サパンヌ陶芸クラブ

サパンヌゆかりの陶芸窯


ゆう文とともだち展/2015

 立大サパンヌ美術クラブOBの大久保 勇一さんのともだち展が10月2ー5日に、池袋西口ゆう文ビル4Fで開催されました。桂くに子さん、渡辺泰さん、岡本真実さんらが応援参加しました。
 サパンヌ陶芸クラブ「七星窯」の小山混、庄司真知子さんも陶磁器作品を友情出品しました。

会場0

   たくさんの友人の来訪でご機嫌な大久保さん。

会場1

    入り口右側は、大久保さんの「友人の似顔絵」作品群。

会場2

    岡本真実さんの応援出品作品4点。

3

    桂くに子さん(左上絵画4点)、左下、小山 混さん(左下陶芸5点)、庄司真知子さん(中央陶芸3点)の応援出品作品。 右上は大久保 勇一さんの絵画5点。

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  小山 混さんの陶芸作品。 中央・織部大皿、右・アルマジロの蚊遣り器ほか。

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  庄司真知子さんの陶芸作品。 中央・織部大鉢、右・黄瀬戸中鉢ほか。

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 小山 混さん、庄司真知子さん、桂くに子さんと絵画作品(上)。 (2015/10/3記)



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橋本成敏作陶展/2014

 サパンヌOBの陶芸家、橋本成敏さんの作陶展が渋谷の東急文化村の近く、Gallery6で6月13ー19日に開催されました。Web作品展をご覧ください。

会場1

    今展は、いつものしっとり落ちついた粉引きや焼き締めのほか、

会場2

    いくつかのトルコ釉の青い作品が目を引きました。

345 66 会場7

 鎌倉を拠点に活動される橋本さんの作陶窯は北鎌倉の山の上。会場に活けられた草花はご自宅の庭から摘んで来られた、とのことです。 (2014/6/18記)



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沖縄に陶芸修行に行く

 やって来ました冬の沖縄! 格安バスツアーに便乗して「壺屋焼きの線彫り」と「シーサー作り」体験にトライしました。 ダイジェストでご報告致します。

仏国寺

 添乗員さんが言うには「このバスは沖縄に4台しかない最新型のバス」だそうで、確かに快適な旅を楽しませていただきました。

民俗村

 1日目は羽田から沖縄に夕方着、サムズレストランにてステーキORお魚ディナーで終了。元気な女性軍はホテルのスイミングプールへ。

 翌2日目は終日、予定通りのバスツアーを満喫しました。

連勝遺跡パイナップル

 連勝遺跡、名護パイナップルパーク、海の駅あやはし館。琉球蝶々園とバス巡り。マコトはパイナップルパークでアイスを2個平らげたが、これでは腹はへこみません。

漢青窯1金先生

 備瀬のふくぎ並木を見たあと空が明るくなって来た。美ら海水族館でジンベイザメの餌付け見たあとは海洋博公園でくつろぎます。滞在2時間、イルカのショーがけっこう面白かった。

ちゅら海

 宿泊のかりゆしビーチホテルは最高でした。夜は素晴らしいスイミングプールと屋外の温泉ジャグジーでリッチなホテルライフ! コンさんとマコトは泳ぎ、ゆう文は水中歩行します。
 わがバスツアーのお客は誰一人として姿を見せなかったが、皆さんは水着はお忘れ? それともお部屋でお休みでなのしょうか? もったいない。

村共販センター

 3日目は朝食後、旅行離脱してフリーに。パーク24にレンタカーをホテルに配車してもらいました。車は新車のステップワゴンの8人乗り、コンさんが運転します。

 今ツアーの第一目的である、沖縄壷屋焼きの原点である「線彫り」体験です。読谷村の「南の島陶芸工房」さんには大変お世話になりました。というのも、沖縄広しといえども観光客に「線彫り」をやらせてくれるところは皆無!
 じつは南の島さんに、数日前に大茶碗を6個作って頂き、さらにそれに黒釉を塗って準備して頂きました。われわれは到着してすぐ、最適の半乾燥状態で「線彫り」を始めることができたのです。 大岩浩章先生ありがとうございました。 その様子は後日ご報告致します。

修行中1

 初体験の「線彫り」です。ゆう文はかの愛犬の顔でも彫っているのか?。

修行中2 花織そば花織そば2

 昼は読谷村の超人気店「花織そば(はなういそば)」。看板メニュー「花織そば」は、大きくてやわらかいラフティとカマボコが2枚ずつ盛られた沖縄そば(600円)でコンさんとゆう文とマコトが堪能。犬猫庵はソーキ焼きそば、ユッコさんは野菜たっぷりちゃんぽん風の海人そば(800円)。マチコさんは麻婆ナス定食でこれがまた絶品。そばは豚骨スープが抜群で沖縄の地元を感じさせてくれる店でした。
 昼食後は「やちむんの里」を見学。車は北窯売店横に置いて、各自自由に窯元や個人宅展示、焼物売店を巡ります。

漢青窯1金先生 漢青窯1金先生

 金城次郎窯の隣は長男の金城敏男窯(ト印)。ここでは奥さんと楽しい会話ができました。 丸一日、焼物漬けでこの日も夕刻。車なので座喜味遺跡と残波岬に寄ってホテルに戻りました。

 4日目は午前中、沖縄民俗村を見学、首里城公園散策までバスツアーに参加し、昼前に国際通りでまたもやツアー離脱。マチコさんは一人で平和祈念公園に墓参りに。偉いね〜。

漢青窯1金先生

 昼食後、壺屋やちむん通りの「育陶園」にてシーサー作り体験にトライです。

修行中1

 今回はユッコさんだけシーサー座像、ほかのメンバーは「シーサー面」を作りました。福岡ひらく先生のていねいなご指導を頂き、実力以上の作品に仕上がりました? 1〜2カ月後の焼き上がりが楽しみですっちゃ。

やちむん通り1 やちむん通り2やちむん通り3

 小雨がそぼ降る中、壺屋やちむん通りを散策します。壁に皿が飾ってあります。 新垣製陶では犬猫庵が自宅の門柱に飾るのでしょうか、大振りの一対のシーサー座像を購入しました! 今回は新垣製陶所の新垣勳先生の窯を訪ね、たまたま本日窯出しで、開けたばかりのガス窯の中を見せて頂き、ご子息には壺屋焼きの焼き方のお話を聞くことができました。これは大収穫でした。乞う、後日報告。

牧志市場1

 夕食は牧志公設市場の2階の「きらく」でシークワーサー酎ハイをやりながら美食三昧。沖縄のメシは安くて旨い! 一同納得でご満悦の一夜でした。

牧志市場2

 費用と時期がネックでなかなか実現しなかった「沖縄陶芸体験の旅」でしたが、阪急の格安バスツアーに便乗することで実現。 4泊5日、7食付きでなんと¥39,800! その3日目と4日目に旅行を離脱してフリータイムを設定。レンタカーで「読谷村・やちむんの里」を探訪しました。

 後日、珍道中「陶芸体験の旅・沖縄編」にて詳細ご報告致します。 (平成26年2月20日記)




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庄司真知子さんが彩泥窯陶芸祭に出品

 2014年・彩泥窯陶芸祭(青山ベルコモンズ4F)に行ってきました。 サパンヌ陶芸クラブ会友の庄司真知子さんが出品しています。 会場の様子をレポート致します。

会場全景

マチコさん、バーナードリーチに挑戦

庄司大皿

 今回はかのバーナードリーチ作品に挑戦、掻き落としとイッチンにトライしました。 迫力があります。 「さてロクロで引いたこの皿をどう料理しようか…(写真下)」 と熟考の末の、はたまたビビッとひらめいた作品でしょうか。
 12日に会場で作品を見た片山犬猫庵氏は「きつねが好い。 いずれも、東南アジアの切絵を思い出しました」 との感想です。

syouji1ten2点

庄司大皿1 庄司大皿2

 上の2点は、展覧会後半に出品されたイッチン作品で、マチコさんらしい大胆で斬新な作風です。


 たいへんよい彩泥窯陶芸祭でした。 彩泥窯は陶芸家・中野拓氏が主宰。 外苑前のベルコモンズに作陶拠点を設けた会員が数百名というビッグな陶芸愛好集団です。 今回の「陶芸祭」は前、後期で2週間余展示(2014/1/10〜1/26)されます。

彩泥窯看板ライト

 出品数が多く、どれも素敵に仕上がっていますが、いくつか気になった作品をご紹介します。 作品展には講師の方も出品されています。

土鍋 小皿 彩泥窯11彩泥窯織部 彩泥窯3彩泥窯4 彩泥窯5彩泥窯6 彩泥窯8彩泥窯7 彩泥窯13彩泥窯14

彩泥窯・講師の作品

 彩泥窯の講師、長沼聖葉さん(写真左)の作品。 大好きな穴窯シリーズ。 薪窯での出来映えは満足? ですよね。

長沼 彩泥窯11糸井

 最後は、糸井亜矢香さん(右)の作品。 弁柄をベースにして窯変をねらったものとか。  深みのある片口碗です。

糸井

 みなさん工夫と努力の跡が見え、良質な作品をたくさん拝見することができました。 彩泥窯陶芸祭、心に残る展覧会でした。  (2014/1/17kon記)

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沈壽官の壺を復元する—5 <完成>

  沈壽官の壺が完成致しました!

  まだ僅かに穴があいていますが、破片が特定できません。
  なので一応、これにて 「完成」 と致します。

沈壽官の壺40

 反対側もご覧ください。まあまあではないでしょうか。
  平手でサーフェスを撫でても、滑らかです。

沈壽官の壺41

 3つほど残った小さな穴ですが、
  これを埋める破片が下の皿にのっています。
  ですが、プロではないのでこれ以上は無理と判断致しました。

沈壽官の壺

沈壽官の壺42

  2011.3.11東日本大震災で落下粉砕したお宝、 薩摩焼・沈寿官の壺。
  暇を見つけてはの 「ジグソーパズル」 だったので、
  一年少々かかりましたが、ついに復元・完成致しました。
  マコト氏にご報告致します。  (2013年12月記)

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丹波に修行に行く

 丹波篠山 & 立杭の陶器まつりに行ってきました。
ピックアップ・ダイジェストでご報告いたします。


 今年のまつりのテーマは 「食とうつわの新たな出逢い」。 なので、 まずは 猪の「牡丹鍋」でしょうと思ったら、 猪猟解禁〜11月15日〜後のご提供となります、 ご了承下さい、ですと。 残念だが、お祭りに合わせてよ! と小怒りの声。

いのしし

 最寄りの駅はJR福知山線の相野駅。
ここで (会場で何かが当たる) 抽選券をもらって バスで催し会場 「陶の郷」 へ。

相野駅

 おまつり広場は地場産業のブースがたくさん並び なんともいえないいい匂い?

広場

 ただよう煙の正体は、丹波名産「ササヤマ牛」!
まずはこれを味わいましょう。

篠山牛テント前

 小串400円、大串1000円とさすが、丹波牛。 味は絶品でした。
2本食べたいが予算が…。 丹波松茸は…パス、しました。

牛串と松茸

 丹波は地酒が有名。地場の酒屋さんが景気がいい。 ま、おひとつどうぞとオススメ。 ならおちょこで一杯だけなら、うん、旨い!と、小山混。 というわけでマチコさん、冷酒 「秀月」 一本お買い上げ〜!

地酒

 丹波名産、 なにかお忘れでは…? そうです。お正月とビールの友、黒豆こと、黒大豆。 今回は、「黒枝豆=200円」と「栗おこわごはん=200円」 が美味しゅうございました。

栗と黒豆

 続いて本格的な茶席(500円)にトライ。
抹茶碗など拝見いたしておりますが、 はじめに頂いた、 栗の和菓子が大変美味しかった!

お抹茶

 もう陶芸のことなどすっかり忘れるところでしたが、
窯元横町で55軒の窯元、しっかり見学しました。

庄司1 片山1

 立ち杭にも篠山にも行きました。
丹波焼のエッセンスはたっぷり吸収して参りました。

古陶館片山2

 おまけで京都にも一泊。 抹茶碗の楽美術館を見学しました。
翌日は東寺の弘法大骨董市、寺町の美術通りをみて、錦市場でにしん蕎麦を賞味致しました。 ばかうま!

東寺弘法市


◎今回は立杭の丹誠窯さんにて、丹波の土と格闘しました! この顛末は後日 「陶芸体験の旅」 にて詳細にレポート致します。 (平成25年11月1日記)



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橋本成敏作陶展/2013

 サパンヌOBの陶芸家、橋本成敏さんの作陶展が渋谷のGallery6で6月13ー19日に開催されました。Web作品展をご覧ください。

会場1

    粉引きなど、しっとり落ちついた作品が目に止まります。

会場2

    穴窯で焼く自然な風合いを大切にしているそうです。

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 鎌倉を拠点に活動される橋本さんは、この秋に地元で展覧会を予定しているそうで楽しみです(2013/6/13記)



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クジラ屋

P.S. 帰りに元祖くじら屋で、くじら天ぷら定食(980円)をいただきました。

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マチコさんの左急須

 韓国での修行以来ますます意気軒昂! 陶芸道にいそしむマチコさんの新作です。


左急須

 私は左利きなので、何十年も入手できなかった左利き用の急須を作りました。自分で作ることはやっぱり楽しい。

 茶漉しは、本体内側のつる首注ぎ口の接着部に当たる部分にドライバで12個ほど穴を開けました。水がスムーズに注げた時は感動したワ(笑)。


湯のみ

 湯呑みはまだだけど(笑)あとはビヤタンブラー2種、これがいいでしょ!

ビヤタンブラー

  高さのあるビアタンブラーはちょっとたいへん。 あと5センチ、上に伸ばすのって意外と難しい。 250gで16cmはきつかったわ(笑)。

  麦の模様は、麦の穂を描いてから、クリアファイルをのせてカッターで細部までカット。 素焼後の器に一時的に接着して釉薬をスプレー掛けして剥離するのよ。カッティングはちょっと大変だったけど、この麦の穂のツールはずっと使える(笑)。



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韓国に青磁の修行に行く

 春爛漫! どたばた韓国田舎巡りの旅・3泊4日をダイジェストでご覧ください。



仏国寺

 慶州・慶尚北道の仏国寺から山頂に車で約7.5km向かう途中にある世界遺産の石窟庵(ソックラム)入口の鐘閣。

民俗村

 慶州の世界遺産の民俗村。ガイドさんがあっちと言えば、ゆう文がこっちと言う。

 阪急旅行の旅程をキャンセルしてパック旅行を離脱。

漢青窯1金先生

 高麗青磁の聖地、利川(イチョン)の金福漢先生の漢青陶窯で作陶体験に臨みます。

修行中1

 つらく楽しい修行の始まりです。どうですこの真剣な表情。マコトは茶碗を作っているようです。じつはこれが後で皿になります。

修行中2

 ゆう文が口縁の処理にてこずるなか、小山混さんは青磁土のひねり方が分かったのかゆとりの表情。ゆう文「この口の回り何とかしたい」。マチコさん「糸で切るといいわ」。ゆう文「よし、それやってみるか」向上心が垣間見えます。

修行中2

 ただ黙々と土に相対します。韓国の土、サラサラでやわらかいです。マチコさんはさすがに慣れています。マコトの茶碗が皿になっています。手品ではありません。

なべ怪しい3人

 韓国は何を食べても美味しい!食には目がないナベちゃんです。右はオニャンの温泉街でくつろぐ怪しい3人組。  ◎温陽温泉(オニャン・オンチョン)は、忠清南道北部の牙山市( アサンシ)にある温泉街で、百済時代から1300年の歴史を持つ韓国最古の温泉地です。





◎日本語が全く通じない韓国の田舎で、コンさんのカタコトの韓国語とマチコさんの英語力でなんとか乗り切った韓国田舎巡りの旅の顛末・作陶の真実は、後日「陶芸体験の旅・韓国編」にてご報告致します。 (平成24年1月15日記)



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沈壽官の壺を復元する—4

では作業を始めます。 本日はできれば全体をまとめたいと思います。

ookubo棚板など備品

 壺口にあう破片を2つくっつけます。 それをここに接着します。

ookubo棚板など備品

 おっし! 壺口部分が一応完成しました! 胴体に乗せて重ねてみます。

沈壽官の壺破片16

  底、胴体、壺口を重ねてみると。。 接着前ですが、う〜む、いい感じです!

ookubo棚板など備品

 小さな穴を埋める破片がありましたので埋めます。 胴体に都合2つの大きな穴が残っています。

ookubo棚板など備品

 そのひとつ「孔雀」の頭の横に大きな2片を接着してくっつけます。竹の下にも大きな穴がポッカリ。

会場

 この穴を埋める破片の集合体。7つほどの破片をまとめましたが、接着剤太りでほんのわずかに「大きく」なっています。

会場

 穴の部分にはめ込むと、その上にくる胴回り全体に「スキマ」ができてしまいます。心のスキマはなら喪黒福造サンが埋めてくれますが、陶器のスキマは埋められません! 破片の集合体は胴体の接着後に、周りを削ってはめ込むことにします。

 今日はここまで。 最後の詰めで難義しています。疲れます! ユンケル飲んで寝よ。  (2012/10/4記) この項最終章<5>へつづく。

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沈壽官の壺を復元する—3

 マコト氏とコンさんのメール会話

コンさん:文様別、部品別に細かく分別したけど、こりゃ大変な作業だね。でも復元が楽しみ。しかしこの沈寿官、本物かい?

マコト氏:明治〜大正期頃の本物です。

コンさん:銀座松屋で見た沈壽官展の緻密な作品とは雲泥だね。これとそっくりデザインのがネットで売られてる。割れた壺と同じ手で75,000円くらい。まあ、けっこうな値段だけど。

マコト氏:薩摩焼は幕末から明治初期に輸出に力を入れたのでよいものがあるが、この白薩摩は割れやすいんです。

コンさん:修理のポイントをアドバイスしてください。

マコト氏:小さい部分はある程度の大きさの部分にすることですね。基本設計、順序だてが肝心です

コンさん:他には?

マコト氏:接着剤にも厚みがあり全体的にゆがみが出たりします。 怖いのは面と面の段違いです。はみ出した接着剤は乾いてからカッターで切り取ります。どうしても破片のない部分はエポシキ接着剤を補てん剤的に用いて穴埋めします。


→では、作業開始。本日は底方面と側面をまとめます。

沈壽官の壺破片16

 底部分に合うパーツです。このパーツををセットして、この上に来る部分がピッタリ合えば、このパーツを接着します。

ookubo棚板など備品

 そ〜と胴部分の半分を乗せてみます。もちろん未接着です。 右/前回の「竹文様」の周辺をさらにまとめます。

ookubo棚板など備品

 大きな胴回りが段差なく繋がることが確認できたので、「孔雀」の羽根の部分を接着します。しかし、大きさの割になんと薄いことでしょうか!

会場

 胴の部分が一周して合体しました。

ookubo棚板など備品

 底の部分に胴回りを乗せてみましょう。 下の方にまだぽっかり穴があいていますが、この穴(A)部分は細かく砕けているので後で集合体をはめ込みます。

ookubo棚板など備品

 さらに胴回りの大きくえぐれている部分に合うパーツをいくつか繋ぎ合わせて行きます。

ookubo棚板など備品

 「孔雀」の右側の花が揃ってきました。 細かいパーツをいくつか接着すると、いくら強く押しつけても接着剤の厚みでほんのわずかに大きくなります。(A)の場合はまさにこれで、破片をまとめた集合体は、空いた穴に入りません。(A)を先に無理に底部分に接着してしまうと、上にくる胴回り全体にスキマが出来でしまいます。なので(A)部分は最後に集合体の周囲の内側を削ってはめ込むのです。

会場

 どうです、だいぶまとまってきました。大きいところはまだ接着しません。 胴体一周が丸くピッタリ段差なく合致することが確認できるまでは接着はなし! 輪ゴムとセロテープで仮止めして今日はここまで。 次回ですべて合体させようと思います。は〜疲れたび〜。ポポンS飲んで寝よ。  (2012/10/1記) この項<4>へつづく。


沈壽官の壺を復元する—1

 空前の災害となった東日本大震災だが、3.11の被害は東京の成増にも及んだ。マコト氏はかなりの骨董蒐集家として著名だが、室内に展示してあった薩摩焼の名品「沈寿官」の壺が棚から落下、砕け散った。

沈壽官の壺破片1

 コンさんの元に宅配便が届いた。マコト氏いわく「薩摩焼・沈寿官の壺の破片は大事にすべて集めました。九州ではよく補修しましたが、陶磁器研究にいかがでしょうか。謹呈いたしますので、パズル壺貼りにチャレンジしてみませんか?」ですと。


 陶磁器研究と言われれば拒絶するものではない。開けてみるとビニール袋に破片が入っていた。

沈壽官の壺破片2

 まずは似たような文様別に分類してみた。

会場

 さて、これをどうしたものか? むやみに接着していくと全体的には必ず「ずれて」うまく行かないだろうとは、直感で分かる。壺は丸いし、壺口は狭く手は入らない。内側から支えることは出来ないのだ。 (2012/9/24記) この項<2>へつづく。

沈壽官の壺を復元する—2

 壺口=左と底の部分はなんとか割れないで残っている。 まずはボディ=胴部分で一番大きな破片を合わせてみるとこんな感じ。接着はまだしません。  反対側は粉々だ。

沈壽官全体像は?

 まずは全体像を見極める。かなり大きな壺というか、花瓶だ。

ookubo棚板など備品

 大きな破片はこんなところ。 右/マコト氏から支給された2液混合強力接着剤と瞬間接着剤の陶磁器用。 接着剤を使うのは破片の前後左右が見えたときです。

ookubo沈壽官

 まず大きな破片でピッタリ合うのがあった。竹の文様もバッチリ!

ookubo沈壽官

 修復は上=壺口方向からと、下=底方向からと二手から進めて、最後に上下合体!が望ましいが、そう簡単ではなさそう。 まずは壺口方向から修復開始。 おっ、肩にピッタリの破片が見つかった。右側の大きい方から。続けて小さい方。2枚を仮合わせてぴったり合うので接着する。

ookubo沈壽官

 壺口の反対側。 先ほどの「竹」文様はここですね。つないでみるとぽっかりと三角の穴が。まずはこの部分を見つけないと接着はできません。

ookubo沈壽官

 ありました。二片合わせて三角形になります。三角形の小さな頂点部分はどうしても見つかりませんでしたが、大きな竹の胴体部分と合うことが確認できたので、二片合わせた破片を竹文様側に接着します。 

沈壽官こんな感じ

 竹文様側は壺口肩にはまだ接着しませんよ。 胴体一周が丸く確認できるまでは接着はなし! 仮止めして今日はここまで。 あ〜、疲れた。目と肩と腰にきます! アリナミン飲んでまた明日。 (2012/9/27記) この項<3>へつづく。

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〈特集〉橋本成敏作陶展/2012

 サパンヌOBの陶芸家、橋本成敏さんの作陶展が渋谷のGallery6で6月14日に開催されました。一部ですが、Web作品展をお楽しみください。

会場

              橋本成敏さんと奥様。

ご夫妻 34 56 78 910 1112

 当日はわがサパンヌOB陶芸クラブ会員の「犬猫庵」氏も顏を見せ、しばし最近の陶芸談義に花が咲きました。(2012/7/5記)

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〈特集〉庄司真知子さんが彩泥窯作陶展に出品

 サパンヌOB陶芸クラブ会友の庄司真知子さんが、青山ベルコモンズの2012年第8回・彩泥窯作陶展に出品しました。会場の様子をレポート致します。

彩泥窯作陶展

徳利とぐい呑み

彩泥窯作陶展

 鉄天目と黒天目に白マットをかさね、イメージ通りの窯変に仕上がりました。

彩泥窯1彩泥窯2

 かなり大きな展覧会でした。彩泥窯は陶芸家・中野拓氏が主宰する陶芸クラブ。都心青山通りのベルコモンズに作陶拠点を設ける、会員がその数300名というビッグな陶芸愛好集団です。今回の第8回記念展は「炎の痕跡と窯変」のテーマで前期、後期に分けて1カ月のロングラン展示(2012/6/1〜6/28)が行なわれます。

彩泥窯11彩泥窯12

 出品が多くどれも素敵に仕上がっていますが、いくつか気になった作品をご紹介します。作品展には講師の方も出品されています。

彩泥窯3彩泥窯4 彩泥窯5彩泥窯6 彩泥窯8彩泥窯7 彩泥窯13彩泥窯14 彩泥窯9彩泥窯10

 彩泥窯の講師の一人、長沼聖葉さんの作品は信楽ビアカップ。焼締めに緋色がきれいに出て、キンと冷やしておくとビールが美味しく飲めそうなカップです。 (2012/6/14記)

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七 星 窯 (7)

7 お抹茶を味わい、粘土をひねる

 2012年4月22日土曜日は曇天。OK農園のタケノコバーベキューパーティー当日で、この日は七星窯の電気炉に初めて電気を入れる空焚き(7〜8時間かかる)の予定日でもあったのだが、な、なんと東京電力がまだ来てなく未認可で窯が焚けないという! 残念だがしかたがない。部屋の備品やポスター看板類を整え、バーベキューのほうへ。

 12時近くにはバーベキューも佳境に入り、タケノコご飯、トン汁などでみんな満腹&ほろ酔い気分。この日は子供を含めて60人くらいが参加して大盛況だったが、午後から雨の予報なので早めに片付けはじめた。陶芸ができそうです!

勢揃い 片山夫人の抹茶

 バーベキューが一段落したのち、七星窯で犬猫庵夫人が即席でお茶を点(た)ててくれました。茶碗は犬猫庵謹製の唐津鏡山窯の茶碗と深大寺窯の飴釉茶碗。お茶菓子も用意され、甘いお菓子の後のお薄はたいへん結構なお点前でした。

 3時頃からしとしと小雨が落ちてきたが、ゆう文は他のみんなと一緒に帰ってしまった。主がいなくなった七星窯では残った4人で「菊練り」の実習が始まった。粘土は買ってきたままでは使えない。菊練りして空気を抜き、土を殺さないと(押さえ込まないと)いけない。(ま、手びねりならそのままでもOKなのだが、何事も経験ということで)慣れない手つきで粘土を練るが、30分ほどの練習でなんとか格好がついてきたので、それぞれの作陶に入る。

 5時ごろになると本降りになり、暫くするとなんと天井からしずくがポタリ、ポタリと落ちてきた? 雨漏りではないのだが、組まれた孟宗竹の間を雨水が伝ってたまり、風呂場の天井のようにしずくとなって落ちてくるようだ。電気窯にも雨だれが!これはイカン!あわててブルーシートをかけ、作品も出来上がったのでそろそろ切り上げ時となる。屋根の改善が必要だ。

部屋の写真片山作品 コンさんと片山奥さん誠の茶碗

 この日出来上がった信楽土の手びねり小作品。上/犬猫庵3点、下左/犬猫庵夫人のマグカップ、コンさんの小鉢、右/マコトの小鉢。はたしてこれらを素焼きして、釉がけして、本焼きする日は来るのでしょうか? (平成24年5月4日 記)

 つづく   (番号順にお読みください)

七 星 窯 (3)

3 陶芸小屋にコンクリートを敷く

 年が明けて2012年辰年、早くも春爛漫。その後音沙汰なく風前の灯火かと思っていた七星窯だが、どっこい生きていた。啓蟄で虫たちが地中からもぞもぞ這い出てくるようにゆう文が動き出したのだ。連絡によると例の陶芸小屋=(知らない人は「七星窯」第1話から読み返してほしい)孟宗竹で作ったサパンヌ陶芸クラブの陶芸小屋だが、この床にコンクリートを敷いたと言う。工事の様子を写真に撮ったか? とメールで尋ねると返事がない。ゆう文はこういうところは無頓着なのである。コンクリ作業は小屋を建ててくれた大平さんと、樋口さんたちの仕事だと。ご苦労様でした。

七 星 窯 (4)(5)

4 文殊様に七星窯の繁栄を祈念

 さて4月12日木曜日、急遽(恒例のタケノコバーベキューを2週間後に控えて)OK農園に行くことになった。ついにというか、本日いよいよ「電気窯」が搬入されるのだ。立ち会いがゆう文一人じゃちょっと心もとない、で、平日で仕事があるのだがつきあうはめになってしまった。12時に池袋のゆう文本社で待ち合わせ、東武地下で食料を調達して東武東上線の急行に乗る。
 陶芸と持病の話しであっという間に森林公園駅に着いた。ここから「立正大学」行きのバスに乗り、終点ひとつ手前の「文殊様前」で下車。ことわざに三人寄れば文殊の知恵で有名な「文殊寺」だ。仁王門をくぐり本堂でさい銭をあげ二拍一礼「七星窯」の繁栄を祈念してからこの境内を通リ抜けてゆくOK農園は歩いて7〜8分ほど。3時ころ七星窯に到着すると「移動陶芸教室」の岡本さんが待っていた。岡本さんはナオミさんから紹介してもらった陶芸家だ。

5 電気窯を設置する

 ゆう文はこの岡本さんから新品の陶芸窯を購入したのだ。早速岡本さんの軽自動車の荷台から「電気窯」を下ろし、小屋に運ぶ。ピカピカの新品窯が東南角に設置された。岡本さんが窯の配線など設定するのを横で見守る。窯の使い方を聞き備品を確認、「簡単ですよ、すぐ覚えます」と言うが、かなり心配だ。心配というのは「使い方」ではなく「窯の運営」だ。1200度以上で何時間も焼く窯のハンドリングが問題だ。窯は細かい注意事項を守り、さらに使用後のケアがないとすぐ傷んでしまうモノだから。
 横に200ボルトの電源が用意されていたが、これがコンセントを使わず窯と電気を直結しなければならないという窯で、急遽電気工事をやり直すことになった。今日は電気工事の人も来ている。われわれは床を片付けたり、看板や張り紙を設置し、この部屋が「陶芸小屋」らしく見える工作を施した。

オオクボとコヤマ

 大久保さん(左)と小山混さん。いつの日かこの窯で…。

部屋全体 ookubo棚板など備品

 「電気窯エクセルキルン」全自動焼成電気窯-エクセルキルンは創業90年を誇る Amaco社、Indiana、U.S.A. の製品。アメリカで学校や工房用に使われているベストセラー窯です。

七 星 窯 (6)

6 あけびの蔓と竹の根

 電気作業中、OK農園の竹林と雑木林を散策。農林のプロの樋口さんに連れ立って林の中でアケビを探す。秋なら実がついていて分かるが、葉も生えていないこの時期、ツル性の植物はいろいろあり素人にはすぐには見分けがつかない。そこはプロ、しかもOK農園の雑木林を知り尽くした樋口さんのこと、程度のよいツル枝をたくさん見つけてくれたので、一緒に全体重をかけて引っぱりおろし根は残し採取した。そして竹林ではちょうどよい竹の根も見つけてくれた。あけびの蔓と竹の根を採ってどうするか?だが、陶芸で焼いた急須や花器の取っ手に使うのである。
 そうこうしているうちに陽も傾き、あたりはひんやり夕暮れ時。バスがなくなるというので、朝掘りのタケノコ4本と樋口さんが掘り出してくれた貴重な自然薯(じねんじょ)をお土産に帰路についた。再来週はバーベキューの日だが、「七星窯」を使えるようにするための空炊きする。早朝5時起きして7〜8時間ほどかけて初炊きする予定。(平成24年4月18日記)

あけび竹の根

 つづく


〈特集〉鎌倉に橋本成敏さんを訪ねる。

サパンヌOBにプロの陶芸家がいる

 魯山人が晩年の30年を過ごしたのが、北鎌倉の山崎にあった星岡窯であることは有名ですが、サパンヌにゆかりの陶芸家、橋本成敏さんが北鎌倉に工房を構えて作陶に情熱を燃やしておられるとの話をきき、安藤二葉さんの紹介を得て時間を取っていただき現場にお邪魔しました。

 7月のある日、われらサパンヌ陶芸クラブのメンバー5人(犬猫庵、ゆう文、マコト、abちゃん、コンさん)は、新宿駅に集合、湘南ラインで鎌倉へ直行。まずは鶴岡八幡宮を参拝。小町通の吉兆庵美術館で鎌倉ゆかりの美食陶芸家、北大路魯山人作陶展を見学してその粋を勉強し、江の電で江ノ島に行き紀伊国屋旅館に宿泊する。

魯山人展 魯山人3魯山人作品

 翌日、北鎌倉の画廊や骨董屋を覗き、日本画の鏑木清方美術館で美人画を堪能した昼下がり、北鎌倉山ノ内に橋本成敏さんを訪ねた。橋本宅に行くには北鎌倉の坂道をかなり登る。瀟洒な住宅街の奥のその奥に木々に囲まれた別空間があった。広い敷地内は適度に自然で草ぼうぼうながらあちこちにカメや壺が転がっていていかにもらしい雰囲気。母屋の続きに工房があり、日頃はここで作陶されているそうだ。

庭で記念撮影

 工房に入ると左半分に5、6人が座れる大きな作業台があり、壁側は作り上げた作品を乾燥させる棚になっている。この工房にて手びねりの作陶体験をさせていただきました。粘土と向き合った我々には今後に多分な影響を与えると思われる楽しい2時間余りでした。乾燥ののちそれぞれの作品に見合った釉をかけてくださるとのことでした。
出来上がった作品はこちらです。鎌倉作品4


橋本成敏 (はしもと・せいびん) プロフィール
 陶芸家。1945年築地に生まれる。立教大学卒業。1975年鎌倉にて、小城久次郎氏に師事、1978年栃木県茂木町に登り窯を築き、作陶活動を始める。1983年工房を鎌倉へ移し、粉引、焼〆の作品を主とし、個展を中心に作品を発表。  近年は穴窯での薪による焼成の焼〆花器。粉引、織部の鉢、皿などの日用の食器類、暮らしを彩る陶磁器を作っている。(註※小城久次郎氏は若き日当時34歳の富本憲吉氏の助手をつとめたロクロの名人) ※橋本成敏展

2011年点ポスター

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七 星 窯 (1)

1 孟宗竹で陶芸小屋を作る

 「粘土を買った」からといって、陶芸をするとはかぎらない。「小屋を建て、入り口に七星窯と書いた」からといって陶芸をするとはかぎらない。それは当事者が、責任者が「ゆう文」だから。つまりゆう文は「気まぐれ」だと言っているのである。しかし「ロクロ」を買った場合、ゆう文がもしかして陶芸をやるかもしれないと思うのはうがち過ぎだろうか。なぜなら、ロクロは陶芸の他に使い道がないからである。

 あれは4月末の祝日の日、我々は森林公園に近い「OK農園」にでかけた。この日は恒例のタケノコ狩りとバーベキューの日で、ご近所さんや友人たちが集まって一杯飲む日なのである。宴会も最高潮に達したころ、ゆう文が手招きをする。我々を誘導し連れて行った先は「竹製の小屋」であった。まだ新しいと見えてなにやら竹の青臭さが鼻につく。じゃらじゃら持っている鍵で開け、扉を開くと中はガランドウ。だが、2本の蛍光灯と流し台、そして200ボルトの電源が付いていた。

小屋の写真

 ゆう文が「ここで陶芸をやりたい」という。そんなこといったって、池袋から東上線の特急で東松山まで1時間、そこからバスでゆうに30分以上かかるヘンピの地。自分だって滅多に来ないのに、だれが此処まで「粘土いじり」に来るかい? そんなジレンマをよそに、この孟宗竹を組み上げて作ったキャビンはオーナーであるゆう文によって「陶芸小屋」と定義されたのである。決定ではないが。

七 星 窯 (2)

2 ロクロや道具を揃える

 それからしばらくたった8月のある日。「陶芸小屋」の件はほとんど忘れていたのだが、たまたま自分が「粘土」を仕入れに行く用事ができたのだ。その陶芸店は東上線沿線にある。ゆう文に「その気があるなら道具を揃えに行きますか?」と振ってみると、二つ返事で「行く!」という。=途中省略=で、結論はロクロや粘土、スチール棚や陶芸用具3セットを買ってしまったのだ。う〜む、まずったかな!

室内の様子

 道具一式を車で「OK農園」に運び「陶芸小屋」に搬入する。1時間かけてスチール棚を組み立てテーブルや椅子をセット。なにやらそれらしい雰囲気は出来上がったが、日没と小雨でこの日はジ・エンド。本来なら、真新しいロクロで湯のみのひとつも作ろうということだったが、残念ながらタイムアウト。次はいつ来れるか分からないが、「陶芸小屋」の無事を祈るばかりである。 (平成23年9月15日記)

 つづく


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