ギリシャ→キプロス→→シンガポール→台湾→日本


3月30日(火)

 朝7時15分のバスでアテネに向かった。来たときとは違う道を通ったが、どこを通ったのかはよく分からない。途中、バスごとフェリーに乗って、湖を横切ったりした。アテネのバスターミナルに午後1時30分着。

バスごとフェリーに乗る。

 ここから、51番の市バスでオモアニア広場まで行き、近くのホテルに泊まった。今日はお湯の出るところにしたかったので、少しいいところを選んで、一泊10000ドラクマの中級ホテル。暖房もある!

 そのあと、Xenofondos通りにあるシンガポール航空のオフィスまで行った。持ってきたチケットは関西空港−アテネ往復72000円という格安のチケットだったが、それなのに予約が変更できるという優れものであった。明日の便はだめ、でも、金曜の便ならばあるという。それで、とにかく金曜の便に変えてもらった。

 金曜までどうするか考えたが、ギリシャ自体には興味がないので、どこか別の国に行くことを考えた。アルバニア以外に、ギリシャと隣り合っている国は、マケドニア、ブルガリア、トルコである。しかし、トルコは遠いし、ブルガリアはビザがいるし、マケドニアへは交通が不便だし、どうも行きにくい。

 そのとき、急に頭の中にひらめいた。キプロスがあるではないか。キプロスはビザがいらないし、ギリシャ以外の国からキプロスへは行きにくい。それが今ギリシャにいるのだから、これはキプロスに行けと言っているようなものだ。

 近くで旅行会社を探す。伊藤忠商事のオフィスも入っているビルにある、IVISトラベルという旅行会社に行き、キプロスまでの切符の値段を聞いた。ラルナカまでの往復が83000ドラクマという。まあまあか。明日12時15分の便で行き、キプロスに2泊して、金曜日の午前の便でアテネに戻ってきて、そのまま空港で乗り継いで、シンガポールに戻る予定である。予約もOK。

 ホテルに帰る途中、インターネットカフェがあったので入ってみた。しかし、いざtelnetを使おうとすると、全く応答がなく、接続しない。係の兄ちゃんに言うが、

「待て、そのうちにつながる」

と言うだけ。5分以上待ったが、何の応答もない。これはつながりそうにないし、仮にもしつながっても、こんなに反応が遅くては、使い物にならない。

 それで、
「こんなに遅くてはだめだ。使い物にならない」
と言うと、係の兄ちゃんは怒り出して、
「そんなことはこっちの知ったことではない」
と言うので、
「5分経っても何の反応もない。こんなに遅い回線で、よく商売が出来るもんや。帰らせてもらう」
と言うと、兄ちゃんはますます怒って、
「ええか、お前はもううちのパソコンを使い始めたんや。すでに1000ドラクマ課金されていることを忘れるな」
と身を乗り出して言ってくるので、
「接続すら出来ないコンピューターに金が払えるか!」
と言って、店を出た。背後から、その兄ちゃんが、
「おい、この泥棒野郎!ペイマニー!」
と怒鳴っているのが聞こえたが、追いかけては来なかった。


3月31日(水)

 朝10時の91番バスで航空に向かう。キプロス航空のカウンターは、とんでもなく混雑していた。出発が45分遅れ、13時出発、ラルナカに14時30分に到着した。

 座席は窓際だったので、着陸前に上空から見ていると、空港はラルナカの市街地に隣接しており、歩いても市内まで行けそうなところにあった。

 入国審査は簡単。まず、銀行で28000ドラクマをキプロスポンドに替えて、45ポンド20セント。キプロスは旧イギリス領なので、通貨単位はポンドであるが、補助通貨単位はペンスではなくてセントである。思ったよりも両替率は悪かった。銀行の係員は、「明日、キプロスは祭日で、市内の銀行は休みだから、もっと替えておいた方がいいですよ」と言っていた。運が悪い。また祭日にぶつかった。しかし、追加両替はしなかった。

 さて、空港のターミナルを出て右手にバス停があったが、バスは2時間後までない。さっき追加両替をしなかったから、手持ちのキプロスポンドをセーブしなければならないので、タクシーに乗らず、本当に市内まで歩くことにした!

 さっき、空から見た通りに道を歩く。少し行くと、市内まで6kmの看板があった。それなら、1時間ぐらい歩けば着くであろう。乗用車や大型トラックの行き交う道沿いをてくてくと歩き、市内に着いた。

 ラルナカ市内には、アパート形式のホテルが多数あるが、高そうなのでパス。その辺を適当に歩いて、HARRY'S INNという、安そうなホテルを発見。一泊朝食付きで8ポンド、朝食無しだと7ポンドと言う。昔風の、趣のあるいい宿である。

 夕食、ラムのケバブで4ポンド60セント。おいしかった。インターネットカフェ1ポンド。

ラルナカで泊まったホテル。なかなか古風で良かった。

その内部。


4月1日(木)

 朝から、近くでパレードの音が聞こえる。祭日だからだ。ガイドブックがないので良く分からないが、来るときのキプロス航空の機内誌に乗っていた観光案内によると、ラルナカ以外には首都のニコシアを始め、いくつか面白そうな町がある。この国は小さいので、一日で島全体をぐるっと回れそうだが、日曜祭日にはバスの便が全くなくなる(!)ので、他の町には行けそうにない。

ラルナカの街路はきれい。

ラルナカはビーチリゾート。

 それで、一日、ラルナカ市内をぶらぶらしただけであった。あちこちに、キプロスとギリシャの国旗が並べて掲揚してある。他の国の国旗を揚げるのはやや違和感を感じる。キプロス島の北半分は、1974年に侵攻してきたトルコ軍によって占領されており、そのため、島の南半分を代表する現キプロスの政権は、ギリシャ寄りだからだ。また、島には、国連軍も駐留している。

 昼食、魚料理で5ポンド。キプロスは英語が非常に良く通じる。夕方、またインターネットカフェに行く。

要塞跡。


4月2日(金)

 朝、郵便局に行ってはがきを出した。私は、初めて行った国からは、なるべく自宅に葉書を送るようにしている。そうすると、自然にいろいろな国の切手が集まってくるからである。

 空港までタクシーで3ポンド。キプロス航空は定刻に出発。アテネに11時過ぎに着いた。

 ここで、14時発のシンガポール航空に乗り換える。時間まで、ずっとロビーで待つ。

 シンガポール航空も定刻に出発。ヨーロッパに別れを告げ、アジアに戻ることになる。搭乗機は一路シンガポールを目指す。

 サウジアラビア上空で、地上に大きな円形の黒いものがあることに気が付いた。高度1万メートルから見てもそこそこ大きく見えるから、地上にとてつもなく大きなものがあるのだと思うが、一体何だろうか?

サウジアラビア上空を飛行中、地上に大きく丸い円形の物体があるのを見た。


4月3日(土)

 シンガポールに、現地時間の午前6時着。

 36番のバスでオーチャード通りまで行き、ベンクーレン通りにある、Hawaii Hostelという安宿に泊まる。一泊20S$。

 午後、マレーシアのジョホールまでバスで行った。ジョホールで昼食。帰りは、列車に乗って帰ってきた。

 近くの市場でパパイヤを買う。夕方、早くに寝てしまった。


4月4日(日)

 昨日早くに寝たのに、朝起きたら10時だった。時差ぼけのせいである。36番のバスで空港まで。12時30分の便で台北まで。台北に夕方着。


4月5日(月)

 せっかく台湾に来たので、前々から乗りたいと思っていた阿里山高原鉄道に乗りに行くことにした。まず、嘉義までバスで行く。

 しかし、嘉義に着いて駅で聞いてみると、明日の阿里山行きの前売券は全部売り切れ。明日早くに来て、当日券を買うように言われる。

 駅前の旅館に泊まって、450元。


4月6日(火)

 朝一番に駅に行って、当日券を買うべく窓口に並んだ。しかし、あと5人というところでまた売り切れ。ついてない...

 仕方がないので、バスで台南に行く。孔子廟などを見る。旅館600元。

台南駅前にあった意味不明の謎の看板。

台湾にも「養老の滝」のチェーン店が。


4月7日(水)

 台北に戻る。また、中国語の歌のCDを買い漁ってしまった。


4月8日(木)

 シンガポール航空で関西空港まで。

(おわり)


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