■エンジンが焼き付いた!
●波乱の引き取り旅
1998年12月・・大阪へFTR250を引き取りに行きました。
無事、交渉成立し自宅まで高速道路400Kmの道のりを帰る途中のことでした。
冬だったので関が原付近は雪が降りそうな気配でした。
はじめからあまりエンジンの調子がよさそうでなかったので80Km/hの速度で
細かく休みながら走行していましたが、竜王バス停付近でいきなり、
「ブシュ!・・ブシュシュシュ・・」
エンジンのガス抜きホースから沸騰したような白くなったオイルが噴出し、エンジン停止。
しかもピストンがスカスカになってしまっていたようで、セルを回しても圧縮すらしない!
幸い竜王バス停だったのでそこに停車し、常備の電話を頼りになんとか琵琶湖周辺のバイク屋
さん(二輪工房さん)に迎えにきてもらいました。
その日は修理を依頼し、新幹線で一時涙の帰宅・・・。
近江牛ステーキ弁当がとてもうまかった。
●エンジンOH
その後、修理の様子を聞いたところ、故障内容は完全なエンジン焼き付きと判明。
エンジン内のフィルター(エレメントではない)がゴミで埋まってしまい、オイル循環せず
バルブカム、ロッカーアーム、ピストン、シリンダヘッドなど上部オイル循環系はほぼ全滅
だった様子です。
悩んだ末、オーバーホールを依頼しました。・・・ああ、お金が・・。(T_T)
前ユーザのずさんなメンテが直接の原因でしょう。
(実際は前ユーザの整備屋がずさんだったのですが・・。)
以下にその様子を貼っておきます。
メンテ好きな方は最悪例として参考にしてください。(~_~;)
あと、下の方に謎な処置が発覚されています。
@オイルフィルタ

これが最大の原因。フィルタ掃除を怠るとこうなります。
Aカムシャフト

ストレスのかかる軸受け部などが焼損してます。
Bロッカーアームとピストン

これらもダメ・・・。
使い物にならないそうです。
Cシリンダヘッド

カムシャフト軸受け部が焼損です。
Dシリンダ

ここも焼き付いて純正対応では修正不能との事でした。
Fオイルポンプ

OH中に発覚した謎の破損。
無理やりボンドでくっつけてあったそうです。
ちなみにクランクケースカバーにもなぜかボンドがベチャベチャに塗りこんであったそうです。(?)
この時はそれがナニカは謎でしたが後日真相が明らかに・・・。
とりあえずこのときはポンプは交換しました。
2か月後にOH完了し、無事エンジンが動くようになりました。
二輪工房さん、どうもお世話になりました。m(__)m
修理後、自宅まで帰りましたが問題はありませんでした。
とりあえず、一段落・・・と言いたいところだけど、ここからが大変。
(つづく)
戻る