■オイルもれ調査


●OHしたはずなのに・・・
まずは一番目立つ欠陥「エンジンからのオイル漏れ」調査から。
OHしたばかりのバイクがオイル漏れなんて、なんて呪われたバイクなんだ・・。
しかし、「故障には故障原因がある」←エンジニアの精神論です。
エンジニアならばとことん原因追求しなければ!
マイFTR初めての分解です。

●とりあえずシート系を外す
エンジンの見晴らしをよくするために色々外してみる。
oil_tyousa01.jpg
こんな感じで外してみたが・・・

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Rフェンダー裏。泥だらけでとても汚い。

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サスも泥だらけできたなーーい。

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このバッテリーケースの取り付け位置は他によいところが無いだろうか・・?

●オイル発生源は?
これからが本題です。

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スタンドでケツを上げて下に潜れるようにした。

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どこから漏れているのだろう?
いったんオイルをふき取り、エンジンをかけながら発生源を探り出す。

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シリンダヘッドカバーの部分ににじみ発見。
しかし微量なのでこれが主犯ではない。
これは締め付ければ解消するだろう。

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エンジンからフレームにポタポタたれて来た!
右クランクケースカバーの辺りがくさい・・
何度も拭き取って地道に観察。

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右クランクケースカバー前側からオイルが大量に流出しているのを発見!
よく見ると亀裂が入っている!!!・・・そして湧水祭り(意味不明)
(写真で見えるかな?)
他には見られないし、ここを布で押さえておけばたれてこない・・・こいつが主犯だ。

なるほど、これではなかなか気づかないな・・。
目立たないが鋳物自体に亀裂が入っているようだ。

・・・あ!もしかしてエンジンOH時の「謎のベチャベチャボンド」の真相はこれか!?
以前のユーザー(もしくは整備屋)はこの亀裂をすでに認知していたが、根本対策をしようとも
思わず、暫定処理の「カバー内ベチャベチャボンド」で誤魔化した=>手抜き整備=>性格がいい
かげん=>他の部分のメンテもこんな感じ=>エンジン壊れて当たり前・・・
なんかこのFTRちゃんの生い立ちがわかってきたような・・・・・・
むーーーーーーーーーーー(-_-メ)

つまりこれまでのユーザメンテがだったわけね・・・トホホ
(ちなみに、このバイクは私で3オーナー目です。)

教訓
「人のメンテは信じるな、自分でやるのが一番」


これからはタッチバイクスピリットですな・・。
あー、疲れた。
(つづく)


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