エコラン用
エンジンコントローラ製作キット
ERE-M5
(完成品=ERE-M5A)
■完全キット(完成品も有ります:ERE-M5A)
■電子回路初心者でも製作可能な完全キットで、一般的な工具とハンダゴテさえあれば組み立てることができます。
■詳しい組み立て説明書および取り扱い説明書を付属しています。
■エンジン制御に必要な出力インターフェース搭載■フューエルインジェクタ、スタータモータリレー、燃料ポンプの制御出力回路を搭載しています。
■スタータモータは設定した時間内にエンジン回転数が設定値に到達するまで駆動します。
■燃料ポンプはエアーダイヤフラムポンプ対応です。(PWM電動ポンプにも対応可能)
■デジタル噴射時間設定機能
■使いやすいエンコーダダイヤル(ツマミ)による噴射時間設定。
また微妙な温度や気圧変化などに対応するためボリュームによる微調整も可能です。
■最適噴射始動
■スタータモータの回転が安定してから噴射開始する遅延時間設定により、始動性が良好で、燃費向上に貢献します。
■ドライブ・バイ・ワイヤ(DBW)対応
■レースカーにも採用されている、サーボモータでスロットルを電子制御するDBW対応。
■スロットルバルブに付属のサーボモータを取り付けるだけでDBWシステムが完成します。
■オートスロットル対応
■DBW機能を使用すれば、予めスロットル開度をプリセットしておくだけで、「エンジン停止⇔フルスロットル」を、スイッチひとつで操作可能なため、ドライバーのスロットル操作は不要です。
またボリュームによるスロットル操作も可能です。
■LEDによる車速表示機能
■大型LEDに車速を表示します。
またボタンひとつで平均車速表示に切り替え可能です。
■豊富な情報表示機能
■ドライバーの負担を低減させるために工夫された表示機能(車速・平均車速・走行距離・残距離・経過時間・許容時間)などがあります。
■競技コースの距離をプリセットしておくことで液晶表示器(LCD)に表示でき、ドライバーの負担を低減させることができます。
■タコメータ付属
■専用のタコメータが付属しているため、エンジン回転数が容易に確認できます。
■信号情報LEDモニタ
■センサ入力や、ポンプ・スターター・インジェクタ駆動出力などをLEDランプでモニタできるため、万一のトラブル時にも対応が容易です。
■SDカードによる走行ログ記録機能
■SDカードに走行ログを記録できます。経過時間、残許容時間、走行距離、残距離、車速、平均車速、エンジン回転数、燃料使用量、燃費、温度、バッテリー電圧などの情報を1秒毎に記録、走行後の解析に有効です。
■ファイルは”*Microsoft Excel”でグラフ化・編集することができます。(*Microsoft Excelは、米マイクロソフト社の登録商標です)
■自動運転制御機能■スタートして加速し、設定車速まで到達すると自動的にエンジン停止、更に減速して設定車速まで低下すると自動的にエンジンスタート、というプロセスを繰り返します。
エンジンon/off時の車速を一定にすることができ、セッティング効率が向上します。 (セッティング用なのでレースでは使用しないでください)
■USB通信機能
■PCからECU内のパラメータをオンラインで編集、情報表示ができます。(ソフト別売))
毎年開催されている燃費競技エコノパワー(エコラン)、2010年からエコマイレッジチャレンジという名称に変更されましたが、トップチームになるほど従来のキャブ仕様からインジェクション仕様に変更しつつあります。これはキャブ仕様に比べてセッティングの容易さ、再現性の良さなど多くの利点がある反面、エンジンコントローラ(以下 ECU)が必要となりコスト的に不利な面もあります。また市販のインジェクションエンジンはECUのセッティングが固定されているため差別化が困難で、高成績が得られても満足感に乏しい結果となりかねません。 このキットはそんな用途に応え、エンジンとECUのメカニズムを習得しながら自らの手で組み立てる楽しさを追及したものです。近年のエンジンECUの殆どがマイクロコンピュータ化されているように、より上位を目指すチームにとって、マイクロコンピュータによるきめの細かい制御は有効なツールとなります。 このECUはインジェクタ、燃料ポンプ、スタータモータリレーの3つのアクチュエータを制御することができます。インジェクタはエンジン1サイクル(カムシャフト1回転)あたりの噴射時間をパラメータ+微調整ボリュームで設定します。スタータモータリレーも設定した時間内に設定したエンジン回転数に到達するまで駆動します。またスタータモータが一定回転に到達するまで燃料噴射しない遅延時間を設定することで無駄な燃料消費を抑えています。燃料ポンプはエアーダイヤフラムポンプ用でエンジンon/off操作に同期して自動的に制御します。(PWM電動ポンプにも対応可能) またエコラン用ECUとして必要最小限の機能を持ちつつ、サーボモータによるDBW制御が可能です。従来、スロットルバルブを回転させてエンジンへの空気吸入量を可変させる機構は、スロットルレバーとスチールワイヤを連結させて回転させ、戻りはスプリングまかせという機構でしたが、スチールワイヤの曲がりによるフリクションやスロットルレバーの握り方など、アクセルワークの良し悪しが燃費に影響するという懸念がありました。DBWはサーボモータをアクチュエータとしてスロットルバルブを自動制御させる機構で、ECUは予め設定した空気吸入量になるようにサーボモータの回転角度を自動制御します。 つまりエンジン始動スイッチONの操作だけでスタータモータが回転してエンジンが始動し、自動的にフルスロットルになります。 この機能によりドライバーはスロットル操作が不要で、エンジン始動スイッチのON/OFF操作のみとなるため、スロットル開度の再現性が良くなると共に運転に集中することができます。さらに平均車速や残距離、残許容時間、温度などの豊富な情報を液晶表示器(LCD)へ表示。またSDカードへの走行ログ記録など、レースマネージメントに有効な機能が満載です。
DBW(Drive by wire)
電子制御スロットルシステム(ドライブ・バイ・ワイヤ)
エンジンのスロットルバルブをモータなどで遠隔制御する装置。“ワイヤ”はワイヤレスなどと同様に“電線”の意味。 ちなみに従来のスチールワイヤを使った方式はDBM(ドライブ・バイ・マッスル)=「筋力による運転」。 DBWの発想は航空機の制御用として開発されたFBW(フライ・バイ・ワイヤ)を自動車に応用したもので、レースカーや市販車にも採用されつつあり、自動運転には不可欠な技術。
<キット内容>
◆プリント基板 ◆電子部品一式 ◆ケース(アルミ製) ◆タコメータ ◆サーボモータ ◆温度センサ ◆SDカード ◆USBケーブル ◆ドキュメント(DVD内、pdfファイル)
第1章:組み立て編
第2章:取り説編
第3章:解説編
第4章:トラブル解析編
<< キット内のパーツ (※写真をクリックすると拡大します) >>
<仕様>
電源
DC12V(±15%) 約0.2A(センサ、アクチュエータ含まず)
アクチュエータ
(出力)インジェクタ
DC12V 1A Max
燃料ポンプ
DC12V 1A Max
スタータモータリレー
DC12V 1A Max
サーボモータ
DC6V 制御信号:TTL(5V)
タコメータ
DC100μA
センサ
(アナログ系)外部ADJ入力
10〜50kΩ(Bカーブ)ボリューム使用
外部DBW入力
10〜50kΩ(Bカーブ)ボリューム使用
温度センサ
NTCサーミスタ
センサ
(デジタル系)カムセンサ
DC12V NPN (≒10mA)
ホイールセンサ
DC12V NPN (≒10mA)
STTスイッチ入力
DC12V (≒10mA)
WOTスイッチ入力
DC12V (≒10mA)
通信機能
USBポート
miniB
環境
使用温度範囲
0〜45℃(非防水)
外形寸法
W150×H40×D100mm(突起物含まず)
質量
約380g
付属品
SDカード
1
USBケーブル
1
サーボモータ
1
タコメータ
1
温度センサ
1
プラグコネクタ
3
(DBW,ADJ)ボリューム
2
つまみ
2
ポンプスイッチ
1
エンジン始動スイッチ
1
マニュアルDVD
1
■走行ログのグラフ化
■フロントパネル
■システム例
■ERE-M5内部
■「Honda Cars 宇都宮北」チーム車両
ERE-M5プロトタイプ搭載車
■ERE-M5搭載例
<カタログダウンロード>
ERE-M5 カタログ (581KB)
ERE-M5用アプリケーションソフト カタログ (827KB)
<価格>
■オープンプライス
2014/5配布開始(限定生産)
<お問い合わせ>
■「省エネ研究会」
当研究会はエコランの普及とレベルアップを目的とし、「HF省エネ研究会」チームおよび、栃木県内の工業高校を中心に活動しています。
お問い合わせは、チーム名および代表者名を明記の上E-mailのみでお受けします。
屋号の「ホンダカーズ宇都宮北省エネ研究会」は2020/4/1より「省エネ研究会」と名称を改めて活動しております。引き続き宜しくお願いいたします。
(※ご要望により完成品(ERE-M5A)も販売できるようになりました)
E-mail:
省エネ研究会ホームページ