ゴーグル




自分で作った弁当を食べ終わり、ふと窓の方へ視線をやる。
視界には昼食を摂り終わった小隊員が数人映った。
特に珍しい光景でもない。何を思う事もなくまた室内に視線を
戻そうとした時だった。

遠くでキラリ、と何かが光った。

もう一度窓の外を見てみるものの光を発するものなど見当たらない。
何かの見間違いだろうかと首を傾げ、再び室内へ視線を戻す。

だけど、また視界の端でキラリと何かが光った。

振り返っても同じ光景が広がるだけだ。もしかしたら窓ガラスが太陽の
光に反射しただけかもしれない。
──多分違う。
窓ガラスが反射した光なら、あんなに小さな光の筈がない。

じっと窓の外を見つめてみるものの、何が光を発したのか
わかる筈もなく…再び首を傾げる。すると視界の中で何かが光を発した。

「…ゴーグル…?」

昼食を食べ終わった小隊員が確かにそこに居る。そしてその中に滝川も居た。
彼が頭を動かすたびに小さな光が発せられる。
原因が解り口元に笑みを浮かべていると不意に視線がぶつかった。

「何、何?俺?」

そんな風に左右を見、自分を指さす滝川にまた微笑むと窓を開けた…。
─────────────────────語りへ───


ミニSSどころか、ミニミニSSですね(苦笑)今回、誰の視点で書こうかなぁと
思ったのですが、全然浮かばなくて…。ただネタだけはあったので、一応
女子視点っぽく書いたつもりです。うーん、誰だとしっくり来るんでしょう?

さて…今回のお題はゴーグルですね。
滝川にゴーグルは必要不可欠のアクセサリーです…多分(笑)実際彼は
自転車通学の時に使っている…らしいのですが、ただ単にアニメ
(きっとバンバンジーに違いない)のパイロットっぽくしてみただけですよね。
うん、そうに違いない。

パイロットとゴーグルという言葉を聞いたら私はロボットものよりは
昔の飛行機(えーっと紅の豚に出てきたようなものですね)のパイロットを
想像します。…ん?滝川のスカーフも一緒についてきますねぇ…。
滝川ってロボットだけじゃなくてパイロット全般オタクなんでしょうか。
いや、別にいいですけれどね。銀色の幻獣イベントでも飛行機の免許
とろうかな等と言ってますから興味はあるかもしれませんし。

創作の時は構わないのですが、イラストを描く時はこのゴーグル
結構邪魔だったりします。ドットの時は特にどうしていいやら困りますし。
滝川のイラストで色数が多いのは間違いなくこのゴーグルの所為だと
私は思います(笑)