2015春 タカの渡り観察記録
1.このページに掲載している観察記録は、長年タカの渡りの観察を続けている「日本野鳥の会高知支部」の有志により、個人的に善意で提供されたものであり、未発表データですので、無断転載・転記はご遠慮ください。
2.同日の観察記録でも、観察地点によっては重複してカウントされている可能性があるものがあります。
3.日付が前後してUPされることがあります。
4.観察された皆さんからのコメントの掲載を始めました。
5.一部の観察地点について、オンライン地図とのリンク処理をしています。観察地点へお越しの際の参考にしてください。
6.赤字は、逆行(東→西)です。
★観察地点一覧
1.波介山 高山展望所 : 土佐市 33.466566, 133.415187 標高 260m
2.虚空蔵山 山頂広場 : 須崎市・土佐市・佐川町 33.460455, 133.307909 標高 675m
3.北 山 : 高知市 33.602392, 133.510554 標高 410m
4.五台山展望台 : 高知市 33.546726, 133.574097 標高 100m
5.鴻ノ森 : 高知市 33.578145, 133.496566 標高 75m
6.加賀野井 : 高知市 北緯33度34分 東経133度31分 標高 50m
7.横倉山 第1駐車場 : 越知町 33.533667, 133.223356 標高 450m
8.有瀬 : 香美市 33.657671, 133.772441 標高 160m
9.大峠 : 土佐町 33.706333, 133.518622 標高 500m
10.城ケ森 : 高知市 33.576683, 133.458149 標高 330m
11.考える村 : 芸西村 33.543847, 133.795443 標高 260m
12. 逢坂峠 : 高知市 33.593382, 133.583781 標高 60m
13. 見晴し台 : 高知市 33.589758, 133.549491 標高 160m
※各観察地点の「標高」の左に記載している2つの数字を、グーグルマップに張り付けてください。
そのまま、観察地点の詳細な場所が表示されます。
月/日 Date |
観察時間 Investigation time |
観察地点 Investigation point |
天 候 Weather |
サシバ Grey-faced Buzzard |
ハチクマ Oriental Honey-buzzard |
ノスリ Common Buzzard |
その他のタカ Others |
計 Total |
観察者 Investigator |
3/20 | 1100-1130 | 北山 | 晴 | 2 | 2 | 中村文二 橋本裕子 |
|||
3/22 | 1030-1400 | 有瀬 | 快晴 | 27 | ミサゴ1、ハイタカ2 | 28 2 |
西村公志 | ||
0630-0945 | 逢坂峠 | 晴 | 4 | 4 | 永佐 清 | ||||
1600-1700 | 1 | タカSP1 | 1 1 |
||||||
3/24 | 1140-1310 | 鴻ノ森 | 晴 | 1 | 1 | 永佐 清 | |||
3/25 | 1200-1330 | 有谷 | 晴 | 0 | 0 | 永佐 清 | |||
3/26 | 1030-1300 | 北山 | 晴 | 0 | 0 | 橋本裕子 | |||
1530-1736 | 加賀野井 | 15 | 15 | 西村俊彦 | |||||
1340-1450 | 鴻ノ森 | 4 | 4 | 永佐 清 | |||||
3/27 | 0910-1630 | 北山 | 晴 | 127 | 3 | オオタカ1、ハイタカ1 ハイタカ1 |
132 1 |
西村俊彦 中村文二 橋本裕子 |
|
0900-1700 | 有谷 | 31 | タカSP1 | 31 1 |
|||||
3/28 | 0825-1510 | 北山 | 晴のち曇 | 158 | 2 | ツミ1 | 161 | 中村文二 橋本裕子 |
|
1130-1540 | 有瀬 | 晴時々曇 | 651 | 1 | 652 | 西村公志 | |||
0940-1200 | 逢坂峠 | 晴のち曇 | 178 | 178 | 永佐 清 | ||||
1410-1630 | 114 | 114 | |||||||
0828-1400 | 加賀野井 | 晴 | 226 | 226 | 西村俊彦 | ||||
3/29 | 1345-1715 | 有瀬 | 雨のち曇 | 207 | 207 | (西村公志) 長崎良雄 |
|||
1420-1630 | 見晴し台 | 曇のち晴 | 220 | 220 | 中村文二 | ||||
3/30 | 0800-1630 | 北山 | 晴のち曇 | 68 | 6 | ハイタカ1 | 75 | 小畑義明 稲本由美子 中村文二 橋本裕子 |
|
1200-1300 | 逢坂峠 | 晴 | 18 | タカSP1 | 18 1 |
永佐 清 | |||
1605-1700 | 6 | 6 | |||||||
3/31 | 0930-1330 | 北山 | 曇 | 12 | 2 | 12 | 中村文二 橋本裕子 |
||
0940-1500 | 有谷 | 586 | 586 | 永佐 清 | |||||
4/01 | 1245-1705 | 鴻ノ森 | 小雨のち晴 | 325 | 325 | 西村俊彦 | |||
1300-1640 | 有瀬 | 413 | 413 | 永佐 清 | |||||
1300-1500 | 北山 | 曇時々晴 | 16 | 4 | 20 | 橋本裕子 | |||
1200-1700 | 見晴し台 | 575 | 575 | 中村文二 | |||||
4/02 | 0835-1300 | 北山 | 曇 | 12 | 2 | 14 | 中村文二 橋本裕子 |
||
1010-1330 | 有瀬 | 曇のち小雨 | 110 | 110 | 永佐 清 | ||||
0845-1228 | 鴻ノ森 | 晴のち小雨 | 7 | 7 | 西村俊彦 | ||||
4/03 | 曇のち雨 | − | |||||||
4/04 | 1000-1430 | 有瀬 | 曇のち雨 | 145 | 145 | 西村公志 永佐 清 |
|||
0803-1200 | 鴻ノ森 | 曇 | 32 | 32 | 西村俊彦 | ||||
0815-1300 | 北山 | 曇のち小雨 | 25 | 25 | 中村文二 稲本由美子 西本和恵 橋本裕子 |
||||
1300 | 円行寺 | 曇 | 9 | 細川公子 | |||||
4/05 | 1505-1745 | 加賀野井 | 曇 (晴れ間有り) |
204 | 204 | 西村俊彦 | |||
1440-1740 | 逢坂峠 | 曇 | 247 | 247 | 友草和仁 長崎良雄 | ||||
1510-1610 | 有瀬 | 曇時々小雨 | 0 | 0 | 西村公志 | ||||
1425-1530 | 見晴し台 | 曇 | 17 | 17 | 中村文二 | ||||
4/06 | 0830-1100 | 加賀野井 | 曇 | 298 | 298 | 西村俊彦 | |||
1225-1545 | 194 | 194 | |||||||
0945-1130 | 有瀬 | 1500 | 3 | 1503 | 高木恭介 | ||||
1230-1545 | 春野町芳原 | 288 | 288 | 西本和恵 | |||||
1235-1540 | 鴻ノ森 | 102 | 102 | 永佐 清 | |||||
0750-1540 | 見晴し台 | 1163 | 6 | 1169 | 中村文二 橋本裕子 |
||||
4/07 | 1238-1515 | 五台山 | 曇 | 0 | 0 | 西村俊彦 | |||
1025-1540 | 見晴し台 (下段) |
13 | 13 | 中村文二 橋本裕子 |
|||||
1220-1300 | 逢坂峠 | 0 | 0 | 永佐 清 | |||||
4/08 | 1048-1620 | 五台山 | 曇のち晴 | 60 | 60 | 西村俊彦 | |||
1350-1550 | 岡豊山 | 91 | 91 | 細川公子 | |||||
1005-1720 | 見晴し台 (下段) |
201 | 2 | 203 | 中村文二 橋本裕子 |
||||
1420-1620 | 逢坂峠 | 曇 | 23 | 23 | 永佐 清 | ||||
4/09 | 0950-1112 | 五台山 | 曇 | 1 | 1 | 永佐 清 西村俊彦 |
|||
1335-1500 | 仁井田 | 13 | 13 | 永佐 清 | |||||
4/10 | 雨 | − | |||||||
4/11 | 0917-1300 | 五台山 | 晴 | 22 | 22 | 西村俊彦 | |||
0830-1600 | 有瀬 | 141 | 141 | 岡村 吉田直樹 西村公志 |
|||||
0900-1710 | 見晴し台 (下段) |
138 | 5 | 143 |
中村文二 西本和恵 橋本裕子 |
||||
0845-1600 | 北山 | 曇のち晴 | 49 | 49 | 稲本由美子 浦口武男 |
||||
0620-1800 | 仁井田 | 160 | タカSP1 | 160 1 |
永佐 清 | ||||
4/12 | 0830-1200 | 有瀬 | 曇 | 89 | ミサゴ1 | 90 | 吉田直樹 | ||
1300-1500 | 11 | 11 | 西村公志 | ||||||
0630-1715 | 十津 | 22 | 22 | 長崎良雄 | |||||
1630-1700 | 岡豊山 | 4 | 4 | 細川公子 | |||||
0948-1454 | 五台山 | 60 | 60 | 吉本海男 平田芳江 西本和恵 西村俊彦 |
|||||
0910-1630 | 北山 | 118 | 6 | 124 | 小畑義明 澤村 彰 稲本由美子 浦口武男 中村文二 橋本裕子 |
||||
4/13 | 雨 | − | |||||||
4/14 | 1311-1600 | みづき坂 | 雨のち晴 | 42 | 42 | 西村俊彦 | |||
1200-1440 | 鴻ノ森 | 46 | 46 | 永佐 清 | |||||
1640-1730 | 4 | 4 | |||||||
1340 | 土佐山 | 1 | 1 | 細川公子 | |||||
1115-1530 | 北山 | 119 | 17 | 136 | 西本和恵 橋本裕子 |
||||
1325-1520 | 見晴し台 (下段) |
12 | 12 | 中村文二 | |||||
4/15 | |||||||||
4/16 | |||||||||
4/17 | 0655-0710 | 晴 | 逢坂峠 | 35 | 35 | 西村公志 | |||
4/18 | 1430-1700 | 曇 | 北山 | 12 | 12 | 稲本由美子 | |||
計 Total meter |
5207 | 0 | 50 | オオタカ1、ミサゴ2、ツミ1、ハイタカ2、タカSP ハイタカ3、タカSP4 |
5263 7 |
※最下段の総計の欄は、同日で重複していないと考えられるものを除き、単純に1日の最大数のみを種類別に集計。
高知では、少なくともこれだけの数のタカの仲間が渡っているという数字です。
〔観察された皆さんからのコメント〕
4/18 北山 曇り空、風もなく穏やかで寒さもない。
真上を通過したのは一羽、後は頭上南を羽搏きながら東へと去って行った。
数は少ないが満足して下山した。
4/17 逢坂峠 所用で、逢坂峠を越えていたら、サシバが舞っていた。
墓地の駐車場に入れて、北側を見ていたら、見ている間中、サシバの飛来が続いた。
17日は、ある程度飛んだのかも。
4/14 みづき坂 久しぶりに、みづき坂へ行ってみました。
はるか遠く、北山沿いを1羽、しばらく待ってまた1羽。
見晴し台下 青空に呼ばれて行ったけど、次第に風が強くなり、砂やゴミがわき上がって
目が開けていられなくなったので、早々に退散。
北山 自分の耳でコマドリを聞きたくて雨が上がって少しして出かける。
雲の多い暗い空にめげないもう一人と上で落ち合う。二人ともキビタキ、オオルリの歌唱力の素晴しい個体を聞き、
風の強い観察地でコマドリの声を待ったら、こんな数字が出た。
サシバは観察地の真上やや南を小さな数で移動。
追い風を利用したかのような高さで故郷へ向かって行った。低いのは少数。
今日はノスリも多かった。ハヤブサのペアが出て風に向かって飛んで行った。
北側には積乱雲がにょきにょき、怖いくらいの強い風、この観察は正気の沙汰ではないねと言いつつも、
次々に来るサシバに足止めをされた。空は見事にに晴れまだ来そうだったが潔く?下山した。
下からは見えない高さのようだった。
4/12 五台山 タカの数は、多くはありませんでしたが、懐かしい人々が久々に顔を合わせて、
楽しいひと時を過ごすことができました。
タカに感謝!
有瀬 ほぼ全てが、北側の尾根高くを飛び期待はずれ・・・。
唯一目線より低くを一羽が飛んだが、距離がありました。
北山 晴れマークの午前中、今日こそとみな思ったらしい。でも朝から空は重たいまま.......
今しも雨粒が落ちて来そうな感じだったけど、曇りのまま観察を終えた。
今日も強風の注意報があったけど、仕事を持つ仲間の皆さんと会えるのは今日しかないと北山へ上がる。
途中、オオルリの声を2カ所で聞き、上がってみれば空は暗いけど視界良好、しかもクロツグミが高らかに歌っていた。
サシバは気流を捉えることができず羽搏きながらぽつりぽつりとやって来て、昨日空がよかったのに
数が出なかった観察の二人は喜び一入。こんな空を懸命に来るサシバたちを心を一つにて丁寧に見送ったことだった。
北山モードの飛び方で真上や少し南を飛び、クオリティの高いフライトに数はでないもののどの人も満足して
家路についた。(午前中48、午後70)お疲れさまでした。
4/11 見晴し台下 風を避けて行ったつもりだった。が、ほとんど一日北よりの風に吹き捲くられた。
あの風の名所、北山ではほとんど風がないと言う。雲の多い空だったが、次第に青空に。
一人だったので真青な空には降参! 幸い飛んでなかったのかそれとも見逃したのか.....
昼前後に二人の助っ人。
風が弱くなった15時台、見上げると南高く裸眼では見えない高さを飛んでるのを発見。
イナバウワーのごとき姿勢で見送った。首が痛いと異口同音。
風の影響をもろに受けたのか、大きい群れは見えず、今日多く飛んだツバメでさえ投げつけられるように東へと去った。
強い風と遠く高い飛び(南北遠い)に疲れた。
北山 さして強い風もなく、まずまずの観察日和だったが肝心のお客様は真上はわずか2、
西の鉄塔辺りから北側を行くもの4、あとは南遠くを通過した。
有瀬 飛んだのは、主に午前中。でも、有瀬は油断できないポイント。
晴れているのに、急に至近に飛び出して来るのもいて、面白い。
おそらく、春季では県内最高の観察ポイント。
いつも、ここで畑仕事をしている女性から、4/6の話を聞いた。
空が、真っ黒になるほどサシバが飛んだとのこと。
今まで、あんな光景は見たことないとのこと。
おそらく、ここに通ってマイナスになることは、ないだろう。
仁井田 この季節、好きなポイントは有瀬か逢坂峠だが、皆さんとラインがかぶるし、大先輩と同じく
南側も気になって1日居てみた。
烏帽子−孕、長浜−浦戸の両峰を見渡すべく、中間あたりにいてロケーションは悪くない。
しかし、結局距離が中途半端で、終日双眼鏡をのぞく羽目になり、1日で「逆さパンダ」に。
午前は北8割、午後は9割の意識で見ていたが、見つけられたのは全て烏帽子−大畑山間。
しかも、大畑山より手前(南側)行ったのは、数羽。ほとんどが、五台山方向へ。
4/08 五台山 秋の渡りでは、沢山のサシバが観察されてきている五台山ですが、春の渡りでは、4桁はおろか3桁の数字も
見られず、僅かに、2桁の数字が4回、あとは1桁という五台山。
さらに、春の渡りでは秋とは反対に、気温が低い日は飛びにくいのではと考えている老人が、
今日は真冬のいでたちで五台山に上りました。
このような悪条件で、五台山へと老人の背中を押したのは、4月6日の春野町芳原の288羽のサシバと、
もう一つは、4月1日の鴻ノ森の数でした。
この日の鴻ノ森の325羽のうち、226羽が、はるか6km以上南の帽子山付近を通過したものでした。
今日の観察の結果は、残念ながらというべきか、予想通りというべきかはわかりませんが、
できれば、もう少し五台山と付き合ってみたいと考えています。
岡豊山 観察時間帯の中では、最大30羽が列を作って飛んで行きました。
見晴し台下 今年は雨が多い、菜種梅雨とかで水の満ち足りた山ではもうすっかり若葉の季節。
サシバの来ないときは若葉を楽しむ。優雅そうだけど強い風にひたすら耐える。
そういえば今日のサシバは強い風に煽られて少し上がってはすぐに下がり、
押し流されたりして、距離が稼げなかったようだ。
低温、強風、雨上がりで視界は良好。
青空が戻って来て期待は膨らんだが4時すぎにはもう来なかった。
4/07 見晴し台下 雨が上がり、上がってみると山頂付近ははまだ雲のなか、海の方は暗い。
北山だと耐えていられないほどの強風、寒い。
そんな中、11時過ぎオオルリの声、飛翔力の強いアマツバメが飛んで行く。
空はまるで雲の見本市、次から次へさまざまな雲が生まれては消えて行く。
近くの林の中から聞いたことのある懐かしい声が、キビタキの地鳴きだ。
時間とともに上の方へ移動。通過中の個体だろう。
風が止んだ昼過ぎ東側の谷に4羽が、その内1羽は西へ、ここに居着いたのだろうか。
15時また風が強くなり体感温度はぐっと下がり、サシバもお寒い数に終わる。
4/06 有瀬 本日、有瀬に行ってきました。あまりの数の多さに、一人では数え切れず大雑把な数字です。
低いやつは 400oでフレームアウトしました。
写真は、もやってはいますが撮れました。ただ腕が...。
飛来コースは、7割が北側、1割は南、2割は直上でした。
11時過ぎ、天候が崩れるに従い、物部川筋から湧いてくるように現れました。
春野町芳原 朝9時に病院の駐車場で低く飛ぶサシバ6羽を発見してから、急いで用事を済ませて、同じ駐車場で
12時半頃から観察を始めました。
烏帽子山から鷲尾山の尾根を次々と流れ、鉄塔でタカ柱になり高く上がって行きました。
大きな群れは15時頃に51羽が流れ、偶然の出会いからタカの渡り観察が出来ました。
鴻ノ森 残念ながら、今日も出遅れの感。日暮れまで見る予定が、1540に小雨が来て、投了。
見晴し台 昼から雨が降ると言う予報でどんよりした空だった。
8時過ぎに南を飛び始めた2羽はカラスにモビングされ、霧の中に消えた。
9時台になって北側遠く、南、また真上とそれぞれのルートを飛び、一時はパニックになるほどだったらしい。
遠いのはあっさりと捨ててしまったらしい。
SOSの電話に10時過ぎてから上がってみると来る来る、大きく曲がる道路上のガードレールに守られているが
車に撥ねられる危険が。すぐさまもう一つ下の霊園に移動、これで空だけ見ていればいい。
期待に応えるかのように頭上を大きな群れがやって来た。ひもじい思いをして来た私には救世主のような群れ。
空は少し明るくなって小さな青空、雲の中から太陽が覗く頃は暑くて蒸し蒸し。
そんなことおかまいなしにサシバたちはやって来た。北側は双眼鏡、後はほとんど目視。
一番数が多かったのは10時台424、勢いがあった。
北山が雲の中の日はここで見るといい、永遠の眠りについている方々、お騒がせしました。
なおツバメやアマツバメも多く飛び、オオルリの声も聞えた。
山は笑い始め、藤の花も咲き始めている。
4/05 有瀬 物部川で、桜に来るコムクドリを撮っていたら、なんだか天気が回復しそうな空模様。
少し思案したが、とりあえず行ってみることに。
堤防の上を走ると、意外に早く到着。居つきのノスリとサシバのお出迎えを受ける。
ただ空は西の方は明るいものの、かなり重たい感じで山には低い雲がかかり、時々小雨も来る。
渡りは出ないものの、居付きの彼らに遊んでもらい、1時間ほどで下山。
明日、天気が持ち直せば、その時間帯はかなり良いかも。
加賀野井 サシバ達は、天気の回復を待ちわびているらしく、僅かな晴れ間を使って渡ってゆきました。
逢坂峠 正午頃までは、ほぼ諦めていた天気。行ってみるものです。
もしかしたら、もっと早くから出てたかな?
見晴し台 雨が上がるのを待ちかねて見晴し台へ。
南側近くや、近く来ても明るい南東へ向きを変えて飛んで行くものが見られた。
サシバたちも雨が上がるのを待っていたようだ。
4/04 有瀬 駐車場に着いて車から降りると、空からサシバの声...。見上げると、満開の桜越しに8羽が舞っている。
とりあえず、双眼鏡だけ持って上の畑に上がると、低く次々と飛来するサシバの群れ。
東を見ると、20羽ほどのタカ柱も。
タカの切れ間に道具を取りに降りようと思っていたが、なかなかそのチャンスがない。
結局、120羽ほどを見送ったところに永佐さんが来て、やっと道具を取りに行けた。
その後は、ほとんど飛ばず、居付きと思われるノスリに遊んでもらった。
今日、驚いたのはなんと言っても永佐さんの新兵器、10倍のスワロ...。
見え味の差は、歴然。抜けの良いガラスは、素晴らしいです。
北山 どんより曇った空にひとかけらの小さな青空。それを見て北山に集ったのは4人。
一昨日までのサクラはほとんど散って、若葉への日々が始まっていた。
サシバが見れたのは10時頃まで、近くは真上通過。
西の高圧鉄塔の辺りに上がり北に消えて行ったのは9羽、本日最大の群れ?
その後霧が出てどんどん視界が悪くなり、前のサクラでさえ見えにくい幽玄の世界へ、
そんな中に鳴くウグイスの歌は格別だった。
一人ならとっくに下りていただろうに、仲間は心強い。
霧にさらわれそうな観察も小雨を合図に一斉に下山。
後ろ髪引かれることもなくサバサバ、修行も悟りの境地に。
円行寺 電柱や高い杉にも止まりました。
4/02 北山 早めに起床した時、予報どおりの空だった。後の山からはシロハラの歌。
今日こそと思い観察点へ。
ところがすでに曇り空、満開のサクラたちは彩を失い時おり吹く風に花びらを放っている。
この空に、この視界に今日も失望。南の烏帽子でさえ見えにくい。
南の島で出た数が重い足を山の上まで運ばせた。あ〜また今日も下を飛ばれると見えない。
視界が良ければ、たとえ下でも南でも辛うじて捕捉可能だけど、今年は変だ。
雨上がりにパアッと晴れることもなく、視界も良くなることがない。その上、予報が当たらない。
今日なども快晴マークで昼から曇るはずだったのに、天気が早く動いて夜、雨のはずが昼頃から降り始めた。
べた曇りの北山を通過してくれたのはみな近かった。イカルが9羽東へ。
明るいニュースはオオタカが2羽、何度か見えたことと、梼原の鳥友からオオルリの歌がいくつか聞えたということ。
サシバもサクラも青空の中で見たいなあ。
有瀬 北山グループの皆さんと同じ読み同じ予想でトカラのが、まだ1000羽以上残っているはずだと、
終日腰を据えるべく大双眼鏡まで持ち込んだが。まったくの出番なしで無念の下山。
今となっては、朝の出遅れが残念だが、あとの祭り。
有瀬の盆栽ザクラ、1日には香川から車3台を連ねたグループ。
昨日は小雨の中でも、三脚を立てて粘っている人。昨日が花のピークかなあ。
4/01 有瀬 柳の下にはドジョウはおらず、桜の上にもサシバは飛ばず、かと思う2時間。
ようやく、美良布市街地〜ダム湖上にパラパラと。
1530、来ました、111羽の群れ。雨による足止めの遅れを一気に取り戻そうとの如く。
その後も、同様の飛び方でアンパンマンの後ろの峰前後を通過。
わずかな雲の切れ間、ちょっと風のある時、2度ほど60羽超の大きなタカ柱。
一度は、はるか南。10倍の双眼鏡でも、長く伸びたタカ柱の全容が入るくらい遠く、
最上部で舞っていたのは霞んで見えなくなるほど。
最後に遅れて眼前に現れた1羽。頭上通過時、右翼先に違和感あり。
なんらかのアクシデントか?。後ろのヒノキのてっぺんに止まりました。
北山 雨上がりの観察点へのドライブはどうでもA級ライセンスでは至難の業だった。
スカイラインと呼ばれた道の上には数多のシーボルトミミズ、ひえ〜〜!!
右に左にハンドルを切り、横断中のものを轢かないように繊細な神経で運転。
もうすでに息絶えたものは、カラスやトビがご馳走になっていた。
観察点に着き観察体制えを整え、双眼鏡で空を一巡、ふと足下を見ると、ゲゲゲッ! 足下にも
でかいシーボルトさま、危うく踏む所だった。
そんなこんなでサシバは14時前の一群れのみ、肉眼で針の先ほど見えたのが双眼鏡で見ると縦に長く柱に。
南側は円行寺でさえ濁り、雨上がりとは思えぬ視界。サシバたちは南遠く通過したらしい。
なお今日はアオバトデーと言いたいくらい姿を見、近い所は前の満開の桜を12羽が縫うように飛び、
色彩的にとても美しかった。
いつもなら風があって体感温度は低いけど、湿度も高そうで天気がよければいきなり初夏になってしまう。
見晴し台 北山に行こうと思ったが、視界がよくなさそうで近場に行ったが大当たり!
ほとんどが北側高く飛び、双眼鏡でないと見えない高さだったので数え落しがあると思う。
脇腹が痛くなる観察であった。
3/31 北山 美女谷は今日も花見に終わった。この場所での南風の強さは格別。
花に嵐は付きものと言うが、早くもちらほら散り始めた。
昨日よりもっと視界が悪く、年度末の今日、決算は大赤字。
驚いたのはトビが10羽も東へ流れて行った、これも移動中なのか。
朝のうちカッコウが鳴き、ウソの声が聞えた。
夏鳥と冬鳥、そして留鳥のアオオゲラのドラミング。
天気がよくなれば歓声をあげる日も来るかも。
(※美女谷 観察点の南側の谷)
有谷 曇り空で風も弱かったのに、今日も10倍の双眼鏡でも霞むくらい。
いったい、どこでこんなに高度を上げて来るのだろう?
今日は、ダム湖上〜北側の峰間のほぼ頭上を通過した数で、遠くのは無し。
また、見ている群れのさらに上で見えた(見えた気がする)のと、通り過ぎる群れに気づき、
先頭が不明なことが度々あった。
3/30 北山 昨日、雨が降ったとは思えない空気の濁り、町でさえ霞み、遠くの山々は行方不明?
そんななか,サクラは満開宣言が。
山は今、桜色に彩られ、観察点のヤマサクラも咲きそろって来た。
快晴という予報も風が出て雲が出て来た。上空はさらに風があるらしく千切れ雲が次第に大きくなる。
サシバは今日、さらに低調で最大の群れは20羽、消えたり見えたりするのをカウント。
ときおり頭上を通過するのも1〜2羽。約束と違うという人も。
切ない思いの日であったが、アオゲラのドラミングや真昼にミゾゴイの声がふた声、ガビチョウ
の囀り、ヒヨドリの小群れが2回、アマツバメ6を初認、地元のオオタカが度々出現、まだいる
ノスリなどなど楽しませてくれた。なお16:23通過のサシバ1はノスリにモビングされた。
3/29 見晴し台 よく降った、雨は昼過ぎに上がったけど空はまだ重たいまま。
北山に行こうと下から見ると、上の方は雲に覆われていた。
正蓮寺への道、県道16号線見晴し台(公衆電話のボックスがある少し広い場所)で
町の方を見ていると羽ばたききいく2羽を見つけた。
大半は15:50〜16:00の10分間に集中しその数207。
遠く近くいい気流に乗ったのか羽ばたかずに流れて行った。
久しぶりに忙しくわくわくする時間だった。
有瀬 1640、南はるか遠く、アンパンマンの後ろの峰の東寄りの谷で、大きなタカ柱に気づく。
あとは、次々とタカ柱が立って、あっという間の3桁台。
しかし、遠い。最近手に入れた10倍の双眼鏡でも霞むくらい。
今日は、初めてのパターン。はっきりと3回に分かれる時間帯、3か所に分かれる場所。
当初の予想を大きく外したうれしい誤算。
短い時間ながら、それなりに満足して下山。
3/28 北山 今朝は波介山から電話、どんどん飛んでるよ〜。
夜明け前から飛び出すサシバたちが8時頃から波介山付近に姿を見せ始めたらしい。
まだ家にいた私は、今日のコースがおぼろげに理解出来た。今日は南を通過するのだと......
午前中はまずまずの空、少し濁り始め、西の虚空蔵山もおぼろ。
10時過ぎから小さな雲が出始め、南風が音を立て始めた。
12時過ぎには風が激しくなり、雲が太陽を隠して体感温度はどっと下がり、2枚コートの重ね着でも寒かった。
サシバは低調で13時台の天頂高くの25羽が最大。暖かな北山の春は何時来るのだろうか。
有瀬 昨夜の送別会の余韻で、朝は完全に出遅れ...。
現地に着いたら、北の空には大きなタカ柱。既にかなりの数が通過している感じ。
今日は観察道具は、フル装備。大きな双眼鏡で、カウント開始。
肉眼では見えない高さを、続々と通過している。1時間ほどで、450羽を数える。
14時以降は徐々に少なくなったが、それでも今季最多のサシバが物部川上流方向に消えていった。
逢坂峠 楽しみにしていた明日の日曜が、雨マークのため、急きょ昨日今日と少し粘ってみた。
トカラの1000羽を捕まえるべく。しかし、こんだけ高い日は一人で見るのは、つらい。
今日のは、ほとんど頭上だが、双眼鏡でやっとの高さ。
3桁の割に、あまり見た気がしない1日。
3/27 北山 空のよさに行く準備をしていたら電話、お馴染みの楠木さん。高知は数字が出てませんね。
う〜む、仲間がみな高年齢になってとシドロモドロ......
てっきり愛媛からと思ってたが、とんでもない所からの電話だったことが後から判明。
高知では寒の戻りに震えていた25日に1000羽あまり飛んだのがそろそろ高知へ着いて、
昨日の夕方くらいから出ているのでは......の情報に、背中を押され北山へ......
観察点ではホオジロが休みなく囀リ、アオゲラやウソの声、サンショウクイも。
10時前南低くと真上に2羽、これくらい近いと一人でもなんとか。続いて7羽。
22日の初サシバは横波で7羽だったけど遠かった! 仲間が次第に増え捕捉率アップ。
11時台45、12時台23、13時台35と、空の変化とともに勢いをなくし、
朝から来ていたダウンを脱ぐことなく、寒くて下山。今日はツバメも飛んで行った。
なお楠木さんは遥か南、鹿児島県トカラ列島の中之島で観察しているようだ。凄い!
3/26 北山 上がってみると穏やかな空、西や南は霞んで見通しがよくない。
観察点南のヤマザクラがやっとほころび始め、ウグイスが耳に心地よい。
よく聞けばジョウビタキがよく鳴いており、もうすぐ渡去するのだろう。
11時過ぎには早くも南風が強く吹き始め、何度見てもただ美しいだけの空に、花粉まみれになって早々に下山。
加賀野井 北側の山沿いに飛んで行く姿に、シーズンの始まりを感じた。
ただし初サシバはもう少し前に一羽見ている。
3/22 有瀬 朝一は所用で、かるぽーとへ。その後すぐに、タカの渡りの下見に出かけた。
香美市有瀬、従来の場所は見にくくなっているので、もう少し上がった「有瀬墓地公園」へ。
トイレも駐車場もあるので、快適なところ。
そこから近いミカン畑から観察した。北の尾根筋から高く出現するが、多くは12時台。
5羽のタカ柱も見れて、下見としては上々。比較的低い逆行ハイタカも出た。
春のサシバ、始まりました。