把握できていません。
マニアの条件
箱付(各種あり)、透明ビニールカバー付、ジャケット付(TVや映画化されたもの)、帯付、及びこれらの組み合わせ、と非常に多くのバリエーションがあるので どれがコンプリートかわかりません。
評価価格
一冊500円〜4000円
文庫より安かったりするので今がお買い得


ハヤカワファンタジーの箱は、この画像ではわかりにくいですが、上部の茶帯の部分の字が「HAYAKAWA FANTASY」になっています。次の無地の箱はSFシリーズに名称を変えてから のものですが、長く使用されていたようです。三つ目のものはタイトルが印刷されていますが、初版だからというわけでもないようです。

ハヤカワファンタジィの箱
吸血鬼用
[3005]1958-5
ハヤカワSFシリーズの無地の箱
色々な本に

再生の時
C.D.シマック
[3102]1965-12


これになりますと簡単な紹介文がつくようになり、次にはタイトルの上にもつくようになります。

よろこびの機械
レイ・ブラッドベリ
[3130]1966-12
コマンダー1
ピーター・ジョージ
[3247]1970-3
時の仮面
R.シルバーバーグ
[3248]1970-4


だいぶにぎやかになってきましたが、どうも初版ではなく再版以降の物にこの箱がついているようです。(全てではないですが)

プリズナー
トーマス・M・ディッシュ
[3228]1969-08
タイム・トンネル
マレイ・ラインスター
[3157]1967-9
タイムスリップ!
マレイ・ラインスター
[3167]1967-12


モンスター
ケネス・ロブスン
[3131]1966-12
宇宙のスカイラーク
E.E.スミス
[3108]1966-3
スカイラーク3
E.E.スミス
[3125]1966-10


謎の宇宙船強奪団
エドモンド・ハミルトン
[3118]1966-7
地底世界ペルシダー
E.R.バローズ
[3120]1966-8
戦乱のペルシダー
E.R.バローズ
[3158]1967-10


エントランスへ 日本のSFへ 早川SFシリーズのカバーへ