平成14年3月20日(水)午前中、再び市内に出て行く。始めに、水族館に行った。入場料7ドル。日本語のパンフレットも用意されている。いろいろな熱帯魚を見ることができるし、「珊瑚を守りましょう」というビデオも流されている。展示は面白いことは面白かったが、でも7ドルはちょっと高いような気がする。
水族館を見学。 それからまた市内を歩く。アサヒ野球場の近くで写真を撮っていると、地元の高校生が「写真を撮って!」とやってきた。デジカメなので、撮った写真をすぐに見せてあげると、飛び上がって喜んでいる。そのうち、同級生を呼んで来て、皆でキャーキャー言いながら見ている。
陽気な高校生。
コロール市内にあるアサヒ野球場。 その後、町の東の方まで歩いて行く。途中、日本語の書かれた石碑があったので近づいて見るが、天理教の関係の何かだった。更に東に歩いて行くと、エトピソン博物館に着く。入場料5ドル。ここもこじんまりした博物館だった。1階が展示室で、パラオの民族文化の展示がある。親切な女性係員が一つ一つ説明してくれる。珍しい貝を含む貝殻の展示のコーナーは、日本人の人から寄贈されたものだと言う。2階は記念品売り場。でも、何も買わなかった。
エトピソン博物館を見学。 もう今日の午後の飛行機でグアムに移動なので、昼前にホテルをチェックアウト。宿のオーナーが、車で無料で空港まで送ってくれると言う。折角なので、少し早い目に出て、ホテル日航に連れてくれると言う。ホテル日航はコロール島にあるが、コロール市内からは少し外れている。元コンチネンタルホテルであったものを、日航が買い取ったのであるが、客の入りが良くないので、今月一杯で一時閉鎖するのだそうだ。名目は客集めのために改装するためとなっているが、本当に改装するのかどうか疑わしいと言う。
宿のオーナーが、空港まで送ってくれた。 ホテル日航に行ってみると、さびれているどころか、客で一杯だった。駐車場も、車で満杯。どうやら、自然保護のための何とか会議が開かれているかららしい。あるいは、閉鎖前にぜひ泊まっておこうと言う人々もいたのかもしれない。我々も車を停め、ロックアイランドの風景を眺める。ぽこっと丸い島が海の中にぽつぽつと集まっている様は、やはり奇観に属するのだろう。本当ならばボートで海に出て行って、ロックアイランドの真中まで行って、思う存分眺められるツアーがあるのだが、昨日の台風で行かなかったので、ここから、ロックアイランドのほんの一部だけを眺めるだけしかない。
ホテル日航パラオから見た、ロックアイランドの風景。 ホテル日航からロックアイランドを眺めたので、空港に向かう。途中、日本−パラオ友好橋を渡り、コロール島からバベルダオブ島に入る。2つの島を結ぶ古い橋(2つの島の名前の頭文字をとって、K.B. Bridge と呼ばれていた)は、1999年に崩れたので、我が国の援助で新しい橋が建設されたのだと言う。古い橋が何故崩れたのか尋ねてみたが、「たぶん基礎工事の不良が原因だと思うが良く分からない」という答えだった。
日本−パラオ友好橋(左)と、1999年に崩れた古い橋(右)。 空港には午後1時過ぎ到着。パラオ発グアム行きは、毎日、午前2時というとんでもなく迷惑な時間に飛んでいる。ところが、水曜日だけ、昼間にもフライトがあるのである。14:15 発の、CS892 便でグアムに移動。この便は、途中、ミクロネシア連邦のヤップ島を経由する。
パラオともお別れ。 グアムからの飛行機到着が少し遅れたので、14:45 出発、フライトタイム45分でヤップ島に到着。時差が1時間あるので、16:30 到着。乗客のほとんどはここで降りてしまった。ヤップ島に30分止まる。また新しい乗客が乗って来て、機内はほぼ一杯。17:00 出発、グアムに 18:20 到着。
パラオ共和国を去り、ミクロネシア連邦のヤップ島に着陸。 さて、グアムに着いたが、ここも入国が遅い。ブースが2つしか開いていない。外に出るともう午後7時を回っている。グアムは、日本からホテルの予約を入れて来ていた。予約してあるグランドプラザホテルまでタクシーで行こうとしたが、空港前にはタクシーは一台も無い。いるのはツアーバスと現地の人の自家用車ばかりだ。30分ぐらい待つと、一台のタクシーが来た。それに乗る。タモン地区まで10ドル。実は、乗る前に、
「グランドプラザホテルまで行きたいが、10ドルしか手持ちが無いので、メーターが10ドルになったらそこで降ろして欲しい」
と運転手に頼んだのであった。すると、その運転手は、
「メーターが10ドル以下なら、メーターの額でいいが、もしメーターが10ドルを越えても、大幅オーバーでなければ10ドルでいい」
と言ったのである。えらく親切な運転手だ。タクシーに乗っていると、聞こえてくるタクシー無線が全部日本語なのには驚いた。日本人のタクシードライバーがグアムで働いているのだろうか?
グランドプラザホテルには約10分で到着。メーターは13ドルを指していた。でも、最初の交渉どおり、10ドルだけでOK。メーターより安く行けたのは良かったが、それでも空港からこの距離で10ドルはやっぱり高いなあ。
ホテルに荷物を置いて、ちょっとその辺を歩いてみる。グアムと言うと、もっと活気のある賑やかな所かと思っていたが、何やらえらく寂れている。道を歩いている人も少なく、店も全然客が入っていない。それに、中心街を少し外れると店すらなくなって、全くの暗がりである。私はトランジットでたまたま一晩立ち寄っただけだが、こんな所に3泊とか4泊とかのツアーで来ても、暇を持て余してしまうのではないだろうか。グアムには初めて来たが、こんな田舎の島だとは思わなかった。まあ、テロ事件以後、客足が遠のいたと言うことはあるのかもしれないが。
全く「湿気た」リゾート地、グアム島。
平成14年3月21日(木)朝起きると、またまた雨。どうもついてない。それで、部屋で台湾の衛星放送を見ていた。それから他のチャンネルを見ると、天気予報専門チャンネルがあって、その天気図を見ていると、一昨日、台風がパラオを直撃していた。道理で、暴風雨だったわけだ。
しばらく待っていると雨がやんだので、チェックアウトして、市内に出て行く。タモン地区を一通り見る。店で絵葉書を買い、郵便局から投函。それからタムニン地区の方角に歩いて行く。タモン地区では、若いアベックや卒業旅行の大学生の団体などを見かけたが、途中から、道を歩いているのは私1人になった。てくてく道を歩くが、結局、最後まで他の歩行者を見かけなかった。歩道を歩いていると、横を通り過ぎる車の窓から、何か意味不明の怒鳴り声をかけられる。それも、しょっちゅうである。やはり、アメリカ領で道を歩いたりしているとバカにされるのだろうか?
時間があれば、ハガッニャの市内まで行きたかったが、飛行機の時間が迫ってきたので、あきらめ。その代わり、近くにあったインターネットカフェに行く。「ウルトラPC房」という名前のそのインターネットカフェは韓国人の経営で、1時間わずか2ドルという安い料金。30分ぐらい使う。
タクシー代10ドルは高いので、歩いて空港まで行くことにする。途中から、歩道の無い道になったので歩きにくい。横を車がびゅんびゅん通る。それでもてくてくと歩いて、空港まで行った。今までの旅行で、市内と空港の間を歩いたのは、キプロスのラルナカ、ブルキナファソのワガドグ、そしてここグアムだけだ。
タクシー代をケチって市内から空港まで歩く。あとは飛行機の出発を待つのみ。 空港に行くと、チェックインカウンターに1人しか並んでいなかったので、その人の後ろに付いて順番を待ち、搭乗手続きをする。手続きが済んで振り向くと、10m ほど離れたところに、100人ぐらいが待っていた。知らずに、待っている 100 人をすっ飛ばしてしまった!皆に白い目で見られたが、もう手続きを済ませてしまったから、今から並び直すわけにも行かない。
午後5時発の CS973 便で名古屋まで。
(おわり)
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