夏、バイク、北海道 / フェリーは今でました   出発    上陸  札幌は遠い  疲労  夏はジンギスカン  フェリーは今でました  礼文は最高! 

「礼  文はいいよ〜、桃岩のユースは最高だよ」

 先人の言葉には従え。昨日カフェ吉里吉里で一緒になったライダーからの情報に従い、 礼文島に行くことにした。

国道232号を北上する。やがて景色が徐々に変わり始める。 なだらかなアップダウンが多くなる、背の高い木が少なくなり見通しがよくなる。素 晴らしい眺め。海岸線の遠くに目をやると利尻島が見えてきた。  

 「北海道はでっかいどう!」

なんて、恥ずかしくなるような台詞が自然に出てくる。サロベツ原野、原生花園、ノ シャップ岬。稚内は取りあえず素通りして、宗谷岬。日本最北端を制覇(?)して稚 内のフェリーターミナルまで戻る。稚内ドームに着くとちょうどフェリーが港を出て いくところだった。

礼文は小さな島である。バイクを持って行っても30分もあれば走る道路がなくなっ てしまう。フェリーターミナルの階段の下に駐車し、リュックだけ背負い案内所へ行 く。時刻表を見る。

 「ええっ、うっそ〜」

礼文行きフェリー最終便の時刻は今腕時計が示している時刻だった。案内所に設置し てある大きな時計をみる。....やっぱり同じ時刻。 現実を受け入れられない私 は案内書で聞いてみた。

 「あの、礼文行きのフェーリーは....」

 「礼文行きの最終便は今でました。」



ェリー乗り遅れ事件のショックから立ち直り、やはり吉里吉里で得た情報によりサロ ベツにある民宿に予約した。

 「バイクですか」

と聞かれたので、

 「そうです。」

と答えると、宿までの道順を教えてくれて

 「...最後に急な上り坂のダートがあるので気をつけてください。」
と脅かされた。 後で聞いたところによると、特に雨など でぬかるんだ場合などこの上り坂を上れないライダーが結構いるそうだ。

 さて問題の上り坂まで到着した。路面は乾いているとは言え、大型のバイクで油断 してるとズルズル行きそうだ。気合いを入れて一気に上る。

以外に簡単に上ることが出来た。

 気づくと4、5人のギャラリー(宿泊客)が拍手をしながら笑顔で迎えて くれた。その中に見覚えのある顔があった。

 「あれっ、お前、こんな所で何やってんだよ!」

 「俺も、今日ここに泊まるんだ。」

大学の友達でいつも一緒に遊んだり、酒飲んだりしてる仲間だった。同じ時期に北海 道に行く事は知っていた。でもまさかこんな所で出会うとは思わなかった。

 「北海道って以外と狭いんだなぁ」

後々、何度もこの言葉を発してしまう事を......まだ知らない。



to be continued.......

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