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トリニティシステム2.0.1.0


2000年6月17日 N◎VA

ルーラー:ひこ

参加キャスト
 シンイチ・ホシバ(エグゼク=エグゼク◎クロマク●):ナルトン
 フィオナ・フランカー(カタナ=カタナ◎ハイランダー●):トヲル
 久純 まき(バサラ、カタナ◎チャクラ●):のすけ
 羽島 咲(カブト◎カゲ●チャクラ):あんだしょ−

概要

 「最近発生しているN◎VA軍へのテロ活動は、沈静化する動きを見せていません。しかし市民の関心は低く、市民の政治に対する意識の低下を象徴しているようです」N◎VAニュース

 千早の人事部人材戦略課のシンイチ・ホシバ(以下シンイチ)はウェブを調べていると、「三位一体のユグドラシル」あるいは「ユグドラシルの誕生」っていうキーワードが最近目立つことに気づく。少し調べてみると、どうやら千早の提携している“トリニティ社”が『ユグドラシル』なるシステムを開発して、近日N◎VA軍の取り仕切るイベントで公開することが分かった。気になったので行ってみることにするシンイチ。
 フィオナ・フランカー(以下フィー)の所にアルバイトの募集が来た。「イベント警備」と言ったものだった。なんのイベントか知り合いのシンイチに聞いてみるが、「社外秘。」とか言われる。とりあえず行ってみるフィー。
 フリーランスの久純まき(以下マキ)はトリニティ社から警護の依頼を受ける。内容は「社外で行動中の目標を気づかれずに守る。」といったものだった。
 探偵助手の羽島咲の所に「とあるイベントでテストプレイヤーをしてほしい。」との話が舞い込んでくる。「どうせ暇だから…。」と引き受ける咲。

 とある日曜日、イベントは開かれた。VIPチケットを<社会:千早重工>で手に入れてやって来たシンイチと、依頼の指定通りにやってきたフィーと咲は、会場で鉢合わせとなった。しばらくするとイベントが始まる。このイベントは“トリニティ社”の『ユグドラシル』システムと“トール”社の『トリニティ』システム(紛らわしいが、そこがひっかけらしい。)がN◎VA軍の採用を巡って争うものであった。両システム共に兵士がヘッドギアを付け、これに指示を受けるタイプの戦闘補助システムであった。会場の2階のブースで見物するシンイチ。“トール社”のテストプレイヤーとして1階の戦闘フィールドで働く咲。『ユグドラシル』と『トリニティ』の公開がつつがなく終ろうとしたそのとき、異変が起こった。

 一方そのころ、マキは目標がイベントに来たため会場まで来ていた。だが、チケットもないし入れない。しょうがないので外で待つことに。そこに外回りを命じられたフィーとシンイチのカゲムシャのバロックが現れる。不審な男達が会場の壁の近くで何かやっているので、注意するバロック。初め高圧的に出ていたが、反感を買ったので途中からやたら低姿勢になった。しばらく問答のすえ、追い払うことに成功するが、<知覚>に失敗。何も気がつかない。怪しんだマキが近づき調べてみると、カウント3を残すのみの爆弾がそこに…。

 会場の壁に仕掛けられた爆弾が爆発し、壁に大きな穴が開く。何処からともなく現れたトループ達×3がそこから進入しようとする。それを「『トリニティ』を使って迎撃せよ」と指示を受け、フィーとマキがマカブり、咲が不可視でドつき、バロックが精神戦で追い払う。あっさり屠られるトループ。
 そこで一件落着するかに見えたが、戦闘が終ったのに関わらず、『トリニティ』から意味不明の指示が送られ続ける。どうやら、『トリニティ』は暴走してしまったらしい。そのことに気づいたシンイチは<運命の輪>で「強力な無線機」を取り出すが、よく考えると誰も受信機を持ってない。無線機を放り出し、K−TAIを<運命の輪>で出して、フィーと咲に指示を出すシンイチ。だが、彼女らの前には一見シンイチに見えるバロックが…。そこで苦し紛れに「これは録音されたもので、火急の事態になったら送られる様にしてあった。」と言い訳する。だが、ついつい「わかったわ。で、シンイチさん。」「なに?」とか返事してしまうから、なんか怪しいことになる。
 とりあえず、指示に従い、1階の指定された場所に移動する咲とフィー。2階から1階へ飛び降りようとしたシンイチ。「ふふっ、こんな事もあろーかとパラシュートを用意していたのさっ。」と<運命の輪>を使ったが、たかが2階から飛び降りるのにパラシュートが開くわけがない。しょうがないのでもう1回使ってトランポリンを設置。かなり間の抜けた事になる。
 何はともあれ、合流したシンイチに話を聞き、「暴走した『トリニティ』を止めるには『ユグドラシル』を起動し、ハッキングするしかない。そのためにこのケーブルを表にある指揮車の所まで繋いで欲しい。」と言ってケーブルを渡される。急ぎ表に出ようとする二人。そこに立ちふさがる二人のサイボーグ戦士。が、何事もなく蹴散らす、咲とフィー。無事ケーブルを繋ぎ、トリニティを止めることに成功する。

「――無関心と思われていた市民の行動によって、N◎VA軍は新型コンピューターの導入を見送りました。」N◎VAニュース

 後日分かったことだが、襲ってきたのは“トール社”の配下であった。このトループをトール社の『トリニティ』指揮下の兵士によって撃退することで、優秀さをアピールしようとしたらしい。が、『トリニティ』は暴走するしまつ。結局、事が大きくなり過ぎ、マスコミにかぎつけられてる事となった。そのため、市民がシステム導入に猛反発し、、『トリニティ』と『ユグドラシル』は両方とも採用されることはなかった。
 フィー、咲、マキは見事依頼を果すことができた。シンイチは、えっと…、ま、頑張ったってことでエンド。

感想
 シンイチ大活躍。すごいぜ、<運命の輪>。でも、かなり無駄使い。良いのかそれで?面白いからいいか。ちょこっとマキが最後の方、シナリオに絡み損なってしまったっぽい。それから、いくつか張りはしたか生きなかった伏線があったようだ。
 あと、敵をルールブックの出来合の奴から持ってきたので、キャストに比べて弱かった印象がある。ま、戦闘に参加しない人が暇にならないからいいか。


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