日本→(フランス)→アイルランド→(フランス)→チュニジア


平成14年12月23日(月)

 朝、岐阜を出発。今日は今から青春18切符を利用して、各駅停車で成田空港まで行く予定。今回の旅行の目的は、9月にも行ってきたアイルランドの妹夫婦の家を訪ねることである。実は、9月に行って日本語のパソコンをセットアップしたのに、システムが壊れてしまったらしい。それで、パソコンの再セットアップなる特殊任務(?)の遂行のためにアイルランドの妹の家まで行くのである。

青春18切符で、鈍行を乗り継いで成田空港まで(函南駅にて)。

 岐阜を出てから、豊橋、浜松、函南、大船、成田でそれぞれ乗り換えて、成田空港に午後8時ごろに到着。やっぱり岐阜から成田空港まで鈍行で行くのは遠かった!その後、いつものごとく、午後10時発のエールフランスで出発。年末だというのに、割合空いていた。


平成14年12月24日(火)

 パリ時間の午前4時半、シャルルドゴールに到着。ダブリン行きは午前7時。それまでトランジットルームで待つ。少し待って、搭乗案内。City Jet とか言う飛行機だが、えらく小さい飛行機なのでびっくりした。その割には中は広く、目の子で数えても100人くらい乗れそうに見えた。

パリ発ダブリン行きエールフランス機(City Jet)。

 約2時間でダブリンに到着。時差が1時間あるので、午前8時の到着。不思議なことに、機内ではUKの入国カードが配られた。それに記入して差し出すと、係員はポンとアイルランドの入国スタンプを押してくれた。アイルランドには独自の入国カードがないのか??

 空港からは748番の2階建てバスで市内に向かう。5ユーロ。妹の住むトラリー方面への列車が出る、ヒューストン駅でバスを降りる。

 さて、駅まで来たのはいいが、トラリーに行くには、10:50発のコーク行き列車に乗り、途中のマローで乗り換えなければならない。10:30にもコーク行きがあるが、こちらの方はコークまでノンストップのInterCity特急で、これに乗ってしまうと途中のマローで乗換えができなくなるから注意だ。

 そう思って6番線で列車を待っていると、放送が入った。「10:50のコーク行きは、5番線から発車します」と言っている。おかしいなあ?5番線のはノンストップのコーク行きのはずだ。でも、そういうアナウンスがあったんだから、とにかく5番線の列車に乗り込む。程なくして、今度は車内放送で、

「本列車は、10:30ダブリン発コーク行きノンストップ特急列車の予定でしたが、代わりに10:50発の特急列車として運行します。10:30発の特急列車は、都合により運休とします」

と説明が入った。えらいええ加減な運行形態である。クリスマス休暇で乗客が多く、列車を増発しなければならないときに、「都合により」運休だそうだ。しかも、列車が出発したのは、20分遅れの11:10であった。

ダブリンからは InterCity でコーク方面に向かう。

アイルランドの田舎の風景。

 ダブリンから約2時間半、13:40にマローに到着。予定ダイヤより30分遅れだ。陸橋を渡った反対側のホームの接続列車に乗り換える。しばらくして、乗り換えた接続列車は発車した。何も考えずに乗り込んだ列車であったが、すべての駅に止まっているところを見ると、どうやらこれは各駅停車らしい。キラーニー駅では、駅の手前がスイッチバックになっているのが面白かった。

 この列車はトラリー駅が終点だが、妹の家に行くには、トラリーの一つ手前、ファランフォア駅で降りる方が近い。駅に近づくと、妹夫婦がホームで待っていてくれているのが見えた。

ローカル駅で下車(Farranfore 駅)。

 降りたファランフォア駅は、小さな田舎駅であった。日本のローカル駅といい勝負だ。列車も日に数本しか来ない。そこから車で妹の家まで。岐阜の自宅を出てから、アイルランドの妹の家まで合計38時間かかって、やっとたどり着いた。それにしても長かった〜。


平成14年12月25日(水)

 早速、任務遂行開始。パソコン組み立ては特に問題なし。続いてOSのインストール。その後、各種ドライバー、アプリケーションソフトのインストール。いずれも順調。

パソコン組み立て中。

 今日はクリスマスなので、妹がオーブンで鴨の丸焼きを作っていた。毎年クリスマスに作るのだそうだ。それを、北京ダッグのように、野菜と一緒に皮に包んでソースを付けて食べる。なかなかおいしい。3kgあった鴨は瞬く間に無くなってしまった。

クリスマスなので、鴨の丸焼きでお祝い。


平成14年12月26日(木)

 今日もパソコンセットアップ続行。次々にいろいろなソフトを入れていく。こう書くと、何のトラブルもなく任務遂行できたようにも見えるが、実は一つ、大きな問題が発生していた。実は、モデムが使えないのである。前の古いパソコンについていたモデムはISAバス用で、新しいパソコンはすべてPCIバスだから合わない。そんなこともあろうかと、日本からPCIバス用のモデムを持って来てあったが、今度は電話のモジュラージャックが合わない。前回来たときにアイルランドの電話のモジュラージャックは確認済みで、日本と同じ形だと思っていたが、一見そっくりな形をしているのに、いざ現物を合わせてみると、ごくわずかに形が違っていてはまらないのだ!う〜ん、これには参った。今日はこれ以上はできず。

市内では、クリスマスツリーもあちこちに。


平成14年12月27日(金)

 朝、モデムを買いに行く。アイルランドではまだまだクリスマス休みで、ほとんどの店が閉まっていた。トラリー市内にある数件のパソコンショップも、年明けまで休業の札が掛かっている所が多かった。しかし、そこはラッキーなことに、一軒だけ開いている店があった。それで、無事モデムカードを購入。

 折角出てきたついでに、Ladies View という景勝地に出かける。さらに、近くの湖の湖畔を散策。帰りには、キラーニーのパブで昼食。しかし、このパブがまた愛想が極端に悪く、(私はそれほどとも思わなかったのだが)妹夫婦は「世界で最悪のパブ、恐らく死ぬまでにこれ以上悪いパブには当たらないだろう」としきりに怒っていた。

Ladies View と言う景勝地に出かける。

 帰ってきてから、モデムの取り付け。CDもついているので、ドライバーのインストールは楽勝だろうと思ったら甘かった。説明書には、「ウイザードの指示に従ってドライバーをインストールしてください」とだけ書かれていたのでCDを入れるが、「このハードウェア用のドライバーが見つかりません」というエラーメッセージを返してくる。何度やっても同じ。だんだん焦ってきた。

 結局、何時間も格闘して、ようやくのことでドライバーのインストールに成功。その後、インターネットへの接続の設定。これも何度やってもダメ。設定をいろいろ変えてもダメ。ダイヤルはするのだが、どうしてもつながらない。それで、パソコンの後ろを見ると、電話線をつなぐのを忘れていた!!!これをつなぐと一発接続。やれやれ、一件落着である。やっとパソコンが完成した。明日の朝帰る予定だから、時間切れぎりぎりで何とか完成した。

パソコンがついに完成!


平成14年12月28日(土)

 早朝、妹の家から車ですぐのところにあるケリー空港に向かう。昨日の晩、ギリギリでパソコンができてよかった。アイルランドの国内線であるアラン航空でダブリンまで行く予定である。

早朝のケリー空港より、ダブリンに向かう。

これがケリー発ダブリン行きのアラン航空機。50人乗り。

 まあ、国内線だからだが、アラン航空機は小さなプロペラ機であった。一番前に2列、後ろ向きのシートがあったので、スチュワーデス席かと思いきや、そこにも乗客が座らされたのでびっくりした。でも、そこには座席番号1C、1Dの表示があったから、スチュワーデス席ではなく、れっきとした乗客用の座席である。何で飛行機の座席がボックス席のような向かい合わせの席になってまんねん?

 ケリー発ダブリン行きアラン航空は約1時間でダブリン着。2時間ほど待って、今度はパリ行きエールフランスに乗り継ぎ。シャルルドゴール空港でさらに乗り継いで、チュニジアの首都、チュニスに向かう。ダブリンからのフライトが少し遅れたせいで、乗り継ぎ時間がわずかに15分しかなかったが、ドゴール空港はしょっちゅう来ていて良く知っていたので、速攻でターミナルを移動して乗り継ぎ成功。何とか間に合った。

 パリからチュニスまでも2時間あまりのフライト。現地時間の午後7時前、チュニスの空港に到着。そこからタクシーで市内まで行く。5.5チュニジアディナール。約500円。市内は、やたらビカビカの電気で照明をしていた。そう言えば、以前、カメルーンからフランスに戻るとき、夜行のフライトだったのだが、チュニジア上空を飛んでいるときだけ下界がやたらに明るかったのを憶えている。ここの国は、ギンギラギンの照明が好きなのか??

チュニスは電気ビカビカ(?)の町。

 さて、市内に到着したのはいいが、ホテルが満室。最初行ったホテル、次に行ったホテル、その次に行ったホテルもすべて満室。ずいぶん長い間市内をうろついてホテル探しをしたが、最後の最後に、メディナの入り口のところのホテルに空き部屋があるのを発見。一泊1000円ほどで、チュニスのホテルにしては少し高い目だが、まあ、いいことにしよう。


 


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