sense of wonder
EDGAR RICE BURROUGHS

John Carter of Mars

Big Little Book

1940年、児童向けのターザン・シリーズを出版して大成功を収めたWHITMAN社は、バローズに ジョン・カーターを主人公とする「Big Little Book」のための作品を依頼した。 「Big Little Book」とは、作品の長さは一万五千字に決められており、各ページは交互に文章と 絵とからなり、対向ページに描かれている場面を反対側のページで図示する構成になっているもの。 バローズは、そのように厳格な体裁の作品を書く事を渋り、息子のジョン・コールマンに 創作にあたって協力を依頼した。その結果出来上がった作品がこの「John Carter of Mars」 である。(以上:創元推理コーナー5に掲載のルポフのエッセイより)
この本は全428ページからなるので、200枚以上のジョン・コールマンのイラストが入っています。 この本以外に、WHITMAN社は「Big Little Book」のターザン・シリーズを1933年から1950年まで 計14冊出しています。ターザン物は割と市場に出ますが「John Carter of Mars」はほとんど見かけません。 従って、現在の古書取引価格は「John Carter of Mars」が一番高く、ターザンの約2倍から3倍します。
下の画像はほぼ実物大です


JOHN CARTER OF MARS
1940年 JOHN COLEMAN BURROUGHS画 背表紙


ちょうどその頃、AMAZINGから新作を依頼されたバローズは、この合作をもとにして 約五千語長くし、大人向けに書き直したのがこれです。

AMAZING STORIES
1941年1月 S.T.JOHN画


これがおなじみの日本語版です。

創元推理文庫SF
1968年10月 初版
武部本一郎画

帯と創元推理コーナーの5がついています。


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