台中→日本


平成16年2月7日(土)

 今日はLさんは用があるとの事で、代わりにLさんの奥さんが温泉まで迎えに来てくれた。Lさんの奥さんの知り合いの人も一緒である。Lさんの奥さんもその人も、ある慈善団体に入っているらしく、今から市内のあるホテルでパーティーがあるので、今から一緒に来ないか、ということであった。ええんかいな? 全く無関係の私が参加しても?Lさんの奥さんはニコニコして大丈夫と言う。

竹造りの温泉旅館の内湯。朝からまた温泉。

 とにかく、Lさんの奥さんの知り合いの人の運転する車で市内のプラザインターナショナルホテルまで。行ってみると、一階のレストランではバイキング形式の昼食が用意されていた。私もそのテーブルの一つに座らされ、Lさんの奥さんの入っている慈善団体の人たちと一緒に歓談しながら昼食。うむむ、何が何だか分からないうちに、とにかく、知らない人たちと一緒に昼食を食べていることは確かだ...

何か良く分からないうちに、慈善団体の昼食会に飛び入りで参加することに。

 慈善団体の人たちは皆互いによく知った仲なので、歓談はいつまでも続く。ホテルに着いたのが11時半ぐらいであったが、皆、延々としゃべり続け、昼食パーティーがお開きとなったのは午後3時過ぎ。でも、それだけで終わりではない。これから皆で、月光森林と言う景勝地にまでドライブに行くのだと言う。私も車に乗せられ、月光森林とやらに連れて行かれる。

慈善団体の人たちと、月光森林までドライブ。

 月光森林と言うのは文字通り山の中の林で、車で台中市内から半時間ぐらいの太平市というところにあった。しかし、車が山道に差しかかるや、またまた霧が出てきた。あたりは濃霧で何も見えず。今回の旅行は、どこに行っても霧、霧、霧である。でも、そのおかげで、景色はなかなか幽玄に見えた。こういうのも悪くはない。

ここでもまたまた濃霧で何も見えず。でも、幽玄な景色でした。

 月光森林では、定年退官した大学教授の別荘に呼ばれて、慈善団体の人たちと一緒にお茶をいただいた。お茶自身はとてもおいしかったが、なにせ気温が低く、外でお茶をいただいていると体が冷えてくる。

 そのうちに、Lさんの奥さんが、夕食のことを話し始めた。現在、台湾では民進党の陳水扁氏が総統を務めているが、もうすぐ任期が切れるらしく、近く総統選挙があるらしい。それで、今日は、陳水扁総統自身が来て、台中市内で民進党主催のパーティーが開かれるのだそうだ。Lさんの奥さん曰く、誰でも参加できて、無料で高級料理が食べられるので、ぜひ行きましょうということであった。でも、そんなの、選挙に絡んだ買収じゃないですか?いくら台湾でも、それはないでしょう。実際には、今日の昼のパーティーと言い、夜のパーティーと言い、Lさんの奥さんがチケットを買っているのだが、私が気を遣うと思って、無料だと言っているだけなのではないだろうか??

退官した教授の別荘で、お茶を呼ばれる。

 パーティーの会場は、台中市内の潮港国際美食館というところであった。途中で、Lさんの奥さんの別の友人2名も拾ったので、車には6名が乗ることになった。定員オーバーだ。でも気にせず走る。パーティー会場の潮港国際美食館に着くと、陳水扁総統が来ると言うことで、あちこちで警官が警備に当たっている。そのうちの一人の警官の目の前で停車、我々は車を降りた。私は冷や冷やしたが、後部座席から4人が降りてくるのを見ても、警官は知らん振り。何だかいい加減だなあ。

 中に入ると、大きな部屋の中に、10人がけの円卓が遥か彼方まで並べられている。聞くと、全部で280卓あるのだそうだ。3000人近い人数だ。我々が到着してしばらくすると、陳水扁総統も到着し、演説が始まった。我々は大きな部屋の最後部にいたのであるが、ずっとずっと先の遥か彼方に、小さく陳水扁総統が見える。壁には巨大スクリーンが何枚もあり、演説する総統を大写しにしている。出席者の方も、総統の演説に狂喜し、ガッツポーズをしたり旗を振ったりしながら、皆フィーバー、エキサイト。何なんだ、これは?

 出てきた料理は、量、質ともに最高級。本当に美味な中華料理であった。お酒も飲み放題。でも、料理が余りに多すぎて、10人で食べても食べきれない。でも、そこはちゃっかりした台湾人。ちゃんとビニール袋を用意して持ってきている。余った食事はすべてそこに入れて持ち帰る。そのうちに、ビニール袋が足りなくなったので、ウエイトレスに言って、追加のビニール袋を持ってきてもらった!

民進党主催の選挙パーティーに、どさくさに紛れて潜り込む??陳水扁総統も来て演説。

陳水扁総統の演説にエキサイトする出席者たち。

 食事で満腹になったので、市内をドライブ。同じテーブルで食べた、Lさんの奥さんの友人の人は、按摩の店を経営しているとのことで、Lさんの奥さんが私に按摩をしきりに勧めるので、行くことにした。店はもう営業終了後であったが、私のために特別に開けてくれて、Lさんの奥さんの友人の人が直々に按摩をしながら台湾式オイルマッサージ。自分では肩こりなどないと思っていたが、按摩をしてもらうとあちこちが凝って硬くなっていたのには我ながら驚いた。料金がいくらぐらいなのか知りたかったが、私が按摩を受けている間にLさんの奥さんが払ってしまったので、結局分からずじまい。

按摩の店にて、台湾式オイルマッサージにトライ。いかがわしいサービスを想像したあなたは残念でした!


平成16年2月8日(日)

 今日は帰る日である。朝、Lさんの車で台中を出発、高速道路を空港に向かう。台湾は以前は1本しかなかった南北を貫く高速道路が、今は2本に増えて、交通渋滞は相当に緩和されたと言う。また、現在、台北から高雄まで高速鉄道を建設中で、来年中には開通の見通しだと言う。日本の新幹線とほぼ同様の高速鉄道で、開通すれば台北−高雄間をわずか一時間半で結ぶのだと言う。台湾の交通事情は大幅に変わりつつある。

 結局、台湾にいた6日間すべて寒い雨。しかも霧に悩まされた。こんな天気は、台湾では珍しいのだそうだ。例年だと、いくら冬とは言っても、もう少し暖かいのだそうである。私の日頃の行いのせいか?

意外に寒かった、今冬の台湾。昼でも気温11℃。

結局、最後の最後まで霧ばかり...

(おわり)


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