| ヴィクトール様: | すまん、こんな時間に。お前に話したいことがあるんだが・・・少しつきあってくれないか? 久しぶりだな、お前とこんなふうに過ごすのは。 女王試験以来か・・・聖地を思い出すな。お前とは、もう会うこともあるまいと思っていたが・・・これも縁って奴か。 それにしても、とんだ事態になったな。お前もさぞかし戸惑っていることだろう。まあ、俺はもう、お前の指導者じゃないから、えらそうなことは言えんが・・・。 だが、これだけは、お前の心に命じておいてくれ。助けが必要なときは迷わず誰かの名を呼べ。俺たちは皆、お前の仲間だ。助けになる。間違っても、自分ひとりで背負い込もうとするんじゃないぞ。それは美徳でもなんでもないんだ。いいな。俺の言ってることが、理解できるか? |
| アンジェリーク: | はい! |
| ヴィクトール様: | よし、いい返事だ。さすがは宇宙の女王だな。その気合いがあれば、事態も好転するだろう。旅の最中に何か困ったことがあれば、遠慮せずに相談してくれ。俺でよければ、いつれもお前の力になるぞ。 もう寝る時間だな。そろそろ帰るとするか。送るぞ。、アンジェリーク。 |
| アンジェリーク; | ヴィクトール様が私の力になてくださるって・・・うふっ、うれしい) |
| ヴィクトール様: | 夜中に連れ出したりしてすまんな、アンジェリーク。 まあ、たまには二人で話すのも悪くないだろう。 まず、俺からひとつ言わせてくれ。お前はつらい状況にも屈せず、よくやっている。偉いぞ。俺のほうが参っちまいそうなときでも、お前はいつも笑顔なんだからな。驚きだ、まったく。 おっと、怒っているんじゃないぞ。俺はいい意味で言ってるんだ。どんなに苦しい闘いでも笑顔でいることで精一杯、みんなを結城づけ励まそうとしている。お前が言葉にしなくても、俺にはわかるんだ。もうずいぶん、お前を見てきたからな。 俺はお前より長い年月を生きてきたが、お前のように人の心を優しくする微笑みはできん。いや、誰にもできんだろう。お前でなければな・・・。 アンジェリーク、これからも、俺の張り詰めた心を、お前の笑顔でやわらげてくれ。多くの悲しみを見てきたせいか、俺はどうも、堅く考えすぎていかん。 どうだ。また俺とこうして会ってくれるか? |
| アンジェリーク: | よろこんで |
| ヴィクトール様: | お前に明るくそういってもらえると、ひと頑張りもふた頑張りもできるような気がするな。これから先、何が起ころうとも、お前から笑顔を奪うような奴は、俺が許さん。どんな相手だろうと必ず倒してやるぞ。だからお前は安心して旅を続けろ。いいな? 長く話し込んですまんな。どうしてもこれだけは伝えておかんと、寝付きが悪いようでな。だが、今日はもうぐっすり休めそうだ。そろそろ帰るとしよう。行くぞ、アンジェリーク。 |
| アンジェリーク: | ヴィクトール様・・・) |
| ヴィクトール様: | 風が強いな・・・。 おい、吹き飛ばされるなよ。今のお前は、どこかに跳んでっちまいそうだ。 不安なのも無理はないが、そんなときこそ立ち向かおうとする気力が大事なんだ。違うか? ・・・あ、いや、別に説教がしたくて、お前をここに連れだしたわけじゃないんだが・・・。お前のそんな顔を見ると、つい、な。許してくれ。 まあ、オレの言葉でどれだけお前を励まし、勇気づけることができるか、それはわからん。ただ、俺のこの決意だけは、お前に伝えておきたくてな。いいか。何も言わず、そのまま聞いていてくれ。 何がおころうと、俺は死なん。お前が無事に宇宙を取り戻すまでは、絶対にな。極限に追い込まれても、俺の精神力と気合いで、最後までお前をを守ってやる。だからお前は、敵を倒すことだけに集中しろ。すべてが終わったら、二人で祝おう。約束だ。 俺の言いたいことはこれで全部だ。明日は大変かもしれんが、お互い頑張ろうな。 |
| アンジェリーク: | ありがとうございます、ヴィクトール様。 |
| ヴィクトール様: | 夜風が冷たくなってきたな。風邪をひいてはいかん。そろそ帰るとしよう。送るぞ、アンジェリーク。 |
| ヴィクトール様: | ・・・アンジェリーク |
| アンジェリーク: | え・・・? |
| ヴィクトール様: | すまん、ちょっといいか。お前と話がしたいんだが。 よく頑張ったな。お前の闘いぶりは本当に立派だったぞ。 約束どおり、宇宙の平和を二人で祝うことができて、こんなに嬉しいことはない。 だが・・・肝心なことを忘れていた。お前がすぐに別の宇宙へ帰らねばならんということを・・・。思えば、お前はもう、俺とはまったく立場の違う人間なんだったな。夜が明ければお前はここを去り、新しい宇宙を自らの手で育てていくんだ。おそらく、これまで以上の精神力と、根性が必要となるだろう。 だが、俺はもう、お前に力を貸すことはできん。俺の住む場所は、この宇宙にしかないんだ。 寂しいが・・・俺の手助けも必要ないほど、お前は成長した。きっとうまくやれるだろう。 そうか・・・明日にはもう俺からは見えないところにいるんだな、お前は・・・。 何というか、今夜限りで俺の一生が終わってしまうような、そんな気分だ。 元気でやれよ。お前が望んだ道だ。共に歩むことはできんが、俺はいつも応援している。 お前の宇宙が発展するよう、 多くの民に慕われるよう、 そして心が沈まないよう・・・。 これからも、変わらず願っているぞ。そのことを忘れないでくれ、頼む・・・。 |
| (アニメーション) | |
| ヴィクトール様: | 夜空をみるのがつらくなるなぁ・・・これからは・・・。 目に入るすべての星座が、お前の顔になる気がする。 ・・・見たらつらくなるだけだ。 ・・・だがそれでも・・・俺はお前の姿を探すために、星をみるんだろうな・・・ |
| (ヴィクトール様独白) | |
| 闘いが終わり、平和になったというのに・・・どうもこの頃、考え込んでしまうことが多い。 旅をし、闘ったあの日々を思い返しては、懐かしい顔や声が、心に浮かんでしまう。 色々とあったからな。突然の始まりから、・・・お前がこの宇宙を離れる日まで。 確かに、苦労もした。引き返せない旅路を片時も休むことなく、進み続けた。 だが、お前がいたから、俺はいつだって全力で闘えたんだ。そう、お前がいたから・・・。 ああ、夜空は変わらないな・・・風に吹かれながら二人で見たあのときと、まるきり同じだ。 アンジェリーク。離れてみて改めて、俺は知った気がするんだ。・・・お前への気持ちを。 いつか必ず、迎えに行こう。お前を連れ出しに行こう。誰であろうとも、俺を止めることはできん。 だから・・・そのときは、笑顔で迎え入れてくれ。信じているぞ。・・・アンジェリーク・・・。 | |