■ホイール分解
●自分でやるべきか?・・・・
さて、肝心な足回りですが一番の難関はホイールです。
ベアリング交換や磨き作業はさておき、
「果たしてスポーク張替えは自分でやるべきか?」
これがかなーーーーり迷いました。
まずは周辺のスポーク張り経験者に聞きまくりました。
1)純正パーツを買っている WING店 長島モータース
店長「とても難しい。2輪業者でもできる人は少なくなっている。
張ることは大体出来るが、バランス取りは素人には難しい。
どこを締めればどうなる、ということがわからないとダメ。
下手するとリムがゆがんで取り返しがつかなくなる。」
2)自分の知人 T氏
T氏「趣味で自転車用を経験しているが、バイク用はかなり難しいと思う。」
3)勝又輪業の叔父さん
叔父さん「難しい。最近出来る人も少ないと思う。国家試験でその項目があ
るだけに特殊な技能となる。できる業者に任せたほうがよい。」
む、・・・聞けば聞くほどネガティブな意見しか見つからん。
つまり、
「お前みたいなシロウトには無理だからやめときな。」
ということですね。
経験者だからこういうことを言うのか・・・?
「がんばってやってみろ!」くらいの助言はないのか?
ただ俺がナメられているのか? <--おそらくそうでしょう。(~_~;)
こんな科学が進んだ時代に職人技か!?
バイクは量産されてるんじゃないのか?
定量的な張替え理論はないのか?
助言はもらったが腹だたしくなるばかり。
・・・でも、上の3人は整備技能的には私なんかよりかなり上級の腕前と経験を
もった人たちです。おそらく正論です。
とくに長島モータースの店長は「二輪整備なら自信あり」の気迫のあるプロですし。
全国の整備屋さんに聞けばおそらく大多数はこんな回答なのかもしれない。
では、業者さんに任せるといくらくらいかかるのでしょうか?
安いならわざわざ素人が苦労してやるまでもないでしょう。
これもわざわざ足を使って一般相場を偵察してきました。
参考までに値段を書いておきます。
1)レッドバロン ---整備入会金(?)数万円 + 16,000円/ホイル1本
2)バイクの青山 ---16,000円/ホイル1本
3)桃太郎屋 ---13,000円/ホイル1本くらい。アバウト回答。
1)2)はパーツリストから工数を計算して電卓で出していたから正規な整備値段だと思います。
前後2本で¥32,000てところか・・。
普通の整備店はこんなものだろう。
3)の桃太郎屋さんは近所の個人バイクショップ。なかなかよい感じの店だ。
ここは何も見ずに口頭で即答で良心的な値段だった。
趣味のバイク屋さんはこうでなくては・・。
でも2本で2万円以上は高いと思ってしまう、・・私みたいな貧乏人は。
やはり、自分でやろうかな・・・でも失敗したらいやだな・・・。
好奇心半分、恐怖心半分。
ここでもA型の優柔不断さが発揮されています。
トボトボ悩みながら原町モータースへ顔を出して相談すると、
叔父さん「そんなもん、自分でやれ!何とかなる。」
おおお!・・ここにポジティブな意見がありました。
灯台下暗し。
これでやる気復活!
「できるところまで自分でやって、限界になって困ったらプロに
調整してもらおう」
ということで計画がまとまりました。<--すごく安易な考え。
調整だけだったら値段も安くて済むんじゃないかという甘い考えも含まれております。
なにはともあれやってみなくちゃわからない。
当たって砕けよう! <-- オイ、・・(汗)
・・・そんなことで方針が決まった次第です。(^^ゞ
さあ、やるか。
●足周り部品磨き
2001.11.11
さて、足周りを組むのでその辺の部品を磨かなければいけません。
ホイール系の交換部品を頼んでいる間にショック類を磨きました。
錆び取りに使った一番安かった錆び取り剤。
原液なので、普通は薄めて使うらしい。
原料は「リン酸」って書いてあった。
効果はさほどでもなかった。
軽い錆びには有効だったが、深いものにはあまり威力なし。値段相応か・・。

これがヒドイ錆びだった。

写真はサビ取り前。
錆びとり剤で大体は見違えるほどきれいにできたが、
上の矢印の部分は深すぎてなかなか取れなかった。
原液を何回もかけていたらさびは取れたが、金属自体が腐食してしまっていて
とてもまともではなかった。
とりあえず、復活ではこれを仮付けしておくとして、そのうちオーリンズを入れよう・・。
フロントフォークも磨きます。


はく離剤でクリア塗装をはがして、耐水ペーパでゴシゴシ・・・と。
一応、全部こすったもののなかなかサビが落ちてくれない・・。
これはあとで考えよう。
●タンクは・・
2001.11.17
原町モータースに行くと、タンク塗装完了してました。

おお!ナイスな仕上がり。
色も問題なし!
コーティングにクリアをかけてもらったのでピカピカだ。
しかし、ちょっと失敗箇所あり。

4輪専門なだけに、タンクステッカー貼りには慣れていなかったみたい。
空気が入っています。
かなり苦労したそうです。・・タダだからしょうがないか。
近くからみないとわからないし、とりあえずはよしとしておきます。
気に入らなければ復活後にもう一度やりなおせばいいし。
・・でもステッカー4、000円以上するし。
●ホイール分解
つづいて本題です。
スポーク替えが決まったので、迷いなく分解します。
フロントブレーキディスクをはずします。

これはリヤホイールスプロケ。

あ、ダンパラバーがボロボロだ。

交換しよう。
リヤブレーキディスクです。

フロントホイールのシール2個をはずします。


ペンチとかでつまんで引っ張って取りました。
ギヤボックスリテーナです。

これは簡単に取れる。
ちなみにリテーナとは「retain=保持する」からきているものかと思われます。
なにかを押さえておく部品なんですね。
フロント部の軸受け一式です。

たしか、ベアリングが取れにくかったような気がします。<--あまり覚えていない。
そんな場合はベアリングを直接、片側を叩いてやると多少斜めになるので
そうしたらウラから棒などを当ててその引っかかりを叩いてやれば取れます。
くれぐれもハブを傷つけないように・・。
リヤホイールの軸受け部です。
これが予想外の大難関!
こんなところに伏兵が居やがった。

ステムナットと同様、要特殊工具なヤツです。
しかもカシメまでしてある。
サービスマニュアルにもしっかり載っていました。<--見落とし。
これはネジを切ってあるので回さないと取れません。
あー、南無さんだー・・・
とかトンチンカンチン悩んでいる間に2nd叔父さんがガンガンやり始めました。
あ”ーーなんてGOインなことを・・・(T_T)

他に手がないし、しょうがない・・見守るだけです。
外すまでかなり苦戦しました。(20分以上)
カシメが問題で、叩いてもなかなか回りませんでした。
とりあえず取れましたが・・・

このベアリングリテーナはもう使えそうにありません。
叩きすぎでミゾが削れてしまった。
組み立てのときはバイク屋さんに持っていって締めてもらおう。
ベアリングはフロントと同じく棒をウラから当てて外しました。
リヤ軸受け部の部品です。

組み付けるときが問題だ。
軸受けは全部とれたな・・・

そして最後の作業はスポーク外し。
ワイヤーカッターで豪快に切りまくりました。

外すのは簡単。
バラバラ分解完了。

ハア、ハア・・・ようやく分解できた。
次はこの部品達をきれいに磨きます。
これも一筋縄ではいかなかったのですが・・・。
(つづく)
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