ポートランド日記 |
8月18日(土)──18日目 午前中はお互いに仕事。2時過ぎに、オードリーさんとギルさんがクルマで迎えに来てくれて、ダンさんとマイケルさんの家へ。途中、土曜日のマーケットをやっているウィラメット川沿いの広場の前を通ってくれた。食べ物の屋台があったり、コンサートをやっていたりと、楽しそうだ。毎土曜の朝から昼過ぎまでやっている。 ダンさんの家は、トイレの排水が壊れたというのでマイケルさんが修理をしていて大変だった。それに、外には排水工事のブルドーザーが来ていて、埃が舞い上がって騒然としていた。 マイケルさんは家具作りや大工が本職なので、何でも自分でやってしまう(米国の男性はそういう人が多いらしい)。住居の隣りの古い建物を仕事場に改装しているが、窓枠を代えたりして、だんだんときれいになっていく。 前回来たときは気がつかなかったが、二階もあって、今は鳥の糞がいっぱいだが、将来はきれいにして、風呂もトイレもつけてアパートにしたいのだそうだ。 6人で食事をしながら、食事のあとと、いろいろな話をした。みんなこちらが英語が不得意なのがわかっているので、ゆっくり分かりやすい英語を話すように努めてくれるので、時々聞き返すだけで何とかついていける。ただ、議論が盛り上がって、早口になると、もう駄目だ。 話しているうちに、神様の話になった。日本人の信仰の問題だから難しいテーマなのだけれど、二年ほどの付き合いになるダンさん、マイケルさんたちとだから、素直にいろいろ話せる(英語だからそんなに難しいことは言えないけど)。宗教の話など、日本ですることはまずないし、いろいろ考えながら英語で話すのは面白い。 抽象的な内容を英語で表現するのは難しいから、どうしても具体的な話になる。ダンさんたちは、どういう信仰なのかはよくわからないが、家には仏像や曼陀羅など飾ってあるから、仏教には関心があるようだ(日本人の考えている仏教とは違うと思うが)。 日本人は、正月は神社にお参りに行って、結婚式は神式で挙げても、葬式はお坊さんがですること、クリスチャンでなくても、教会で結婚式を挙げる人もいることなんかは、日本通のダンさんたちはすでに知っている。 日本人は、草木や大地や建物やどこにでも神様(この神様は、Godではなくて、Spiritのようだ)が宿っていると思っていること、多くの人(特に年が上の人)は、死んだら仏様になると思っていること。死んだら天国(極楽)で、親兄弟や友達に会えると信じていること、なんかを話す(僕は信じてないけど)。 どのくらい理解してもらえているかわらないが、英語のフレーズを考えながら話せば話すほど、日本と米国の言葉の壁、そして文化の壁を感じる。英語力がないこともあるのだけれど、いくら話しても理解してもらった感じがしない。かゆいところを靴の上から掻いている感じだ。 今日は、三組のカップルが集まっているけど、それぞれのなりそめの話になった。これだと、もっと具体的だから、伝わっている気がする。三組ともそれぞれになかなか面白かったけれど、ここでは伏せておきます。 |
次を読む/前に戻る/目次/表紙 |