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【 1/10  12m内火艇 および 15m長官艇 】   

 

 

 

 

「内火艇・(うちびてい・ないかてい)」とは軍艦と陸地の交通に使う動力付のボートです。旧軍にかぎらず、各国の海軍は厳格な階級社会で、これらのボートは将官しか乗船できません。またその将官の位によって戦艦などの大型艦には数種の内火艇を搭載して、厳しく分けていました。「長官艇」とは連合艦隊司令長官、あるいは皇族が使用し、客室ベンチには赤色の毛氈がつかわれています。舳先には将官の階級をつけていました。(模型の15m内火艇の標識は中将旗です。)ちなみに一般兵員は手漕ぎのカッターが用いられます。

12m内火艇は旧軍の内火艇では一番ポピュラーなもので、殆どの軍艦に搭載されていました。また15m長官艇の模型は現存している本図面および戦前の皇族関係者の写真を参考に復元されたものです。(呉海事博物館の大和に搭載)

* デジタルカメラの入れ替え時に撮影されたので、画素数が著しく劣るものが含まれています。ご容赦ください。