ポートランド日記                                     スズキメディア

9月8日(土)──39日目


ファーマーズ・マーケット ダウンタウンのPSU(ポートランドステイトユニバーシティ)では、土曜日の午前中に、「ファーマーズマーケット」という催し物をやっている。今ならトウモロコシとか、旬の野菜が手にはいるというから、日本でいう「朝市」のようなものだろう。
 今日は、「ファーマーズマーケット」までバスで出かけてみた。PSU中央の広場に、テントを張ったショップが所狭しと立ち並んでいる。野菜がメインだが、他にも、ブルーベリー、ラズベリーなどの果物、チーズ、花屋、サルサなどラテン系のソースを売る店、パン屋など、さまざまだ。その場で釜で焼いているピザの店もある。朝食を食べてきていなかったので、そこで早速食べたが、焼きたてでおいしかった。

 中央では、シェフがマイクの前に立って、トマト料理の作り方の説明もしている。今日はトマトの日で、いろんなトマトの試食もやっていて、長い列ができていた。
 Cが好物のラズベリーとブルーベリーを買ったあと、花屋で真っ赤なひまわりを買った。日本では見ない色合いだ。野菜は、とうもろこし(4本で1ドルと安い)とじゃがいもを買った。こっちのジャガイモはいろいろあって、今日は買わなかったけど、皮の赤いジャガイモのがあって、これの料理がけっこうある。皮が赤くても、サツマイモではなくて、味はジャガイモ。日本にもアカイモといって、同じイモがあったかもしれない。そのうち買って料理してみよう。
シェフのトマト料理教室(ファーマーズ・マーケット) とうもろこしは、スーパーでもよく見かけるので、この間買ってゆでてみたが思ったよりおいしくなかった。でも、ファーマーズマーケットのトウモロコシは、帰ってからゆでて食べてみたら絶品だった。以前買ったスーパーのよりもずっと大きいし、味も甘くておいしい。
 こんなふうに新鮮な野菜が安く、ダウンタウンの近くで手にはいるのはとてもいいことだ。僕らがポートランドに来る前に、キャロラインさんが、メールに、「ポートランドでは、いい野菜が手に入ります」と書いていたのは、ここのことなのだろう。

 そのあと、歩いてパイオニアコートハウススクエアのほうへ。この辺りには、パイオニアプレイスとかサックスフィフスアベニューとか、ショッピング街があるけれど、今回は、まだ行っていない。前回二年前にポートランドに来たときも、短い日程のなかでさささっと回っただけだったので、今回は二人でゆっくりと回る。
 コーチなど、ブランド品の店の他に、グリーティングカードや小物の店もあって面白い。

 レンタカーを借りて、橋を渡って「安全」へ。日本食品をいろいろ買う。納豆は冷凍で売っているが、そのまま冷凍庫に入れておいて、電子レンジで解凍すれば、味も歯ごたえも変わらない。Cも僕も納豆が好きで、毎日ひとつは食べるから、ポートランドでも手に入るのはありがたい。日本では、よく日にちがたってダメにしてしまうことがあったけど、帰ったら冷凍してみるのもいいかもしれない。
 文房具店の「オフィスデポ」が、「安全」の近くにもあったはずだと思って、住所を調べておいたが、少し迷っただけで見つけた。こちらのほうが、ダウンタウンの店より大きい。車なので、少し重い物も買うことができる。

 そういえば、今日はお昼を食べてなくて、お腹がすいたが、最後にフレッドマイヤーで買い物をして、ついでにフライドチキンを買って、部屋で食べる。お腹がすいていたからかもしれないが、おいしかった。こちらのチキンは日本より大きくておいしい。
 お昼を食べそびれたのは、Cがなかなか胃の調子がよくならなくて、食べられそうな店がなかったから。早くよくなるといいけど。もともと僕と同じでおいしいものには目がないから、胃の調子がよくなくて食べられないのは、かわいそうだ。
 フレッドマイヤーでは、サンダルを探したが、靴屋に値段の高いのがあるだけで、日本のスーパーにあるような、数百円のサンダルは、こちらにはないようだ。


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