今週のコラム                                 大西赤人/小説と評論

本来あるべき危機感を煽りや風評被害と位置づけ圧殺する歪み。――7月・8月のツイッターまとめ(下)

大西 赤人



【承前】
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岩手県の牛も出荷停止。学校給食の仕事上、妻が岩手の生産者と年来の関わりがあり、他人事でない。前沢牛への影響が言われているが、美味しい短角牛も…。ここまで広がると、稲ワラだけが原因なのかも判らない。そして、多くの人が懸念しているだろう今後の大きな焦点は、今まさに育っているコメだ。 

山形牛の競りが全頭検査を踏まえ再開、「放射性セシウムが国の暫定基準値【500Bq/kg】以下であることが確認された牛」(産経)に「安全証明書」を付けたという。だが、500は原子力災害非常時、緊急時の(しかも緩めの)暫定値。「安全」を保証し得ないからこそ非常時、緊急時なのだろうに。

海水浴場等の放射性セシウム暫定基準値(50Bq/g)が飲料水(200Bq/gl)より厳しいのも不思議だったが、今度は、腐葉土を含む肥料の暫定許容値が400Bq/kg、家畜用配合飼料は300Bq/kgに設定。牛肉の暫定規制値(500Bq/kg)よりも低い。牛肉は直接口に入るのに!?

今頃東電発表。「【津波で死亡の社員2名は】地震発生直後に4号機タービン建屋の冷却水系のタンクで水漏れの警報が鳴り、指示書通りに現場責任者の当直長から点検するよう指示された」「【大津波警報後】建屋内に津波が襲来することは想定せず、建屋内の作業員には避難は呼びかけなかった」(読売)⇒

二人は330日に4号機建屋地下で遺体となって発見されたのだが、事故直後のネット上では“冷却装置を誤作動させたまま、郡山市まで逃げていた”“そこで酒を呑んで騒いでいた““原発をほっぽって逃げた犯人”などとメチャクチャ書かれ、それを有名なジャーナリストも拡散していた。ひどい話だ。

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児玉龍彦教授の参考人質疑が次々削除と一種謀略視の気配。ネット監視を言われる中、youtube側も神経質かもしれない。youtubeの方が視聴簡単とはいえ、元々衆議院TVのアーカイブだし、紹介拡散はそちらが確実(仮にこれが消されたら正に重大)。bit.ly/qv4GVL

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コメの放射性物質検査が始まる。元々コメといえば、“ブレンド”という魔術は周知の事実だ。「肉牛と違って個体識別番号のない米は、流通段階で多少クロでもブレンドしてしまえば見分けがつかない。そんなことが発覚したら影響は計り知れない」(JCAST)。僅かなサンプル検査でどこまで確実か?⇒

仮に汚染されたコメを食べたとして、どれほどの影響があるかは判らない。しかし、牛の餌とされる稲ワラの暫定規制値が300Bq/kgなのに、どうして人間の食べる牛肉やコメの暫定規制値が500Bq/kgなのか? 毎日牛肉を食べる人も居るかもしれないが、なぜ肉と主食のコメが同じ基準なのか?

「英国人男性の最大7割と西欧諸国の男性の半分が、古代エジプト王ツタンカーメンと同じ遺伝子ルーツを持っていることが、スイスの遺伝学者の研究で明らかになった」「約9500年前に共通の先祖がコーカサス地方に住んでいたと考えられる」(朝日)。人類の発端「ミトコンドリアのイブ」を思い出す⇒

自分の親は必ず2人。祖父母は4人、曾祖父母は延べ8人。この絶対の倍々ゲームを繰り返し、誰でも10代前の先祖は1024人、20代前(一代の回転を20年と見れば江戸時代初期)は約100万人だ。30代前(足利義満の頃)は約10億人になってしまう(笑)。要するに日本人なんて、皆、親戚。

『季刊 メタポゾン』創刊号は1月発売。第二号は遅れて5月になりましたが、第三号は季刊ペースの8月下旬発行を目指しています。巻頭エッセイは青山真治さんの『酒の川に身を委ねて』。小路幸也さんの小説『石田《せきた》荘物語』、西原理恵子さんのカラー漫画『サ・イ・バ・ラの季節』が新連載。

表紙、巻頭エッセイ、『石田荘物語』などのイラストは常盤雅幸さん。常盤さんといえば毒気のある作品も魅力ですが、今回も前号に引き続き、子供たちに復興への想いを託した温かい表紙となっています。また、小路さんが常盤さんの以前からのファンと判り、ピッタリのコラボレーションが実現しました。

第二号の田中三彦さんに続き、福島原発事故関連として、京都大学原子炉実験所の今中哲二さん、小出裕章さんへのロングインタビュー『負けつづけて今がある』を掲載。事故に関して色々な場で見解を出していらっしゃるお二人ですが、そればかりではなく、現在の考えに至った経緯をも掘り下げています。

「原子力安全委員会の班目春樹委員長は4日、東京電力福島第1原発事故の対応をめぐる自身の責任について『私自身、少なくとも責任問題を持っているとは思っていない』と述べ、辞任する考えがないことを明らかにした」(毎日) “少なくとも”の意味合いが判らないのだが、とにかく見事なまでの自負。

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佐々木譲さんによるtwitter抄録と撮り下ろし写真連載『北のつぶやき JOH's eye & tweet』(4月〜6月)、今回は、海外取材旅行でのスナップも散りばめられています。のぞゑのぶひささんの連載漫画「尾崎翠の世界」第三回は『山村氏の鼻』(解題・近藤裕子さん)。

大西巨人への連載聞き書き『映画よもやま話』第三回は、『生きているモレア』『明日は来らず』他。同じく語り下ろし短歌自註『秋冬の実』第三回は、巨人が自ら作っていた私家版歌集を基に話が進みます。また、福島第一原発事故に対する巨人の見解を綴った短文『原子力発電に思うこと』を掲載します。

伝記『アインシュタイン その生涯と宇宙(上・下)』(武田ランダムハウス)の下巻一部が凄まじい翻訳と話題に。bit.ly/pC3fUP 共訳者の一人がアマゾンに経緯を書いており、編集長は不備を承知で発売に踏み切ったらしい。それにしても、監修者の責務は?情けない出来事。

北大路公子さんの連作掌編「均された世界」の第三回『絵の中の女』、クワンユーン・ルークジャンさんの短編小説『人生にかかせない四原則』、大西一穂の短編『車椅子の上から』、これまで同様、いずれも独特な味の作品です。イラスト陣は、にご蔵さん、佐々木淑子さん、木村晴美さん。

出河雅彦さんの連載医療ルポ「『薬害』HIV感染を問い直す」第三回は『危機への対処(1)』。谷口源太郎さんの連載コラム「スポーツ・ウォッチング」は2020年東京五輪招致問題を取り上げています。そして、大西赤人の中編『貌《かお》』。もう少しお待ちください。

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先頃、トンデモ訳の本についてツイートしたが、それにちなんで。僕の英語力は、ユックリ話してくれれば日常会話はそこそこ、読み書きは辞書を片手に何とかという程度に過ぎない。去年、今年と海外からのゲストも加わる集まりに出て、そこでの会議内容を録音に基づき日本語にまとめる役を担当した。⇒

録音は英語トラックと日本語トラックがあり、各々に生の声とプロの同時通訳者の声が入っている。集まり当日の僕は同時通訳(日本語)に頼り話し合っていたわけだが、改めて書き起こすべく日本語トラックを聞き直すと、これがどうにもならない。文章に移すどころか、意味の通じない部分も少なくない。⇒

やむなく英語トラックを参考に四苦八苦して日本語を全面的に練り直し、二年とも、僕よりも英語力の高い知人にチェックを受けてやっと仕上げた。自分に能力が乏しい以上、その恩恵に大いに感謝しはするものの、痛感したのは、実は同時通訳とは、無いよりはマシというくらいの存在なのかもという事だ。⇒

当然、逐語通訳や文章の翻訳に較べ、やり直すことも立ち止まることも基本は許されない同時通訳の困難は十分理解した上なのだが、あの日本語訳を聞くと、こちらの発言がどう英訳されていたのかまで少々心配になった。知人とも、“国家間の交渉の通訳なんて、死ぬ思いだろうな”と話したのだけれど……。

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東海テレビの「怪しいお米セシウムさん」テロップを達増拓也・岩手県知事が「人の心の闇の奥深さを見せつけられた感じがしている」(産経)と批判。浅い行為だし、23秒も映った事はブザマだが、「心の闇の奥深さ」というほどかは少し疑問。ある意味、多数が密かに抱く懸念の表出だったとも感じる。⇒

つまり、あのテロップが放送に乗ってしまったことと、現実の状況を踏まえ、一個人が岩手県産のコメに関し「怪しいお米セシウムさん」と表現したくなった想いとは別物のように思う。それを悪質とするのであれば、明らかな汚染を“直ちに健康に影響はない”と許容するほうが遙かに非道ではなかろうか?

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たとえば千葉県は、様々な放射性物質検査結果を公表し、稲わらについても大半は「検出されず」「暫定許容値以内」が並ぶ。bit.ly/q0Q5bX ところが、よく見ると「検出限界値」はヨウ素もセシウムも50Bq/kgなので、仮に30Bq40Bqでも「検出されず」になる。⇒

飲食物に関しては、もっと精度の高い検査が行なわれているとは思うものの、繰り返すように、そもそも暫定規制値自体、災害時、緊急時に即して大幅に緩和されている。どうしてその値が日本全般に適用されるのか、激しい「セシウムさん」批判と背中合わせに、現実から眼を背ける危うさがありはしないか。

東海テレビ『ぴーかんテレビ』の「スポンサー企業のCM提供中止が相次いでいる」「同局に対する抗議などのメールは11500件を超え、電話も約1900件に達し、同局は番組打ち切りも含め検討」(共同)局を擁護する気などは全くないが、本来、この抗議のエネルギーは別に向くべきものと思う。

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長崎での菅首相も「慰霊とは直接関係のない『脱原発依存』を訴えた」(産経)と揶揄され、細野大臣は「原爆と原発をイコールで考えるのは違和感を持つ」(同前)と発言。よく言われる通り、同じnuclearだしねえ。ところで、菅絡みだと「脱・原発依存」が「脱原発・依存」に見えて困る(苦笑)。

要するに、事故直後に空焚きになっていた、その後に圧力容器の底は抜けていた、再溶融が起きた、再臨界も(多分)あった、水蒸気爆発に近い状況が発生して厖大な放射性物質が放出された。その放射性物質は10日目くらいに関東地方に降り注いだ。起きないはずだった事態が、どれも今更追認されている。

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『季刊メタポゾン』第三号 ロングインタビュー 京都大学原子炉実験所のふたり『負けつづけて今がある』より。今中哲二さん「ここの原子炉の中で毎時二十マイクロを超えたら、(略)そういう所は『近寄るな』と高線量区域という印がしてあります。飯館村の高い所で三十マイクロありましたから、⇒ 

そういう所で人が暮らしていた、やっぱり異次元ですよね」 小出裕章さん「【放射性物質とは】重さもあれば、形もあるし、本来であれば臭いもあるし、味もある」「目で見えれば、色が付いていればいいとは思うけれども、それほどあったら死んでしまうわけですから、もう想像力で向き合うしかない」

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牛の出荷停止解除を検討中の福島県。農水省は「高濃度に汚染された稲わらをシートで覆い、近づかないよう指導」しているが「最終処分のめどがたたないことなどから、汚染稲わらの管理・処分方法について指針を示していない。行き場のない汚染稲わらは、ほとんどの農家に残っている」(朝日)と曖昧。⇒

農水省は「農家の手元ではなく、地元の農協や自治体など第三者の管理下に汚染稲わらを置く」よう求めつつも「「シートで覆って区別し、きれいなえさと保管場所を分けるくらいが現実的ではないか(担当課)」というのだが、処分不能の“放射性物質”を農家に置いておくそんな対応で大丈夫なのだろうか。

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被災地・石巻市でのニセ医師(?)「米田きよし」は、小説かドラマのようだ。新聞やテレビの取材を受けなければ(少なくともまだ)発覚しなかったろうに、虚名の誘惑に抗せなかった?松本清張の『顔』を思い出す。マスクを着けたままの写真というのも不自然だけど、記者も不審に思わなかったのかな。

行方が判らないとも報じられたニセ医師(?)「米田きよし」は、読売や産経の電話取材に応じ、“違法を認識”と述べている。周辺の証言は「一生懸命な方だったので、ホントかなあというのが正直な気持ち」、「朝から晩まで助成金の話しかしなかった。怪しいと思っていた」どちらが実像なのだろうか。

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民事再生法適用を申請した安愚楽牧場の負債は、3月末の約620億から8月には約4330億に。7月の経営悪化後、高配当での出資を新たに集めていたという報道もある。同社は原発事故の影響を言い東電への損害賠償請求を示唆、即座に細野大臣も可能性を認めたが、迂闊には言えないものの怪しい印象。

靖国神社参拝後の安倍晋三元首相は、メールマガジンに「今年は震災が発生した特別な年だ。時には命を懸ける人がいなければ家族や祖国を守ることができないと、私たちは再認識した」と記したそうだ(産経)。結果的にそれは現実の一面かもしれないが、誰も命を懸けずに守り得る仕組みこそ一層望ましい。

NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか 戦中編「戦線拡大の悲劇」』を見た。どれほどの視聴率だったろう。日本だけでも300万人という犠牲者は何を守り得たのか? 大義とは裏腹な生臭い利権の介在、希望的観測に基づく非現実的状況分析、失敗と破綻の隠蔽。今も少しも変わらない。

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北海道知事は、泊原発は「『再稼働』に当たらない」との国の見解を受け「営業運転再開」を容認する方針(産経)。遡ると9日に「定期検査最終段階でフル出力で調整運転中だった原発が営業運転に入る」のは「再稼働にはあたらない」との統一見解を政府が出した由(毎日)。何よ、「統一見解」って。⇒

「辞書には、稼働は<かせぎはたらくこと>とあるから営業運転再開と再稼働は同義と思われるが、拙い言葉遊びか。もしくは使う言語が違うらしい」(北海道新聞「卓上四季」)全くその通りだねえ。頭越しの対応と政府批判を繰り返した知事もここに至ってアッサリなら、大きな蟻の一穴になりかねない。

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日本の政治は混乱の極みだが、次期首相候補とされる野田財務相の「衆参がねじれている状況では、連立でなければ政治は前進しない」(産経)なる民自公大連立構想は耳を疑う。しかも、首相は自民・谷垣総裁に譲っていいらしい。衆院第一党の民主党代表を狙う人間が“首相を野党に”を前提にするなんて。

チームは敗れたがヒット117点という中で、今日のイチローも外野にさえ打球が飛ばない5タコ。8月に入ってから60打数15安打.250200本安打には残り41試合67本、不可能とまでは言わないが、人が変わっての4割近い高打率が必要。さすがに今年で一服かな。まだ衰えてほしくない。

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『ユーロスペース』でフランス映画『この愛のために撃て』(監督=フレッド・カヴァイエ)を観てきた。一定のハッピーエンドは予想がつく巻き込まれ型サスペンスだが、85分という枠の中で実に無駄なく濃密に物語が展開する。地下鉄の追跡シーンも秀逸だ。なのに、観客10人足らず。もったいない。

今も福島原発からは「1時間あたり最大で推定2億ベクレルの放射性物質が出ている」と東電が発表も、「事故直後に比べ1000万分の1」だそうな(日経)。たしかに412日に安全委は「最大1時間あたり1万テラ(テラは1兆)ベクレル規模の放射性物質が出ていた可能性」(同前)と言っていた。⇒

一方、枝野長官は、313日に「想定される範囲内で、管理された形で、微量の放射性物質を含む気体が放出されている」「人体に与える影響は想定の範囲内。直接の影響は表れない」(日テレ)と断定していた。長官自身言わされていたのかもしれないが、こんなデタラメを堂々と拡散した責任は免れまい。

ちなみにベクレルの数もだが、中身が問題。硬貨の枚数=ベクレル、合計金額=シーベルトと考えるWikipediaのベクレルの説明は判りやすい。102枚と5001枚で硬貨3枚、54枚と1005枚は硬貨9枚。でも、合計金額は同じ。硬貨の金種(放射線の種類)により合計金額は動く。

事故調査・検討委員会に「個人にたいする責任追及を目的としないよう」求める日本原子力学会の声明が顰蹙を買っているが、現物はこれ。bit.ly/pr1njp まあ、別に間違いじゃないし。自分でも尻に火が点いた自覚はあるのでしょう、司法取引を持ち出すギャングみたいな、ね。

天竜川川下りをyoutubeで検索すると、事故のコースとは違うにせよ、幾つも投稿が見つかる。簡単な救命具も着けていたりいなかったり。「舟べりに置いてあるオレンジのクッションは救命クッションといいまして、いざという時にお客様の命を守ってくれます」という間抜けな説明が聞こえる物も。⇒

事故後に見れば、静かな川面が危険にも映るし、ふだんの格好のまま乗っている乗客(乗せている運行側)が無謀とさえ感じられる。「天竜観光協会も同ビューローも、『危ない川だとは思っていなかったし、まさかこんな大きな事故が起こるなんて』と口をそろえた」(産経)。これもまた「想定外」か。

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天竜川事故に関し、絶対安全の追求や規制強化への異論を続けて眼にした。bit.ly/nrYEqZ bit.ly/qwuSPR 同様に考えれば、原発も被害が自己責任の電力利用者に限定されるならアリかも。だが、実際の汚染は区別なく拡がるからねえ。

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先月の『朝まで生テレビ!』を今更に録画で見たのだが、後藤政志氏(原子炉格納容器設計者、元東芝)に対する奈良林直氏(北海道大学大学院工学研究院教授、元東芝)の攻撃にビックリ。「後藤さんも昔格納容器設計したんだったらね、チャンとね、技術者としてね、抑える方向に協力すべきですよ」⇒

「色んな人が塗炭の苦しみにあるわけですから、みんなで協力して事故を収束させなきゃいけない」「【格納容器が閉じ込め機能を失っているとの後藤氏の指摘に】後藤さんはね、昔設計した責任持ちなさいよ」「苦しんでる人、一杯居るんですから」こういう論法で、以前からの反対者の口を塞ぎにかかる。

甲子園準V・光星学院のメンバーがブログに堂々(?)記していた飲酒が物議をかもしているが、ネットによれば他にもスロット、賭ボウリング、暴力と続々。大会“後”ではなく、“前”の出来事だし本来なら準V取消ものだが、まあ、そうはなるまい。結局、そういう選手でも勝つのが高校野球ということ。

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上が4歳の娘3人だけを残し、母親は夜11時に外出、朝5時に帰宅。その間に独りで家を出て歩いていた4歳児を見かけ声をかけ「『お母さんがいない』と答えたため、車で自宅アパートに連れ帰」(産経)って寝かせていた21歳の女性が未成年者誘拐容疑で現行犯逮捕。名前もさらされるって酷だと思う。

女性は女児を朝4時に自室に連れ帰り、夜の11時まで置いていたというから“早く警察に報せろよ”ともなるだろうけど、少なくとも「1人で歩いていた女児に声を掛けて連れ去り、誘拐した疑い」(読売)はないわな。やはり4時前に話しかけ、スルーした「通行人の男性」の方はお咎めなし(?)だし。

遙か昔、1970年代に書いた自分のショートショートを思い出しました(笑)。 bit.ly/njC35P

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帯にはまるで短し、たすきにさえも短しみたいな“宰相”候補がズラズラ並んでいるわけだが、この際、ジョニー・スミス(クリストファー・ウォーケン)に全員と握手してみてもらいたいものだ。

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「紳助なきゴールデン視聴率いきなり苦戦」という記事(サンスポ)によれば、24日に放送されたフジ『クイズ!へキサゴンII』の差し替え番組の平均視聴率は前週の12.0%から3.4ポイント下落、前4週の平均11.6%からは3ポイント下落。「引退騒動の余波が直撃した」と結論づけている。⇒

しかし、『タカトシ・温水の1000円握って食べまくり旅名作アンコールSP』なる差し替え番組は、紳助引退を受け、6月放送の2時間特番を1時間に再編集して流したもの。ゴールデンに急遽の短縮・再放送版では下落は自然、むしろ健闘の部類かもしれない。それを「いきなり苦戦」とは引きつけ過ぎ。

ついに松下政経塾出身者が総理の座に就く可能性が高いわけだが、松下幸之助の側近として同塾設立に尽力したみんなの党・江口克彦参院議員(元松下電器産業社長)による“教え子”野田44点、前原30点評。 bit.ly/qToqbA 野党の立場だから辛めにせよ、なかなか面白い。

山下俊一・福島県立医大副学長が、シュピーゲル誌(欧州最多部数ニュース週刊誌)のインタビューに。 bit.ly/nviBT0 That was on March 20 during the first meeting. I was really shocked.

The people were so serious, nobody laughed at all.” 「あれは320日の最初の集会でしたね。本当にショックを受けましたよ。皆さんあまりに真面目で、誰も笑わないんですから」 bit.ly/nY5mP2 誰が笑えるか。

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ポランスキーの『ゴーストライター』を観てきました。初日午後の渋谷は満席。こけおどしのない非常に丁寧で堅実な演出で、途中少々退屈なくらい。トム・ウィルキンソンが出てきたあたりから緊迫します。元英国首相がゴーストライターを雇ってまで(危険な)自叙伝を書く必然性にいささか欠ける感も。

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26日全国紙の2ページにわたる某大手企業のカラー広告は、風車小屋のシルエットが並び「問題 誰がエネルギーを作るのか」〜「もう一度、全力で考えようと思う。自然からエネルギーを得る方法を。」と短いキャプションのみ。つまりは、どちらに転んでも大会社が商売として関与するという構造の限界。

よく見たら、次のページに「日本の家に、太陽光を、天然ガスを、地中熱を。☓☓☓は家からエネルギーを変えてゆきます。」という“解答”があり、「昨日まで世界になかったもの『自然からエネルギーを得る家』。」と太陽光発電システム、ジオサーマル・システムなどが説明されている。ぬかりないなあ。

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急なミコシの担ぎ手に当惑感が否めない海江田候補だが、1996年出版の『僕が小沢(政治)を嫌いなほんとの理由』なる著書に関し“元々は反小沢では”とTVで訊かれ、「本を書いたのはかれこれ20年前。小沢さんの力があってこそ多くの人が当選して政権与党についた」(産経)と反駁。なんか姑息。

討論会でも決選投票前の演説でも、思っていた以上に野田候補の弁が淀みなく巧みであると感じる。それに較べると、海江田候補の話は普通に政治家。

決選投票前の演説の途中で、海江田候補が「いかがでしょうか!」と会場に投げたところがあった。瞬時の間を置き、同意のかけ声や拍手を期待したのではないかと思うのだが、場は全くシーン……。支持者のテンションの低さを象徴して極めて逆効果となった観。

野田は就任挨拶も巧かった。原稿抜きでも“アー”とか”ウー”とかが一切ない。もちろん、話上手だから総理に相応しいわけではないけれど。「雪ダルマ」の話を何度もしていたが、自分が雪ダルマに一番似ていると言いたかったのかな(笑)?とにかく、“小沢院政”が不発だっただけでも可とするか。

bit.ly/mRyggV もうバレているが「地震と津波は想定外」との政府、東電の説明はウソという話(東京)。「東電が責任逃れできなくなる。だから、賠償枠組みが決まるまで隠し通そうとしたに違いない。政府も知っていながら賠償支援機構法が成立するまで黙っていた」実に。

NHKの民主党代表選中継で決選投票開始後、馬淵候補が午前の出陣式で“決選投票では海江田候補以外に投票するよう自らの陣営に呼びかけた”と聞いたのに、実際は“海江田候補への投票”を呼びかけていたそうな。後に訂正されたというが、真逆でひどい。内心買っていた馬淵候補の判断に少しガッカリ。

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福島県内40地点で放射性セシウム濃度が稲の作付制限の基準「土壌1kg当たり5000Bq」超えも、福島以外の栃木3971Bq、宮城2215Bq等はOK。元々の基準は、収穫されるコメ(玄米)が暫定規制値を超える危険性を4月頭時点で解析して定めたもの。暫定的な値をなお適用する妥当性は?

bit.ly/nVG5jB “低線量放射線に対する過剰な恐怖は「エセ科学」に傾く危険がある”とする江川紹子氏の論説への丹念な分析。筆者の小野俊一氏は、東大工学部→東京電力(福島第二原発、本店原子力技術課に従事)→退社→熊大医学部→熊本市内の内科医院院長という経歴。

「セシウムさん」テロップを作った外部社員が何と懲戒解雇。東海テレビ検証報告書に曰く「とっつきにくい」「手が遅い」「ややスキルに難がある」「仕事が遅い」「【最年長だが】リーダー的存在とは程遠い」「テンパる」「著しく社会常識に欠けている」「精神疾患などもなく」と個人への凄まじい転嫁。

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「特定の個人や所属する制作会社、東海テレビに対する恨みはなく、また思想的な背景、精神疾患などもなく、さらには社会常識の欠如が散見されることなどから、不適切テロップの作成については、意図的なものは全くないと判断した」(検証報告書) この文脈に「精神疾患」が含まれる理屈が判らない。

「精神疾患」の捉え方も誤っていそうだけど、怨みや思想的な背景がない“から”意図的なものはないとの解釈は成り立つとして、精神疾患がない“から”意図的なものはないとするのは変。その流れなら、意図的なものが“ある”ことになるはず。また、社会常識の欠如が病理の世界なら懲戒解雇は行き過ぎ。

bit.ly/pbvW9h「賠償加算しても原子力は火力の3割安…エネ研」(読売)。中を読むと、火力10.2/kw時に対し「賠償額を10兆円と仮定」した原子力は8.5/kw時だから、見出しに合わない。というか、10兆円賠償する事故が起きたら、価格以外で破綻だろう。
(2011.10.28)