プロフィールにかえて


mtakとはこんな人間
 独身男性サラリーマン。現在は(というよりずっと)歌っていない。
 どんな合唱曲が趣味かということは、次の「(mtakが)美しい(と思う)合唱曲」や、「mtakが出会った合唱曲」をご覧ください。どんな曲が好きかわかっていただけるのではないかと思います。
 なぜ、楽譜やCDを集め始めたかというと、「mtakが出会った合唱曲」の最初にありますが、高校で合唱クラブに入ったこと、そしていろいろ合唱曲を聞いているうちに、そのうちにやりたい曲の譜面や録音をすこしずつ買い集めるようになったことがきっかけですね。それと、自分の持っている収集僻もあるでしょう。結局、合唱をまじめに歌っていたのは高校時代だけで、大学では合唱団に入りませんでした。でも、合唱好きは変わらず、バイトで稼いだ金で、歌いもしないのに楽譜やレコードを買っていました。そして、今に至っています。

(mtakが)美しい(と思う)合唱曲
 mtakの独断と偏見ですが、聞くたびに、いつも美しい曲なんだろうなと思う曲を集めてみました。機会があったらぜひ聞いてみて下さい。
(1) A.Webern Zwei Lieder op.19
 この曲を聞くたびに、その硬質な美しさにくらくらするほど。演奏はClytus Gottwald指揮Stuttgard Schola Cantorumがお勧めだが、CD化されていないようである。Webern全集のJohn Alldis合唱団は、今一つ切れが無い。

(2) S.D.Sandström En Ny Himmel Och En Ny Jord
 ハーモニーとクラスターの対比が美しい。録音はいくつかあるが、Vocal Ensemble Ars Nova & Rilke Ensemble盤がお勧め。かつて日本のアマチュア合唱団が合唱コンクールでこの曲を演奏して金賞を受賞したことがあったが、実況録音CDを聞く限りは期待外れだった。

(3) A.Mellnäs L'infinito
 作曲家自身が、自分が今までに作ってきた合唱曲の中で一番美しいと言ったとか言わなかったとか。メルネスの合唱曲は、図形楽譜であったり、不確定な記法が用いられているものがほとんどだが、この曲は確定的に(五線譜で)書かれている。難曲だがEricson指揮スウェーデン放送合唱団の難しさをまったく感じさせない演奏は毎度ながらさすが。

(4) 柴田南雄 追分節考
 柴田さんの合唱のためのシアターピース第1作(だよね)。mtakがこの曲を初めて聞いたのはLPだったが、その時はよさがぜんぜんわからなかった。東京文化会館小ホールでの実演を初めて聞いて大感激した。その時、柴田南雄さんのシアターピースは実演を聞かなきゃという信念ができあがった。なお、柴田さんには雲助唄という民謡を素材にした曲があり、その作曲当時、民謡を素材にした合唱の組曲を作る構想があったらしい。しかしそれは実現せず、変遷を経て、この追分節考になったとかっていう話を聞いたことがあります。CDは少なくとも2種類あるが、やはり実演をどうぞ。

 (つづく)

mtakが出会った合唱曲
 出会った合唱曲って言ったって、このwebページで紹介している曲は、すべて出会っているわけで、ここでは、mtakが合唱曲にはまっていく過程で心に残った合唱曲をお話します。

(1) 高田三郎 みずすまし 〜組曲「心の四季」より
 高校に入って、クラブ活動をどうしようかなぁと思っていたときに、同じクラスの奴に誘われて合唱クラブの練習を見に行ったときにやっていた曲。その合唱クラブに入りましたが、この曲は、合唱部分ではなく、そのピアノパートの美しさに魅せられたのでした。当時、とにかくピアノが弾けるようになりたくて、家の近くのピアノ教室に通い始めたばかりで、バイエルの練習をしていたときだったから、あのアルペジオが弾けるようになりたいななんて思っていました。そのころは、他に「大地賛頌」とかね。高校生らしいでしょ。今では高田三郎さんの合唱曲を自分から聞くということはなくなりましたが、今でも「みずすまし」を聞くと懐かしく感じますね。

(2) 三善晃 ほらがいの笛 〜組曲「五つの童画」より
 合唱クラブに入って、声を出す楽しさは十分にあったんだけど、なんか練習している曲がね、あぁ、自分の好きな曲とは違うなっていう感じでした。mtakは実はクラシック音楽は特に好きじゃなかったし、クラシックよりはポップスとかロックンロールという感じでしたから、練習している曲になんとなく違和感があったんだよね。そんなある日、FMで合唱コンクールの放送があって、賞をとった合唱団の演奏をやっていました。学校のクラブではそれまで日本の合唱曲しかやってなかったし、クラシックも好きじゃなかったから外国の作曲家なんて、バッハとかベートーベンぐらいしか知らない状態で、ラッソとかブルックナーとか(もしかしたらフォーレやプーランクもあったかも知れない)の合唱曲を聞いたわけですよ。それでやっぱりよさがわからない。その時、唯一の日本の合唱曲がほらがいの笛でした。この曲も難しい曲で、「みずすまし」とか「大地賛頌」が好きといっている高校生には何がなんだかわからない曲だったんだけど、その時、なんて暗い曲なんだろうなぁ、灰色の海に、灰色の雲がどこまでも広がっているような感じだなぁと思いました。だけどなにか心に残ったんでしょうね。その後、五つの童画のLPを買って、擦り切れるほど聞いていました。これが三善晃さんの合唱曲との出会いでした。その後、「三つの抒情」とかに出会っていったわけです。

(3) リヒャルト・シュトラウス 化粧室の女神
 この曲が海外の作曲家の合唱曲に目を開かせてくれました。これも合唱コンクールに関係するんだけど、ある団体がこの曲を取り上げて、全国大会で銀賞を獲得したんです。その時の実況録音とか、その合唱団の演奏会で聞いたわけなんですが、この曲、無伴奏だけど転調が多いですよね。そのころまで、無伴奏の曲は短くて、単純という程度の認識しかなったmtakにとって、声だけの合唱での転調がとっても気持ちよかったんです。この曲はEricsonのVirtuose Chormusikという3枚組(あれ、4枚組だっけ?)に収録されており、すでに販売されていたと思うんですけど、このLPに出会うのはもうしばらくたって(あと5年くらいして)からでした。

(4) 合唱音楽の領域 〜東京混声合唱団創立20周年記念
 小遣いをためて、この7枚組が出た直後に石丸電気まで行って買ってきました。この中で、当時気に入ったのは、柴田さんの「優しき歌第2」とか、三善さんの「五つの童画」「王孫不帰」、林光さんの「原爆小景」、武満徹さんの「風の馬」(ただし、最初の女声用の2曲だけ収録)、間宮芳生さんのコンポジション1番と5番、八村義夫さんの「アウトサイダー第1番」、それから小杉武久さんの「South No.5」などでした。小杉さんの曲を除いては、歌っている曲ですね。コンポジションの5番とかはちょっとちがうかな? でも歌っていますよね。
 小杉さんの曲は、当時のmtakには衝撃的で、「あぁ、こういうのも合唱曲になるだなぁ」と思いました。とにかく、「きれい」で「気持ちよい」と思って聞いていました。あと、高橋悠治さんの「曾根崎心中」なんかも好きだったな。

(5) ウェーベルン 軽やかな小舟に乗りて逃れ出でよ 作品2
 シュトラウスの合唱曲で、海外の無伴奏の合唱曲にはまってきまして、だんだんと輸入盤を扱うレコード屋さんへ足を伸ばすようになってきました。とは言ってもクラシックの知識なんかなかったので、レコードのクレジットをみて、19世紀後半から20世紀に生まれた作曲家で、無伴奏の合唱曲の録音を探すようになりました。それで出会った曲です。それまでウェーベルンてどんな作曲家だか知らなかったんですが、一発で好きになりました。そして、一緒に収録されていた2つの合唱曲作品19に完全にはまってしまったわけなのです。

(つづく)

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