笑う道化師
2000年6月3日 魔獣の絆
GM:のすけ
参加キャラクター
○草町忍(AT=忍 SA=秩序を乱す物の排除):なると〜ん
看護婦にして、その正体は忍者。カスミの知り合いで、未夜子の主である。
○松本カスミ(AT=降りた天使 SA=友達を守る):トヲル
女子高生は仮の姿、して実体は降りた天使。未夜子と忍の知り合い。
○二条未夜子(AT=自動人形 SA=正体を隠す):あんだしょ−
環境保護団体の過激派テロリスト。しかし、その本性は忍に作られた自動人形。
概要
カスミは学校の友達、日下部小夜、綾瀬雪乃、三沢まき等と休みを利用して京都に来ていた。雪乃の話によると、今いるところの近くに森があり、そこがよく行方不明者が出るとのうわさの心霊スポットとのこと。みんなで肝試しに行くことにした。
忍は京都のとある病院に勤めている。そこに急患が運ばれてきた。なんでも競馬の騎手らしい。その男に治療を施そうとすると、突如「あんた、人間じゃないな。」と正体を見破られる。動揺を殺しつつ、話を聞く。どうやらこの男も半魔(彼は人狼)だそうだ。なんでも、「このところ、一番人気の馬が消える事件が発生している。調査しようと思ってたら落馬した。治療のついでに手伝って。」とのこと。正体をばらされるのも困るので、仕方なく手伝うことにした。
競馬場に行き、一番人気の馬の所に行く忍。係りの人とともに見張っていると、突然意識が遠退き、気が付くと馬共々に何処とも知れぬ森の中にいた。
未夜子は、属するテログループの京都支部に来ていた。次の仕事の下準備を終え家路につく途中、人気ない路地で背後から何者かが近づいて来ることに気づく。後ろを振り返るとそこには、「うひゃっひゃっひゃっひゃっ」と奇声を上げつつ、踊りながら近づいて来る怪しい二人組が…。「関わり合いにならない方がいい。つーか、なりたくない。」と、逃げようとするが、あっさり追いつかれる。問答無用で襲いかかってくる二人組。人気がないので本性を現し、迎撃しようとする未夜子。が、高熱の炎をまとった攻撃を飲み込み、仕込み杖とびっくり鉄砲でそれぞれ一撃加えると、気が済んだのか彼らは、また「うひゃっひゃっひゃっひゃっ」と、去って行ってしまう。しばし、ぼーぜんとする未夜子。我に返って追おうとするが、追いつくことはできなかった。
カスミ達が森にやってくると、どこからともなく笛の音が聞こえてくる。それを耳にすると雪乃達はふらふらと森の奥へと歩き始めてしまう。呼んでも止らないので、仕方なく追うカスミ。しばらく行くと、三人は突如現れたツタに捕らわれてしまう。我に返り、助けを求める彼女ら。果敢に人の姿のまま、ツタと格闘するカスミ。だが、本当の力を出せなくては、助けることもできない。彼女らは奥へ奥へと引きずられていってしまう。
たまたま、そこに通りかかった未夜子と、呼びつけた人狼に馬を任せた忍らと合流し、彼女らを追うカスミ。その先には、なぜか食人花が行く手を阻むように現れる。
ツタに巻かれ気絶した彼女ら(このとき、雪乃だけさらに奥に連れてかれた)を助けるため、本性を現し、戦う三人。その力の前に食人花は倒れ、無事、二人を助けることに成功する。だが、雪乃の行方は見失ってしまう。
途方に暮れる三人に人狼から「また馬が消えた」と連絡が入る。「きっと手がかりになる」と、行ってみる三人。そこで、高田、前田、船木の三人の関係者等と合う。奇妙にふくれた彼らの腹。未夜子が遭遇した者達が地獄の道化師らしきこと、その能力に自らの腹に自分よりも大きなモノすらしまい込めると言うこと、これらのことより彼らを怪しむ三人。問いただそうとすると、彼らは「面白さと言うモノが分かってないな。」とのたまい、自ら正体を告げ、襲いかかってくる。
彼らとの闘いは熾烈を極めた。
未夜子は仕込んだミサイルを撃とうとして、弾を込めるのを忘れ、最初に喰われたにもかかわらず、<オーバーヒート>を使った。忍は4D6の忍者刀のダメージに1ゾロ出した。
道化師のうち一人は<びっくり箱>で誰も驚かないことで、屈辱のあまり死に、更に一人は<ルンペルステルツヒェン>で、自ら名前を喋り、悔しさのあまり死んでしまった。最後の一人は攻撃をかわそうとして使った<いまのジョーク>を失敗し、屈辱のあまり死んでしまった。
闘いは熾烈を極めたのだった。(ほんとか?)
彼らを倒すと、その腹の中にいた馬と雪乃は無事、救出された。彼女らは気絶していたため、これらのことを良く覚えていなかった。カスミはこのことと、彼女らの無事に安堵した。忍は自が力を十分に試すことができ、満足だった。未夜子はご主人様に「役に立つかどうかは保留」と言われて落ち込んだ。かくて、物語は一つの終焉を迎えた。
感想
はじめてのGMなのに、なかなかどーにいった感じだった。話もおもしろかったし。
文句を付けるなら、未夜子がシナリオに今一絡まなかった所と敵が自分からさっさと正体を明かしてしまったところか?通り魔的遭遇だけだと、シナリオに絡む動機が十分とは言えない気がしないでもない。もっちとなんか欲しいところ。正体に気が付いたが、証拠がなくて困っていたら、あっさり自分から告げられた。ここも、何か物的証拠を出したりした方が良かったんではないか、と思う。時間がないときはしょうがないが。
ま、でも、初GMで、こんだけできれば問題ないと思う。わしゃの時より、よっぽどましだし。更に今後発展することを考えると、かなり期待できるだろーね。