これは全部ではありません。とりあえず、わかったものだけここに書いておきます。わかり次第追加していきたいとおもってます。
今日は少し風が強いみたいだな。
−きゃっ−
どうした、お嬢ちゃん?・・・目にゴミが入ったんだな。ちょっと見せてみな。おっと・・・。
−オスカー様?−
アンジェリーク・・・。俺は今、自分がまったく違う人間になってしまったような気がしている。たとえて言うなら、生まれて初めて恋をした少年の気分だ。・・・こんなことは初めてだぜ。お嬢ちゃんの深く澄んだ瞳に、俺だけを映し続けたい。他の男など・・見て、ほしくない。みっともないと思うか?だがな、お嬢ちゃん、それだけ俺は本気なんだ。俺の瞳を見てくれよ。嘘という文字は映ってないだろう?だから・・・アンジェリーク、俺を一生、信じ続けてくれないか・・・?
−はい・・・−
女王に捧げた命を、今日からは君に捧げよう。君の輝く笑顔を守る騎士として、俺は生きていこう。ずっと、ずっとだ・・・。しかし、お嬢ちゃんに恋を教えてやろうと思っていたのに、逆に教えられちまったな・炎の守護聖オスカーも形無しだぜ。ま、惚れちまったんだから仕方ないか。
綺麗になったな・・・予想以上に美しい花が咲いたようだ。あでやかに咲き誇る薔薇よりも、今の君は美しい。・・・この頃ずっと考えていたことがある。少し真面目な話なんだが、聞いてほしい。俺は、命とは「時間の連続」だと考えている。生まれた瞬間と死をつなぐ、流れる時間の連続体・・・それが人の命だと。だとすると、最も長い時間考えたことこそ、魂を捧げたことだと言えるだろう。・・・わかるよな?君が魂を捧げたものは何だ?俺は・・・この俺が魂を捧げたものは、君だ。君なんだ。誰よりも何よりも、君を愛している。この気持ちは変わらない・・・永遠に。どうか、俺の想いに応えてほしい・・・!
−よろこんで−
ありがとう・・・。君はもう、お嬢ちゃんとは呼べないくらい、素敵なレディになったよ。ここから今すぐにでも、連れ去ってしまいたいくらいにな・・・。
聞き慣れたはずのセリフもお嬢ちゃんの口から出ると、また違うもんだな。女王になるより、俺と一緒にいたいってのか?
−はい−
そう素直に言われると、さすがの俺も参っちまうな。まったく、お嬢ちゃんみたいな子は初めてだぜ。子供だと思って油断していたら、いつのまにか、このオスカーまで恋のとりこにしちまうんだからな。・・・ま、それも悪くないか。なんたって、お嬢ちゃんが素敵なレディになる日を一番楽しみにしてたのは、俺なんだからな。
オスカー様、馬に乗って登場。
”どおう、はっ(馬から飛び降りる)
待たせたな、お嬢ちゃん。いや、お嬢ちゃんっなんていうのは卒業だな。君はもう、立派なレディーだ。その輝く瞳に俺1人をプレゼントさせてもらうぜ・・・永遠に・・・。”
−新宇宙の女王補佐官アンジェリークと、現守護聖であるあの方との恋は、遠く宇宙を隔てて、ゆっくりと育まれました。その司る炎のように情熱的なオスカー様がレディと認め、心から愛した少女・・・アンジェリーク。「な、俺の目に狂いはなかっただろう?・・・俺の、アンジェリーク・・・。」2人の物語は、ここから始まります。そして終わることはありません。・・・あなたが想い続ける限り、永遠に・・・。
新宇宙の女王も決定したみたいだな。女王試験、楽しませてもらったぜ。・・・どうした?浮かない顔をして。
−オスカー様。私、オスカー様のことが好きなんです・・・。−
・・・お嬢ちゃん、それは・・・
フッ・・・参ったな、完全に俺の負けだ。そうやって、いとも簡単に俺が言いたくても言えなかったセリフを口にしちまうんだからな、お嬢ちゃんは。好きになるなってほうが酷だろう。俺も守護聖である前に、1人の男なんだからな。・・・愛してるぜ、アンジェリーク。どうやら本気で参っちまったみたいだ。この俺ともあろうものが・・・な。
(97/01/03)