日本→ロシア


平成13年2月15日(木)

 成田空港に午前11時到着、すぐに指定されたH−29カウンターに航空券を受け取りに行く。今回手配を頼んだ旅行社(仮に、A社とする)の看板が出ていないので不思議に思ったが、航空券引き換え用紙にはH−29カウンターとあるので、とにかく行って係りの人に声をかけた。

「あの、これお願いします」

と言って、引き換え用紙を渡す。やや小太りの(失礼!)女性係員は、

「これは違います。このカウンターではありません。A社の看板は出ていないでしょう」

「でも、ここにH−29カウンターって書かれてますよ」

「それはミスプリです!ここではありません。G−2カウンターに行って下さい。全く、Aとか言う旅行社のミスプリのせいで、毎日毎日、ここですかと間違いが来るんです。今日も、さっき別の人が一人来たんです。ミスプリは直してもらわないと!!」

と、その女性係員は憮然としている

それで、G−2カウンターに行った。G−2カウンターの人は、

「A旅行社?はぁ、ここではないですね。H−29って書かれてるじゃないですか」

「それが、H−29の人は、これはG−2のミスプリだと言うんです」

「さあ、分かりませんね。とにかく、ここではないですよ。」

私はこれでピンと来た。H−29のカウンターの人が言うように、毎日A社の客が間違ってH−29カウンターに行き、G−2カウンターに回されているものなら、G−2カウンターの人も分かっているはずである。G−2カウンターの人が知らないということは、やはりH−29カウンターに違いない。

 再びH−29カウンターに戻る。

「G−2じゃないようです。やっぱりここじゃないですか?」

「Gの他のカウンターも聞きました?G−2と言ったからと言って、G−2だけ聞いて帰ってきたんじゃないでしょうね」

そういうことですか?すごすごと、またGカウンターに行く。今度はG−1から順に全部聞いて回る。やっぱり違う。念のため、Hカウンターも、H−1から順に聞いて回る。やっぱり、全部違う。もし、H−29カウンターというのがミスプリならば、どこかのカウンターの人は知っているはず。それが知らないということは、やっぱりH−29が怪しい

 もう一度H−29カウンターに行き、航空券がないか調べてもらう。女性係員以外に男性係員もいて、その人が調べてくれたが、私の航空券は出て来なかった。

 仕方がないので、A旅行社に電話して確認しようと思い、カウンターを離れようとしたとき、その小太りの女性係員とは違う、別の女性係員が走ってきた。どうやら、さっきG−1カウンターから順番に聞いて回ったとき、どこかのカウンターの人が察して連絡してくれたようだ。

「お客様、A旅行社ですよね?」

「はい、そうです。カウンターはここでいいんですか?」

「はいはい、ここですここです。今すぐ、航空券をお渡しします」

やっぱり、H−29カウンターで良かったのだ。

 後から来た女性係員は、携帯電話でどこかに連絡している。

「佐納様の航空券、そちらにありますか?」

いやな予感である。

「お客様、航空券は今すぐ見つけ出しますから、今しばらくお待ちください」

「どうしたんですか?」

「実は、私共は、各旅行社さんからの航空券をお客様方に手渡す業者のものなのですが、本日、A旅行社さんからの航空券の手渡し依頼は来ていないと伺ってたんですよ。その当日、航空券手渡し依頼のあった旅行社さんの看板だけ出すようにしていますので、今日はここにはA旅行社さんの看板を出していなかったんです。社の事務所に航空券があるかもしれませんので、今探していますからしばらくお待ちください。」

しばらく待ったが、切符は出てこない。

「切符はあるんですよね」

「それが、あの...一般論として、A社さんから送られて来たお客様の航空券をわが社のミスで本日カウンターに出していなかったということもありえますので、今探しているのですが、実は、私共としては、そもそもA社さんから航空券は来ていないのではないかと...」

航空券が来ていないということは、つまり、私は忘れられていたということである!

「もし切符がないとなると、どうなりますか?」

「ええ、その...」

「最悪、出発できないということですか?」

「そういうことです...」

まあ、いろんなトラブルがあるもんである。でも、私はなぜかあまり慌てなかった。割と冷静だった。

 それにしても、最初の小太りの女性係員は、日本人とは思えない、全くいい加減な係員である(外国にはこういう人はよくいるが)。カウンターが違うと言ったり、H−29はA社のミスプリだと決め付けたり、さっきもA社の別の客が来たのでGカウンターに行けと言ったとか、いい加減なことばかり言っている。今日はA社からの依頼はないということなのだから、私以外の人間が来る訳ない(もちろん、私ともう一人の人がいて、二人とも忘れられていたのなら話は別だが、そうではないことはすぐに分かった)。後から来た方の女性係員は、まあまともである。

 後から来た方の女性係員は、携帯電話でA社に直接電話をかけた。どこかでミスがあり、とにかく、私の切符は発券されていないことが分かった。そのため、私の予約諸共、落ちてしまっていた。

 切符がなく、予約までもが落ちてしまっていると分かったとき、女性係員は、こちらが申し訳なく思うほど、蒼ざめた顔をしていた。ここでもし私が、「こら!ねえちゃん!どないしてくれるんや、ワレ!」とでも言おうものなら、卒倒しかねないほど血の気が引いていた。

 結局、A旅行社もちで、私の切符は今ここで発券することになった。でも、空港で発券すると、フルのノーマル料金になる。モスクワまで往復で約40万円。私は、A社にはチケット代としてはディスカウント料金の69000円しか払っていないから、自分たちのミスとは言え、旅行会社としては大損である。

何とか乗れたアエロフロート機

 アエロフロートロシア航空SU584便は、約30分遅れて、13:30に成田空港を出発。何とか機上の人になれた。

 この便は、東京発モスクワ経由ローマ行きである。普通は、自国の本拠地が終点なのだが、この便ではモスクワは単なる経由地である。

 実際、機内は、イタリアに行く人ばかりであった。みんな、『○○の○○○』なるガイドブックのイタリア編をこぞって機内で読んでいるからすぐに分かる。そのほか、モスクワ乗換えでトルコに行く人もかなりいた。

 アエロフロートは、いまだに航空会社コードが Soviet Union のままで可哀想である。でもAFはすでにエールフランスに取られてしまっているから仕方ないか。モスクワまで10時間。今、アエロフロート(の少なくとも東京−欧州線)はサービスは悪くない。

 現地時間の17:45、モスクワのシェレメチェボ空港に到着。乗客の大半はトランジットラウンジの方に行ってしまい、入国した人は30人もいなかった。そのうち半分はロシア人。日本人は10数人しかいなかった。それも、スーツを着た商社マン風が5〜6人。あと、ツアーらしき7〜8人の団体が一ついた。私のような個人旅行者はほんの数人しかいなかった。

 商社マン風の1人が、「あ〜あ、荷物が出てくるのは一時間半後だろうな〜」と言っている。私は手荷物だけなので、すぐに通過、ロビーに出た。

 ロビーに出たが、両替所が閉まっている。2階の出発ロビーに行ってみると、開いていた。20ドル換えて、560ルーブル。再び1階に降り、しつこいタクシードライバーの勧誘を無視して、外に出た。

 すると、目の前に、何かミニバスが停まっている。きっと、市内に行くバスだ。聞いてみると、地下鉄の駅まで行くと言う。予感的中。市内まで15ルーブル。

 ミニバスは40分近く走り、市内に着いた。着いたのは、地下鉄のルチノイ・バグザル駅というところであった。予約してあるイズマイロボホテルの最寄駅、イズマイロフスキー・パルク駅まで地下鉄を乗り継いで行く。5ルーブル。

 部屋は15階の見晴らしの良いところ。暖房も良く効いている。

泊まったモスクワのホテル


 


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