| チャーリー: | おーい、起きてる? ちょっとあんたに話したいことがあるんやけど・・・ 一緒に来てくれへん? うーん、思い出すわー。 聖地の庭園で、あんたにモノ売ってたときのこと。 あの場限りのエンかと思いきや、またこうして話してる。 人生っちゅうのははんま、面白いなぁ。 あ、勘違いせんといてや。 何も俺はひやかしで、あんたについてきたワケやない。 あんたが困ってんのを見て、よっしゃ、ひと肌脱いだろ!” ・・・って、そう思ったからや。 あんたは俺に会って、しもたーって思ってるかもしれん。 でも、絶対、あとでよかったって思うはずや。 いや、意地でも思わせたる。 俺はただの商売人やない。 宇宙をも変える男や。 ・・・っていうのは、ちょっと大げさやけどな。 でも、それくらいの気持ちでええんとちゃう? あんたも。 な? 一緒に悪い奴ら、ギャフンと言わせたろ! |
| アンジェリーク: | はい! |
| チャーリー: | その返事を、俺は待ってたんや。 さすがは宇宙の女王! ただのお人やないな。 あんたがどーんと構えとったら、敵もひるむし俺らも闘おっちゅう気になる。 そしたら道も開けるはずや。 な、そやから元気出していこっ。 ほな、そろそろ帰ろか。 もう夜中やし、休んだほうがええやろ。 行こか、アンジェリーク。 |
| アンジェリーク: | チャーリーさんが私のことを元気づけてくださったわ・・・ うふっ、うれしい) |
| チャーリー: | キレイなお月さんやなー♪ こんなええ夜にあんたと一緒やなんて、今日はツイてるわ。 雲一つない空に、月がぽっかりと浮かんでるのがまた、ロマンチックでええわー、うんうん。 あ・・・そんなのんきなこと言うてる場合かっちゅう顔やな、その顔は。 月明かりでよう見える。 なぁ・・・俺はな、どんな人間でも、どっかに逃げ道がないと、生きていけんって思うんや。 ツライことって、考えてたらどんどん苦しくなって、息が詰まってきて、最後には・・・ってなるやろ? そうなる前に、ふっと空を見るんや。 そしたら月が浮かんでて、あぁ、キレイやなーって思う。 何か、ホッとせえへん? そういう逃げ道っちゅうか、心の余裕を、あんたにも持っててほしいんや。 まだまだ何があっても大丈夫! っていう気分もそっから生まれてくるもんやと思うしな。 そやからこの際、あんたの思い詰めたその不安顔・・・ ここで月明かりに溶かしてしまお! な? |
| アンジェリーク: | はい! |
| チャーリー: | あー、その笑顔や! やっと会えたな。 実は・・・さっきは偉そうなこと言うたけど、余裕がないのは、ほんまは俺のほうやったんや。 あんたが笑ってくれんかったらどーしよーって、そればっかり。 けど、これでもう安心や。 俺を救ってくれて、ありがと! あんたの笑顔とキレイなお月さんと、両方見れて、今日は大満足や。 あんたも少しは、楽な気分になったんとちゃう? |
| アンジェリーク: | はい、チャーリーさん。 |
| チャーリー: | よっしゃ、あんたを励ましたろ作戦もどうやら成功したみたいやな。 今夜はええ夢見れそうや。 ほな、そろそろ帰ろかっ。 部屋まで送るわ。 |
| アンジェリーク: | チャーリーさん・・・) |
| チャーリー: | あんたの不安そうな顔見るの、何回目やろなぁ。 そのたびに元気だせって言うてきたけど・・・。 やっぱり今日も言わせてもらうわ! 俺はあんたの力になりたいんや。 ええやろ? まずひとつ。 明日のことなら心配ない。 絶対ええ結果が俺らを待ってる。 これまでずーっとあんたの勇姿を見てきた俺が言うんや。 この予言は百発百中。 はずれたりせん。 な? 言われてみたら、そんな気してきたやろ? そしてもうひとつ。 これが重要なんや。 よーっく、聞いといてや・・・。 あんたの命は、俺が必ず守ったる。 明日で俺の人生終わってもええ。 それくらいの覚悟や。 大切なあんたのためなら、俺は捨て身で立ち向かう。 そやから俺を信じて、あんたも闘ってほしい。 こうなったら、敵が腰抜かすくらいの底力を、二人で見せたろ! なっ。 今の俺は、ほかの誰よりも真剣や。 冗談抜きで、あんたの助けになる。 |
| アンジェリーク: | ありがとうございます、チャーリーさん・・・。 |
| チャーリー: | わかってくれたらそれでええ。 もう夜も遅いし、そろそろ帰ろか。 部屋まで送るわ、アンジェリーク。 |
| チャーリー: | ・・・なあ・・・。 |
| アンジェリーク: | え・・・? |
| チャーリー: | ちょっとええ? どーしても、あんたと話がしたいんや。 夜の聖地も、これまたええ景色やなぁ。 昼間と違って、ひっそりしてて。 な、そう思うやろ? あれ・・・なんや、今日は元気ないなぁ。 あんたがそんなカオしてたら、俺までせつなくなるやんか。 今でも十分切ないのに・・・。 なぁ、確かに俺はこの先、あんたと一緒に暮らすことはできん。 それは、俺がどんなに望んでも、無理な話や。 あんたは遠くにある宇宙の女王様やし、俺はこの宇宙の商売人。 違いが多すぎるもんな。 けど、二度と会えんワケやない。 また巡り巡って、どっかでばったり出会うかもしれん。 今回の旅で俺ら二人が出会えたみたいに。 な、そやろ? 鬼籍って案外あっさり起きるもんなんや。 あんたが明日になって帰って行ったとしても、俺はその奇跡をずっと、ずーっと待っとる。 あんたが驚くような話題、たくさん用意して、しつこく待っとるから。 そや! ええころ思い出した。いつかこんな話を聞いたことがあるんや。 泉の中に、コインを後ろ向きで投げ入れると、また二人でその場所に来られるっていう話。 うーん、その場所にまた来られるってだけやったかもしれんけど・・・ま、この際や。 二人でまた来られるおまじないってコトで、やってみよ! |
| (アニメーション) | |
| チャーリー: | よっと。 よっしゃ、これでもう大丈夫や。 あー、もうあかんてー。 そんなカオしてたらどんどん運が逃げてくでー。 信じてたら必ずまた会える。 俺はずっと信じてるから・・・あんたも、な? |
| (チャーリー独白) | |
| はぁ・・・あんたが帰ってからというもの、毎日ため息ばっかついてるわ。 ・・・なんでかって? あんたに一番大切なこと、言い忘れてしもてな。 伝えたかったのに、言わなあかんかったのに・・・ 「好きや。 今も、これからもずっと、あんただけを想ってる。」 こんな簡単な言葉を言えんかった自分に腹立ってなぁ。 もう・・・・・・・・・決めた! 後悔するのは性に合わん。 こうなったら直接言いにいったる! 迷うことはあらへん。 商人とは仮の姿。 俺はチャーリー・・・ウォン財閥5代目総帥、チャールズ・ウォンや。 俺様の辞書に、不可能の文字はない! よその宇宙だろうが会いに行ってみせたる! あー、早くあんたの顔が見たいなぁ。 会うたら、瞳ェ見て、髪なでて、抱きしめて・・・ 一生離さんと、宇宙一の幸せ者にしたるからな。 待っててや、俺の・・・俺のアンジェリーク! | |