| リュミエール様: | 少しお話ししたいことがあるのですが・・・一緒に来ていただけますか? アンジェリーク、突然このような時間に外へお誘いして申し訳ありません。夜景がとても美しかったものですから、あなたにもぜひ、見ていただきたかったのです。 |
| アンジェリーク: | ありがとうございます、リュミエール様! |
| リュミエール様: | フフ、その笑顔を見ると、あなたがまだ女王候補だった頃のことを思い出してしまいます。 あのころ、あなたはどのようなときにも笑顔を絶やさず、常に前向きな姿勢で物事に取り組んでいました。その笑顔にずいぶん元気づけられたものです。もちろんそれは、今でも変わりありません。 ・・・ご存じでしたか? あなたの、その笑顔や姿勢が私たちの旅の道しるべとなっていることを。旅の道のりが、どのようにつらくても、誰一人怖じ気づくことなく前へ進めるのは・・・あなたが、私たちを励まし導いてくださっているからなのです。あなたは、無意識のうちにそうしているのでしょうね。とても素晴らしいことだと思いますよ。 アンジェリーク、先の長い旅になるとは思いますが・・・あなたが頼りです。これからも、私たちを導いていってくださいね。 |
| アンジェリーク: | はい! |
| リュミエール様: | よかった。あなたがそう言ってくださることほど心強いことはありません。 ですが、無理に頑張る必要はないのですよ。自然のままの、あなたでいいのですから。 ・・・では、そろそろ夜も更けてまいりましたし宿に戻りましょうか。明日も早いですからね |
| アンジェリーク: | リュミエール様が微笑んでくださったわ!・・・うれしい) |
| リュミエール様: | 美しい空ですね。こうして、星を眺めていると吸い込まれてしまいそうな気がします・・・。 |
| リュミエール様: | ・・・・・・・・・。 |
| アンジェリーク: | どうしたんですか、リュミエール様? |
| リュミエール様: | ・・・アンジェリーク、このようなことをあなたにお聞きするのは筋違いかもしれません。自分で考えるべきことだとは承知しています。けれど・・・教えてください。 皇帝は何の目的があって宇宙を制服しようとしているのでしょうか? 罪のない人々を傷つけ、自然を破壊し・・・幾多の罪を犯してまで宇宙を手に入れて何になるのでしょうか? 私は、皇帝が積み重ねていく罪の数々を、好め出見るのがつらい・・・。それを目の当たりにするたび私の中にある皇帝への憎しみが・・・少しずつ大きくなっていくのです。 「罪を憎んで、人を憎まず」憎むべきは罪であって、人を憎んではいけないという意味です。今の私にはそれができない。いつから私は、このように弱い人間になったのか・・・このまま、憎しみの感情に押し流されてしまいそうな自分が、恐ろしいのです。 |
| アンジェリーク: | リュミエール様・・・ お心を強く持ってください、リュミエール様! |
| リュミエール様 | あっ・・・申し訳ありません。つらいのは、あなたも同じだというのに・・・。 私としたことが、慣れない闘い続きで、少々弱気になっていたようですね。・・・ですが、もう大丈夫。弱き心に流されそうになっていた私を、あなたが止めてくださいましたから。・・・ありがとう。 そろそろ帰りましょうか。・・・お部屋まで、送りますね。よい夢を、アンジェリーク。 |
| アンジェリーク: | リュミエール様が、私にお礼を言ってくださったわ! |
| アンジェリーク: | ・・・・・・・・・。 |
| リュミエール様: | アンジェリーク・・・明日の、皇帝との闘いのことを考えているのですね。 こうして一緒にいると、あなたの悲しみや不安が伝わってくるようです。たとえ偽りだったとしても、一度行動を共にした者と闘うのは、とてもつらいことでしょうし・・・皇帝の強大な力を考えれば不安になるのも無理はありません。 ですが、アンジェリーク、どうかそのように、弱気にならないでください。いつかあなたが私に「心を強く持て」と言ってくださったこと・・・覚えていますか?その言葉を、今、あなたにそのままお返ししましょう。 心を強く持ってください。あなたには、明日の闘いに挑むことのできる力があるはずです。 私も力になれるよう、全力を尽くしましょう。あなたの不安を静め、哀しみを癒し・・・そして、この命に代えてもお守りするとお約束します。非力な私が、このようなことを言うのは、おかしいですか・・・? ですが、最後の闘いというつらい状況の中で・・・私にできることと言えば、これしかないのです。ですから、どうかあなたを守らせてください。それが、私にとって最大の勇気になるのですから・・・。 では、帰りましょうか。なにも心配せずにゆっくりお休みください。明日のために・・・。 |
| アンジェリーク: | リュミエール様・・・。 |
| リュミエール様: | ・・・アンジェリーク。 |
| アンジェリーク: | え・・・? |
| リュミエール様: | あの、少々お時間をいただけますか? お話ししたいことがあるのです。 今日の夜空は、なんと美しいのでしょう。まるで、宇宙の平和を祝福しているかのようです。 ・・・私からあなたに、一言、お祝いの言葉を言わせてください。最後まで、よく頑張ってくださいました。あなたが勝利を導いたのですよ。おかげで、私たちの旅も無事終わりました。そして・・・あなたは、ご自分の宇宙に帰ってしまうのですね。 ・・・いつか必ず別れのときがくることは、あなたに再会したときからわかっていました。けれど、いつまでも、それを受け入れることのできない自分がいるのです。あなたち、お別れするのはとてもつらい。 ですが、私たちにそれしか道がないのであれば・・・・・・あなたに、お願いがあるのです。旅が終わってしまった今、住む世界の違う私達のために残された時間は今夜だけ。 ですから・・・あなたとともに過ごせるこの最後の時間を・・・私にあずけてくださいませんか? 星の輝きが消えるまで・・・月の光が霞むまで・・・どうか、あなたのそばにいさせてください。 |
| (アニメーション) | |
| リュミエール様: | この夜が永遠に続けばいいのに・・・終わって欲しくない。 あなたとこうしてずっと一緒にいたい・・・・。時間はすべてを忘れさせる・・・ ・・・もし、それが本当だとしても、私はあなたを忘れません。すべてに逆らってでもあなたのことをいつも心に・・・ |
| (リュミエール様独白) | |
| 平穏な日々の中で、私はふと想い出すのです。仲間と共に困難に挑んだあの旅を・・・。 行き先を見失い、途方に暮れた日、悲しみに心ふさがれた夜、本当に・・・様々なことがありました。 ですが、私は忘れません。遠い街で出会った幾多の優しい瞳と、優しい想いと、そして・・・愛する人と二人で眺めた、たくさんの風景を。・・・あなたと語り合った、いくつもの夜を。永遠に色あせないよう、消えてしまわぬよう・・・想い出は、ずっと心に残しておきましょう。 遠い空を見上げ、いつでも祈っています。すべての星に、街に、生けるものすべてに、・・・そして大切なあなたに、大いなる優しさと、幸せに満ちた日々が訪れるよう・・・。いつか時が巡り、再びあなたと出会える日が訪れるまで、私は祈り続けましょう。 アンジェリーク・・・永遠の、私の恋人・・・ | |