関金温泉は、倉吉市関金町に位置し、鳥取県と岡山県との県境でもあり、「関金宿」(せきがねじゅく)として、「白金の湯」関金温泉として、古くから親しまれてきた。。泉質は無色透明のラジュウムラドン温泉で、健康効果があることで知られる。
関金温泉には、「えぐ芋話」と呼ばれる伝説があるので紹介しよう。とある老婆が川で芋洗いをしていた。そこに、見すぼらしい格好をした旅の僧侶がやってきた。長旅で腹をすかした僧侶は、芋洗いの老婆に、芋を所望した。「芋を少し分けてくれぬか」と何度もたのんだ。最初は返事もしなかった老婆だが、何度もたのむ僧侶に向かってこう言ったのだ。この芋はうまそうに見えるが実はの-、この芋は「ニゴうて、ニゴうて」とてもお坊さんの口にはあいませんわな--。と体よく断った。それを聞いた旅の僧侶は、ついにあきらめ、合掌しこの地を去ったそうな。
#えぐ芋とは
僧の立ち去った後、老婆はニンマリしながら芋を口に入れ思いっきりかじった。どうしたことか、老婆は顔をしかめ芋を吐き出してしまった。「こんなはずはない」といきり立ったが後の祭りだった。芋はまさに、舌の曲がるほど「苦かった」のだ。過ぎ去った僧侶は、弘法大師だったそな。昔から、弘法大師ゆかりの温泉場として知られる。
弘法大師伝説は各地に数多く残る。関金温泉もその一つ。この地に伝説が残るのは、誠にほほえましい。
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