夏、バイク、北海道 / 疲労   出発    上陸  札幌は遠い  疲労  夏はジンギスカン  フェリーは今でました  礼文は最高!

 い!、暑さで目が覚めた。直射日光がテントを暖めている。 すでに8時をまわっていた。

通常、キャンプの朝は早い。6時に は起きる。早いときは5時なんて場合もある。どうしてそんな早 起きかというと、気持ちがいいからである。

 自然は昨夜とは全 く違った表情を見せる。朝靄の中、湖畔を見ながら煎れたてのコ ーヒーを飲む。至福のひとときだ。いい写真が撮れる。魚だって いっぱい釣れる。

 だいたい他のキャンパーも早起きで、6時頃 にはごそごそ始まるので寝たくても起きてしまう。8時過ぎまで 寝てるというのは普通ではない。

 「疲れてるなぁ〜、今日は一日ここでのんびり寝てよう」

と思ったが、テントの中は既に蒸し風呂状態。暑くてとても寝ら れない。

お昼頃には元気も回復してきたので、出発することにした。

 て札幌。札幌といえば、「大通公園」、「時計台」、そして 「北大」。北大と言えば「クラーク先生の銅像」、「ポプラ並 木」。一応行きました。こなしたって感じだ。

 観光地というのは考え方によっては不幸な所である。有名だ からテレビとか雑誌でいっぱい紹介される。予備知識も十分得 られる。

実際にはどんなだろうと想像力がかき立てられ期待感 も高まる。でもその段階でもう1回目の感動は終わっているの だ。

実際に現地に行って見てもそれは追体験にすぎない。1回 目の感動の確認作業である。それでも「想像通り、素晴らしい 所だった」と言うことは滅多にない。大概は「大したことない ね」となってしまう。

テレビや雑誌は素晴らしい所しか撮さな いし、現実は天気が悪い場合だってある。つまり想像が現実を 越えてしまっているから感動出来ないのだ。

 逆に何の予備知 識も期待感もなく偶然、素晴らしい景色、状況に出くわし感動 して立ちつくしてしまう事がある。

 街で半端な時間の時、偶 然入った知らない映画にとても感動してしまうのに似ている。



「今 日こそは布団で熟睡したい」と言うことで、札幌のユースに決 定。やっぱりまだ疲れが溜まってる。

風呂に入って食事のが終 わるともう座ってられなかった。大広間に布団がびっしり30 組ほど引いてあった。

空いてる布団に倒れ込むように入ると後 のことは覚えていない。たぶん8時には爆睡状態だったと思う。

次の日の朝、ユースのヘルパーさんに起こされた。

 「大丈夫ですか....」

まわりを見ると昨日敷き詰めてあった布団は跡形もなく、大広 間に一人で寝ていた。時計を見ると8時30分。

 「はい、大丈夫です」

かなり恥ずかしい。

 「朝食の用意が出来てますので1階でどうぞ....」

遅い朝食を一人で取りながら考えた。

 「今日はどこに行こうか....?」



to be continued.......

▲home   copyright©2000-2002 H.Hirayama,All Rights Reserved