阿里山→台中


平成16年2月6日(金)

 朝5時、モーニングコールで起床。ホテルの用意したバスで、日の出を見に行く。総勢8名。私以外は全員台湾人。

 バスは、濃霧の中を、更に山道を上って行く。運転手兼ガイドは、「今日、日の出が見られる確率は20%ぐらいだろう」と言っていた。皆、祈る気持ちである。

 ところが、ラッキーなことに、少し山道を登ったところで、雲の上に出て視界が開けた!これなら、期待出来るかも知れない。ただし、頭の上には、4層目の雲がかかっている。うーん、何とかならないものか?一体、雲は何層あるんだ?

早朝、バスで日の出を見に行く。3層目の雲を抜けたが、まだ頭の上には4層目の雲がかかっている。

 バスは最初に、鹿林巨木の前で停車。何でも、樹齢2700年らしい。その後、玉山連邦の見える公園で停車。それから「夫婦樹」を見る。2本仲良く並んだ木なのであるが、未婚の男は女樹を、未婚の女は男樹を撫ぜると、伴侶に恵まれるという伝説があるらしい。しかし、数年前の落雷で木は燃えてしまい、今残っている木は実は死んだ木だと言う。

 それからついに、日の出の鑑賞ポイントに移動。正面右側に見える、少し尖った峰が、台湾最高峰の玉山。日本統治時代の新高山である。その横から、太陽が次第に出てくる。運良く、ちょうど雲の切れ目から太陽が顔を出した。ラッキー!辛うじてだが、日の出が見られたという感じ。まあ、来た甲斐はあったと言える。

雲の切れ目から、辛うじて見られた日の出。右側の尖がった峰が台湾最高峰の玉山。

 何とか日の出を見たあと、来た道を戻る。途中で、サルの群れが出没。車を止めて近づいてみたが、人間に余りに慣れており、車のボンネットにも乗ってくる始末

 阿里山は玉山への登山口でもあり、その登山口のところでも停車して、しばらく風景を楽しむ。ただし、冬季の間は玉山は閉鎖されているので、今は登山できない。

阿里山では猿が出没。

阿里山は、玉山への登山口でもある。

 日の出鑑賞ツアーから戻ってきて、ホテルで朝食。中華バイキングの朝食だったが、なかなかいける。ただし、食堂も暖房がないので、ブルブル震えながら食べなければならなかった。

 腹ごしらえをして、今度は周りの山林の散策。きれいに遊歩道が整備されており、神木のあった辺りまでハイキングできる。若い姉妹が池に身を投げたと言う伝説のある姉妹潭を過ぎて少し歩くと、受鎮宮という廟に出る。この辺りにはお土産屋もいくつかあり、阿里山特産のわさびを売ったりしている。

阿里山中にある、受鎮宮。

阿里山と言えば、特産物はわさび。激辛です!

 その先は、巨木群になっている。巨木一つ一つに番号が付けられ、樹齢何年と説明文が付いている。写真は、樹齢2000年の紅ヒノキの巨木。見上げるばかりの巨木には、本当に圧倒される!ここでは、このような巨木を、全部で40本近く見ることができる。

樹齢2000年の紅ヒノキの巨木。見上げるばかりの巨木には圧倒されます!

 さらに遊歩道を下って行くと、もと、御神木が立っていた場所に出る。樹齢3000年の堂々たる巨木であったが、1997年7月1日の台風で惜しくも倒れてしまった。今は、阿里山森林鉄道の線路脇に、倒れた幹が横たわっているのみである。

 御神木のあった場所は、阿里山森林鉄道のスイッチバックの折り返し点にもなっており、小さな駅になっていた。スイッチバックの様子を示す、小さな看板もある。

急勾配をスイッチパックで上って行く阿里山森林鉄道。この他に、3重ループもあります。

台風で倒れてしまった、阿里山の御神木。樹齢は3000年とか。

 以上で阿里山の観光は大体終わり。午後1時18分の列車で下山。本当は帰りはバスに乗った方が良かったかもしれないが、結局、往復とも列車となった。

 午後5時前、嘉義駅に到着。Lさんの娘さんが車で迎えに来てくれていた。台中に午後6時半に到着。

 Lさん一家が、今日は北屯区にある東山楽園という温泉に連れて行ってくれるということで、一緒に出かけれて行く。台湾中部地震でたまたま温泉が沸くようになったとのことで、温泉旅館などが数件あるようである。Lさんの奥さんの友人が経営する温泉で、食事、カラオケ、それから温泉に浸かる。

 Lさんの奥さんの口利きで、ここなら安く泊まれると言うので、今日は温泉に泊まることにする。竹をあしらった造りの、すこぶる上等な部屋。

台中に戻り、温泉に浸かりに行く。


  


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