看護士事務所の開設
看護士と医者との関係は、日本では、上下関係になっているように思える。言うまでもないが、病院、診療所などで働く姿を見ていると、医者が上の人で、看護士は医者の指示に従っている。相談している雰囲気ではない。
アメリカの医学界では、対等の関係を築いている。仕事が違うというわけである。医者は病気への対応はするが、病人の看護はやらない。看護士はナース大学院で学び博士になって医療現場に出てゆく。
日本はアメリカのようになるだろうか?
なると思う。医学技術やサービスシステムのデファクトスタンダードは、パソコンOSのマイクロソフトのように、アメリカのHMO(Health
Maintenance Organization:年間定額請負制の医療供給方式)とか、保険会社が握っている。介護サービスシステムもアメリカが先行している。
様々なサービスジャンルで、ビジネス優先のアメリカン方式が日本社会に流れ込んでいる。医療サービスの分野でも、例外はないだろう。日本人は、無条件降伏よろしく、疑問も持たずに受け入れている。
そこでひとつ提案。看護専門家として、医者の診療所のように独立して運営する、看護士事務所を開設してはどうだろうか。弁護士、公認会計士事務所のイメージである。
インターネットを使った、看護オンライン相談室も考えられる。介護保険に絡んだ相談も受けてほしい。健康維持のためのケアも守備範囲にしてほしい。治療を受ける前に行くオフィスとして機能してもよい。
看護士の方々の奮起を期待する。
蛇足ながら、看護婦の呼び名は時代遅れだと思うが。
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