| ランディ様: | こんな遅くにごめん。 ちょっと話があるんだけど・・・一緒に来てもらえないかな? こうしていると思い出すな。 君とレイチェルが聖地で試験を受けていた時のことを。 あの頃はいつも、女王陛下のお力に守られていて・・・それが当然だ、なんて思ってた。 ・・・そんな自分が悔しいよ。 |
| アンジェリーク: | ランディ様・・・。 |
| ランディ様: | ああ、アンジェリーク。 君がそんな顔することないよ。 俺は今、自分に対して腹が立ってるんだ。 平和や幸せっていうのは、ただ受け取るだけのものじゃなくて、守っていくものだって・・・ 知ってたつもりだったのに、全然わかってないことに気がついちゃってさ。 それで反省してるんだ。 でも、気づいたからにはもう忘れはしない。 この宇宙の平和を守るために、俺は闘う。 アンジェリーク、君も闘ってくれるよな? 俺たちの、この美しい宇宙を守るために。 先は見えないけど・・・ 勇気を出してくれるよな? |
| アンジェリーク | もちろんです |
| ランディ様: | 君ならそう言ってくれるって俺、信じてたよ。 だって、君は女王になれた人間なんだからさ。 ・・・なんて、本当はちょっと心配だったんだ。 ・・・ごめん、一瞬でも疑ったりして。 やっぱり君は君だね。 変わってなくてよかった。 ・・・ありがとう。 そろそろ帰ろうか。 君が風邪をひくといけないし。 大丈夫、送っていくよ。 さあ、行こう! |
| アンジェリーク: | ランディ様が「ありがとう」って・・・ うふっ、うれしいゥ |
| ランディ様: | へぇ・・・そっか・・・ そうだったんだな・・・。 |
| アンジェリーク: | どうしたんですか、ランディ様? |
| ランディ様: | あ、いや、さ。 俺、夜の空は真っ暗だって思ってたけど、よく見ると違うってことに今、初めて気づいてさ。 白い雲も流れてるし、空はよく見たら深い紺色で・・・真っ暗に思えても、本当はそれほどじゃないんだ。 これって今の俺たちに勇気を与えてくれてないか? つまり、先行き真っ暗に思えても、実はそうでもないかもしれないぞ・・・ってね。 そういうこと。 ハハ、楽天的だって? でもこれが俺の元気の秘密さ。 考えても仕方のないことクヨクヨ考えないこと! 前向きに物事を見てみると、けっこうサイアクの事態も、乗り越えられたりするもんなんだ。 ほら、俺・・・守護聖だろう? だからクヨクヨと悩んでいるヒマなんかないんだ。 即断即決! ・・・ってね。 柄じゃないかな? 俺、何も考えてないみたいに見えるらしいし。でも、そうでもないんだよ。 これでも、考えて、悩んで・・・なんてね、そんなこともあったりするんだ。 ごめん、こんな話聞かせて。 退屈だったかい? |
| アンジェリーク: | いいえ! |
| ランディ様: | ・・・君は優しいね。 俺のこんな話にも、一生懸命耳を傾けてくれて。 君が不安になったときには、俺に相談してくれよな。 聞かせてほしいんだ。 ・・・今日のお礼としてさ。 そりゃあ、俺なんかじゃ頼りにならないかもしれないけど、ほら話すだけでも違うだろう? だから・・・頼りにしてくれよな。 なんだか真面目な話で照れくさいな。 でも俺、本気だから・・・何かあったら相談するんだぞ。 |
| アンジェリーク: | ありがとうございます、ランディ様。 |
| ランディ様: | じゃあ、そろそろ帰ろうか。 君がいないって、誰かが気づいたら、大騒ぎになってしまうからね。 部屋まで送るよ。 |
| アンジェリーク: | ランディ様・・・ゥ |
| ランディ様: | 今日は静かだね。 あっ、別にいつも君がうるさいとかそういう意味じゃないんだ。 ただ元気がないな、って。 もちろん気持ちはわかるさ。 明日のことを考えたら、緊張もするよな。 でも・・・そんな君を見てるのは、つらいんだ。 だって、君の気持ちが痛いほど伝わってくるのに俺にできることといったら何がある? バカだよな、俺。 自分で「相談しろ」なんて言っておいて、その方法がわからないんだ。 でも、このまま君を放っておくことなんてできない。 だから・・・その、うまい言葉はみつからないけど、ただ・・・ 信じてほしいんだ。 俺が、必ず君を守るってこと。 俺の命にかけても、君を守りたいんだ。 だから、そんなに悲しい顔しなくてもいいんだよ。 君は一人じゃない。 どんなときも俺がそばにいるんだ。 もう一度言うよ。 必ず君を守ってみせる。 俺の命に代えても、必ず・・・。 |
| アンジェリーク: | ありがとうございます、ランディ様・・・ |
| ランディ様: | やっと笑ってくれたね。 怖いかもしれないけど、勇気を出して。 そして・・・俺の言葉を忘れないで。 さあ、今日はもう帰ろうか。 送るよ、アンジェリーク。 |
| ランディ様: | ・・・アンジェリーク。 |
| アンジェリーク: | え・・・? |
| ランディ様: | ごめん、ちょっといいかな。 話したいことがあるんだ。 走らせちゃってごめんよ。 でも、どうしても君と二人っきりで話がしたくてさ。 ドキドキしたなぁ! パーティーを抜け出すのがあんなに大変だなんて思わなかったよ。 きっと今ごろ、君の姿が見えないって大騒ぎだぞ。 フキンシンかもしれないけど ・・・ハハ、おっかしいよな。 そういえば・・・旅の間も、よくこんなことがあったね。 あわただしくて、でもなんだかドキドキして・・・。 もう、終わったんだな。 明日になれば、君は君の宇宙に帰ってしまって・・・もとの生活に戻るんだ。 なんだか信じられないよ。明日が過ぎたら君の顔が見られないなんて。 こんなにそばにいるのに・・・。 もちろん、絶対に会えないなんて決まってないけど、 ・・・俺は守護聖なんだから、君と一緒には行けない。 それは、もう会えないかもしれないってことで、つまりお別れかもしれないってことなんだ。 君と・・・ ああ、ごめん! なんだか暗くなっちゃったね。 せっかく外に連れ出しといてこんなの、悪いよな。 もっと楽しい話をしようか! そうだな、きみの宇宙こと、楽しかった女王試験のこと、君と出会ったときのこと、声を聞いたときのこと、笑顔を見たときのこと、君を・・・君を初めて、大切だと思ったときのこと・・・ |
| (アニメーション) | |
| ランディ様: | できることなら・・・違った形で会いたかった。 離したくない・・・君が好きなんだ。 ・・・ごめん、弱音はいちゃったね。 こんなこと言ってたら、会えるものも会えなくなるよな。 また会えるって信じてるよ。 俺たち、ここでさよならじゃないって。 俺はずっとそう・・・信じてるから。 |
| (ランディ様独白) | |
| 闘いは終わった。 聖地にも、平和が戻ってきたよ。 でも俺・・・あの旅のこと、決して忘れない。 知らない街を旅して、優しい人たちに出会って。 心暖まる出来事もあったし、・・・悲しいこともあったね。 いろんな気持ちに包まれて、仲間と・・・そして大切な人と歩んだ毎日を、俺は誇りに思ってる。 正直、つらいなって思う日もあったけど、いつも俺を勇気づけてくれる、優しい笑顔が隣にあったから・・・俺は、どんな困難も乗り越えられたし、力を合わせて宇宙を救うこともできたんだ。 旅のこと、仲間のこと、・・・大切な君のこと。 俺は忘れない。 絶対に忘れない。 だから・・・両手一杯の想いを込めて、ずっと祈ってるよ。 いつか俺たちがもう一度出会える日が来るように・・・二つの宇宙から、笑顔が絶えてしまわないように。 勇気を失わないように・・・ってね。 この想いが、風に乗って・・・アンジェリーク、遠い遠い、君のもとへ、届きますように・・・。 | |