野 鳥 1 1 9 番


 このページでは、傷ついた野鳥を保護した場合や巣から落ちていたヒナなどを保護した場合の対処法について紹介しています。



 1.ヒナを拾わないで・・・

 野鳥のヒナを見つけた時は、周りをよく探して本当にはぐれたヒナかどうかを確かめてください。迷子になっていると早合点して、迷子ではないヒナを連れてきてしまうことが多くみられます。親鳥は警戒心が強く、人間が近づくと姿を隠してしまうことがよくあります。だから、近くに親鳥がいないからといって、そのヒナが迷子になっているとは限りません。ヒナを保護するときは、周りを十分確認して、迷子になってしまったヒナかどうかを、ぜひ確かめてから保護してください。近くに巣があり、そこへ返せる状況なら、ぜひ返してあげてください。


 2.傷ついた野鳥やぐったりしているヒナを保護したら・・・

 傷ついた野鳥やぐったりしているヒナを保護したら、まず保温をすることと落ち着かせることができる場所を用意してください。鳥カゴは、鳥から周りが見えて落ち着かないし、保温にも適しません。よく使われるのが、ダンボール箱です。中に新聞紙等をしいてやれば十分です。小鳥などで止まる力がある場合は、割り箸や枝などで止まり木を作ってやります。この方が安心するし、自分のフンなどで羽根などが汚れることも少なくなります。中に敷いた新聞紙が汚れる時は、ときどき換えてあげてください。

 これ以後は、保護した鳥の状態によって対応が異なります。
傷病鳥の世話は、専門的な知識を必要としますから、動物園等に持ち込んで、治療してもらうのが一番です。
 県内の動物園では、高知市桟橋通の「わんぱーくこうち」で精力的にお世話をしていただいています。野市町の「県立のいち動物公園」では、通常業務に支障のない範囲でお世話をしてもらえます。
 

 3.応急的に餌を与えるなら・・・

 生卵の黄身に蜂蜜を混ぜたものにお湯(42〜43℃)を加えて、暖かくし飲みやすくしたものを、小鳥の場合は数滴、カモのような大きな鳥の場合は、10〜20ccくらい飲ませます。いずれの場合も、ショックを与えない様に慎重に・・・。


 4.傷ついた野鳥等を保護した場合の問い合わせ先一覧

 傷病鳥獣の保護等については、各市町村の農林業担当課が窓口となり対応することとなっています。地方分権により県から市町村に権限委譲が行われていますが、これもその一環です。


1.各市町村役場の農林業担当課


2.高知県の鳥獣保護行政担当部署

  高知県鳥獣対策室         088−823−9039


3.県内の動物園

  わんぱーくこうちアニマルランド  088−832−0189
  県立のいち動物公園        0887−56−3500


4.NPO法人四国自然史科学研究センター 

  
野生動物救護センター       0889−40−0840