1/100 「大和」

Battle ship "Yamato"  scale 1:100

*権利の関係で公開できません。ご了承ください。  & 表紙写真 (1998)

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戦艦「大和」は日本人にとって世代を超えた船の名称であることは言をまちません。 しかし模型の作り手からは、戦後60年にしてやっと許容できる全容が見えてきたといっても過言ではないのです。

ご存知のように旧海軍は敗戦時に殆どの関係資料を図面の一葉も残さず廃棄しました。現代においてこのような精密模型が復元されている陰には、いわゆるマニアと呼ばれる方々の長年の発掘・研鑽の積み重ねが功を奏した結果といえるでしょう。(この図式はあらたに資料が発見されると以前のものが陳腐化してしまうというパラドクスがあります)

しかし今次呉市の「大和ミュージアム」のような集大成が出来たのも、たったここ10年程度の急速な解明の動きがあったからです。ポーランドという異国の地から発表された、初の大和図面集とでも言える「ヤヌス・シコルスキー著 Anatomy of the ship /YAMATO」、それにわが国では私財をなげうち、あらゆるスケールで長年「大和」模型を作り続けた 「艦艇模型保存会」主幹 故河合登喜男氏の功績は長く記録に留めて置かなければなりません。(大和ミュージアム1/10「大和」の雛形もこの方の発案でした)  

長年、これらの「大和」モデル製作にいろいろな形でお付き合いできたことも、当工房の過分な財産と考えております。(一時は「大和」ばかりを作っていたので”大和屋”の異名を頂いたこともありました。)そろそろここいらで1/200程度で個人的な集大成「大和」を作ってみたいとおもっていますが、いつになることやら.....。