西サモア→アメリカンサモア→西サモア→フィジー


平成16年8月17日(火)

 また、2回目の8月17日である。昨日トンガにいたときも、やっぱり8月17日 だった。なぜという理由はないけれども、昨日も今日も同じ日だと 思うと、何となくうきうきする気分になる。そんな気になるのは私だけ だろうか??

 ここのホテルは一泊1600円でしかも朝食込みということだから、どうせ大した朝食 ではないだろうと思いつつ、1階に降りて行ったら、思いがけずいい朝食だった。 食パン三切れ、目玉焼き、パパイヤ、コーヒーまたは紅茶である。外のテラスに 座って、南国の朝風になびく椰子の木や、生き生きとした緑に映える芝生を眺め ながら味わう朝食は最高である!

西サモアの首都、アピアの街角。

西サモアのバスはトラック改造。

 さて、今日は朝からアピアの市内観光。昨日空港で替えた50ユーロは、タクシー代 とホテル代で大分減ってしまったから、今日はまず銀行で100ユーロ追加両替。 ユーロ紙幣を差し出すと、窓口の女性は、「どうして日本人がユーロの現金なんか 持っているんですか??」としきりに不思議がっていた。そう言っても、3月に セントマーチンに行った時に使えずに持って帰ってきたユーロが余っているから 使ったまでである。そんなに首をひねるほど不思議なことですか??

 結局、100 ユーロ替えて 318S$。昨日の空港で替えたレートよりも大分良い。 それから、明日アメリカンサモアに行きたいので、そのチケットを買いに行った。 適当に歩いていて見つけた旅行会社で、アピアからパンゴパンゴまで往復で280S$。 大体USドルで100ドルぐらい。

 ところが、切符を買った後で、旅行社の人が、

「佐納さん、もちろんアメリカのビザは持ってますよね?」

と言い始めた。まさか?ビザなんていらないでしょう。日本人はアメリカンサモア は当然ノービザだと思っていたが、必要なのだろうか?

 旅行社の人は、移民局に電話して、尋ねてくれた。その結果は、

日本人はビザが必要です

ということであった。そんなことあり得ない。大体、日本人はアメリカ本国に行くのも ビザなしであるし、グアムもサイパンもプエルトリコも全部ビザなしである。実際、 私のパスポートにはアメリカ入国のスタンプがいくつか押してある。そのことを 旅行社の人に言うと、「では、インターネットで調べてみましょう」ということに なった。その結果、「日本人はアメリカンサモア入国の際、30日以内ならばビザは 不要」との情報を発見した。旅行社の人は、

「移民局の情報が正しいか、それとも、インターネットの情報が正しいか、ここでは 判断できませんが、それでも行ってみますか?」

と言っていたが、もちろん行きます

 それから郵便局に行く。そのあと、買い物少々。

 午後も市内を見る。アピア湾を見たり、マーケットに行ったり、さらには サモアがかつて王制だったごろの王の墓など。

かつての国王の墓。

独立記念モニュメント。

国会議事堂のそばの王廟。


平成16年8月18日(水)

 8時過ぎ、ホテルをチェックアウト。アメリカンサモアに行く飛行機は、 先日トンガから来たときに着いたファレオロ空港ではなくて、アピアの もうひとつの空港である、ファガリ空港から出る。最初、バスターミナル まで行って、バスを探したが、ファガリ行きのバスは少なくて、しかも、 空港前は通過しないので、少し歩かなければならないと聞いて、タクシー にする。5S$。空港はえらく入り組んだ道を行かなければならず、バス で来て降りてから歩いたりしていたら、道に迷いそうなところであった。

アピアのファガリ空港。ここもいい加減小さな空港。この建物がすべて。

 私が予約していたのは、ポリネシアン航空のPH232便、10時発の便で あった。しかし、9時半にももう1便、同じポリネシアン航空の便が あった。それで、カウンターで、9時半の便に振り替えてもらえないか 尋ねたところ、OKとのことであった。それで、PH232便から、PH226便 に振り替えてもらった。空港税40S$。

ファガリ空港の陽気な職員たち。

 小さな小さな待合室で出発を待っているのは、私とサモア人のおじさん の2人だけ。そのうち、爆音(本当はプロペラの音)がして、すぐ 目の前の滑走路に、ポリネシアン航空の飛行機が着陸してきた。きっと、 あれに乗って行くのだろう。

 ところが、9時半になっても搭乗が始まらない。10分が過ぎ、20分が 過ぎた。そのころになって、さらに数名の乗客が待合室に入ってきた。

 すると、また爆音がして、もう一機の飛行機が着陸してきた。と同時 に、ポリネシアン航空の係員の女性がやってきて、私の搭乗券の「PH226」 の文字を、「PH232」に書き換えて立ち去って行った。これで、全部 分かった。私は最初、朝10時発のPH232便を予約していたわけだが、 空港に早く着いたので、その場で一つ前のPH226便に変更した。ところが、 そのPH226便は、乗客が2名しかおらず、そのために欠航にされて しまったのだ。そんなわけで、結局、元のPH232便に戻ったのである。 何や、しょうもな。

このプロペラ機で、隣の国、アメリカンサモアへ。

 PH232便は、定刻10:05にアピアのファガリ空港を離陸。PH226便とPH232便 の両方の乗客を一緒にしたが、それでも、乗客は8名のみ。25分の飛行で、 隣の国、アメリカンサモアのパンゴパンゴ国際空港に着いた。入国は 簡単。やっぱりビザは必要なかった!入国のときにイミグレの係官が、 「帰りのチケットは?」と言うので、明日のアピアに戻るチケットを 提示すると、「アピアから先は?」と言うので、

「フィジーのナンディー、韓国のソウル経由で日本まで帰ります」

と答えると、

そんなルートで帰るのはやめて、ここからアロハ航空 でホノルルに出て、そこから日本まで帰りなさい

と言ってくる。何だか、変な係官だ。

 市内までは、バスで1ドルであった。アメリカ領であるから、もちろん、 米ドルである。空港の近くには、マクドナルドやケンタッキーもあり、 いかにもアメリカ領という感じがした。

 バスは途中、パンゴパンゴ湾の海沿いに、景色のいい道を走る。30 分ばかり走って、パンゴパンゴの中心地ファンガトンゴにあるバスターミナル に到着した。

パンゴパンゴ市内に向かうバス。

海沿いの景色は美しい。

 バスターミナルの向かいが公園で、その近くに、1階が中華料理屋で2階が 旅館になった安ホテルを発見。外から見ると相当にボロそうであったが、 とにかく上がって行って見てみる。

 階段を上がっていくと、やくざ風の男が降りてくるのとすれ違った。 上がって右のレセプションには、愛想のいい若者が詰めていたが、料金は 思ったよりも高く、冷房つきで45ドル、冷房なしが25ドルだった。 あばら家のような廊下を歩いて行き、見せてもらった部屋は掃除もいい加減 で、シーツは交換した様子がなく、部屋中にタバコの吸殻が落ちており、 狭くて暑苦しい部屋で、最低の木賃宿の部類であった。夜寝ていると、 ダニか南京虫でも出そうなところだ。これで25ドル、つまり3000円は とても出す気になれなかった(でも、もし300円だったら泊ったかも 知れないけれども)。ここはパス。

 結局、今日は少し良いところに泊ろうということにして、パンゴパンゴでは 多分一番いいとされている、Rainmaker Hotel に行った。一泊60ドル。 それだけ出すのだから、結構まともな部屋だろうと思ったが、ここもオンボロの 設備であった。冷房はあったが、温水は出ず、しかも蚊がやたらに多い。 でも、他に当てもないし、やむなく今日はここに泊ることにした。

 昼から市内を見に行くが、特に何も見るべきものはなし。夕食5ドル。

パンゴパンゴ市内に着くも、今一つパッとしない田舎町であった。

深く切れ込んだパンゴパンゴ湾の一番奥まで行く。

いかにも南国、パンゴパンゴのビーチ。

 夜、ホテルでは部屋の中を蚊が飛び回るし、床の上はゴキブリが走り回る。 寝ていると、天井からゴキブリがベッドの上に落ちてきた。あと15cmずれて いたら、私の顔の上に落ちてくるところだった。温水は出ないし、ドアの 鍵は壊れていてかからないし、それでいて一泊60ドルも取るし、たいがいな ホテルだ。


平成16年8月19日(木)

 アメリカンサモアは、昨日着いた時は、空港の近くにマクドナルドや ケンタッキーがあったり、空港の建物が全館冷房だったりしたので 印象が良かったが、パンゴパンゴの市内に来ると、ホテルは高くて ボロいし、見所はないし、夜は蚊とゴキブリで寝られないし、ホテル 以外の諸物価もべらぼうに高いし、もう、最悪の印象になって しまった。こんなんだったら、西サモアから日帰りで来るんだった、 と後悔しても後の祭り。

 朝、パンゴパンゴの市内をもう一度見に行く。博物館も見る。入場無料。 展示の中では、サモアで採れる各種薬草の展示が一番面白かった。

 それから、バスでレオーネという町に行った。パンゴパンゴから一時間 弱。バス代1ドル。でも、何ということもない普通の町だった。

博物館を見学。

レオーネ村までバスで出て行く。

 レオーネから一度パンゴパンゴに戻り、昼食を食べてから、空港まで。 昨日西サモアから来たときは、フライトが急にキャンセルになったりした から、早い目に空港に行っておこうと思ったからだ。それに、運が良ければ、 一本早いフライトに乗れるかもしれない。

 取ってあるのは午後3時半のフライトであったが、空港には、12時半には 着いてしまった。ポリネシアン航空のカウンターに行くと、何だか知らない が長蛇の列。きっと、一つ前のフライトに乗る人々だろう。この人数ではきっと 満席で、とても予約の振替えはできまいと思ったが、念のために係員に聞いて みよう。というわけで、カウンターで聞いてみたが、係員は私のチケット をちらりと見るや否や、

「今日は全便満席だから、予約の振替えはできません。君のフライトはまだ ずっと先だから、こっちが呼ぶまでその辺で待ってなさい」

と言うだけ。

 それで、近くのベンチに横になって、昼寝をしながら待っていた。その間 も、ポリネシアン航空の飛行機が3便、出発して行くのが見えた。おかしい なあ。確か、西サモア行きは朝2便、昼2便、夕方2便の、一日計6便では なかったのか。それがどうして、私が待っている一時間ほどの間に3便も 出発するのか?

 午後2時になったので、もう一度カウンターの方に行く。さっき3便も 出発したはずなのに、まだ大勢の人が列をなして待っている。しかも、 待っている人々が、どことなく殺気立った表情をしているように見える。 非常にいやな予感がした。

 列になって待っている人々に聞いて、やっと大体の状況が飲み込めた。 悪い予感は的中!何らかのトラブルがあり、朝から西サモア行きの ポリネシアン航空は飛んでおらず、ついさっき運行開始したばかり だと言う。これはいやだなあ。これでは、いつ乗れるかも分からない。 下手をすると、今日は乗れないかもしれない。まあ、ナンディー行きは 明後日の朝の便だから、最悪、明日中に西サモアには入れればいいから、 まだ余裕はあるけれども。

 私も、列の最後尾に着く。他の人たちのチケットを見せてもらうと、 本来午後1時半のチケットを持っている。あーあ、これでは、私は あと2時間待ちだろうか。列に並んでいる間も、ポリネシアン航空機 が、2便飛び立って行った。アメリカンサモアと西サモアは25分の フライトだから、ピストン輸送すれば、結構頻繁に便は飛ばせる。 これなら、それほど待たなくても乗れるかもしれない。

 ピストン輸送の甲斐あってか、待っていた乗客は次々に搭乗して 行った。私も無事搭乗券を受け取る。やれやれだ。

 出国検査は簡単。アメリカ領なので、パスポートに出国のスタンプ は押さず。それから、待合室へ。荷物のセキュリティー検査。ここで 係員に呼び止められ、横で待機させられた。その係員はやがて、

「君の荷物にはちょっと問題がある。」

と言うので、

「えっ?」

と答えると、

「君はタバコを所持していないという問題がある。今すぐ、そこの免税店 に行って、タバコを1カートン買って来なさい」

と言い始めた。えーっ?天下のアメリカ領で賄賂要求 ですかー??

 でも、言葉が分からない振りをしたり、ああだのこうだの言っている うちに、相手はあきらめたようで、無事通過。西アフリカでは腐りきった 役人たちから事あるごとに賄賂要求(というより恐喝)を受けていたから、 これぐらいの賄賂要求撃退はちょろいもんである。

何とか乗れた飛行機。西サモアまで25分のフライト。

 私は午後4時前、結局、定刻より30分遅れだけで搭乗。午後4時半、 西サモアのアピアに到着。

 タクシーでまたバレンタインホテルまで。6S$。従業員はもう皆、 友達。にこにこしながら、「おかえりなさい」と言ってくれる。

 夕方、市内で少し買い物。


平成16年8月20日(金)

 午前中、アギーグレースホテルまで行った。そこから、エアポートバス が出ていると聞いたからだ。明日、フィジーに戻るフライトは、早朝 5時30分だ。だから、空港には4時頃には行っておかなければならない。 市内から40kmも離れた空港だから、朝3時ごろに出発しなければならない。 そんな時間には、空港バスは走っていないだろうと思ったが、皆が、 「一度行って聞いてみろ」というものだから、わざわざ出てきたのである。

 ホテル内のデスクで聞くと、係のお姉さんは、

「明朝5時半のエアパシフィックですか?あれね。うーん、(エアポートバスの) 予約がたくさん入ってたら運行しますけど、少なかったら走りません。ちょっと、 台帳を見てみますね。うーん、今のところ、誰も予約はないみたいですよ。でも、 あるかもしれないから、自分でこの番号に電話して聞いてください」

と言って、私に一枚の紙切れを手渡した。

アピア市内の中心にある時計塔。

アピアの市場。

 それから、少し市内をぶらぶらしてから帰ってきた。ホテルで電話を借りて 手渡された番号に電話しようとしたが、スタッフの1人が、

「今電話するのは早すぎる。これからまだ予約が入るかもしれないし、電話 するのは今晩のほうが良いだろう。今晩、私が電話して、もしあるということ ならば予約しておいてあげるから、私に任せなさい。予約しておけば、 アギーグレースホテルまで行かなくても、ここまでピックアップに来て くれるから」

という。ほんまかいな、と思ったが、まあ、親切に言ってくれているので、 任せることにした。もしバスが来なくても、タクシーで行けばいいだけのこと だから。

 午後から昼寝。明日朝早いので、寝だめしておく。夕方、少しだけ起きて 食事に出て行く。そのあと、また寝る。

泊まったゲストハウス。安くてしかも朝食つきで、なかなか良かった。


平成16年8月21日(土)

 深夜午前0時に起床。昨日午後から寝ていたとはいえ、熟睡できていない ので、ここでもう一度寝ると本格的に寝てしまって寝過ごす可能性があると 思い、起きることにした。万一寝過ごすと、日本に帰れなくなってしまう。

 下のロビーに降りて行くと、夜勤担当のスタッフがテレビでラグビーの オーストラリア−南アフリカ戦を見ていた。私も一緒に見る。

 午前2時、表で急に車の音がしたかと思うと、突然バスが来た。ありゃー、 えらいこっちゃ。こんなに早く、空港バスが来たのだ!と思ったが、バスから 1人の男性が荷物とともに降りて来たので分かった。空港から来たバスだ。 それで、そのときに、バスの車掌に確認しておいた。本日、空港行きの バスはあり、午前3時45分にここまでピックアップに来てくれると言う。 ばっちりだ。これで完璧。

 しばらくすると、アメリカ人らしき若者が1人、大きな荷物を抱えて二階から降りて 来た。この人も、私と同じ朝5時半のフライトでフィジーまで行くらしい。

 午前3時過ぎ、バスは予定よりもかなり早く来た。車掌は日本人に似た顔つき の若者で、真っ黒に日焼けしてスポーツ刈りにしているので、まるで高校球児 がアルバイトで車掌をしているようだ。空港には午前4時前に到着。バス代10S$。

 エアパシフィックのFJ252便ナンディー行きは、午前4時半、ナンディーより 到着した。到着乗客を降ろし、程なくして、我々が搭乗。乗ってすぐに寝て しまった。機内食の時だけ起きて、その後また寝てしまう。


  


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