サンバール→セントクリストファー→セントルシア


平成17年3月16日(水)

 今日も早い目に起きた。本日の寄港地はサン・バルテレミ島 (通称、サンバール島)である。フランス領の小島である。 セントマーチンからは至近距離のはずであるが、船は一晩中 航行していた。わざと遠回りしたのであろうか?

 我々の船は、サンバール島の浅いグスタビア港には入港でき ないので、沖合いに停泊して、船からは昨日と同じ小型艇で 港まで行くことになる。混雑が予想されるので、まずデッキ5 の案内所で小型艇の乗船整理券をもらい、それからデッキ3に 降りて小型艇に乗り移る。

 サンバール島は、去年セントマーチンに来たときに時間が なくなって訪れることができなかった。初訪問である。 こじんまりとした港町で、ブランド物を売る免税店や観光客 相手のレストランなどがあるのみ。

グスタビアの目抜き通り。後ろに小さく灯台が見えている。

 港をぐるっと回って、反対側の丘にあるオスカル要塞を 見に行く。丘のふもとに小さな博物館があるので、それにも 立ち寄る。入場料2ドル。

湾になったサンバール島のグスタビア港。丘の上はオスカル要塞。

 それから丘を登って行ったが、要塞は軍の管理下になっており、 統制区域で入ることができなかった。それで、再び港をぐるっと 回り、今度は空港のある、サンジーンを見に行った。途中、 丘を越えて、歩いて30分ぐらいの距離。ちょっとしたハイキング。 サンジーンには、レストランやホテルが数軒あるだけであった。 ビーチでは観光客たちが泳いでいる。まるで映画に出てくる楽園の ように、水はきれいであった(ちょっとオーバーか?)。

まるでパラダイスのような、サンジーンのビーチ。

 これで見るところは終わり。再びグスタビアに戻ってくる。 小型艇が来るまで少し時間があったので、Tシャツを買いに行く。 持って来たモルジブのTシャツは一昨日破れて、背中に大きな穴が 開いてしまったからだ。昨日セントマーチンで買えば4枚でたった 10ドルだったのに、セントマーチンのTシャツは去年買って持って いるからと思って買わなかった。それで、今日、ここサンバール 島で買おうと思って店に入ってガーン。1枚25ユーロと書いてある。 大体30ドルだ。何でこんなに高いのだ。隣のセントマーチン島では 4枚10ドルなのに、12倍の値段が付いて いるではないか!やっぱり フランス領はだめだなあ〜。明日のセントキッツは、去年来たとき の記憶では、空港の免税店にしかTシャツは売ってなかったように 思うから、明後日のセントルシアに期待しよう。

 明日の目的地はセントクリストファー(通称セントキッツ)。 サンバールからセントキッツまでも至近距離である。と言うより、 ここサンバールからセントキッツは見えている。去年も来たから、 島の位置関係はよく分かっている。右手に見えるとんがった島が サバ島。その隣のピーナツ形の島がステーシア島。その左隣の 薄く見えている島がセントキッツ島だ。ここからならば、2〜3時間で着きそうな距離にある。

 船は午後6時にセントキッツに向けて出航。ところがどうしたこと だ。セントキッツとは反対、またセントマーチンの方に向かって進み 始めたではないか!目的地が近すぎてあまりに早く 着いたのではありがたみが少ないので、やはり、わざと遠回りして いるようである!


平成17年3月17日(木)

 実は、昨日の昼過ぎから、急に右手が痺れてきて、感覚が なくなってきた。腕全体が冷たく、痺れて力が入らない。 何かの血行障害だと思うが、一体どうしたのだろうか。寝ていても、 ちょうど正座した直後の足がピリピリ痺れるのと同じように 腕が痺れてくる。こんなことは初めてだ。

 今日は、セントキッツで観光鉄道に乗る予定である。先日、 船内のツアーデスクで申し込んでおいた。去年、セントキッツ に来たとき、時間がなくて乗れなかった列車だ。去年来た時は、 入国のときに怪しまれてもめたし、市内は薄気味悪く、さらに 泊まったホテルは高くておんぼろ。もうこんな国に来ることは 二度とないだろうと思ったから、セントキッツの観光鉄道に 乗るチャンスは一生ないのではないかと思った(去年の 「カリブ海小アンチル諸島旅行記」にもそう書いてある)。 しかし、チャンスはあったのである! ちょうど一年後の今日、謀らずもセントキッツにまた来ること になり、昨年乗れなかった鉄道に乗ることになったのである。

入港したEmpress of the Seas号の上から、セントクリストファー (通称セントキッツ)の首都、バセテールの早朝が一望できる。

 午前8時、バスで出発。駅は空港に隣接しているが、10分も しないうちに到着。豪華な観光鉄道に乗り込む。客車は 総2階建てで、1階は冷房のよく効いた食堂車風の車内、 2階はオープンカーである。各車両には女性パーサーが 乗務していて、無料でソフトドリンクのサービスをして くれる。

 セントキッツの公用語は英語である。バスのドライバー、 列車の車掌、女性パーサー達と少し話したが、皆、 アイルランド英語のような英語を話しているように思える。 アイルランドの妹の家に行くと近所の人たちが話している のと同じような発音の英語に聞こえるのである。少なく とも、アメリカ英語とは全然違う発音である。あの アメリカの巻き舌英語は聞くだけでいやになるので、 ここのようにきびきびとはっきり発音する英語の 方が聞いていて感じが良い(ちなみに、余談だが、 私は、中国語も、北京の巻き舌中国語が大嫌いである。 やっぱり、台湾のようにはっきりきびきびとした 発音の方が好きだ)。

去年乗れなかった鉄道乗車に再挑戦。

豪華な車内。

 程なくして、列車は出発。線路全長は17.5マイル、列車の 速度は最高で時速8マイル。ということは、2時間ちょっとの 列車の旅ということになる。

 列車は、海岸線に沿って、島をぐるっと回るように走り続ける。 ある時はサトウキビ畑の中、またある時は小さな渓谷、あるいは 小さな村のそばを通り過ぎて、ガタゴトガタゴトとゆっくり 進んで行く。畑で働いている人、小学校の子供たち、庭に座って いる老人、皆が列車に向けて手を振ってくれる。

鉄道は島をほとんど3分の2周する。

 列車はセントキッツの火山であるリアムイガ山の麓をぐるっと 回るように走り、予想通り、午前11時過ぎに終点に到着した。 プラットホームもない小さな駅が終点であった。駅名すら 分からないが、サンディーポイントの近くである。島をほとんど 3分の2周したことになる。ここで待っているバスに乗り換えて、 2時間あまりの観光鉄道の旅は終了。ずっと田舎を通ってくれた ので、なかなか面白かった。

車窓から眺めた、セントキッツのリアムイガ火山。

 バセテールに戻ってきて、港の中の免税店でTシャツを買う。 これで、やっと、破れたTシャツの代わりができた。 バセテール市内は去年見ているので、午後は特に出かけずに 船室で過ごす。手の痺れは結局治らず。この旅行記も 主に左手だけで入力している始末。

 今日は夕食にお寿司が出たのが 良かった。昼はタイ風カレーが出たし、昨日はナシゴレン。 朝はいつもおかゆが用意されている。毎日一つは、アジア料理が 出ている。

夕食に出たお寿司。がんばってお寿司を巻いたのは、よく 分かりますが、何となく日本のお寿司とは違います。でも、 その辺は大目に見ましょう。


平成17年3月18日(金)

 右手の痺れは、かなり良くなった。ありがたい。

 今日は、セントルシアに寄港である。午前10時の到着予定である。 朝食を終えて甲板に出てみると、セントルシア島が視界に入ってきた。 もうかなり近くまで来ている。

セントルシアが見えてくる。午前10時の到着予定。

 船は結局、予定より一時間ほど早く、午前9時すぎに、セントルシアの カストリーズ港に入港した。私も皆に続いて下船する。

埠頭の入り口。後方には我々の船。

 セントルシアまで来ると、カリブ海もかなり南に来たことになる。 カリブ海は、島ごとに国が変わるといっても過言ではないぐらいに 細かく国に分かれている。南に行けば行くほど、貧しい国になって くると聞いていた。確かに、市内はごみごみしているし、建物も 古く、失業者と思われる人たちが大勢たむろしている。別に危険と いうほどではないが、かと言って、セントマーチンやサンバールの ように、鍵も要らないぐらい安全というわけでもなさそうだ。 住民はほとんどが黒人で、街の様子もあいまって、 アフリカのどこかの街のようであった。以前訪れた、 西アフリカのガンビアなどもこんな感じだった。

カストリーズ市内の様子。割合ごみごみしていました。

 まず、市内の銀行で20ドル両替。セントルシアの通貨は、カリブ海 の多くの国で共通に使われている、東カリブドル、EC$である。20ドル 換えて、53EC$。つまり、1EC$=約40円。去年来た時とあまり変わって いない。

 次に、市内のカテドラルを見に行った。市内の見所はこれぐらい しかない。100年以上前に建てられたというカテドラルである。 中では、中学生の子供たちが、賛美歌を合唱していた。

100年前に作られたと言うカテドラル。カストリーズ 市内の見所はこれぐらいしかない。

カテドラルでは、中学生たちが賛美歌を歌っていました。

 市内を歩いていると、あちこちから声がかかる。よく分からないが、 麻薬か何かを売ってやる、というようなことを言っている。それと、 タクシードライバーの客引き。どっちもうっとうしい、うっとうしい。

 それで、バスで、島の北の方のGros Islet村まで行くことにした。 1A番のバスに乗り込む。20分ほどで到着。Gros Islet村の 手前のRodney Bay地区は高級住宅街で、黒人ばかりのカストリーズ市内 とは対照的に、在住の欧米人を多く見かけた。大きなショッピング モールもある。

セントルシアのバス。今からGros Islet村まで。

 そこから約5分で、終点のGros Islet村に着いた。バス代2EC$。 Gros Islet村は、ビーチに面したのどかな小村であった。 小さな教会がある。その近くにインターネットカフェがあったので、 ついでにメールのチェック少々。30分使って5EC$。

Gros Islet村の陽気なおばさん。

 帰りもまた、1A番のバスでカストリーズまで戻ってきた。 ちょうど港の入り口の前を通過するので、そこで降ろしてもらって、 船に戻ってきた。

 昼から、甲板のプールで泳ぐ。


   


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