これは全部ではありません。とりあえず、わかったものだけここに書いて
おきます。わかり次第追加していきたいとおもってます。
ねエ、アンジェリーク。この前あんたが宇宙の女王になるのはもったいないって話したよね?その理由なんだけど・・・あ、わかったとしても答えは言わなくてイイよ。今日は言うつもりだったんだ、・・・アンジェリーク、あんたが好きだってコト。あんたってさ、一緒にいてホントに飽きないんだよね。自分でも不思議だよ。人間は”慣れ”と闘う動物だって話したでしょ?私だって例外じゃないんだよ。でも、あんただけは別。あんただけは・・・いつだって一緒にいて楽しくて、いつだって好きでいられる。・・・正直なこというと、運命さえ感じちゃったんだな。ああ、私はこのコと出会うために今まで生きて、いろんなコト経験してきたんだなってさ。そこまで思ってんのに、あんたを女王にさせられるほど、私はお人好しじゃないよ。あんたが目の前から去っていくのを、指をくわえて見てろって?ジョーダンじゃないね。私は、あんたと一緒にいたい。ねエ、アンジェリーク。宇宙を面白くするのもイイけど、私と2人で人生を面白くしてみない?
−よろこんで−
それほど嬉しい言葉を聞いたことはないよ。ありがと、アンジェリーク。これから始まるスリリングで壮大な2人の人生にかなうものなんてゼッタイ、ない。あんたと私なら、きっと楽しい毎日を創り出せるハズだよ。・・・だから、ずっと一緒にいよう。いつも笑顔でいられるように楽しい時間を用意して、あんたをもてなしてあげるよ。・・・あんたに会えてよかった、アンジェリーク。ホントに・・・ありがとう。
私って、夢の守護聖のわりには、自分の夢を持たないヒトなんだよね。でも、最近ホントひっさしぶりに自分の夢ってのを持つようになったんだ。・・・聞いてくれるかな?今ね、すんごく好きなコがいるんだ。可愛くって一生懸命で、何ごとも全力で頑張っちゃうような、要領の悪いコ。でも、そーゆー健気なところがカワイイんだよねエ。今の私の夢はね、その子と2人で楽しい時間を過ごすことなんだ。2人っきりでね。私ってさあ、夢を夢のまま終わらせるのって性に合わないんだよね。何がなんでも叶えちゃうタイプっていうの?だからね、この夢も叶えたいんだ。ゼッタイにさ。私の好きな子が誰か、もうわかったよね?
−はい・・・−
ふふっ、これだけ匂わせといてわかんないワケないか。・・・そ、あんたなんだ。私の夢を叶えるのに、協力してくれるかな?
−よろこんで−
そっか。・・・嬉しいよ、ありがと。楽しい夢を見るときも、悲しい夢を見るときも、これからは一緒。もちろん、幸せな夢もね。そばにいるだけで満たされる・・・。恋とか愛とかって、そんなモンでしょ?だ・か・ら。私はずっと、そばにいるよ。そして、一緒に夢を紡いでいこう。
そっかあ。私のコトそんなふうに思っててくれたんだ。でもさ、あんたには大切なお仕事があったんじゃない?女王になるっていう、さ。それとも、女王になるのは、やめちゃうってワケ?
−はい−
ふうん。・・・なあんて、気のないようなフリしてるけど、ホントは今、すっごくドキドキしてるんだ。最初はカワイイ妹だったのに、いつのまにか私の心はあんたのことでいっぱい。この責任、どうやってとってくれるのさ!?・・・なあんて、ウソウソ、ジョーダン。でもホント・・・好きだよ。
服だの何だのを山のように抱えてくるオリヴィエ様
”はあーい、おまちどうさま。これはねえ、今年の新色。けっこう綺麗でしょう。このドレスもアクセサリーも全部あんたにサイッコーに似合いそうなのを選んできたんだからあ。ふふっ、、メイクもさ、このオリヴィエがとびっきり美人にしてあげるから、だから、いつもそれが似合うサイコーの笑顔でいて。約束だよ、ね?”
−新宇宙の女王補佐官アンジェリークと、現守護聖であるあの方との恋は、遠く宇宙を隔てて、ゆっくりと育まれました。・・・いつも陽気で気ままで、ちょっと皮肉屋なはずのオリヴィエ様の表情が、ふっと真剣になることがあります。「あんたをキレイにする特権を、独占させてよ。アンジェリーク。」オリヴィエ様のこんな言葉から・・・。2人の物語は、ここから始まります。そして終わることはありません。・・・あなたが想い続ける限り、永遠に・・・。
どうしたのさ、アンジェリーク。新しい宇宙の女王に決まったヒトが、そんな思い詰めた顔しちゃって。
−オリヴィエ様。私、オリヴィエ様のことが好きなんです・・・。−
ねエ、アンジェリーク。そんなに思い詰めるのって美容に悪いんだよ。おやおや、ベソまでかいて・・・。そんなに悲壮にならなくても、大丈夫。私だって同じこと、あんたに言いに行こうって思ってたんだ。ふふふっ。おっかしい。新しい宇宙の女王なんて、やめてしまいなよ。不幸な顔してる女王様に、幸せな宇宙を創れるハズがないじゃない?私は、あんたが好きだよ、アンジェリーク。あんたのために、いろんなことしてあげたい。あんたと一緒に、いろんなことをしたいな。さしあたり、その泣き顔を笑顔にするための特別なメイクなんか、ね。
(97/01/03)