夏、バイク、北海道 / 礼文は最高!   出発    上陸  札幌は遠い  疲労  夏はジンギスカン  フェリーは今でました  礼文は最高! 

 日まで礼文では桃岩ユースに泊まるつもりだった。 ここは歌ったり踊ったり大 変なエネルギーが必要な所で一般的には敬遠されるユースだ。だが好きな人は大好き。 はまってしまって毎年夏は桃岩ユースで過ごす人もたくさんいるらしい。
 怖い物 見たさで行ってみるつもりだったが、実はちょっと怖じ気づいていた。そして昨日、 一緒になった友人から礼文におすすめの民宿があると聞いて、渡りに船でその宿に予 約してしまった。つまり、昨日礼文行きのフェリーに乗り遅れたために、サロベツの 民宿で友人に出会うことができ、礼文でその民宿に泊まることになったのだ。もしあ の時フェリーに間に合っていたら桃岩ユースで脳味噌が崩壊し、社会復帰が出来なく なっていたかもしれない。神様に感謝。         しかし......

 ェリーが香深港に到着する。岸壁で元気な若者10数人が旗を振って歌いながら踊 っている。「お帰りなさ〜い」と叫んでいる。初めて来たのに「お帰りなさい」はな いだろう。 
 よく見るとバイクのジャケットを着ている人が何人もいる。つまりあそ こで踊っているのはお客さんである。これが桃岩ユースか....う〜む...恐る べし桃岩。 少し離れて、ひとりの青年がやはり旗を振っている。宿の名前が書いて ある。

 「ムムッ あれだ、ヘルパーさんかな」

  下船して近づく

 「おかえりなさい」
 「ただいま」

  そうか「おかえりなさい」というのは歓迎の挨拶なんだ。しかしもうすっかり相手の ペースだ。 車に乗って宿に直行かと思うと、これから8時間コースを歩いた人を迎 えに行くという。何だか面白くなってきた。この時点ではまだ「8時間も歩くなんて 大変だねぇー。ご苦労様」と思っていた。
 宿に到着。う〜ん、どれが宿だ?ヘルパー さんが入っていく。そこはごく普通の民家だった。  友達の情報によると、とにかく「食事がうまい宿」と言うことだった。味もボリュ ームも申し分ないと言っていた。確かにうまい、品数も多い、しかも新鮮、こんなう まいウニはこれまで食べたことない    しかし....
ルパーさんだと思っていた人が実はこの宿のオーナーだった。 変にテンション上 げたりして無理することなく、自然に普通にしてるんだけど、なぜかオーナーのペー スでみんな一緒に楽しんでいる。 とうさん(オーナーのおやじさん、みんなこう呼 ぶ)が漁から帰ってくる。かあさん(同じくオーナーのお母さん)と大きい声で何か はなしてる。 何だか親戚の家に来てるみたいだ。 そして夜のミーティングが始ま った。 自己紹介の後オーナーが聞いた。

  「明日、8時間歩くつもりの人?」

3人の女性が手を挙げた、そして高校生ぐらいの男の子もひとり遠慮がちに手を挙げた。

  「男性陣、もう一人ぐらいほしいなぁ」

とオーナーが言うとみんな一斉に私の方を見た。今日到着して、明日8時間コース歩 かないのは私だけだったのだ。

 「いいですよ、歩きましょう。」

「何でいままで歩かないつもりでいたのだろう。ここまで来て歩かない手はないよな ぁ....。」

  だんだんおかしくなってきた。 (2001.08.20)



to be continued.......

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